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こちらでは私が最近良く聴いている最新のアルバムやお気に入りの名盤などを、気の向くままに紹介してみたいと思います。
なお気ままにブログのコーナーにも音楽に関するコンテンツを登録していますので、よろしければご覧下さい。

気ままにブログ: 全米ビルボード最新チャート
気ままにブログ: 音楽

1
Bring Me The Horizon「POST HUMAN: NeX Gen」
2
Various Artists「A Whole New Sound(邦題はMicky Punk)」
3
Jack White「No Name」
4
竹内まりや「Precious Days [通常盤CD]」
5
The Offspring「Supercharged」
6
Ken Yokoyama「The Golden Age Of Punk Rock」
7 Seether「The Surface Seems So Far」

10月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは竹内まりや、Ken Yokoyamaの最新盤を、海外アーティストではBring Me The Horizon、Jack White、The Offspring、Seether、Coldplay、Jelly Roll、Samara Joy、Leon Bridgesの最新盤と、Daughtryの最新EP、Disneyの名曲をパンクでカバーした「A Whole New Sound」、Ed Sheeran、Michael Buble、Cherの最新ベスト盤の計15枚を購入しました。ちょっと予算オーバーです(^^;。

今月一番良く聴いたのは、UKのロックバンド、Bring Me The Horizonの3年ぶり通算8枚目となる「POST HUMAN: NeX Gen」でした。今作はコンセプトアルバムとして構成されているようで、そのためか曲調も曲によって大きく変わり、メタル、パンク、グランジ、ポップロックなど過去に無いほどに多彩となっています。また電子音等効果音も多いのも特徴です。でも彼ららしいがつんとくる衝撃は今作でも健在で、最高のアルバムに仕上がっていると思います。

二番目に良く聴いたのは、Disneyの名曲を新旧のパンクロックバンドがカバーするという異色のDisneyカバーアルバム「A Whole New Sound(邦題はMicky Punk)」でした。「リトル・マーメイド」の「Part Of Your World」をNew Found Gloryが、「ライオン・キング」の「Can You Feel The Love Tonight」をSimple Planが、「アラジン」の「A Whole New World」をYellowcardと言った大御所パンクバンドがカバーするなど、聞いていて文句なしに楽しいアルバムとなっていて最高です。ただ国内盤なのに解説も歌詞も全く付いていないのはいかがなものでしょうか(^^;。

三番目に良く聴いたのは、Jack Whiteのソロとして2年ぶり通算8枚目となる「No Name」でした。既に7月19日にデジタル配信およびLPで発売されていましたが、CD版がやっと発売となったので入手しました。最近の彼のアルバムはルーツ音楽を志向するなど従来路線とは一線を画していましたが、今作は彼のソロアルバムの中ではWhite Stripeのガレージハードロックに最も近い激しいサウンドだと感じます。つまり最高のJack Whiteということです(^^)。

なお他のアルバムレビューもブログの方(気ままにブログ: 音楽)にも書いていますので、そちらをご覧下さい。

過去分はこちら → 2001 / 2002 / 2003 / 2004 / 2005 / 2006 / 2007 / 2008 / 2009 / 2010 / 2011 / 2012 / 2013 / 2014 / 2015 / 2016 / 2017 / 2018 / 2019 / 2020 / 2021 / 2022 / 2023 / 2024

1
The Rolling Stones「Hackney Diamonds」
2
Metallica「72 Seasons」
3
In Flames「Foregone」
4
ヤバイTシャツ屋さん「BEST of the Tank-top」
5
Shogo Hamada & The J.S. Inspirations「The Moonlight Cats Radio Show Vol. 3」
6
Sam smith「Gloria」
7 BABYMETAL「THE OTHER ONE (通常盤) 」
8 Greta Van Fleet「Starcatcher」
9 Ghost「Phantomime」
10 Queens of the Stone Age「In Times New Roman…」

2023年1年間で最もよく聴いたCD Best10を選んでみました。

2023年で最も良く聴いたアルバムは、The Rolling Stonesの18年ぶりとなる「Hackney Diamonds」でした。中心メンバーであるMick Jaggerはリリース当時で80歳、Keith Richardsも79歳となり、まさかその年でこのようなエネルギッシュなロックアルバムをリリースするとはと驚くほどで、これぞストーンズと呼べるエネルギッシュなサウンドで満ちています。2020年に80歳で亡くなったCharlie Wattsのドラムをフューチャーした曲が2曲含まれるほか、Paul McCartney、Elton John、Lady Gaga、Stevie Wonderといった豪華アーティストも参加しています。年齢を考えるとそろそろ最後のアルバムになるのかな。

2位はMetallicaの6年半ぶり通算12枚目となる「72 Seasons」でした。前作がハードロック風の曲が多かったのに比べると、今作では大分スラッシュメタルっぽさが戻ってきていると感じ、その余分なものをそぎ落としたソリッドで分厚いそのサウンドは、メタル好きにはたまらないものがあります。

3位はスウェーデン出身のメロディック・デスメタル・バンド、In Framesの4年ぶり通算14枚目となる「Foregone」でした。疾走感あるヘヴィさと哀愁感あるメロディアスさの絶妙な調和が、聴いていて実に心地よいと感じます。

過去分はこちら

私のお気に入りのアルバムをジャンルを問わず100枚選んでみました。ちなみに登録している順序は特に私のお気に入り度とは関係ありません(^^;

No アーティスト名/アルバム名
発表年
1 JERRY JEFF WALKER 「A MAN MUST CARRY ON」
1977
 

私にとって最も大好きなアーティストの一人。 カントリー系シンガーソングライターにジャンルされる彼ですが、フォーク、ロックを含めジャンルにとらわれない素敵で素朴であったかなサウンドを聴かせてくれています。このアルバムは彼の師であった老人が亡くなった直後に作成されたもので、悲しみを胸に秘めつつもがんばらなくっちゃという強い思いが込められていて、私もいろんな意味で勇気づけられたものです。

