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「今月よく聴いたCD Best7」過去分

「今月よく聴いたCD Best7」の2007年分です。

2007年12月

1

Reliant K 「Let It Snow Baby... Let It Reindeer」

2
Paramore 「Riot!」
3
Jordin Sparks 「Jordin Sparks」
4
Velvet Revolver 「Libertad」
5
Mary J.Blige 「Growing Pains」
6
Taylor Swift 「Taylor Swift」
7 倉木麻衣 「One Life」

12月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは倉木麻衣の最新盤を、海外アーティストではリライアント K、パラモア、ジョーダン・スパークス、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、メアリー・J.ブライジ、Taylor Swift、ジル・スコットの最新盤の計9枚を購入しました。なおTaylor Swiftのアルバムは2006年に発売されたものです。

今月一番良く聴いたのは、爽やか系メロディックパンクバンドのリライアント Kによるクリスマスアルバム「パンク・クリスマス」(邦題はちょっといまいち(^^;)でした。これほど楽しめたクリスマスアルバムは本当に久しぶりというほどはまりました(^^)。クリスマス定番の歌に加えオリジナル曲も6曲収録されていて、アルバムとしても十分に楽しめます。ノリノリな曲とバラード系が半分ずつという感じですが、いずれも彼らのオリジナリティが発揮されていて楽しく聴くことが出来ました。

二番目に良く聴いたのは、パラモアの「ライオット! 」でした。10代の女性ヴォーカルをメインとする4人編成のパンク系ロックバンドで、これはセカンドアルバムとなります。アルバムが発売されたのは今年の6月ですが、シングル「ミザリー・ビジネス」が半年にわたって全米でロングヒットを記録しており、その疾走感溢れるキャッチーさが気に入ってこのアルバムを買ってみました。そのキャッチーなパンクテイストはデビュー当時のアヴリル・ラヴィーンの雰囲気に似て、聴いていて実に気持ちいいです。

三番目に良く聴いたのはジョーダン・スパークスのデビューアルバム「ジョーダン・スパークス」でした。彼女は米人気オーディション番組の「アメリカン・アイドル」の優勝者で、現在17歳。ちょっと切ないメロディーのR&Bバラード「Tattoo」が現在シングルヒット中ですが、この曲のようにR&Bとポップスの中間みたいな親しみやすいサウンドが特徴的で、聴いているとどこかホッとするものがあるのです。

4位はヴェルヴェット・リヴォルヴァーのセカンドアルバム「リベルタド」でした。このアルバムも今年の7月に発売されていたのですが、今まで買いそびれていました。2004年のデビュー作「コントラバンド 」の方が衝撃度は上ですが、でもこちらの方もハードなロックンロールとして肩肘張らずに楽しく聴くことが出来ました。

5位はクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルのメアリー・J.ブライジの、2005年の大ヒットアルバム「ザ・ブレイクスルー」以来となるオリジナルアルバム「グロウイング・ペインズ」でした。個人的には前作の重厚なソウルフルなテイストがとても気に入っていたので、今作の軽やかでポップな雰囲気には最初ちょっと違和感を感じましたが、でも聴き込むとこんなさらっと聴けるR&B/ソウルも悪くないと思います。

6位はカントリー界の注目の新星、Taylor Swiftのデビューアルバム「Taylor Swift」でした。サウンドは普通のポップカントリー系ですが、なんと言ってもはじける若さが良いです。(なんとデビュー当時は16歳!!)ちなみに彼女は今度のグラミー賞のBest New Artistにもノミネートされましたが、個人的には彼女の受賞はかなり有力だと感じています。今後の成長が楽しみです。

7位は倉木麻衣の最新盤「One Life」でした。今作ですが、R&Bテイストのナンバーも多く、彼女のデビュー作「Delicious Way」にどこか通じるものを感じ、かなり気に入りました。なお今までのアルバムにどこかあった少女っぽさが無くなって、25歳の一人の大人の女性としての感性が前面に出てきていると感じます。
ただまだ買ったばかりで年内はあまり聴けませんでしたので順位は低いですが、来月はヘヴィーローテーションで聴くことになりそうです(^^) 。

ジョシュ・グローバンのクリスマスアルバム「ノエル~クリスマス・コレクション」、ジル・スコット「ザ・リアル・シング」は残念ながら圏外でした。なおジョシュ・グローバンの「ノエル」ですが、全米では記録的なヒットを記録していて2007年に最も売れたアルバムとなったようです。

2007年11月

1

Avenged Sevenfold 「Avenged Sevenfold」

2
Alicia Keys 「As I Am」
3
Hawaiian6 「Rings」
4
Little Big Town 「A Place to Land」
5
Serj Tankian 「Elect The Dead」
6
Seether 「Finding Beauty In Negative Spaces」
7 Angels & Airwaves 「I-Empire」
8 The Killers 「Sawdust」
9 Andrea Bocelli 「The Best Of Andrea Bocelli: Vivere」
10 Eagles 「Long Road Out Of Eden」

11月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではHawaiian6の最新ミニアルバムと小田和正の最新ベスト盤を、海外アーティストではアヴェンジド・セヴンフォールド、アリシア・キーズ、シーザー、サージ・タンキアン、エンジェルズ・アンド・エアウェーヴズ、ザ・キラーズ、イーグルス、クリス・ブラウン、セリーヌ・ディオンの最新盤、そしてアンドレア・ボチェッリ、レッド・ツェッペリン、サンタナの最新ベスト盤の計15枚を購入しました。今月も枚数が多いので10位まで拡大して報告します。

今月一番良く聴いたのは、アヴェンジド・セヴンフォールドのセルフタイトルアルバム「アヴェンジド・セヴンフォールド」でした。2005年の前作「シティ・オブ・イーヴル」からやたらと気に入っていたロックバンドでしたが、そのキャッチーなヘヴィ&メタルと華麗なツインリードギターが個人的にずいぶんとつぼにはまってしまったためです。待望の新作ですが、1曲1曲が非常に多彩となっているのが印象的で、前作にあったB級チックな部分がずいぶんと無くなって、本格的メタル&ヘヴィーバンドとしての風格を感じさせる出来るとなっています。特に#2の攻撃的なヘヴィーさは前作には無かったもので、爽快のひとことです。

二番目に 良く聴いたのはアリシア・キーズ の「アズ・アイ・アム」でした。2001年のデビュー以来、R&B/ソウルのトップアーティストとして活躍している彼女のオリジナル3rdアルバムとなります。全体的に以前よりキャッチーさが少し減ったかなと感じますが、でもじっくりと歌を聴かせてくれる良い味わいのあるアルバムに仕上がっています。やはり彼女は現在のR&Bシーンでは別格の存在感であるとつくづく感じさせられます。

3位は国内のインディーズパンクロックバンド、Hawaiian6の8曲入りのミニアルバム「Rings」でした。パンクのリズムに歌謡曲のような泣きメロと泣きのヴォーカルが印象的な彼らですが、今作もそんな彼らの特徴が良く出たアルバムとなっています。なお#8はパンクというよりは爽快感あるメロコアという感じで、彼らの新しい雰囲気として好印象を持ちました。

