「今月よく聴いたCD Best7」の2021年分です。
2021年12月
12月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではLOVEBITESの最新ベスト盤を、海外アーティストではVolbeat、Rod Stewart、Robert Plant & Alison Krauss、Zac Brown Band、Juice WRLD、Sting、Pentatonixの最新盤、「Sing 2」のサントラ盤、Bruce Springsteen & The E Street Bandの1979年のライブ盤、Billy Joel の国内最新ベスト盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、デンマーク出身のロカビリーメタルバンド、Volbeatの約2年ぶり通算8枚目となる「Servant of the Mind」でした。今作も路線に大きな変更は無く、彼ららしいフックの効いたキャッチーなメロディーにロカビリーメタルが全開の最高に楽しいアルバムとなっています。メタルロックがこんなにも楽しいバンドって他にあるのだろうか?。まさに唯一無二のバンドだと思います。
二番目に良く聴いたのは、現在76歳になるRod Stewartの、3年ぶり通算31枚目となるスタジオアルバム「The Tears Of Hercules」でした。ロック、フォーク、ケルティック、カントリー、ソウル、R&B、ダンス、スタンダードなど、彼のヴォーカリストとしてのキャリアを包括するような素晴らしいヴォーカルアルバムに仕上がっています。中でも「Hold On」は今のコロナ禍に家族の絆を歌った心打たれるバラードで彼の真骨頂といったところ。
三番目に良く聴いたのは、2007年にリリースされその後グラミー賞で最優秀アルバムを獲得した「Raising Sand」以来となるRobert Plant & Alison Kraussのユニットによるニューアルバム「Raise The Roof」でした。プロデューサーは前作同様にTボーン・バーネットで、Robert PlantのトラディショナルフォークとAlison Kraussのアメリカーナが見事に融合した素晴らしいアルバムに仕上がっています。個人的な予想というか期待としては、2023年のグラミー賞の最優秀アルバム戦線において、Adeleの強敵になりそうな1枚だと思うほど、音楽の完成度も熟成度も素晴らしいです。
2021年11月
11月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Black Veil Brides、Ed Sheeran、Mastodon、The Doobie Brothers、ABBA、Bullet For My Valentine、Adele、Silk Sonic、Summer Walker、Lady Antebellum、Norah Jonesの最新盤とTaylor Swift「Red」の再録盤、SIXX:A.M.とLittle Mixの最新ベスト盤の計14枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、オハイオ州出身のヘヴィメタル/ハードロックバンド、Black Veil Bridesの3年ぶり通算6枚目となる「The Phantom Tomorrow」でした。レーベル移籍( Sumerian)の関係なのか、セールス的には過去作中最も振るわなかったが(全米アルバムチャート 176位)、サウンド的には従来の路線を踏襲していて、メタルとキャッチーさが融合したドラマティックなアルバムに仕上がっていて、楽しく聴くことが出来ました。
二番目に良く聴いたのは、今や世界的スーパースターとなったシンガーソングライター、Ed Sheeranのオリジナルアルバムとしては4年ぶり通算4枚目となる「=」でした。本当に全ての楽曲が素晴らしいアルバムとなっていますが、ちなみに今回のアルバム製作に向けて彼は230曲もの曲を用意したということで、次のアルバムにもそれらの曲は使われる予定でそう遠くないうちにリリースされるとの噂も。ところで彼のアルバムタイトルはいつも数式記号と言うことで、次のアルバムタイトルは-、<、>、!辺りになるのかな。
三番目に良く聴いたのは、アトランタ出身のヘヴィメタルバンド、Mastodonの4年ぶり通算8枚目となる「Hushed And Grim」でした。彼らにとって初となるCD2枚組の大作となっています。ヘヴィーでありながら時にプログレ的な展開もあって印象的な彼らのサウンドですが、今作は曲によって大きく雰囲気が変わり、メタル、サイケ、シンフォニックロック、ポップ寄りのロックとバラエティに富んでいると感じます。時にPink Floydっぽさもあって思わずにやり(^^)。
2021年10月
10月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは倉木麻衣、松田聖子、Mary’s Bloodの最新アルバムとBABYMETALの最新ライブ盤を、海外アーティストではSpiritbox、Santana、Tony Bennett & Lady Gaga、Elton John、Coldplay、Dream Theater、Brandi Carlile、Chvrches、Trivium、Daughtry、Yesの最新盤とThe Beatles「Let It Be」の最新リミックス盤の計15枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、カナダ出身の女性ヴォーカルのメタルバンド、Spiritboxのデビューアルバム「Eternal Blue」でした。本アルバムが最新全米アルバムチャートで13位に初登場したことから、誰だろうと思って気になって試聴してみたところ、透明感あるヴォーカルに時に絶叫、デスボイスと七変化するヴォーカルが印象なことに加え、サウンド的にも混沌としたモダンメタル感覚が新鮮で、かなり気に入ってアルバムを購入したのでした。中でも透明感あるヴォーカルがデスボイスに変化する辺りなど、超常現象的感覚もあって聞いていてぞくぞくします(^^;。