2 JOHN DENVER 「AN EVENING WITH JOHN DENVER」
1975
  70年代、「カントリーロード」や「緑の風のアニー」、「スイート・サレンダー」など大ヒットを次々と飛ばして人気絶頂だった頃のジョン・デンバーのライブ盤。フォーク、カントリー系のシンガーソングライターで、自然や旅を歌ったものが多く、当時しみじみと歌詞を見ながら聴いたものです。今でも私は山に登ると彼の「Rocky Mountain High」が頭の中に響き渡ります(^^)。なお数年前に不慮の飛行機事故で他界してしまいました。
3 GEORGES MOUSTAKI 「LE METEQUE」
1969
  このアルバムに収録されている「異国の人」、「私の孤独」などの大ヒットでフランスのみならず日本でも人気を得たジョルジュ・ムスタキ。ギリシャ彫刻の哲学者の様な風貌も相まって、「決して私はさみしくない、私の孤独と一緒だから」と歌う「私の孤独」は説得力もあり、10代の頃の私のテーマソングの一つでした(^^)。元々ソングライターとしてエディット・ピアフらに曲を提供するほどの腕前で、メロディアスで素晴らしい曲ばかり。
4 DAN FOGELBERG 「THE WILD PLACES」
1990
  78年のアルバム「ツイン・サンズ」でスターダムにのし上がり、その後全米トップ10ヒットを次々と連発したダン・フォーゲルバーグですが、80年代後半からはコロラドのロッキー山中に住みマイペースで活動を続けていて、これはそんな彼の90年に発表された自然観あふれるアルバム。特に1曲目から2曲目にかけては、登山に出かけるときに必ず車の中で聴く定番のナンバーともなっていて、心が引き締まる思いがします(^^)
5 BRUCE SPRINGSTEEN 「THE RIVER」
1980
  アメリカのロック界のボスとも言えるスプリングスティーンの、これは80年に発表された2枚組のアルバム。私にとってのブルースは、75年の大ヒット作「明日なき暴走」の頃の暴走族の親分みたいなブルースでなく、84年に発表され全世界で売れに売れた「BORN IN THE U.S.A.」のポップになったブルースも悪くないけど、この「THE RIVER」が一番しっくり来ます。「HUNGRY HEART」、「SHERRY DARLING」、「THE RIVER」は特にお気に入り。
6 DEBBY BOONE 「MIDSTREAM」
1978
  77年の「YOU LIGHT UP MY LIFE(邦題は恋するデビー)」の10週連続全米チャートNo.1で華々しいデビューを飾ったデビー・ブーンのセカンドアルバム。シンガーとして有名なパット・ブーンの娘さんでもあります。ファーストアルバムはいかにもアイドルという感じのアルバムでしたが、このセカンドアルバムはバラードを中心に切々と歌い上げていて、私のハートも一撃されてしまったのでした(^^;。
7 RY COODER 「JAZZ」
1978
  ロック、ブルース、ゴスペル、ラグタイム、フォーク、カントリー、R&B、メキシカン、ハワイアンまで、ジャンルにとらわれずに幅広い音楽を吸収して彼ならではの音楽を作り出してくれている異色のアーティスト。この「JAZZ」はいわゆるジャズをそのまま演奏しているというよりは、彼のJAZZ感に基づき仕上げていると言う感じのアルバムで、楽しさがいっぱい溢れている。ジャズ界の巨匠アール・ハインズもゲストに迎えた意欲作。
8 VAN HALEN 「BEST OF VOLUME I」
1996
  78年に「You Really Got Me」でセンセーショナルなデビューを飾ったVAN HALEN。これほどのハードさとシャープさとヘビーさを兼ね備えたバンドが西海岸から出てくるとは、という衝撃を今でもはっきりと覚えています。80年から90年代にかけてハードロック界のトップバンドとして君臨しており、どのアルバムもそれぞれに魅力があるためとりあえずお気に入りとしてはこのベスト盤をセレクトしてみた。
9 U2 「THE JOSHUA TREE」
1987
 

アイルランド出身のバンド、U2の代表作とも言えるこのアルバムは、ロックの歴史に燦然と輝く名作といっても過言ではないでしょう。まさに神がかり的な作品で聴く度に震えが来ます。売上的にも全米・全英でNo.1を記録し、全世界で1500万枚以上を売り上げるなど驚異的なセールスを記録した。 常に立ち止まらずにアルバムを出す毎に変化しており、今もなお世界のロック界のトップバンドとして活躍している。

10 JEWEL 「PIECES OF YOU」
1995
  95年に発売されたこのアルバムですが、1年後に火が付き始め1000万枚以上を売り上げるという記録的なセールスを記録したのは記憶に新しいところ。ギターの弾き語り風のシンプルなフォークソングが今の時代受けるというのにちょっとびっくりしましたが、 美しいメロディーに乗った研ぎ澄まされたナイフのように鋭い歌詞が、聴いた人の心に強烈に突き刺さります。名前の通りシンプルで美しいアルバムです。
11 THE MILES DAVIS QUARTET 「RELAXIN'」
1956
  1956年にMILES DAVISがPRESTIGEレーベルで録音した4部作の1枚。私がこの頃のジャズを聴くようになったきっかけが、この頃のMILES DAVISのミュートプレイのリリカルな美しさに心打たれた事でした。PRESTIGEレーベルの4部作はいずれも初期のマイルスを代表する作品ともなっていますが、この「RELAXIN'」は特に親しみやすさとミュートプレイの美しさに満ちた作品となっている。
12 THE DAVE BRUBECK QUARTET 「DAVE DIGS DISNEY」
1957
  57年に録音されたDAVE BRUBECK QUARTETの愛らしいレコード。ディズニーの名曲を取り上げ、それをDAVE BRUBECK QUARTET流のアレンジで楽しいジャズに仕上げていて、ジャズを初めて聴く人でもおなじみのメロディについハミングしてしまう事でしょう(^^)。個人的にはDAVE BRUBECKのピアノ演奏そのものはぐっと来るものは無いのですが、それに絡むPAUL DESMONDのアルトサックスが実にメロディアスで優しくて秀逸。
13 STAN GETZ/CHARLIE BYRD 「JAZZ SAMBA」
1962
 

ブラジル音楽のサンバとジャズが融合した都会的なしゃれたボサノバを世界的に広めた一人がこのSTAN GETZでした。STAN GETZのメロディアスなテナーサックスはボサノバの美しい悲しげなメロディに良くあいます。このアルバムではギターのCHARLIE BYRDと組んで、ボサノバを楽しくまた美しく演奏しています。「GETZ/GILBERTO」、「JAZZ SAMBA ENCORE!」といったアルバムも同様にお気に入り。洒落た1枚です。

14 CHUCK MANGIONE 「FEELS SO GOOD」
1977
 

フルーゲルホーンを演奏するCHUCK MANGIONEの、これは77年に発表された代表作で、アルバムのみならずシングルチャートでも「Feel So good」は大ヒットを記録した。すがすがしい高原の空気を胸一杯吸い込んだ様な気分にさせてくれる気持ちよさと楽しさに満ちたアルバムで、きっと普段ジャズやヒュージョンとか聴かない人でもこの心地よさは実感出来るはず。まさにタイトル通り「Feel So good」なアルバム。

15 JOHN LENNON 「IMAGINE」
1971
 

言わずと知れたJOHN LENNONの名作です。JOHN LENNONの最後の作品となった「DOUBLE FANTASY」もいろんな意味で忘れがたいアルバムですが、1枚を選ぶとしたらやはりこの「IMAGINE」になります。JOHNのまさに純真な愛と理想がつづられた1枚で、中でもタイトル曲の「IMAGINE」はもしかしたら歌は本当に世界を変えることが出来るかも知れないと感じさせてくれた曲でした。

16 PAUL McCARTNEY & WINGS 「BAND ON THE RUN」
1973
 

2001年にリリースされたMcCARTNEY & WINGSのベスト盤である「WINGSPAN」も、PAULのメロディメーカーとしての魅力を満喫できる1枚ですが、個人的には1枚選ぶとしたらこの73年に発表された「BAND ON THE RUN」になります。WINGSは70年代を通して活躍しましたが、この「BAND ON THE RUN」はそんな彼らの音楽的な一つの頂点に達した頃の名作で、特にタイトル曲の「BAND ON THE RUN」は構成も凝ったドラマティックなナンバー。

17 SOUNDTRACK 「FOOTLOOSE」
1984
 

大ヒットした映画「FOOTLOOSE」のサントラ盤もぜひお気に入りの1枚に入れたいアルバムです。ダンスが禁止された田舎の町で、主人公らが中心となってダンスパーティを開催するまでの物語で、随所で出てくるダンスシーンと名曲の数々は、私に久しぶりにダンスの楽しさを再認識させてくれました。「フットルース」や「パラダイス」、「ヒーロー」など、収録曲のうち6曲がシングルとしても大ヒットを記録した。

18 イルカ 「あしたの君へ」
1980
 

大学の時にイルカの大好きな友人がいて、その友人の影響で私もイルカを聴くようになりました。この「あしたの君」は79年12月に行われたライブを収録したもので、おしゃべりを始めとしてイルカのコンサートの楽しさに溢れた1枚です。「あしたの君へ」や「風にのせて」、「いつか冷たい雨が」など、本当にあの頃のイルカは大好きでしたね。なんたって私がコンサートを見に行った数少ないアーティストの一人でしたし(^^)。