4位はカントリー系のLittle Big Town「A Place to Land」でした。男2人女2人からなる4人グループで、ポップカントリー、カントリーロック、ロック、フォークまで含むその音楽的な幅広さも魅力ですが、何よりその素晴らしいハーモニー、アーシーなサウンドに魅惑されました。何となく初期のイーグルスやCSN&Yを思い出してしまいました。ただし#6の曲調は日本のLove Psychedelicoそのものなんですけれど(^^)。

5位は活動中止中のロックバンド、システム・オブ・ア・ダウンのヴォーカリスト、サージ・タンキアンのソロアルバム「エレクト・ザ・デッド」でした。 もともとアコースティックベースでこのソロアルバムを作り始めたと言うことで、アコースティックでメランコリックなパートも多いのですが、でもいかにも彼らしいクセのあるヴォーカルや急展開する曲の構成などは、まさにSOADのエッセンスそのものだと感じました。

6位は南アフリカ共和国出身の3ピースバンド、シーザーのサードアルバム「Finding Beauty In Negative Spaces」でした。エヴァネッセンスのエイミー・リーをFeatureしたバラード「ブロークン」のヒットで知られる彼らですが、そのヘヴィでダークながらメロディアスなロックはで実に聴きやすいです。それにしても#6「Rise Above This」は陽気でキャッチーな曲で、彼ららしくなくて思わず笑ってしまいました。

7位は活動休止中のBlink-182のヴォーカリスト、Tom DeLongeを中心とするバンド、エンジェルズ・アンド・エアウェーヴズのセカンドアルバム「アイ・エンパイア」でした。 2006年のデビュー作「ウィ・ドント・ニード・トゥ・ウィスパー 」の延長線といえるサウンドで、その独特のスペーシーで浮遊感のある緻密なサウンドは、Blink-182のはじけた感じとは全く違うこのグループ独自のものだとつくづく感じます。

8位はザ・キラーズの「ソーダスト 」でした。このアルバムですが、輸入盤では表に「B-Side & Rarities:2003-2007」とシールが貼られているとおり、全くのスタジオ新緑ではなくて、新曲を含む4曲の未発表曲に加え、B-Sideや映画に提供された曲でアルバム未収録曲、別テイクなどを集めたものです。寄せ集めとはいえ、1曲1曲はいずれも彼ららしいポップロックで十分に楽しめる内容となっています。

9位は世界的に高い人気を誇るイタリアの盲目のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリの初のベスト盤「The Best Of Andrea Bocelli: Vivere」でした。歌詞はイタリア語が多くてほとんど意味が分からないのですが(^^;、優しさと力強さを感じさせる素晴らしい歌声は個人的にも大好きです。ロマンチックなアルバムです。

10位はイーグルスの「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」でした。オリジナルアルバムとしてはなんと1979年の「ザ・ロング・ラン 」以来、28年ぶりとなるニューアルバムとなります。相変わらずのイーグルス・サウンドを聴かせてくれています。

クリス・ブラウン「エクスクルーシヴ」、セリーヌ・ディオン「Taking Chances」 、レッド・ツェッペリン「マザーシップ」、サンタナ「ヴェリー・ベスト・オブ・サンタナ」、小田和正「自己ベスト 2」の5枚は残念ながら圏外でした。ちなみに小田和正「自己ベスト 2」は直前に買ったばかりでまだ一度しか聴いていないのでした(^^; 。

2007年10月

1

Bruce Springsteen 「Magic」

2
John Fogerty 「Revival」
3
Paul Potts 「One Chance」
4
Backstreet Boys 「Unbreakable」
5
Matchbox Twenty 「Exile On Mainstream」
6
KT Tunstall 「Drastic Fantastic」
7 Motion City Soundtrack 「Even If It Kills Me」
8 Alter Bridge 「Blackbird」
9 Jimmy Eat World 「Chase This Light」
10 Carrie Underwood 「Carnival Ride」

10月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・フォガティ、ポール・ポッツ、バックストリート・ボーイズ、ケイティー・タンストール、モーション・シティ・サウンドトラック、アルター・ブリッジ、ジミー・イート・ワールド、キャリー・アンダーウッド、クイーン・ラティファ、ヴァネッサ・カールトン、キッド・ロックの最新盤、そしてマッチボックス・トゥエンティーの最新ベスト盤の計13枚を購入しました。今月は枚数が多かったので、ランクを10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのは、ロック界のボスことブルース・スプリングスティーンの「マジック」でした。2002年のアルバム「The Rising」以来となる待望のロックアルバムです。2005年「デビルズ・アンド・ダスト 」、2006年「ウィ・シャル・オーヴァーカム:ザ・シーガー・セッションズ」とアコースティック/フォーク系のアルバムが続いていましたので、彼のエネルギッシュなロックはずいぶんと久しぶりに聴いた気がします。そのポップ性、乗りの良さは80年代の名作「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」以来と言ったらちょっとオーバーかも知れませんが、でも今これだけのレベルのアルバムを聴くことが出来るのは本当にうれしいです。

二番目に良く聴いたのはジョン・フォガティ「リヴァイヴァル」でした。彼は元CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のリーダーで、いかにもアメリカを感じさせるロックンローラーで、2004年の「Deja Vu All Over Again」以来となるオリジナルアルバムです。CCRの時から私は彼の大ファンで、彼のアルバムはいつも楽しみにしているのですが、今作では久々にCCRを彷彿とさせるブルースロックが復活していて、初期のCCRが大好きだった私としてはうれしい限りです。

三番目に良く聴いたのは、UKのオーディション番組「Britians Got Talent」の優勝者でクラシックのテナーの新星、ポール・ポッツのデビューアルバム「ワン・チャンス」でした。携帯電話のセールスマンだったという全くさえない中年男が、この番組でオペラを歌って観客を感動の渦に巻き込み、大喝采を浴びてデビューに至ったのですが、その際の映像がYouTubeに登録されるや全世界で1000万回以上も閲覧されるなど、デビュー前から世界的に注目を集めていました。私もその映像を見てまさに鳥肌が立つほどの感動を受けた一人ですが、声と風貌のギャップもさることながら、その声に何とも言えぬ暖かさ、生きる喜びを感じるのです。そしてクラシック系の人にこれほどの親しみを感じるのは初めてでした(^^)。

4位はバックストリート・ボーイズの2005年の「ネヴァー・ゴーン 」以来約2年ぶりとなる「アンブレイカブル」でした。メンバーのケヴィン・リチャードソンが昨年脱退し、4人構成になったことで今作がどうなるか注目されていましたが、基本的な路線は今までと変わらず彼ららしいアルバムに仕上がっています。素晴らしいハーモニーも相変わらずで、1曲1曲が親しみやすいメロディばかりで、ポップスとはこうあるべきと言えるようなサウンドです。

5位はマッチボックス・トゥエンティーの「グレイテスト・ヒッツ~メインストリームのならず者」でした。約5年ぶりとなる本作は、6曲の新曲を含む全17曲入りのベスト盤となっています。私自身彼らのアルバムを買うのは初めてで、じっくりと過去のヒット曲を含めて聴いてみましたが、大人向けのロックとして実に良い曲ばかりだと感じました。