二番目に良く聴いたのは、BABYMETALの結成10周年イヤーのフィナーレとして2021年1月〜4月に行われた日本武道館公演の模様を収録した最新ライブ盤「10 Babymetal Budokan」でした。BABYMETALのライブは既に何枚か聴いているが、常に最新が最高と呼べるのはさすがで、スタートの「BABYMETAL DEATH」にしても新アレンジになっているし、録音状態も素晴らしいです。
三番目に良く聴いたのは、倉木麻衣の2年ぶり通算13枚目となるオリジナルアルバム「unconditional LOVE 」でした。名探偵コナンのオープニングテーマ曲「ZEROからハジメテ」を始めとしてアップテンポの曲を中心に構成された意欲的アルバムに仕上がっていますが、中でも「ZEROからハジメテ」、「ベロニカ」では歌に今までに無いほどの力強さを感じました。また最初の何曲かではラップ調に歌っている部分があって少しびっくり。いずれにしても素晴らしいアルバムです。
2021年9月
9月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは桑田佳祐の最新EPを、海外アーティストではHalsey、Turnstile、OneRepublic、Imagine Dragons、Lil Nas X、Iron Maiden、Kacey Musgraves、Chvrches、Dan + Shayの最新盤とSteely Dan の最新ライブ盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、桑田佳祐の4年ぶりとなる新作「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し」でした。彼にとって初となるEPで、既にリリースされている3曲に新曲3曲が追加された全6曲入りとなっています。ほぼサザンといった曲があったりして、ヘヴィロテで聴きまくりました。それにしてもなんというタイトル!。6曲それぞれの歌詞のページに一品ずつイラストが描かれていますが、歌とは直接は関係なさそう。
二番目に良く聴いたのは、女性シンガーソングライター、Halseyの1年半ぶりとなる通算4枚目の「If I Can't Have Love, I Want Power」でした。出産を経験し母となった彼女ですが、本作では一回りスケールアップしたサウンドを聴くことが出来ます。従来はスローからミディアムナンバーが主体でしたが、今作ではアップテンポやリズムを強調したナンバーも目立ち、バラエティに富んだ仕上がりとなっています。傑作だと思います。
三番目に良く聴いたのは、ボルチモア出身の5人組バンドのサードアルバム「Grow On」でした。彼らのアルバムを聞くのは始めてですが、試聴してみたところ、ハードコア、パンク、ラップ、ソウルなど様々な音楽が融合した新感覚のロックサウンドが気に入りアルバムを購入したのでした。ジャンルにとらわれない可能性を強く感じるバンドでこれからが楽しみです。
2021年8月
8月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Jennifer Hudson、Billie Eilish、Barbra Streisand、Prince、Descendents、The Killersの最新盤とSeetherの最新EP、ZZ Topの最新ベスト盤、George Harrison「All Things Must Pass 」の50周年記念盤の計9枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、ソウルの女王、Aretha Franklinの伝記映画「Respect」のサントラ盤でした。Arethaをパワフルでソウルフルな歌唱には定評のあるJennifer Hudsonが務めており、個人的にはまるで本当にArehaが歌っているかの様に感じました。元々の曲もいずれも名曲揃いであり、久しぶりに映画館で大音量で見たい音楽映画です。
二番目に良く聴いたのは、2019年のデビューアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」が世界的に大ヒットし、グラミー賞では主要4部門を独占するという快挙を成し遂げたBillie Eilishの2年ぶりとなる待望のセカンドアルバム「Happier Than Ever」でした。すでに先行シングルが全米チャートで何曲もヒットしており、「My Future」は6位、「Therefore I Am」は2位、「Your Power」は10位、「Lost Cause」は27位を記録しているほか、本アルバムももちろん初登場1位を記録し、圧倒的な人気を見せつけています。前作は独特なダークなポップが強烈な印象であったが、今作はその雰囲気を引き継ぎつつも、ダークさは少し控えめに美しきバラードと呼べる雰囲気の曲が増えていて、彼女の天使のようなウィスパーヴォイスが楽しめるアルバムに仕上がっています。