19 チューブ 「THE SEASON IN THE SUN」
1986
 

「THE SEASON IN THE SUN」は夏のバンドとして有名なTUBEのデビュー作です。私がちょうどサーフィンを始めた頃に流行り始めたのがこの「THE SEASON IN THE SUN」で、サーフィンをしに長野から海まで行くロングドライブの間、このアルバムをいつも繰り返し聴きていたのが思い出されます。全曲、夏と海を思わせるナンバーばかりですが、サーフィンの事を歌った「夏の住所はOn The Beach」は特にお気に入りでした。

20 山下達郎 「BIG WAVE」
1984
 

私にとってまさに夏を代表するアルバムのひとつ。サーフィンやウインドサーフィン、ヨットなど夏のスポーツを取り上げた映画「BIG WAVE」のサウンドトラック盤で、全編躍動感溢れる夏の雰囲気たっぷりの達郎サウンドがあふれている。当時、ウインドサーフィンを始めたばかりの私にとって、この映画の影響は決して小さくなかったと思う。今でも夏になるとこの「Big Wave」 をよく聴きますね。

21 佐野元春 「No Damage」
1983
 

このアルバムは佐野元春の比較的初期のもので、確か名作「SOMEDAY」のすぐ後にリリースされたと記憶しています。「SOMEDAY」までの彼のベスト盤的な内容となっていて、私にとって佐野元春が一番輝いていた頃の名曲がつまっている思い出の1枚。その後の佐野元春も決して嫌いではないけれど、やっぱり今も繰り返し聴くのは「SOMEDAY」、「No Damage」、「ナイアガラトライアングルVol.2」あたりかなあ。

22 松田聖子 「Silhouette」
1981
 

いきなりアイドル系となりますが(^^;、でも80年代の松田聖子は実によく聴きましたね。大学の時の友人が聖子ファンだったため、すっかり感化されてしまったというのもありますが、でも松田聖子の場合ヒット曲もさることながらアルバム収録曲でもすぐれたものが多く、それでアルバムを中心に聴いていました。この「シルエット」は彼女のサードアルバムで、夏の雰囲気いっぱいの思い出の1枚。秋だと「風立ちぬ」がグッド。

23 CHRIS CONNER 「THIS IS CHRIS」
1955
 

ジャズ女性ヴォーカリストの中でも特にお気に入りなのがこのクリス・コナー。ハスキーでクールで知的な雰囲気あふれる彼女のヴォーカルは、パワフルさはないけれどでも歌に込められた情感はせつせつと心に伝わってきます。彼女のアルバムは何枚か持っていますが、やはり一番よく聴くのはベツレヘムレーベルの「ディス・イズ・クリス」と「バードランドの子守歌」あたり。深夜、ウイスキーやワインを片手に聴きたいアルバムの一つです。

24 JACKIE and ROY 「THE GLORY OF LOVE」
1956
 

ジャッキー・アンド・ロイは、ジャズヴォーカルグループの中でも男女ペアでしかも夫婦として30年以上歌い続けてきているというめずらしいグループ。夫婦だけあってまさに息のあったコーラスを聴かせてくれています。粋で洗練されていて、楽しい掛け合いのヴォーカルが楽しめるアルバムで、何よりジャズと肩肘張らずにさらっと聴かせてくれているところが良いです。そんなジャズの楽しさに溢れた1枚。

25 FRANK SINATRA 「NICE 'N' EASY」
195?
 

私がジャズボーカリストとして最も好きなのがフランク・シナトラです。フランク・シナトラですが、晩年は「マイウェイ」を始めとしてすっかりスタンダードシンガーの色合いが濃かったですが、私が大好きなシナトラはジャズボーカリストとして声一つでのし上がろうとしていた頃の50年代のキャピタルレーベルのシナトラ。20枚くらいは買い集めたかもしれません。いなせで粋で気持ちよくスイングして時々さびしげで。とにかくかっこいいの一言。

26 THE BEATLES 「A HARD DAY'S NIGHT」
1964
 

ビートルズは私の音楽観に最も影響を与えたグループと言っても良いでしょう。私が音楽を聴き始めたころ、当時頻繁にビートルズの曲がラジオから流れてきて、それですっかり彼らの音楽の虜になったものです。私が生まれて初めて買ったアルバムもビートルズでした。そしてビートルズの数あるアルバムの中で、多分最も繰り返し何回も聴いたのがこの映画「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」のサウンドトラック盤だと思います。

27 THE BEATLES 「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」
1967
 

「A HARD DAY'S NIGHT」はビートルズで一番よく聴いたアルバムですが、では最高傑作はどのアルバムかと考えると、私の場合それはやはりこの「SGT. PEPPER'S 」になります。ビートルズの様々な音楽性が見事に融合して昇華した1枚で、他にもホワイトアルバムもレット・イット・ビーも良いけれど、トータル性ではこのアルバムが一番。やはりロックの歴史においても金字塔をうち立てた名作です。

28 JEFF BECK 「WIRED」
1976
 

私がジェフ・ベックを聴き込んだのはこの「WIRED」からでした。ロック界3大ギタリストの一人として名を馳せていたものの、私にとってはいまいち決め手に欠けるギタリストだったのですが(^^;、この「WIRED」を初めて聴いた瞬間にぶっ飛びました。ナイフの様な鋭さを持ったジェフのギターが、ロックの境界を越えて新しいクロスオーバーなギター・インストゥルメンツの音楽の世界を切り開いてくれたと。共演のヤン・ハマーも絶妙の味を出しています。

29 ERIC CLAPTON 「E.C. WAS HERE」
1975
 

私がギタリストとしてのエリック・クラプトンに惚れ込んだのは、多分このアルバム辺りからだったような気がします。ミュージシャンとしての歴史も長いですからその時代時代で優れたアルバムを発表していますが、彼のギターの神髄はやはりブルースにあると思っていまして、このライブアルバムにはそんな彼のレイドバックしてリラックスしたブルースギタープレイを思う存分楽しむことが出来る1枚となっている。

30 LED ZEPPELIN 「IV」
197?
 

イギリスが生んだ歴史上最強のハードロックバンド、レッド・ツェッペリン。この4枚目のアルバムには彼らの最高傑作の一つ「天国への階段」も納められている。私、中学から高校にかけてはハードロックと言えばやっぱりディープパープルだと思っていたのですが(^^;、、二十歳を過ぎてからでしょうか、レッド・ツェッペリンのすごさに気づいたのは。すさまじい破壊力に加えてしなやかさも兼ねそなえたバンドでした。

31 DEEP PURPLE 「LIVE IN JAPAN」
1973
 

ハードロック・バンドとして最初に好きになったのはこのディープ・パーブルでした。そのとにかくストレートで分かりやすいハードさは魅力でしたね。このライブは「イン・ロック」、「マシン・ヘッド」といった名作を発表した直後の日本来日公演時の武道館ライブを納めたもので、リード・ギターのリッチー・ブラックモア、ボーカルのイアン・ギランを始めとして最高のメンバーが揃っていた時期の緊張感溢れるライブアルバム。

32 ROLLING STONES 「STRIPPED」
1995
 

1964年のデビュー以来、40年近くに渡ってロック界のトップバンドとして君臨し続けているローリング・ストーンズ。まさに転がる石のごとく常に変化しつつも、でもストーンズとしての独自のサウンドを確立しているのはさすが。このアルバムは彼ら初のアコースティック・アルバムで、デビュー曲から最近のナンバーまで名曲の数々が取り上げられており、素朴に時にしみじみと、でもそのサウンドはやっぱりストーンズそのもの。