6位はUKの女性シンガーソングライター、ケイティー・タンストールのセカンドアルバム「ドラスティック・ファンタスティック」でした。前作と比べると全体的にアップテンポのポップな感じの曲が多いと感じますが、アコギのバラードを基調にポップナンバーやパンク系のロックまで、いかにも彼女らしい良いアルバムに仕上がっています。

7位はモーション・シティ・サウンドトラックのサードアルバム「イヴン・イフ・イット・キルズ・ミー」でした。彼らのアルバムは初めて聴いてみたのですが、ドライブの効いたパワーポップにキャッチーで切ないメロディーと、思った以上にかなり良いです。あのカーズのRic Ocasekもプロデュースに参加していて、ムーグ・シンセサイザーの音と共にどことなくカーズを思い出させるレトロな部分もあって、ちょっと懐かしくなりました。

8位はアルター・ブリッジのセカンドアルバム「Blackbird」でした。アルター・ブリッジはクリードの元メンバー3人が新しいヴォーカルを迎えて結成したバンドということで、クリードっぽさが多分に残るサウンドで、個人的にもクリードの後継バンドとしてそのハードかつメロディアスなロックはとても気に入っています。ただそのまんまクリードだったファーストに比べると、今作ではよりハードな作風となっています。

9位はジミー・イート・ワールドの「チェイス・ディス・ライト」でした。2004年の「フューチャーズ」以来約3年ぶりとなるメジャー5thアルバムです。インパクトのある曲やそれほど目立った特徴は無いですが、彼ららしいメロディックなパワーポップロック満載です。

10位はキャリー・アンダーウッドのセカンドアルバム「Carnival Ride」でした。米人気オーディション番組「Americal Idol」の4th Seasonの優勝者で、その後2005年に発売された「Some Hearts」が全米で大ベストセラーとなり、今や米カントリー界の大スターとなった彼女ですが、今作ではそんな彼女の自信に満ちた力強いヴォーカルを聴かせてくれています。ポップカントリーを基調に伝統的なカントリー調からカントリーロックまで、前作同様に親しみやすいアルバムとなっています。

クイーン・ラティファ「トラヴリン・ライト」、ヴァネッサ・カールトン「Heroes & Thieves」、キッド・ロック「Rock N Roll Jesus」の3枚は残念ながら圏外でした。いずれも悪くないのですが、今月はお気に入りのアルバムが多すぎたために順位が下がってしまいました。
クイーン・ラティファ「トラヴリン・ライト」は、元ラッパーだった彼女が本格的にジャズに取り組んだアルバムとして話題を呼びましたが、情感もたっぷりに見事に歌い上げていて、特にビッグバンドをバックにスイングしているナンバーは個人的にもお気に入りでした。

2007年9月

1

Ken Yokoyama 「Third Time's A Charm」

2
Atreyu 「Lead Sails Paper Anchor」
3
Mark Knopfler 「Kill To Get Crimson」
4
James Blunt 「All The Lost Souls」
5
Foo Fighters 「Echoes, Silence, Patience, & Grace」
6
Rascal Flatts 「Still Feels Good」
7
Fergie 「The Dutchess」

9月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKen Yokoyamaの最新盤を、海外アーティストではアトレイユ、マーク・ノップラー、ジェイムス・ブラント、フー・ファイターズ、ラスカル・フラッツ、ファーギー、Lyle Lovett and His Large Bandの最新盤、そしてダイアナ・クラールの最新ベスト盤の計9枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは、元ハイスタのKen Yokoyamaの「Third Time's A Charm」でした。個人的に大好きなパンクロッカーで、2005年の「Nothin' But Sausage」以来となるニューアルバムとなります。前作同様にバンドと一体となって気持ちよくパンクしているのが実に楽しそうです。収録曲の中では幼い息子のことをうたった#9「Father's Arms」、家族への感謝をうたった#15「I Love」が特に印象に残りました。

二番目に良く聴いたのはアトレイユの「リード・セイルズ・ペイパー・アンカー」でした。カリフォルニア出身のバンドで、これが4枚目のアルバムとなります。個人的にはこのアルバムで初めて彼らを聴いたのですが、ヘヴィーでメタル系のロックながら、80年代を思い出させる懐かしい雰囲気とキャッチーなメロディーラインがとても気に入りました。スクリーモ系のヴォーカルあり、泣きのギターありで、思った以上にはまりました(^^)。

三番目に良く聴いたのは元ダイアー・ストレイツのギタリスト、マーク・ノップラーの「Kill To Get Crimson」でした。オリジナルアルバムとしては2004年の「シャングリ・ラ」以来となるアルバムですが、相変わらず彼の渋いヴォーカルとその何とも心地よいギターの音色が最高です。毎回、彼のアルバムはしみじみ良いなと思うのですが、今作も実に良いです。まさにグッド・ミュージックです。

4位はUKのシンガーソングライター、ジェイムス・ブラントのセカンドアルバム「オール・ザ・ロスト・ソウルズ」でした。彼は2006年のNo.1ヒット「ユア・ビューティフル」の一発屋というイメージがあって、このセカンドアルバムも正直買おうか迷っていたのですが、試聴してみてその繊細で優しい歌声はやはり良いなと思い、買ってみました。前作の「ユア・ビューティフル」の様なずば抜けた曲は無いものの、繊細さと力強さのほどよいミックス加減など、アルバムとしての完成度は上がっていると感じます。秋にぴったりのアルバムです。

5位はフー・ファイターズの6枚目のアルバム「エコーズ,サイレンス,ペイシェンス・アンド・グレイス」でした。今作でもいかにも彼ららしい静と動のメリハリの効いた、そしてとことん真っ直ぐなロックを聴かせてくれます。前半がハード路線、後半がアコースティック&バラード路線という構成になっていますが、やはり前半のハードな曲が個人的には好みです。

6位はラスカル・フラッツの「スティル・フィールズ・グッド」でした。彼らは全米で絶大な人気を誇るカントリーロック・グループで、カントリー系ながらポップ・カントリー、カントリー・ロック調の曲がほとんどで、初期のイーグルスを思い出させるような爽やかなサウンドが印象的です。誠実さが伝わってくるヴォーカル、そして爽やかなハーモニーが気持ちよいです。

7位はブラック・アイド・ピーズの紅一点、ファーギー「プリンセス・ファーギー:THE DUTCHESS」でした。アルバム自身は昨年に発売されていたので、今になってやっと買う気になりました。彼女のイメージとしてはBEPあるいはNo.1ヒットを記録した「London Bridge」のヒップホップ調が強烈なイメージであるものの、アルバム全体を通してみると決してヒップホップ系アルバムという訳ではなく、バラードからレゲエ、懐かしのポップス調まで実に幅広く、ポップスアルバムとして楽しく聴くことが出来ました。

ダイアナ・クラール「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ダイアナ・クラール」、Lyle Lovett and His Large Band「It's Not Big It's Large 」の2枚は残念ながら圏外でした。Lyle Lovettはジャズからカントリーまでと言うとんでもないジャンルの広さには驚かされましたが、1曲目以外のカントリー/フォーク系の曲がちょっと渋すぎました(^^;。個人的にはもっとジャズの曲をたくさん入れて欲しいです。