三番目に良く聴いたのは、ベテラン女性ヴォーカリスト、Barbra Streisandの最新作「Release Me 2」でした。2012年の「Release Me」の続編となるもので、1962年から2020年にかけて録音された未発表音源の中から、彼女自ら選択した10曲が収録されています。いずれの曲もレベルが高く、彼女の大ファンの私としては存分に楽しめたアルバムでした。それにしてもこの国内盤の力の入れ様には感動しました。日本語カラーブックレット32ページ+解説&歌詞26ページが付属しており、お得感があります。
2021年7月
7月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Beartooth、John Mayer、Garbage、Dee Gees / Foo Fighters、Doja Cat、Jackson Browne、Il Divoの最新盤とAriana Grandeの最新ライブ盤の計8枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、Attack Attack!の元ボーカル、Caleb Shomoを中心に2012年に結成されたメタルコアバンド、Beartoothの5年ぶりとなる「Below」でした。彼らのアルバムを聞くのはこれが初めてでしたが、がつんとくる攻撃的でソリッドなメタルロックを基調としながらも、時にキャッチーなメロディーが混じるのがとても聞きやすいです。ただ甘すぎず、あくまで辛口に仕上がっているのも好印象。
二番目に良く聴いたのは、ロッカー、ブルースギタリストなど様々な顔を持つJohn Mayerの4年ぶりの新作「Sob Rock」でした。本作は彼にってシンガーソングライターとしてのアルバムと表現しても良いかと思いますが、最大の特徴は曲のアレンジがまさに80年代風で、どこかで聞いたような気がするアレンジが随所に。ギターの音色も時に懐かしく、でもやっぱり彼らしいと感じます。
三番目に良く聴いたのは、ポップロックバンド、Garbageの5年ぶり通算7枚目となる「No Gods No Masters」でした。久しぶりに彼らのアルバムを聞いた気がしますが、今の時代を反映してか少しダークな雰囲気もあり、中でも1曲目の「The Men Who Rule The World」はまさに今の時代を風刺した怒りに満ちた曲となっていて印象的です。でも全体としては彼ららしいキャッチーかつ分厚いサウンドで構成されており、5年待った甲斐があったと感じる素晴らしいアルバムに仕上がっています。
2021年6月
6月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKuziraの最新アルバムを、海外アーティストではRise Against、AFI、Olivia Rodrigo、Mammoth WVH、Maroon 5、DJ Khaledの最新盤とP!nkの最新ライブ盤の計8枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、シカゴ出身のメロディックパンクロックバンド、Rise Againstの4年ぶり通算9枚目の「Nowhere Generation」でした。前作では音の厚さを感じましたが、今作ではよりシンプルなメロコアに戻った感じで、一段と疾走感が増しているように感じます。それにしても毎作ハイクォリティなアルバムに仕上がっていて、ファンとしてはうれしい限りです。
二番目に良く聴いたのは、カリフォルニア州出身のロックバンド、AFIの4年ぶり通算11枚目となる「BODIES」でした。以前のパンクも悪くないですが、今作は様々なロックの要素を散りばめながらも素晴らしいモダンロックアルバムに仕上がっていると感じます。全体を通してアップテンポのロックナンバーが多く、聴いていて本当に心地よいアルバムでした。
三番目に良く聴いたのは、Olivia Rodrigo之デビューアルバム「Sour」でした。彼女は現役高校生で現在18歳のシンガーソングライターで、既にデビューシングル「Drivers License」が初登場1位(当時17歳での初登場1位は史上初)でその後1位を8週続けるという衝撃のデビューを飾っていますが、その後も「Deja Vu」が初登場8位、「Good 4 U」が初登場1位するなど、デビューから3曲がいずれも10位内初登場という、これも史上初のアーティストともなりました。もちろん本アルバムも全米アルバムチャートで初登場1位を記録しています。ディズニーチャンネルのドラマ「High School Musical : The Musical」で彼女を知ったのですが、まさかこれほどまでに大化けするとは本当に驚きです。曲もいかにもアイドル系というものはなく、ティーンの感性が生かされたシンガーソングライターとしてのアルバムに仕上がっていて好印象です。
2021年5月