33 SIMON AND GARFUNKEL 「Bridge Over Troubled Water」
1970
 

サイモン&ガーファンクルが1970年に発表したこの「明日に架ける橋」は、ポップス界の長い歴史の中でももっとも優れたアルバムの一つと言ってもいいでしょう。「明日を架ける橋」、「ボクサー」、「コンドルは飛んでいく」を始めとする名曲の数々が納められていますが、私は特に「ボクサー」が大好きでした。ポール・サイモンの曲を作る才能とアート・ガーファンクルの天使のような歌声という二人の個性が見事に融合して昇華したグループでした。

34 BILLY JOEL 「52ND STREET」
1978
 

1977年の「The Stranger」の大ヒットで一気にトップアーティストの仲間入りをはたしたビリー・ジョエルの、これは「The Stranger」の次に発表されたアルバムで、前作が都会的でセンシティブな面がかいま見えていたのに比べて、このアルバムではずいぶんと力強さを感じさせてくれる自信に満ちたサウンドを聴かせてくれている。名曲「HONESTY」、「MY LIFE」も納められている。 (「The Stranger」とどっちを選ぶかかなり迷いました(^^;)

35 JOHN FOGERTY 「CENTERFIELD」
1985
 

「CENTERFIELD」はCCRのリード・ボーカリストだったジョン・フォガティのソロ2作目のアルバム。往年のCCRを彷彿させる気持ちのよいサザン・テイスト溢れるごきげんなロックンロールに溢れているて、CCR大好きだった私にはまさにこたえられないアルバムでした。楽しさ+泥臭さ+カントリーフレーバーといかにもアメリカを感じさせるこのアルバムは、全米で200万枚以上売り上げるという記録的なセールを記録した。

36 ROBERTA FLACK 「BLUE LIGHTS IN THE BASEMENT」
1977
 

ロバータ・フラックは73年の「やさしく歌って」の大ヒットで有名ですが、その非常に知的でクールで都会的センスを感じさせてくれる雰囲気は、ブラック・コンテンポラリー・サウンドの中でも彼女ならではの独自の世界を作り出しています。彼女のしっとりとした落ち着きある歌声を聴いていると、不思議としみじみと満ちたりてくるのを感じる事が出来ます。それが彼女の愛の世界なのかもしれません。

37 小泉 今日子 「KOIZUMI in the HOUSE」
1989
 

デビュー当時から気になっていたキョンキョンですが(^^;、この「KOIZUMI in the HOUSE」には見事にノックアウトされてしまいました。近田春夫と組んで作り上げた意欲作「KOIZUMI in the HOUSE」は、コイズミ流ハウスミュージックに溢れていて、まさにアイドルを超越した出来上がりと言ってもよいでしょう。このアルバムを音量を出来るだけ上げて聴くととても幸せになれるのは私だけ?(^^;。他には学園天国など収録した「ナツメロ」もグッド!

38 ザ・ブルーハーツ 「スーパーベスト」
1995
 

ブルーハーツのサウンドは、そのシンプルなロックンロールと歌詞に込められた強力なメッセージが持ち味で、特に初期の「人にやさしく」はそんな彼ららしさが最も出ている名曲でした。今も私のカラオケの定番でもあります(^^)。「TRAIN-TRAIN」までのアルバムは狂ったように聴いていましたね。そしてこのベスト版にも納められている「人にやさしく」、「ロクデナシ」、「終わらない歌」などはいつ聴いても元気が出てきます。

39 NAT KING COLE 「BEST 20」
197?
 

そのビロードの声で一世を風靡した黒人シンガーで、ナタリー・コールの父親でもある。当初はジャズのピアニストとして活躍していたが、やがてその歌が認められて独立し、ポピュラーソングを中心に歌ってその魅惑の歌声で幅広い支持を集めた。このベストにはそんな彼の代表作である「モナ・リザ」、「プリテンド」、「トゥ・ヤング」を始めとする名曲が集められているが、彼の魅力はなによりその声ににじみ出る人柄の良さ、あったかさでした。

40 THE MANHATTAN TRANSFER 「EXTENSIONS」
1979
 

マンハッタン・トランスファーは男女4人組のグループで、ジャズを中心にポップスからロックまで幅広いジャンルをさりげなく歌いこなす、洒落ていてものすごいテクニックを持ったコーラス・グループ。この5枚目のアルバムはモダン・ポップ風の「トワイライト・ゾーン」を始めとしてかなりポップな仕上がりになっていて、彼らの楽しいコーラスを思う存分楽しむ事が出来る1枚となっている。最後のアカペラ・ナンバーもさすが。

41 EAGLES 「HOTEL CALIFORNIA」
1976
 

70年代のアメリカをまさに代表するロックグループだったイーグルス。72年にデビューしてから解散までの約10年間に数多くの名作を発表したが、1枚選ぶとすればやはり名曲「ホテル・カリフォルニア」が納められたこのアルバムになる。それまでのカントリー&フォークロックバンド的な雰囲気も大好きだったので、このアルバムにおけるちょっと陰りのあるメロディラインに厚みを増したサウンドとその存在感にはショックを受けたほどでした。

42 THE DOOBIE BROTHERS 「MINUTE BY MINUTE」
1978
 

71年にデビューして以来、イーグルスと並んで70年代のアメリカを代表するロックバンドとして活躍したドゥービー・ブラザーズ。当初はワイルドで泥臭いのりの良いロックンロールが持ち味だったが、76年にマイク・マクドナルドが加入して以来そのワイルドさは影を薄め洗練された都会的なサウンドに変わっていった。この「ミニット・バイ・ミニット」はそんなAOR路線の代表作とも言えるアルバムで79年のグラミー賞も4部門を独占した。

43 STEELY DAN 「AJA」
1977
 

Donald FagenとWalter Beckerの2人からなるロックユニットが創り上げたロックの芸術作品の一つがこの「AJA」。ロックというカテゴリーにとらわれることなく、ジャズ、R&B、ラテンその他の音楽のエッセンスが彼らの手の中で見事に混じり合って芸術の域まで高められている。僅かの隙も無い完成度である。スティーリー・ダンは現在も彼らの存在感を発揮しつつ活躍していて、昨年度のグラミー賞でも最優秀アルバムを取ったのは記憶に新しいところ。

44 JACKSON BROWNE 「THE PRETENDER」
1976
 

72年のデビュー以来シンガーソングライターとして高い評価を受けてきたジャクソン・ブラウン。自分を鋭く見つめる歌詞が特徴で、私も当時かなり共感するところも多かったです。ちなみにこのアルバムを作成中に彼の妻が、作成に没頭していた彼の気をひこうとして狂言自殺を図りそれが原因で亡くなってしまい、その後に発表されたこのアルバムのタイトルは「THE PRETENDER」と彼の苦悩が伝わってくるような作品となっている。

45 LINDA RONSTADT 「HASTEN DOWN THE WIND」
1975
 

70年代後半に全米のトップ女性シンガーとして人気を誇ったリンダ・ロンシュタット。イーグルスが最初は彼女のバックバンドだったのは有名な話。それまでカントリーロック界ではそれなりの人気のあった彼女ですが、彼女の名を一躍世界に広めたのがこのアルバムの大ヒットからでした。キュートでのりが良くて、そしてバラードを切々と情熱的に歌い上げるその歌声には私もすっかり魅惑されてしまったのでした。

46 BOZ SCAGGS 「SILK DEGREES」
1976
 

都会的で洒落た大人のロックを今も聴かせてくれているボズ・スキャッグスの代表作がこの「シルク・ディグリーズ」。ボズの音楽性が一気に開花した作品でもあり、発売後1年以上に渡ってベストセラーとなり売れに売れたAORの一大傑作でもある。納められた曲も粒ぞろいの名曲ばかりで、アメリカ南部、そしてR&Bの香りも漂わせつつ、そのリズム感と躍動感は今聴いても新鮮さを失っていない。なにより男の色気も感じさせるその歌声が良いです。