2007年8月

1

Miley Cyrus 「Hannah Montana 2(Soundtrack) : Meet Miley Cyrus」

2
Soundtrack 「Hairspray」
3
Soundtrack 「High School Musical 2」
4
Jonas Brothers 「Jonas Brothers」
5
Dave Matthews & Tim Reynolds 「Live at Radio City」
6
Raul Midon 「A World Within A World」
7
Kelly Clarkson 「My December」

8月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ジョナス・ブラザーズ、デイヴ・マシューズ・アンド・ティム・レイノルズ、ラウル・ミドンの最新盤、それとサントラ盤「ヘアスプレー」、「ハイスクール・ミュージカル2」の計5枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはマイリー・サイラス「Hannah Montana 2(Soundtrack) : Meet Miley Cyrus」でした。先月から聴いているのですが、いかにも陽気なポップロックで、夏にはぴったりのアルバムでした。

二番目に良く聴いたのはサウンドトラック「ヘアスプレー」でした。ジョン・トラボルタ主演のミュージカルで、ブロードウェイミュージカルを映画化したものです。音楽は収録曲の一つに「Welcome To The 60's」とある通り、懐かしき60年代のポップス、ロックンロールのオンパレードです。映画の内容は全く知らないものの曲だけでも十分に楽しめました。

三番目に良く聴いたのは同じくサウンドトラック「ハイスクール・ミュージカル2」でした。米ディズニー・チャンネルの大人気TVのサントラの第二弾で、前作は全米チャートでNo.1を記録するなど記録的大ヒットとなりましたが、今作も全米チャート初登場No.1を記録するなど大ヒットしています。前作同様にミュージカルタッチの若さ弾けるポップス/ロック/R&Bを聴かせてくれています。

4位はジョナス・ブラザーズ「ジョナス・ブラザーズ」でした。10代のイケメン3兄弟からなるポップロック系のバンドで、2006年のデビュー作はあまり売れなかったものの、続くこのセカンドアルバムは全米チャートで初登場5位といきなりブレークしました。若さあふれる爽やかでキャッチーなポップロックは聴いていて気持ちがよいです。

5位はデイヴ・マシューズ・アンド・ティム・レイノルズの2枚組ライブ盤「Live at Radio City」でした。2007年4月に行われた、ニューヨークのRadio City Music Hallにおけるライブを収録したものです。バンドとしてではなくたった二人で、しかもアンプラグドなアコースティックのライブと言うことで、ロックというよりはフォーク、ブルース、カントリーのテイストを強く感じさせられるアレンジとなっていて、シンガーソングライター、詩人としての彼の本領がよく発揮されていると感じます。味わい深いライブです。

6位はラウル・ミドン「世界の中の世界」でした。盲目のギタリストでソウル系シンガーソングライターとして日本でも人気の高い彼ですが、これは2005年のデビュー作「ステイト・オブ・マインド」に続くセカンドアルバムとなります。前作がちょっとインパクトがありすぎたせいか、今作はじっくりとR&B系の歌を聴かせてくれる曲が多く、ちょっと地味目に感じてしまいますが、でもその癒し系アコースティックソウルミュージックは相変わらず優しいです。

2007年7月

1

Bad Religion 「New Maps Of Hell」

2
Sum41 「Underclass Hero」
3
Miley Cyrus 「Hannah Montana 2(Soundtrack) : Meet Miley Cyrus」
4
Prince 「Planet Earth」
5
Kelly Clarkson 「My December」
6
Love Psychedelico 「Golden Grapefruit」
7
Colbie Caillat 「Coco」

7月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではLove Psychedelicoの最新盤を、海外アーティストではバッド・レリジョン、SUM41、プリンス、コルビー・カイラット、ケリー・クラークソン、イエローカードの計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは米国のベテランパンクバンド、バッド・レリジョンの「ニュー・マップス・オヴ・ヘル」でした。このアルバムは彼らにとって通算14枚目となるアルバムとのことですが、私自身はこれで初めて彼らのアルバムを聴いてみました。それにしても14枚目にしてまだまだパンク一直線というそのパワーは、実に心地よいです。16曲入りで30分台というのもパンクらしいですし(^^)、これぞメロディックパンク本流というその疾走感溢れるリズムに哀愁漂うメロディは、個人的にかなりつぼにはまりました。
ただふと考えてみますと、この高速パンクに美メロにしゃがれ声のヴォーカルというパターン、国内のHawaiian6と良く似ているんですね。まあ実際にはこちらの方が元祖なんでしょうが、Hawaiian6好きの人にもこのアルバム、ぜひ聴いて欲しいです。

今月二番目に良く聴いたのはカナダのパンクロックバンド、SUM41の4枚目のアルバム「アンダークラス・ヒーロー」でした。今作では前作までのギターのメンバーが抜けてしまったことでサウンドが大きく変わり、特にメタル色がすっかり無くなって、原点復帰というか全体的に軽めの明るいメロディックパンクとなっています。個人的に前作「チャック」のメタルっぽい音がものすごくかっこよくて気に入っていましたので、この軽さには最初はかなり違和感を感じました(^^;。でも現在のメロディックパンクとしては極上の1枚であるのは確かで、聴き込むほどに良さがじわじわと出てきて、結構気に入ってしまいました。

3位はティーンアイドルのマイリー・サイラスの「Hannah Montana 2(Soundtrack) : Meet Miley Cyrus」でした。純粋に楽しいキュートなガールズポップロックで、先月に続いて良く聴きました。それぞれのCDでちょっと雰囲気も違っていて、個人的には歌を聴かせてくれる曲が多い「Meet Miley Cyrus」サイドがけっこう気に入りました。

4位はプリンスの「プラネット・アース」でした。2006年の「3121」から1年ぶりとなるニューアルバムです。相変わらずR&B、ファンク、ロック、ポップ、ジャズまでなんでもありのプリンスサウンドですが、今作ではさらに1曲1曲がバラエティに富んでいると感じました。実にクリエイティブ&エンジョイ出来る音楽で、これを聴いていると純粋に楽しいです(^^)。私自身、プリンスは前々作の「ミュージコロジー」から再び聴き始めたのですが、「ミュージコロジー」以降のプリンスは第?期黄金時代と呼べるほどの充実ぶりだと感じます。

5位は米人気オーディション番組「アメリカンアイドル」の初代優勝者、ケリー・クラークソンのサードアルバム「マイ・ディセンバー」でした。2005年の前作「ブレイクアウェイ」ではキャッチーなポップロック的なナンバーが多く、シングルも次々とヒットしアルバムも大ベストセラーとなりましたが、今作ではそのポップさを切り捨てたかのように激しくかつダークなロックがメインとなっています。

6位はLove Psychedelicoの約3年ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム「Golden Grapefruit」でした。懐かしさを感じさせるポップロックに、日本語混じりの歌詞なのになぜか全部英語に聞こえる独特の歌唱が個性的な彼女らですが、今作ではそのサウンドがよりパワフルにより多彩になってきていると感じます。もはや「懐かしさ」という表現は似合わない、これはポップなモダンロックの好盤と言って良いでしょう。