5月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKen Yokoyama、MONGOL800の最新アルバムを、海外アーティストではWeezer、GOJIRA、The Black Keys、Twenty One Pilots、Dropkick Murphys、Van Morrison、MercyMeの最新盤とQueen「A Night At The Opera」の結成50周年記念盤、Taylor Swift「Fearless」の再録盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、Weezerの今年2月の「OK HUMAN」に続く通算15枚目のオリジナルアルバム「Van Weezer」でした。本作はWeezer史上最もハードロック寄りのロックアルバムに仕上がっていて、前作でがっかりした人でもやっぱりWeezerって最高と感じる最高のロックアルバムに仕上がっています。また本アルバムは2020年10月に亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンに捧げられており、アルバムタイトルもVan Halenから来ていると思われます。まさに80年代ハードロックにWeezerのキャッチーな泣きメロが見事に融合していて最高です。
二番目に良く聴いたのは、Ken Yokoyamamの、昨年9月にレーベル直販という形でミニアルバムはリリースされていますが、フルアルバムとしては2015年の「Sentimental Trash」以来となる通算7枚目のオリジナルアルバム「4Wheels 9Lives」でした。明るい曲が多く、CDジャケもそうですが、カラッとしたウェストコーストの雰囲気を感じるアルバムです。毎作1曲取り上げているカバー曲は「On The Sunny Side Of The Street」ですが、3分の2くらいまで演奏だけでまさかカラオケ版かと焦りました(^^;。なお付属のDVDはスタジオライブが9曲収録されていてとてもお得です。
三番目に良く聴いたのは、フランスのデスメタルバンド、GOJIRAの5年ぶり通算7枚目となるニューアルバム「FORTITUDE」でした。彼らのアルバムは今まで聴いてこなかったのですが、このアルバムが全米アルバムチャートで12位(彼らにとってこれがチャート最高位)に入り、興味を持ってアルバムを試聴してみたところ、デスメタルをベースにしながらも多様性とプログレ的な音楽の広がりが妙に気に入ってアルバムを購入してみました。複雑な音楽構成にアートを感じ、今月最もガツンときたアルバムとなりました。
2021年4月
4月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Greta Van Fleet、The Offspring、Temple Balls、Demi Lovato、Nick Jonas、AJR、The Kid LAROI、Carrie Underwoodの最新盤とNeil Youngのアーカイブシリーズ「Young Shakespeare」、Papa Roachの最新ベスト盤、Norah Jonesの最新ライブ盤、Al Stewart「Year Of The Cat」45周年記念盤の計12枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、ミシガン州出身の3兄弟を中心とする4人組ロックバンド、Greta Van Fleetのセカンドアルバム「The Battle At Garden's Gate」でした。2017年のデビュー当時、平均20歳という若さながらまるでZepそっくりなハードロックで世界をあっと言わせた彼らですが、Zepを代表とする70年代ハードロックを新しい感覚で今に再現するそのスタイルは変わっていないものの、今までライブバンドとして経験を積み重ねてきただけあって、ヴォーカルにしても演奏にしても一段とすごみを増しているように感じます。
二番目に良く聴いたのは、カリフォルニアのメロディックパンクバンド、The Offspringの9年ぶり通算10枚目となる「Let The Bad Times Roll」でした。心地よい疾走感、そして原点復帰したかのようなよりパンク色を増したサウンドは、個人的にとてもうれしいです。彼らの代表作の1枚になったと思います。
三番目に良く聴いたのは、フィンランドの4人組メロディックハードロックバンド、Temple Ballsのサードアルバム「Pyromide」でした。このバンドは今まで全く知らなかったのですが、オリコンチャートで本アルバムを目にして一体誰なんだろうと興味を持ち試聴してみたところ、北欧らしいメロディアスなハードロックが気に入ってアルバムを購入したのでした。ヘヴィー過ぎず聴きやすく、とにかくメロディーがキャッチー、泣きのギターもどこか懐かしいです。Greta Van Fleetが70年代なら、こちらは80年代の香りがするなあ。
2021年3月
3月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKen Yokoyama、LOVEBITESの最新EPを、海外アーティストではThe Pretty Reckless、Evanescence、Nofx、Justin Bieber、A Day To Remember、Chevelle、Willie Nelson、Kings Of Leon、Selena Gomezの最新盤とThe Weekndの最新ベスト盤、Bryan Adams「Reckless」の30周年記念盤の計13枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、女優でモデルでもあるテイラー・モンセン率いるロックバンド、The Pretty Recklessの5年ぶり通算4枚目となる「Death by Rock and Roll」でした。ライナーノーツによると、タイトルにDeathとあるのは2017年にサウンドガーデンとツアーを行っていた際に起きたサウンドガーデンのフロントマンのクリス・コーネルの自殺、そして彼女らのアルバムのプロデューサだったケイトー・カンドュワラの2018年のバイクでの死亡事故に起因するとのこと。そんな雰囲気を前半のヘヴィーで重いサウンドで感じるが、後半はアーシーで軽めのアメリカンロック調に移り変わって行きます。そんな変化も聞いていて楽しい1枚です。