47 STEVIE WONDER 「SONGS IN THE KEY OF LIFE」
1976
 

押しも押されぬR&B界の巨人スティービー・ワンダーですが、このアルバムを出した頃が彼としても一番脂が乗りきっていて、創造的なアルバムを次から次へと発表していた頃だったように思う。この2.5枚組のアルバムは彼のそんな創造的な音楽性が発揮された名作で、歴史に残るセールを記録しそしてその年のグラミー賞を総なめにしたが、そのサウンドはR&Bの枠に当てはまらない幅広さを持っており、その後の音楽界にも多大なる影響を与えた。

48 MICHAEL JACKSON 「HISTORY」
1995
 

マイケル・ジャクソンのアルバムはどれを入れようかと悩んだのですが、やはり彼の場合はその数多いヒットナンバー全てを取り上げたいと言うことで、このベストアルバムを選んでみました。R&B界のみならず幅広くポップス界でも圧倒的な人気を誇る彼ですのでなにも説明はいらないと思いますが、やはり彼のそのたぐい稀な音楽性にリズム感には聴くたびに圧倒させられる思いです。なおこのアルバムの2枚目に納められている15曲は全て新曲。

49 大瀧詠一 「A LONG VACATION」
1981
 

この「A LONG VACATION」は大瀧詠一の代表作というだけでなく、J-POP界においても金字塔をうち建てた優れたアルバムともなった 。夏のムードいっぱいのそのサウンドはメロディアスでとにかく耳ざわりが良く、当時夏のドライブで何度聞いたか数え切れないほどでした。今も目を閉じてこのアルバムを聴くと、目の前にいつの間にか真夏の青い空と白い雲、そしてきらめく海と砂浜が見えてくるような感じさえしてきます。実にいいアルバムです。

50 桑田佳祐 「Keisuke Kuwata」
1988
 

サザン・オールスターズも夏の定番のCDとなっているが、今回はサザンでなく桑田のソロとしてのアルバムの方をセレクトしてみたいと思う。まあサザンの中心が桑田であるゆえ、このソロアルバムもいわゆるサザンのサウンドそのものと言っても過言では無いと思いますが、個人的にはこのソロアルバムの方がより歌そのものを重視して創り上げている感じがして、彼のソングライターとしての魅力をより感じられるからです。心の琴線に触れるような作品。

51 CROSBY,STILLS & NASH 「CSN」
1977
 

クロスビー、スティスル&ナッシュが音楽活動を始めたのは69年のこと。70年にニール・ヤングが加入してCSN&Yとなり、時代を代表するスーパーグループとして活躍したが間もなく活動を一時停止。77年に発表されたこのアルバムはCS&Nとしては8年ぶりの2枚目のアルバムにあたり、特に彼らの叙情的なアコースティックなサウンドと重厚なコーラスがたっぷりと楽しめる1枚となっている。

52 ELTON JOHN 「CAPTAIN FANTASTIC AND THE BROWN DIRT COWBOY」
1975
 

エルトン・ジョンは「僕の歌は君の歌」や「ダニエル」を始めとして名曲も多く、そして最近では故ダイアナ妃に捧げた「キャンドル・イン・ザ・ウインド」の世界的大ヒットでも知られているが、彼の音楽的な頂点を極めたのは75年に発表されたこのアルバム。エルトンと作詞を担当しているバーニー・トーピンが自分たちの苦難の時代を振り返って創り上げたコンセプトアルバムで、エルトンの優れた音楽性が見事に昇華した傑作でした。

53 CARPENTERS 「NOW & THEN」
1973
 

私がポップスにも興味を持ち始めた頃、ラジオから頻繁に流れてきたのがカーペンターズのカレンのさわやかな歌声でした。すっかり彼らのサウンドに魅せられたのは言うまでもありません。この「ナウ・アンド・ゼン」は「イエスタデイ・ワンス・モア」、「シング」、「ジャンバラヤ」などの名曲にオールディーズ・メドレーをからめたとても楽しめる1枚に仕上がっていて、カーペンターズの魅力が最も発揮された作品でした。

54 CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL 「BEST 20」
197?
 

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、略してCCRは、68年にジョン・フォガティ、トム・フォガティの兄弟を中心に結成されたバンドで、解散する72年までに「プラウド・メアリー」や「雨を見たかい」など多くのヒット曲を残しましたが、彼らのいかにもアメリカ南部的な泥臭いフィーリングにブルース、そしてロックンロールにカントリー的な要素も加わったサウンドにはすっかり虜になってしまったものでした。私の大好きなバンドの一つでした。

55 JAMES TAYLOR 「GREATEST HITS」
1976
 

ジェイムス・テイラーは68年にデビューし、いわゆるシンガー・ソングライターの先駆けともなった人。特に初期の作品にはギターの弾き語り的な繊細な作品が多く、当時同じように傷つきやすい年頃だった私の心にも彼の優しい歌声とデリケートな歌詞はしみじみと響いたのでした。このベスト盤はデビューから76年のアルバム「イン・ザ・ポケット」までの名曲を集めたもの。最近では93年の2枚組ライブでも相変わらず良い味を出してくれています。

56 BOSTON 「GREATEST HITS」
1997
 

ボストンの76年のデビューは実に衝撃的でした。彼らの、プログレっぽさにスペイシーさも加わったドライブ感あふれるロックに極上のポップなメロディーラインとハーモニーが加わった、まさに「ボストン・サウンド」としか言いようがない独自のサウンドは、今まで聴いたこともない様な気持ちよいロック・サウンドだったからです。なお彼らは非常に寡作としても有名で、今までにたった4枚しかアルバムを発表してくれていません。

57 FOREIGNER 「THE VERY BEST AND BEYOND」
1992
 

フォリナーは英米で様々なバンドで活躍してきたロッカー6人で構成された異色のバンド。経験に裏付けされた高い音楽性が持ち味で、77年のデビューと共に大きな反響と高い評価を受けて一気にトップアーティストの仲間入りを果たした。中心メンバーのミック・ジョーンズとイアン・マクドナルドは共にイギリス出身と言う事もあり、彼らのサウンドはまさに正統派本格派ブリティッシュロックそのものでした。

58 QUEEN 「A NIGHT AT THE OPERA」
1975
 

クイーンらしい緻密で華麗なサウンドが完成したのがこの「オペラ座の夜」だった。それまでは一部のロック・ファンに注目されてはいたもののセールスと人気はもう一つという感じだったが、このアルバムに納められた「ボヘミアン・ラプソディ」は有無を言わせぬ圧倒的な完成度と緻密さで聴くものの心を奪っていった。そしてクイーンは世界制覇を成し遂げ一つの頂点を極める事となるが、それはある日フレディの突然の死と共に終わりを告げたのだった。

59 ART PEPPER 「MEETS THE RHYTHM SECTION」
1957
 

1950年代のウエスト・コースト・ジャズ・シーンを代表する優れたアルト・サックス奏者がこのアート・ペッパー。ピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバース、ドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズという超一流のリズムセクションをバックに気持ちよくスイングしていて、リズムに乗ったテンポの良い演奏が楽しめる。アート・ペッパーのアルト・サックスの親しみやすいメロディラインが耳に心地よいです。

60 JOE SAMPLE 「CARMEL」
1979
 

クルセイダーズのキーボードとして長く活動し、その後はソロとして活躍しているジョー・サンプル。ヒュージョン系のキーボードニストとして人気も高い彼ですが、このアルバム「CARMEL(邦題は「渚にて」)」はソロとして2枚目にあたり、モンタレー〜カーメルに滞在した際にそこの美しい自然にインスパイアされて創り上げたと言われている。グルービーなピアノ演奏が楽しめるちょっとセンチメンタルな叙情詩的なアルバムです。