7位は女性シンガーソングライター、コルビー・カイラットのデビューアルバム「Coco」でした。2007-08-04付けの全米ビルボードアルバムチャートの5位にいきなり飛び込んできたことから興味を持ってアルバムを買ってみたのですが、アコースティックを基調とするその癒し系のサウンドはなかなかに気持ちよく、サーフ系と表現してもよいその涼しげな雰囲気もあって、これからの夏にぴったしのアルバムだと感じます。爽やかなそよ風のようなアルバムです。

パンクロックバンド、イエローカードのメジャーデビュー3作目となる「ペイパー・ウォールズ」は、残念ながら圏外でした。でもアルバムとしては彼ららしい疾走感溢れるメロディックパンクが主体となっていて、悪くないです。

2007年6月

1

Paul McCartney 「Memory Almost Full」

2
The White Stripes 「Icky Thump」
3
Rihanna 「Good Girl Gone Bad」
4
Hawaiian6 「Souls」
5
佐野元春 「Coyote」
6
Soundtrack 「Hannah Montana 2 : Meet Miley Cyrus」
7
The Used 「Lies For The Liars」
8 Bon Jovi 「Lost Highway」
9 10-Feet 「Springman」
10 竹内まりや 「Denim」

6月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは佐野元春の最新盤を、そしてHawaiian6と10-Feetの以前のアルバムを、海外アーティストではポール・マッカートニー、ザ・ホワイト・ストライプス、リアーナ、ザ・ユーズド、ボン・ジョヴィ、マイリー・サイラスの最新盤の計9枚を購入しました。今月も10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのは元The Beatlesの今年65歳になるポール・マッカートニーの「追憶の彼方に~メモリー・オールモスト・フル」でした。今作ではストリングスやコーラス、ヘヴィーなバンドサウンドを使うなど凝ったアレンジの曲が多く、個人的にはかつての全盛期にも匹敵するほどのパワフルで創作意欲に満ちたアルバムと感じ、とても気に入りました。ちなみに2005年の前作「Chaos And Creation In The Backyard」は全米ビルボードのアルバムチャートで最高位4位、そして今作は最高位を3位を記録するなど、見事な復活ぶりです。

二番目に良く聴いたのは、結成10年目のザ・ホワイト・ストライプスの通算6枚目のアルバム「イッキー・サンプ」でした。二人だけのユニットながら、ブルースをベースとした個性的なガレージロックが特徴の彼らですが、今作は前作に比べると相当にパワフルなアルバムに仕上がっています。演奏も全体的に今までのチープさが無くなってきっちりとした分厚い音になっています。一部の曲は現代のレッド・ツェッペリンと言っても良いほどのハードなブルースロックです。

三番目に良く聴いたのは、バルバドス出身のR&B/ポップ・アイドル、リアーナの1年ぶりとなるサードアルバム「グッド・ガール・ゴーン・バッド」でした。2005年の「ポン・デ・リプレイ」、2006年の「SOS」に続き、今作からも「アンブレラ」が今年6月の全米BillboardチャートでNo.1を独走していますが、確かに今もっとも勢いのあるR&B系歌姫の一人であるといえましょう。私自身もこの「アンブレラ」の病み付きになるリズムが気に入って彼女のアルバムを今回初めて買ってみましたが、ダンス、R&B、ポップス、ロックなど幅広い要素が絡み合っていて、思いの外楽しむことが出来ました。

4位は国内のインディーズのメロディックパンクロックバンド、Hawaiian6の2002年のデビュー作「Souls」でした。私自身、Hawaiian6は2005年の「Beginnings」から聴き始めたのでこのアルバムは今回初めて聴いたのですが、5年前のアルバムとは思えないハイレベルな内容にびっくりしました。元ハイスタのKen Yokoyamaのプロデュースということで、さすがハイスタ直系の美メロ高速パンクチューンが気持ちいいです。ただ一部の曲は歌謡曲の泣きメロをパンクでやっているという感じがしないでもないですが、でもまあそれも彼らの個性ということで。

5位は佐野元春の2004年の前作「THE SUN」に続く通算14作目の「Coyote」でした。私自身、佐野元春は80年代に聴き狂っていたのですが、90年代以降は徐々に離れてしまい、評判の良かった前作で本当に久しぶりに彼のアルバムを買ってみたのですが、今作でも前作の勢いをそのまま引き継ぎ、1曲目からずいぶんと力強いビートの効いたサウンドが実に気持ち良いです。また歌詞の面でも詩人としての佐野元春が復活したような感じで、変化のあるサウンドと実によくマッチしています。

6位はマイリー・サイラス「Hannah Montana 2 : Meet Miley Cyrus」でした。Disney Channelの人気番組「Hannah Montana」のサントラ盤第二弾です。子供向けだと分かってはいてもその分かりやすさが結構気持ちよくて思いの外気に入り、この第二弾も早速買ってしまいました。なお今作は2枚組となっていて、1枚目が「Hannah Montana」で使われているナンバーが、そして2枚目はHannah Montana役のMiley Cyrus自身のナンバーが10曲収録されています。前作同様に乗りの良いポップロックナンバーがメインで、全体的にパワフルにちょっと背伸びをしたサウンドとなっている。

7位はスクリーモ系バンド、ザ・ユーズドのサードアルバム「ライズ・フォー・ライアーズ」でした。今作ではスクリーモの要素がずいぶんと控えめになっているが、そのエッジの効いたヘヴィーで力強いロックは若さに溢れ、聴いていてかなり気持ちが良いです。しかもメロディアス。

8位はボン・ジョヴィの「ロスト・ハイウェイ」でした。2005年の前作「ハヴ・ア・ナイス・デイ」から2年ぶり、通算10枚目のアルバムとなりますが、今作ではなんと全面的にカントリーに取り組んでいて、ボン・ジョヴィ流カントリー・ポップロックといった感じのサウンドに仕上がっています。爽やかなアコースティックな曲も多く、全く毒気が無いのは評価の分かれるところですが、そのカントリー調が人気を得て彼らにとっては1988年の「New Jersey」以来19年ぶりとなる全米ビルボードアルバムチャートでNo.1を記録しました。

9位は国内のインディーズパンクロックバンド、10-Feetの2002年のデビューアルバム「Springman」でした。私の場合、10-Feetは2004年の「Realife」から入ったのでこのアルバムは聴きそびれていたのですが、今このアルバムを聴いてみて、このデビューアルバムには荒削りながら彼らの原点とも言えるサウンドがたっぷりと詰まっていると感じました。むしろその荒削りな部分が妙に新鮮だったりします。

2007年5月

1

竹内まりや 「Denim」

2
Linkin Park 「Minutes To Midnight」
3
Maroon5 「IT Won't Be Soon Before Long」
4
Michael Buble 「Call Me Irresponsible」
5
Wilco 「Sky Blue Sky」
6
Rush 「Snakes & Arrows」
7
Arctic Monkeys 「Favourite Worst Nightmare」
8 Tori Amos 「American Doll Posse」
9 Elton John 「The Captain & The Kid」
10 U2 「U218 Singles」