二番目に良く聴いたのは、Amy Lee率いるゴシックロックのEvanescenceの3年ぶり通算5枚目となる「The Bitter Truth」でした。2017年の前作「Synthesis」はオーケストラ版のセルフカバー集だったので、オリジナルアルバムとしては11年ぶりとなります。女性ヴォーカルのロックバンドは数多くあれど、やはりEvanescenceの最大の特徴はAmy Leeの美しくのびやかな声にあるのだなと改めて感じさせられる、彼ららしさが発揮された傑作に仕上がっていると思います。
三番目に良く聴いたのは、Ken Yokoyamaの昨年9月にリリースされたソロミニアルバムでした。レーベル直販の通販のみの限定販売だったため、リリースに気が付くのが遅くなってしまいました。全6曲、ラストの「You Are My Sunshine」は古いポピュラーソングのカバーですが、いずれの曲も彼らしいパンクナンバーで久々にKen Yokoyamaを聴けてうれしくなってしまいます。
2021年2月
2月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Foo Fighters、Kehlani、Sia、Pentatonix、Lil Durk、Weezerの最新盤とThe White Stripesの最新ベスト盤の計7枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、Foo Fightersの3年半ぶりとなる通算10枚目のスタジオアルバム「Medicine at Midnight」でした。結成25周年の年ということで、もうそんなに経つのかという感じです。今作もハードなナンバーからミディアム、バラードまでバラエティに富んだ構成となっていますが、全体的にはアップテンポのハードロックンロールアルバムに仕上がっているのかなと感じました。彼ららしさが発揮された秀作だと思います。
二番目に良く聴いたのは、2011年に解散したThe White Stripesの初となるベスト盤「My Sister Thanks You And I Thank You: The White Stripes Greatest Hits」でした。全26曲、彼らの6枚のアルバムからそれぞれ4曲ほど選ばれてまするが、彼らのアルバムを聴き始めたのが5枚目からだったので、多くの曲は今回初めて聴いたものが多く、新鮮な思いで聴くことが出来ました。彼らの荒削りで激しいブルースロックは、初期のZepを彷彿とさせてくれるなと改めて感じました。
三番目に良く聴いたのは、R&Bシンガーソングライター、Kehlaniの昨年6月にリリースされたセカンドアルバム「It Was Good Until It Wasn’t」でした。全身タトゥーのビジュアル面が強烈な彼女であるが、音楽自体はとてもメローなR&Bで、聴いていると心に染み渡るようです。日本ではまだ無名に近い彼女ですが、過去にリリースされたフルアルバムは本作を含め2枚とも全米アルバムチャートで3位位内に入っており、次世代R&Bスターとして着実に実力、人気が高まってきています。
2021年1月
1月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではキヨサクの最新盤とBABYMETALのベスト盤を、海外アーティストではBring Me The Horizon、Taylor Swift、Why Don’t We、Barry Gibbの最新盤の計6枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、Babymetalの結成10周年を記念したベスト盤「10 BABYMETAL YEARS(初回限定盤C)」でした。全曲、テッド・ジェンセンによるリマスタリングがなされており、音もクリアで新鮮な思いで聴くことが出来ました。また初回限定盤Cには、ファンによる代表曲トーナメントでセレクトされた10曲のスペシャル映像「10 LEGEND MOVIES」が収録されたBlu-rayが付属していますが、これは新旧のライブ映像をつなぎ合わせて作られたもので、3人の時もあれば2人の時もあり、これはこれでユニークな映像作品で楽しめました。
二番目に良く聴いたのは、UK出身のロックバンド、Bring Me The Horizonの最新作「Post Human: Survival Horror」でした。今作の特徴はYUNGBLUD、BABYMETAL、Nova Twins、Amy Leeと4曲でロック系アーティストと共演している点で、中でも彼らにとっても盟友と呼べる日本の誇るBABYMETALとの共演は、なんと日本語の歌詞のパートもあり、BABYMETALとBring Me The Horizonのそれぞれのメタルが見事に融合した傑作に仕上がっていると感じます。それにしても久々のこのがつんとくる衝撃、たまりません。
三番目に良く聴いたのは、前月から引き続きよく聴いたMiley Cyrusの「Plastic Hearts」でした。聴く度にじわじわときて、今月もヘヴィローテーションで聴きまくりました。新たなMiley Cyrusの誕生と言っても良い位の衝撃の1枚です。