61 WILLIE NELSON 「STARDUST」
1978
 

米カントリー・ミュージック界のアウトローこと、ウィリー・ネルソンの最高傑作がこの「スターダスト」。レッドネック・ロッカーとして新しいカントリー・ミュージックを切りひらいてきた彼ですが、このアルバムでは「スターダスト」や「我が心のジョージア」などの有名なスタンダードナンバーをしっとりと歌い上げていて、実に味わい深い作品に仕上がっている。孫の代までもと絶賛され、グラミー賞にも輝いた名作。

62 ANNE MURRAY 「DAYDREAM BELIEVER」
1980
 

アン・マレーはカナダ出身の女性シンガーで、何と言ってもその飾らない素朴さとカナダの大地、自然を思わせるおおらかさとたくましさが彼女の魅力。カントリー系のシンガーとして知られる彼女ですが、78年の「辛い別れ」が全米No.1ヒットを記録して以来、本格派女性シンガーとしても大きく飛躍し次々と大ヒットを飛ばす事になるのですが、このアルバムはそんな彼女の最も充実していた時期の作品を集めたもの。

63 BARBRA STREISAND 「A COLLECTION : GREATEST HIS... AND MORE」
1989
 

女性シンガーの中では最高の実力を持っているバーブラ・ストライザンド。歌のうまさでは彼女の右に出る人は未だにいないのではと思えるほど。62年のミュージカルでのデビュー以来40年に渡って活躍しており、ヒット曲も数知れずほどあり、また優れたアルバムも多く、実際のところ1枚を選ぶのにずいぶんと迷いました。このベスト盤は彼女にとって4枚目のベスト盤で、主に80年代のヒット曲が納められたもの。

64 ENYA 「PAINT THE SKY WITH STARS」
1997
 

独特のサウンドを創り続けているアイルランド出身の女性ミュージシャン、エンヤ。ミュージシャンと言うよりはクリエーターという表現の方がぴったりくるほど、エンヤは独自の音楽空間を「創り上げて」います。まさに心が浄化されて癒されていく様なそのヒーリング・サウンドは、聴くものの心に安らぎと静かなる共鳴を与えてくれます。これは97年に発表されたベスト盤。おそらくこの中の曲の何曲かはほとんどの人は一度は耳にした事があることでしょう。

65 ART GARFUNKEL 「WATERMARK」
1978
 

サイモン&ガーファンクルの解散以降、アート・ガーファンクルが発表したアルバムのうち、特にお気に入りなのがこの「WATERMARK」。2曲を除いて全曲ジミー・ウェッブの作品を取り上げたもので、ジミー・ウェッブの曲は決して派手でもポップでもないけれど叙情的な美しいメロディーラインが特徴的で、アート・ガーファンクルの透明感あふれるヴォーカルと見事にマッチして優れたアルバムに仕上がっている。いぶし銀の様な輝きを持つ作品です。

66 ABBA 「ARRIVAL」
1976
 

今も全世界で衰えぬ人気を持つアバですが、アバが日本を始め全世界で人気を確定したのが大ヒット曲「ダンシング・クイーン」を含む、この76年の「ARRIVAL」でした。「ダンシング・クイーン」を始めとする、キラキラしてわくわくして誰でもすぐ口づさめる様な、そんなポップなアバ・サウンドに私もたちまち魅せられてしまいました。アバのアルバムの中でも、この「ARRIVAL」にあるはじける様な躍動感はとっても印象的です。

67 BARRY MANILOW 「THE MANILOW COLLECTION CLASSIC HITS」
1992
 

バリー・マニロウは70年代から80年代にかけての最も優れたミュージシャンの一人でした。アメリカの様々な音楽が混ざり合った彼の豊かな音楽性に優れたソングライティングのセンス、そして聴くものを楽しませるエンターテイメント精神が、彼ならではの音楽を創りだしていました。アルバムでは76年の「This One's For You」、77年の絶頂期の2枚組ライブ「Live」、78年の「Even Now」 なども良いです。まさに極上のポップスです。

68 ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA 「DISCOVERY」
1979
 

エレクトリック・ライト・オーケストラ、略してELOは、ジェフ・リン率いるロック・バンドで、ちょっとスペーシーさも漂う極上のポップなロックンロールが持ち味。当初はプログレ前衛風のバンドだったが、徐々にサウンドがポップ化してゆき、それと共に絶大な人気を得て出すアルバム出すアルバムが数百万枚単位のセールスを記録する事になった。この「ディスカバリ」はアラビアン・ナイトをモチーフに作り上げた彼らの最高傑作。

69 KING CRIMSON 「THE YOUNG PERSONS' GUIDE TO KING CRIMSON」
197?
 

キング・クリムゾンはイギリスが生んだ伝説のプログレッシブ・ロック・グループ。メンバー・チェンジを繰り返しつつ66年から74年まで活動し9枚のアルバムを残したが、このアルバムは解散後に発表された「新世代への啓示」と題された2枚組ベスト盤で、その前衛的創造的で美しく緊張感あふれるサウンドは、今聴いても決して色あせることはない。中でも「エピタフ」と「クリムゾン・キングの宮殿」は特に幻想的な名曲。

70 沢田聖子 「青春の光と影」
198?
 

イルカの妹分という事でデビューしてきた沢田聖子ですが、当時イルカをよく聴いていた事から沢田聖子にも興味を持って聴く様になったと記憶しています。この「青春の光と影」は彼女のセカンドアルバムですが、このアルバムとデビューアルバムの「坂道の少女」は当時相当聴きこみましたね。まさに青春の甘酢っぽさにあふれた曲ばかりで、当時の私と重なるところが多かったからかもしれません。

71 SANTANA 「SUPERNATURAL」
1999
 

サンタナは60年代後半から現在に至るまで、サンタナ独自のラテン・ロックを造り続けている特異なバンドで、特にカルロスの憂いを帯びた泣きのギターが聴くものの胸を締め付けます。この「スーパーナチュラル」はサンタナにとって最大のヒットとなったアルバムで、アルバムはもとよりシングルカットされた曲も次々とヒットし、2000年のグラミー賞ではAlbum of The Yearを始めとする主要9部門を独占するという快挙を成し遂げた。

72 FLEETWOOD MAC 「RUMOURS」
1977
 

60年代後半にイギリスでブルース・バンドとしてスタートしたが、75年にリンジー・バッキンガムと歌姫スティービー・ニックスの二人が加入したことで一気にそのサウンドはポップとなり、アルバムセールスを始めとして驚異的な成功をおさめる事になる。この「噂」はそんな彼等の頂点を極めたアルバムで、77年に発売されるや全米アルバムチャートのトップを1年近くに渡って独走し、No.1ヒットも次々と生まれた。

73 OLIVIA NEWTON-JOHN 「BACK TO BASICS」
1992
 

70年代から80年代にかけて、女性シンガ−として絶大な人気を誇ったオリビア・ニュ−トン・ジョン。彼女の人気が世界的にブレイクしたのが75年の「そよ風の誘惑」で、ビルボード誌で「気絶するほど美しいアルバム」と絶賛され、私も気絶こそしなかったものの彼女のキュートな声に思わずうっとりとしてしまったものです。このベスト盤はそんな彼女の71年から92年までのヒット曲が収められており、彼女の魅力がいっぱい詰まっています。

74 GILBERT O'SULLIVAN 「GREATEST HITS」
197?
 

72年の世界的大ヒット「アローン・アゲイン」で知られるギルバート・オサリバンの、これは主に70年代のヒット曲を集めたベスト盤。名曲「アローン・アゲイン」は私が個人的に最も大好きな曲の一つですが、「アローン・アゲイン」、「ナッシング・ライムド」を始めとする初期のオサリバンの歌詞には非常にナイーブで内気で傷つきやすい繊細さがあって、それが私の心に響いたからなのだと思います。

75 DAVE MASON「CERTIFIED LIVE」
1976
 

ギタリストとして妙に気に入ってしまったのが、元トラフィックのデイブ・メイスンでした。この「情念」と題された2枚組ライブは76年に発表されたもので、デイブ・メイスンのギタリストとして一番脂が乗りきっていた時の素晴らしい演奏が収められていて、ブルースからアコースティックまで、まさに情念のこもった泣きのギターが聴くものを酔わせてくれます。それにしても彼のギターはなんでこんなに気持ちよいのだろう...