5月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは竹内まりやの最新盤を、海外アーティストではリンキン・パーク、マルーン5、マイケル・ブーブレ、ウィルコ、ラッシュ、アークティック・モンキーズ、トーリ・エイモスの最新盤を、そして昨年暮れに発売されていたエルトン・ジョンとU2(ベスト盤)のアルバムの計10枚を購入しました。今月も10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのはJ-Popsの永遠の歌姫、竹内まりやの「Denim」でした。オリジナルアルバムとしては2001年の「Bon Appetit!」以来6年ぶりとなるアルバムとなります。それにしても彼女のアルバムを聴いていつも感じるのですが、彼女の歌声には心を和ませるものがあって、聴いていると懐かしい場所に戻ってきたような、そんなほっとした気持ちにさせてくれるのです。50代となった彼女ですが、声はまだまだ若々しくはりがあって30代の頃とあまり変わっていないのがうれしいです。
ところでこのアルバムの主題とも言える#12「人生の扉」は、人生を色あせる度に味わいを増すデニムに例えてしみじみと歌っています。良い曲です。

二番目に良く聴いたのは、前作「メテオラ」から4年ぶりとなるリンキン・パークのサードアルバム「ミニッツ・トゥ・ミッドナイト」でした。ヘヴィロックとヒップホップなどの要素が融合したミクスチャーロックの雄としてデビュー以来絶大な人気を得た彼らですが、今作ではミクスチャー色が若干薄れてきていて、U2を思わせるような曲もあるなど、ちょっと評価の分かれるアルバムとなりました。でも個人的には彼ららしさを残しながらもよりロックの本流にアプローチしているのだと感じ、悪くないと思いました。

3位は、デビューアルバム「ソングス・アバウト・ジェーン」で2005年のグラミー賞の最優秀新人賞を受賞したマルーン5の「イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング」でした。オリジナルアルバムとしてはデビューアルバム以来約4年ぶりとなるアルバムとなります。相変わらず彼ららしいポップでメロディアスなロックですが、よりポップにソウルフル、ダンサブルになっています。

4位はカナダの若き正統派ヴォーカリスト、マイケル・ブーブレの3枚目のアルバム「Call Me Irresponsible」でした。今作でもスタンダードナンバーを中心に、エリック・クラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」やオリジナルナンバーを交えながら、その魅惑の歌声をたっぷりと聴かせてくれています。スタンダードナンバーが多いと言っても古くさい感じは全く無く、スイングする歌声も実に若々しくて気持ちよいです。
なおマイケル・ブーブレはデビュー以来、地元のカナダはもとより全米でも非常に高い人気を誇っているのですが、今回のアルバムはなんと全米ビルボードアルバムチャートで自身初となる1位に輝きました。

5位はオルタナ系ロックバンド、ウィルコの、オリジナルアルバムとしては6枚目となる「スカイ・ブルー・スカイ」でした。全米でブレークした前作「ゴースト・イズ・ボーン」が前衛的かつノイジーだったのと比べると、今作はオルタナ・カントリーに近い雰囲気に戻った感じで、大人向けのいい味わいのあるロックを聴かせてくれています。聴く度にじわじわと来ます。

6位は80年代から活躍しているカナダのロックバンド、ラッシュの5年ぶり通算27枚目となる新作「スネークス&アローズ」でした。今作でも相変わらずハードかつプログレッシブという彼らならではのロックを聴かせてくれていますが、それにしても今だにこの充実度はすごいと思う。かつてのプログレファンにもイチオシのアルバムです。

7位はアークティック・モンキーズのセカンドアルバム「フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー」でした。昨年のデビュー作「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」のUKでの大ブレークで、今やUKを代表するロックバンドとなったアークティック・モンキーズですが、今作は衝撃のデビュー作と比較すると激しさが少し減ってその分メロディアスになってきた様に感じます。でもいかにもUKらしい、そして非常に高いクオリティの演奏は相変わらずで、彼らならではの強烈なオリジナリティを放っています。

8位は独特の感性を持つ女性シンガーソングライター、トーリ・エイモスの2年ぶりの新作「American Doll Posse」でした。今作はコンセプトアルバムの様ですが、全23曲、1.3時間ということで、通常ならアルバム2枚組に相当する大作となっています。しかも1曲1曲が非常にバラエティに富んでいて印象がころころと変わり、実に聴き応えがあります。

9位は昨年9月に発売されていたエルトン・ジョンの最新盤「キャプテン・アンド・ザ・キッド」でした。作詞家バーニー・トーピンと組んであの「キャプテン・ファンタスティック」の続編を作成したということで発売前から話題を呼んでいたアルバムです。聴いてみて確かにポップスとして良質なアルバムだとは思うのですが、でもあの歴史的名作「キャプテン・ファンタスティック」と比較してしまうと衰えが目立つのも確かです。

10位は昨年11月に発売されていたU2の最新ベスト盤「18シングルズ」でした。彼らのデビュー以来のシングル盤を集めたシングルコレクションということで、彼らのデビューから昨年までの歴史を1枚で一望出来るという意味でとても価値のあるアルバムです。いずれもロックの歴史を彩る名曲ばかりで、今でも最高にクールでかっこいいです。

2007年4月

1

Avril Lavigne 「The Best Damn Thing」

2
Hilary Duff 「Dignity」
3
Ne-Yo 「Because Of You」
4
Bright Eyes 「Cassadaga」
5
Amy Winehouse 「Back To Black」
6
Timbaland 「Timbaland Presents: Shock Value」
7
Alison Krauss 「A Hundred Miles Or More: A Collection」
8 Modest Mouse 「We Were Dead Before The Ship Even Sank」
9 Neil Young 「Live At Massey Hall 1971」
10 Good Charlotte 「Good Morning Revival」

4月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、アヴリル・ラヴィーン、ヒラリー・ダフ、Ne-Yo、ブライト・アイズ、Amy Winehouse、ティンバランド、アリソン・クラウス、モデスト・マウス、ニール・ヤングの最新盤の計9枚を購入しました。なおアリソン・クラウスはベスト盤、ニール・ヤングは71年録音のライブ盤です。今月は10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのはロックアイドル、アヴリル・ラヴィーンの3年ぶりとなるサードアルバム「ベスト・ダム・シング」でした。おそらく以前からのファンだった人は間違いなく今作を聴いて戸惑うと思うのですが、今作では今までと作風が大きく変わって、のりのりで軽薄とも呼べるほどの明るいパーティロック、ティーンズロック路線がメインとなっています。あのクールなアヴリルはどこへ行ってしまったんだというところですが、でも以前との比較でなく聴けば、キャッチーなパンクテイストのポップロックばかりで文句なしに楽しめるアルバムなのは確かです。(ただしこの路線はこのアルバムだけにして欲しいと思いますが...)