76 ROD STEWART 「UNPLUGGED...AND SEATED」
1993
 

ロッド・スチュアートも60年代から今に至るまで第一線で活躍しているロック界を代表するボーカリストで、そのハスキーな歌声が魅力の一つ。本当はベスト盤の方が彼の魅力を一気に聴けるので良いのでしょうが、個人的にはこのアンプラグドのアコースティック・ライブの方が、彼のボーカリストとしての持ち味が良く出ているような気がして、こちらを選んでみました。椅子から立ち上がりそうになりつつ歌っている彼の姿が目の前に浮かんできます(^^)

77 PINK FLOYD 「ECHOES」
2001
 

ピンク・フロイドは非常にユニークなバンドだ。何がユニークかというと、60年代から今までに全世界で1億6千万枚のレコード・セールスを記録していながら、彼らと対比されるようなグループが全くいないという点で、いかに彼らのサウンドが独自の世界を形成していたかがよく分かる。彼らの代表作は724週というとてつもない長期に渡りアルバムチャートにランクインし続けた「狂気」だが、今回は彼らの歴史が詰め込まれたこのベスト盤を選んでみた。

78 竹内まりや 「IMPRESSIONS」
1994
 

現在の日本のポップシーンで、大人向けの素敵なポップスを歌わせたら一番なのがこの竹内まりや。彼女のサウンドにはどこかホッとさせてくれる何かがあるのです。この「IMPRESSIONS」は84年の「VARIETY」、87年の「REQUEST」、92年の「QUIET LIFE」からセレクトされたベスト盤で、竹内まりやのキュートな大人の魅力が詰まった名作。ちなみに「マージービートで唄わせて」にほろっと来たあなたは間違いなくビートルズ世代(^^)

79 LAMBERT , HENDRICKS & ROSS 「SING ALONG WITH BASIE」
1958
 

ジャズのソロ・フレーズをそっくりそのままボーカルで唄ってしまうと言う驚異のテクニックで作り上げた名作がこのランバート・ヘンドリックス・アンド・ロスの「シング・アロング・ウィズ・べーシー」。べーシーとはもちろんカウント・べーシーの事で、べーシー楽団をバックにLH&Rがべーシーの名曲を気持ちよくスイングして歌い上げている。ボーカルって最高の楽器だったんだと思い知らされる1枚。

80 GEORGE BENSON 「BREEZIN'」
1976
 

ジャズ・ギタリストのジョージ・ベンソンが76年に発表した「BREEZIN'」は、ジャズ分野だけでなく一般チャートでも大ヒットを記録し、一躍「クロスオーバー」というジャンルをメジャーにした名作。ギターというものがこんなにもスイング出来るものなんだという驚きを今でも覚えているが、彼のギターには生き生きとした躍動感があり、そよ風のような気持ちよさがあり、とにかく心地よいのである。

81 BLUES BROTHERS 「BRIEFCASE FULL OF BLUES」
1978
 

米国のバラエティ番組「サタデーナイト・ライブ」から誕生したのが、我らがブルースの伝道師ブルース・ブラザーズ。コメディアンのダン・エイクロイドとジョン・ベルーシのユニークな個性に加え、バックにはそうそうたるメンバーのR&Bミュージシャンが集まっていて超一流の演奏を聴かせてくれたことからブルース・ブラザーズは大人気を博すこととなり、このアルバムもバカ売れし映画化までされたのだった。まさにエンジョイ出来るR&Bの名盤である。

82 DOC WATSON 「SOUTHBOUND」
1966
 

アメリカのフォーク、カントリー、ブルーグラス、ブルースと言ったトラディッショナルな音楽を今に伝えるのが盲目の伝説のギタリスト、ドック・ワトスン。世の中にはこんな素朴な音楽もあるんだと若い人にもぜひ聴いて欲しいアーティストの一人です。伝説の名曲「ブラック・マウンテン・ラグ」を始めとする多くのインスツルナンバーでの彼のドライブ感溢れる素晴らしいギター演奏はその後多くの人に影響を与えた。

83 MARVIN GAYE 「THE VERY BEST OF MARVIN GAYE」
1994
 

60年代から80年代にかけて常にR&B界のトップスターとして時代を駆け抜け、最後は牧師である自分の父親によって撃ち殺されるという衝撃的な終末で終えたマービン・ゲイ。個人的には当時はそんなに聴いた方では無かったのですが、最近彼のレコードを聴き直して、今さらながらに彼のすごさに圧倒させられました。1枚のオリジナルアルバムを選ぶとすれば71年発表の歴史的名作「WHAT'S GOING ON(愛のゆくえ)」になりますが、今回は彼の歴史を振り返ることの出来るベスト盤をセレクト。

84 THE BEACH BOYS 「ENDLESS SUMMER」
1974
 

ビートルズと並びロック界に大きな足跡を残したビーチボーイズ。1962年にカリフォルニアから登場したビーチ・ボーイズは、「サーフィン・サファリ」でデビュー以来サーフィン・ブームに乗って一躍人気者になり、次々とサーフィンやホット・ロッドのナンバーを大ヒットさせることとなった。私も20代の頃、ボードを車に載せて海に行く時はこのベスト盤「終わりなき夏」を良く聴いたものでした。

85 ELVIS PRESLEY 「ELVIS' GOLDEN RECORDS」
1958
 

ビートルズ前の50年代にロックンロールの黄金時代を築き上げたのがキング・オブ・ロックンロールことエルヴィス・プレスリー。時代的に私自身はエルヴィス世代ではないもの、初期のエルヴィスは大好きでしたね。今回はこの58年に発表されたベスト盤「エルヴィスのゴールデン・レコード第1集」を選んでみましたが、「ハートブレイク・ホテル」や「監獄ロック」、「ハウンド・ドッグ」などを始めとする初期のエルヴィスの若々しい野性味はさすが。

86 MICHEL POLNAREFF 「POLNAREFF NOW」
1972
 

70年代前半にフランス、そして日本で絶大な人気を博したのがこのミッシェル・ポルナレフでした。国内でも出す曲出す曲が皆大ヒットとなり、私も彼の美しくてロマンチックで華麗な歌の世界にすっかり虜となったものでした。このアルバムは72年までの彼のヒット曲を集めたベスト盤となっていて、「愛の休日」、「愛のコレクション」、「哀しみの終わるとき」、「渚の想い出」など名曲の数々が収められている。

87 BRYAN ADAMS 「SO FAR SO GOOD」
1993
 

カナダ出身の永遠の青春のロックンローラー、ブライアン・アダムス。ストレートな男臭いロックンロールとバラードが彼の持ち味で、代表作は84年に発表され世界中で大ヒットを記録した「レックレス」になりますが、私もこのアルバムはかなり聴き込みました。特にそのアルバムに収められている「キッズ・ワナ・ロック」はまさに私の為の曲では思ったほどでした(^^)。今回は「レックレス」以降の名曲も押さえる為にベスト盤の方を選んでみました。