二番目に良く聴いたのは女優でアイドルでもあるヒラリー・ダフの4枚目となる「DIGNITY」でした。あちらのアイドル系としては珍しくポップロック路線だったのが気に入っていたのですが、今作では特にアルバム前半の曲がずいぶんとダンス系にシフトしています。最初はちょっと残念と感じましたが、でも歌唱力も確実に成長していますし、どの曲も聴き込む毎にじわじわと良さがにじみ出てきます。ポップスからダンス、ロックまでカバーした充実した出来のポップスアルバムの好盤です。

3位はR&Bのシンガーソングライター、Ne-Yoの「ビコーズ・オブ・ユー」でした。2006年のデビュー作「イン・マイ・オウン・ワーズ」に続くセカンドアルバムで、前作の「ソー・シック」ほどのキラーチューンは無いものの、今作も彼のメロディメーカーとしての優れた才能が発揮された良質なR&Bアルバムとなっています。ヴォーカルもソウルフル&軽やかで心地よいです。

4位はブライト・アイズの「Cassadaga」でした。シンガーソングライターとして高い評価を受けるコナー・オバースト率いるユニットで、2年ぶりのニューアルバムとなります。今作では1曲目など、ずいぶんとアレンジの凝った曲が印象に残りますが、でもフォーク、カントリー、ロックをベースとする味わい深いサウンドは相変わらずです。彼が現代のボブ・ディランと評されるのも分かる気がします。

5位はUKの美人R&Bシンガー、Amy Winehouseのデビュー作「Back To Black」でした。なんと言ってもそのルックスに似合わないドスの効いた声が実に印象的です。まだ20歳位なのに、声だけ聴けばまるで貫禄あるベテランシンガーのようです。曲自身は50年代、60年代を思い出させる雰囲気のR&B/ソウル/ポップスがメインで、懐かしい雰囲気たっぷりで楽しめます。

6位はティンバランドの「ティンバランド・プレゼンツ・ショック・ヴァリュー」でした。ジャスティン・ティンバーレイクやネリー・ファータドをプロデュースしてNo.1ヒットを連発するなど、今や時代を代表するプロデューサの一人となったティンバランドですが、これはセルフプロデュースによるソロアルバムとなります。全編ティンバランド節とも呼べる独特なリズムにあふれています。

7位はアリソン・クラウスのベスト盤「A Hundred Miles Or More: A Collection」でした。アリソン・クラウスはカントリー/ブルーグラス畑のアーティストで、以前にサントラ盤「オー・ブラザー!」に収録されていた曲だけは聴いたことがあったのですが、今回のアルバムを試聴してみて特に1曲目の「You're Just a Country Boy」で、その女性ヴォーカリストとして素晴らしい歌声に感動して、アルバムを衝動買いしてしまいました。特にバラード系における、カントリーテイストのアコースティックサウンドをバックに聴かせてくれる透明感溢れるその歌声は、まさに天使の歌声と言っても過言では無いと思います。

8位はモデスト・マウスの「We Were Dead Before The Ship Even Sank」でした。2007年4月7日付けの全米ビルボードチャートで初登場No.1を記録したことから興味を持って買ってみたのですが、いまいち個人的な趣味と合いませんでした(^^;。ただしその変なひねくれたインディーズロックは極めて個性的だというのは確かです。

9位はニール・ヤングの「ライヴ・アット・マッシー・ホール」でした。昨年の「ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト」に続くニール・ヤングの発掘ライブ音源で、今作ではトロントのマッシー・ホールでのアーコスティックライブが収録されています。初期のニール・ヤングの雰囲気が良く出ているライブで、音もかなり良いし演奏も期待以上の出来で、思いのほか感動してしまいました。

2007年3月

1

Good Charlotte 「Good Morning Revival」

2
Relient K 「Five Score And Seven Years Ago」
3
Soundtrack 「Dreamgirls」
4
Musiq Soulchild 「Luvanmusiq」
5
Katharine McPhee 「Katharine McPhee」
6
Fall Out Boy 「Infinity On High」
7
The Shins 「Wincing the Night Away」

3月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、グッド・シャーロット、リライアント K、ミュージック・ソウルチャイルドの最新盤、そして映画「ドリームガールズ」のサウンドトラックの計4枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは、グッド・シャーロットの「グッド・モーニング・リバイバル」でした。2年半ぶりとなる4枚目のアルバムで、前作「クロニクル・オヴ・ライフ・アンド・デス」の全体的に重い雰囲気から一転、今作ではクラブ/ダンスミュージック的なノリノリのキャッチーなロックナンバーが多く、意表を突かれました。中でも#5「キープ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ガール」の雰囲気は、まるでジャスティン・ティンバーレイクの「セクシー・バック」を思わせるほどです。個人的には底抜けに明るいパンクアルバム「ヤング・アンド・ホープレス 」が一番好きでしたが、でも過去の作品との比較でなく純粋にこのアルバムを聴けば、ポップロックとしてのノリの良さ、メロディアスさはかなり気に入っています。

二番目に良く聴いたのはリライアント Kの「ファイブ・スコア&セブン・イヤーズ・アゴー」でした。リライアント Kは2000年デビューのオハイオ出身のメロディック/ポップ・パンクロックバンドで、本作が5枚目とのことです。メロディックパンク系のノリの良さはもちろんのこと、ピアノをフューチャーしての叙情性、また#1を始め随所で聴かせるまるでビーチ・ボーイズを思わせる爽やかなハーモニーと、思いのほか多彩な魅力にあふれていて、聴いてみてびっくりしました。日本ではまだほとんど知名度はありませんが、メロディックパンク系が好きな人にはお勧めのアルバムです。

3位は今話題の映画「ドリームガールズ」のサウンドトラックでした。有名なブロードウェイミュージカルを映画化したもので、ビヨンセやジェイミー・フォックス、エディ・マーフィなどそうそうたるメンバーが出演しています。60年代に大活躍したダイアナ・ロス&シュープリームスの実話を元にしたストーリーで、音楽も当時の60年代から70年代にかけての古き良き時代のR&B/ソウル調がメインとなっています。

4位はミュージック・ソウルチャイルドの「ラヴアンミュージック」でした。3年ぶり4枚目となる新作とのことですが、私自身はこのアルバムで彼を初めて聴いてみました。あのスティーヴィー・ワンダーを思い出させるような音楽や歌い方のセンスが何より気に入りました。実に良質なソウル/R&Bミュージックと言って良いでしょう。心温まるソウルです。

2007年2月

1

Fall Out Boy 「Infinity On High」

2
The Shins 「Wincing the Night Away」
3
Katharine McPhee 「Katharine McPhee」
4
John Mellencamp 「Freedom's Road」
5
Lucinda Williams 「West」
6
LOW IQ 01 「That's The Way It Is」
7
Celtic Woman 「A New Journey」

2月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではLOW IQ 01の最新盤を、海外アーティストではフォール・アウト・ボーイ、ザ・シンズ、Katharine McPhee、ジョン・メレンキャンプ、ルシンダ・ウィリアムズ、ケルティック・ウーマンの最新版の計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは、今最も勢いのあるポップパンクバンド、フォール・アウト・ボーイの「インフィニティ・オン・ハイ」でした。彼らにとってメジャー2作目(通算3作目)となるこのアルバムも、ブレークした前作同様にポップでメロディアスなパンク/ロックナンバーがメインの気持ちよいアルバムとなっています。ただ疾走感溢れるパンクチューンばかりでなく、ソウルフルなピアノの弾き語りのバラードまで楽曲の幅も広がるなど、彼らの成長を感じさせる1枚となっています。
ちなみにアルバムからのリードシングル「アームズ・レース~フォール・アウト・ボーイの頂上作戦」は、2007/2/3付けの全米Billboard Hot 100でなんと初登場2位にチャートイン。アルバムも2007/2/24付けチャートで初登場1位と、着実にビッグになってきているのを感じます。

二番目に良く聴いたのはザ・シンズの「ウィンシング・ザ・ナイト・アウェイ」でした。ザ・シンズはインディーズ・ロックバンドで、本作はサードアルバムとなるようです。このアルバムで初めて彼らを聴いてみたのですが、そのきっかけはこのアルバムが2007/2/10付け全米billboardチャートでいきなり初登場2位を記録したことから、いったいなぜ?と興味を持ったことでした。(だからあちらのチャートは本当に面白いです)
全体的に60年代のポップスを思わせるレトロなポップ・ロック調の曲が多く、特に甘いサーフロック調の曲はかつてのBeach Boysそっくりです。ただレトロなだけでなく、いろいろな要素が混じり合ったなんとも不思議な新感覚のポップサウンドです。

3位は米人気オーディション番組Americal IdolのSeason 5準優勝者、Katharine McPheeのデビューアルバム[Katharine McPhee]でした。私自身Americal Idolは全く見ていないし、このアルバムを試聴するまで彼女のことはあまり興味もなかったのですが、アルバムを試聴してみて、その正統派女性ヴォーカリストぶりが気に入ってアルバムを買ってみました。ポップな曲からR&B調、バラードまで幅が広く、特にバラードにおける高音の伸びが気持ちよいです。もちろん歌もうまく、中でも#8「Ordinary World」のピアノの弾き語りのバラードを聴いていると、今後のさらなる成長が本当に楽しみになります。これは実に上質なポップス・アルバムです。

4位は80年代のアメリカンロックを代表するロッカーの一人、ジョン・メレンキャンプのニューアルバム「Freedom's Road」でした。私自身、2004年に発売されたベスト盤「Words & Music: John Mellencamp's Greatest Hits」で彼を久しぶりに聴いて以来、再び彼に注目しているのですが、今作でもジョン・メレンキャンプらしい泥くさい庶民派ロッカーとしてのロックを聴かせてくれています。中でも#3の「The Americans」は80年代の輝きが戻ったかの様な曲でかなり気に入りました。かつて彼を聴いていた人には、ぜひ聴いてみて欲しい曲です。

5位はルシンダ・ウィリアムズの「ウエスト」でした。米Time Magazine誌より「America's Best Songwirter」と評されている女性シンガーソングライターで、オリジナルアルバムとしては2003年の「ワールド・ウィズアウト・ティアーズ」以来となるニューアルバムとなります。カントリー、フォーク、ロックなどをベースとする、その独特のゆったりとしたリズムのアメリカンサウンドは決して華はないけれど、でもシンプルなワードが綴られた歌詞を大切に歌うそのスタイルは相変わらず彼女らしく、聴く度にじわじわとくるのです。
なお#7「Come On」は女性版Neil Young かという雰囲気のある曲で、珍しくギンギンのギターが響き渡ります。

6位はLOW IQ 01の最新作「That's The Way It Is」でした。値段が安いなあと思って買ってみたら、これは6曲+Bonus Trackのミニアルバムでした。私自身、LOW IQ 01は2004年のアルバム「Masterlow 3」から聴き始めたのですが、ロック、パンク、ポップス、ソウルその他いろんな音楽の要素がごちゃ混ぜになったそのポップなセンスがけっこう気に入っています。

7位はケルティック・ウーマンの「ニュー・ジャーニー」でした。ケルティック・ウーマンは主にアイルランド出身の女性6人からなるユニットで、個人的に以前より気になっていたこともあり、今作で初めてアルバムを買ってみました。そのケルト音楽をベースとする、民族音楽とクラシックが融合したようなサウンドは実にピュアで心に染み渡るかのようです。

2007年1月

1

Akon 「Konvicted」

2
Norah Jones 「Not Too Late」
3
KT Tunstall 「Eye To The Eelescope」
4
Bob Seger 「Face The Promise」
5
Daughtry 「Daughtry」
6
The Beatles 「Love」
7
寺尾聰 「Re-Cool Reflections」

1月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、エイコン、ノラ・ジョーンズ、ケイティー・タンストール、ボブ・シーガー、ザ・ビートルズの最新盤の計5枚を購入しました。ちなみにこのうち1月に発売されたアルバムはノラ・ジョーンズのみで、それ以外は昨年に発売されていたアルバムです。

今月一番良く聴いたのは、エイコンのセカンドアルバム「コンヴィクテッド」でした。エイコンはアフリカのセネガル出身のR&Bシンガーで、取り上げている曲もR&B、ソウルからヒップホップ調まで幅広く、またその歌声にはどことなくセンチメンタルさが漂っているのが印象的です。個人的にはその雰囲気がかなり気に入りました(^^)。
ちなみにこのアルバムからシングルカットされた「I Wanna Love You」と「Smack That」が、 2006年12月2日付けの全米Billboard Hot100で1位2位独占を果たしたことで大きな話題を呼びました。

二番目に良く聴いたのは、世界の歌姫、ノラ・ジョーンズの3年ぶりとなるサードアルバム「ノット・トゥ・レイト」でした。全曲彼女自身の作詞作曲となり、今までに増してシンプルでナチュラルな女性シンガーソングライターの雰囲気が強くなっていると感じます。ただ特にファーストアルバムにあったジャズテイストが、かなり減っているのが残念という気がしないでもないですが(^^;、でもこのゆったりとした音楽の流れ、リラックスできる雰囲気はいかにも彼女らしく、聴いていて実に癒されるのです。

三番目に良く聴いたのは、UKで2005年にデビューして大ブレークした女性シンガーソングライター、ケイティー・タンストールのデビューアルバム「アイ・トゥ・ザ・テレスコープ」でした。映画「プラダを着た悪魔」で使われたキャッチーなロック調の「Suddenly I See」がとても気に入ってアルバムを買ってみたのですが、基本的にはアコースティックでしっとりとしたバラード系の曲が多いです。もう少しアップテンポの曲が多いといいなとは感じたが、でも雰囲気はアコースティックなボニー・レイットという感じでなかなか気に入りました。

4位はボブ・シーガーの「Face The Promise」でした。ボブ・シーガーは70年代・80年代のアメリカンロックを代表するロッカーの一人で、本作は彼にとって約11年ぶりとなる新作です。いまだに全盛期の頃とそれほど変わってない、いかにもボブ・シーガーらしい骨太でパワフルなアメリカンロックを聴かせてくれるのはうれしい限りです。年を感じさせない、まさに無骨なロック親父一筋と言ったところです(^^)。
ちなみにアルバムが発売されたのは昨年の9月で、2006年9月30日付けの全米Billboardチャートで初登場4位を記録しています。

6位はザ・ビートルズの最新作「LOVE」でした。ただし発売されたのは昨年の11月で、これってザ・ビートルズのニューアルバムって言って良いの?と買おうか買うまいか悩んでいたのですが、結局一応買ってみることにしてみたものです。このアルバム、ジョージ・マーティン(ザ・ビートルズのプロデューサー)が息子のジャイルズ・マーティンとともにプロデュースし作り上げたもので、新しいアレンジのザ・ビートルズの名曲を聴くことが出来ます。原曲と比較して聴いていれば、継ぎ接ぎが気になりますが、まあ何はともあれ楽しめるアルバムであるということは確かでしょう。それ以上でもそれ以下でも無いとは思いますが。