88 浜田省吾 「THE HISTORY OF SHOGO HAMADA "SINCE 1975"」
2000
 

浜田省吾も20代の頃良く聴いたアーティストの一人です。例えば「MONEY」が収められた84年の「Down by the Mainstreet」と86年の名作「J.BOY」は車で何度聞いたかしれないほど。特に彼のハングリーさを秘めたロックンロールと悲しげなバラードが何より当時の自分の心にしみましたね。どこか自分と重なる部分がずいぶんとある様な気がして。中でも「もう一つの土曜日」は聴くもの誰もの心に響く名曲でした。

89 ELLA FITZGERALD / LOUIS ARMSTRONG 「ELLA AND LOUIS」
1956
 

この「エラ&ルイ」はジャズ・ヴォーカル界のファースト・レディことエラ・フィッツジェラルドと今は亡きルイ・アームストロングが共演した夢の作品。ジャズ・ヴォーカルの楽しさ、素晴らしさがしみじみ伝わってくる作品に仕上がっている。二人とも一番脂が乗りきっていた頃の録音で、その味わい深さは例えようがないほど。ルイは定番の「ハロー・ドーリー」が収められたベスト盤を推そうかなと思っていたのですが、聴き比べてこちらを選びました。

90 DUKE ELINGTON 「THE POPULAR DUKE ELINGTON」
1966
 

ジャズの歴史そのものとも言えるデューク・エリントン。沢山の作品を発表していますが、今回ピックアップしたのはこの「ザ・ポピュラー・デューク・エリントン」。これは66年に録音された比較的新しいもので、「A列車で行こう」や「黒と茶の幻想」、「ムード・インディゴ」と言った彼の名曲の数々を新しいアレンジで演奏しているのがなにより新鮮で気に入りました。またエリントン自身のピアノ演奏もかなりフューチャーされているのも聴き所の一つ。

91 ASTRUD GILBERT 「THE SHADOW OF YOUR SMILE」
1965
 

ボサ・ノバの女王ことアストラッド・ジルベルト。63年のスタン・ゲッツのテナーに彼女のヴォーカルという組み合わせで発表された「イパネマの娘」の世界的大ヒットで知られますが、そんな彼女が65年に発表した名作がこの「いそしぎ」。かろやかなボサ・ノバのリズムに乗った彼女のさわやかで涼しげなヴォーカルがとにかく耳に心地よいです。イージーリスニング、癒し系のサウンドと表現しても良いかもしれません。

92 HERB ALPERT 「RISE」
1979
 

かつてオールナイトニッポンのテーマ曲として有名だった「ビター・スウィート・サンバ」を演奏していたのがこのハーブ・アルパートでした。この「ライズ」は彼にとって最大のヒットとなった作品で、79年に発表されるやいなや、いきなりチャートを駆け上がって1位の座に輝いたのでした。ヒュージョンと言うよりはイージーリスニングに近い心地よいグルーヴィーなメロディアスなサウンドは、今聴いてもかなりかっこよいです。

93 GUY CLARK 「OLD NO.1」
1976
 

今回紹介してきたアーティストの中ではとびきり渋めになるかも知れませんが(^^;、ガイ・クラークはいい味わいを持ったシンガー・ソング・ライターでした。彼の興味を持ったのは、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが彼の曲を好んで取り上げて歌っていたことがきっかけですが、テキサスの古き良き時代を感じさせる彼の歌声は渋いながらも内に秘めたあったかさをいっぱい感じさせてくれます。中でもまるで昔の映画の1シーンを見ている様な「汽車を待つ無法者のように」にはほろりとさせられました。

94 AL STEWART 「YEAR OF THE CAT」
1977
 

アル・スチュアートはちょっと鼻にかかった様な甘い声と哀愁漂うメロディーが特徴的なスコットランド出身のシンガー・ソング・ライターで、彼の名を一躍高めたのがこの77年に発表されたアルバム「イヤー・オブ・ザ・キャット」でした。キャッチーなメロディラインだけれどちょっと影があってさびしげで...。個人的には結構お気に入りでした。78年の「タイム・パッセージ」も傑作です。

95 THE BAND 「THE LAST WALTS」
1978
 

76年11月25日、カナダ出身の偉大なるバンド、ザ・バンドが16年に渡る歴史に終止符を打つべく開かれたのがこの「ラスト・ワルツ」と題されたラスト・コンサートでした。ボブ・ディランやエリック・クラプトン、ニール・ヤングを始めとするザ・バンドと関わりのあった大勢のミュージシャンも参加しており、単にザ・バンドの最後のライブというだけでなく、アメリカのロックの一つの時代の集大成とも言える内容となっている。またアルバム「南十字星」も忘れがたい名作でした。

96 DARYL HALL & JOHN OATES 「ROCK'N SOUL PART1」
1983
 

ホール&オーツは70年代から80年代にかけて活躍したロック&ポップ・デュオ。特に81年の「キッス・オン・マイ・リスト」の全米No.1ヒット以降、立て続けにNo.1ヒットを放って大人気となりましたが、何より様々な音楽の要素を吸収して自分たちの音楽を創りだしていくセンスが抜群だったように思います。このアルバムは83年に発表された彼らのベスト盤です。個人的には初期の「サラ・スマイル」の頃のソウルとロックを融合したサウンドも好きでした。

97 LIONEL RICHIE 「BACK TO FRONT」
1992
 

70年代はR&Bのスーパーグループ「コモドアーズ」で活躍し、80年代に入ってからはソロとして出す曲出す曲を次々と大ヒットさせてきたライオネル・リッチー。このアルバムは92年発表のベスト盤で、コモドアーズ時代の「イージー」、「スティル」を始めとする名曲までカバーされているのはファンとしてうれしいところ。それにしてもこの1枚で7曲の全米No.1ヒットがあるとは恐るべし。まさにハートフルなR&Bのバラード集です。

98 ALICIA KEYS 「SONGS IN A MINOR」
2001
 

ここから3枚は新しいアーティストのアルバムを3枚選んでみたいと思います。まず最初は2002年度のグラミー賞でSong of The Year、Best New Artistなど5部門を受賞したR&Bの注目の新星アリシア・キーズのデビューアルバム「ソングス・イン・Aマイナー」。久しぶりに出会えた美しいR&Bのアルバムです。彼女自ら弾くアコースティック・ピアノの調べも美しく、まさに新感覚のR&Bと言っても良いでしょう。これからが楽しみな一人です。

99 倉木 麻衣 「DELICIOUS WAY」
2000
 

私がここで説明するまでもないと思いますが、倉木麻衣は現在の日本を代表する歌姫の一人で、1999年12月に「Love, Day After Tomorrow」でデビューし、その後の活躍はご存じの通り。もう一人の歌姫である宇多田ヒカルと当初は良く比較されたものですが(^^;、個人的には両者ともよく聴きますが、宇多田ヒカルには強靱なしなやかさを、そして倉木麻衣には逆にちょっと線の細さとそれから来るキュートさを感じます。

100 MONGOL800 「MESSAGE」
2001
 

2002年、最も注目されているバンドがこのモンゴル800。沖縄出身のバンドで、略してモンパチ。タイトルにある通り、まさに彼らの熱いメッセージが込められた熱いアルバムで、若者らしいストレートなメッセージにシンプルで飾らないロックは聴いていて実に気持ちがよいです。久々にときめきましたね。そして何よりその歌詞が良いです。中でも「矛盾の上に咲く花」や「夢叶う」、「Dandelion」などはぜひ多くの人に聴いて欲しい名曲です。今最もお気に入りです。