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「今月よく聴いたCD Best7」過去分

「今月よく聴いたCD Best7」の2006年分です。

2006年12月

1

Gwen Stefani 「The Sweet Escape」

2
Soundtrack 「Hannah Montana」
3
寺尾聰 「Re-Cool Reflections」
4
Daughtry 「Daughtry」
5
Incubus 「Light Grenades」
6
Ciara 「The Evolution」
7
The Fray 「How To Save A Life」

12月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは寺尾聰の最新盤を、海外アーティストではグウェン・ステファニー、ドートリー、インキュバス、シアラ、ザ・フレイの最新盤の計6枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはグウェン・ステファニーのソロ2枚目となる「スウィート・エスケイプ」でした。ロックバンド、No Doubtの紅一点というよりも最近はソロとしての大活躍がめざましい彼女ですが、今作でも大ヒットした前作「ラヴ、エンジェル、ミュージック、ベイビー」の延長線上といえる、ロック/ポップス/ダンスが入り交じった彼女らしい楽しいアルバムに仕上がっています。

二番目に良く聴いたのはディズニーのTVサウンドトラック「Hannah Montana」でした。先月から良く聴いているのですが、何よりポップスの王道とも言える一度聴いてすぐに一緒に口ずさむことが出来るわかりやすいメロディー、キャッチーさが気持ちよいのです。12月はとにかく忙しくて疲れがちだったため、こうしたシンプルでキャッチーなアルバムを好んで聴いていた感もありますが。

3位は寺尾聰の「Re-Cool Reflections」でした。大ヒット曲「ルビーの指輪」を含む81年のアルバム「Reflections」は80年代を代表するアルバムの1枚とも言えますが、そのアルバムを25年の年を経て今、新しいアレンジでセルフリメイクしたのがこの「Re-Cool Reflections」です。当時を懐かしむと言うよりは遊び心たっぷりに余裕やゆとりが感じられるアレンジで仕上がっています。それにしても彼の声は当時とそれほど変わらず、相変わらずにクールでかっこいいです。

4位はドートリーのデビューアルバム「ドートリー」でした。ドートリーは、米人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のシーズン・ファイブの準優勝者のクリス・ドートリーをメインとするバンドです。基本的にはニッケルバックを代表とする最近の米国のメインストリームとも言える骨太のロックですが、ヘヴィー過ぎずメロディアスに歌い上げる彼の癖のない歌声はなかなかに気持ちよいです。

5位はインキュバスの「ライト・グレネイズ」でした。インキュバスのメジャー第5作目となる最新盤で、今作も彼ららしいいろいろな音楽の要素が混じり合ったミクスチャーロック的な要素が強く、音楽の構成も複雑です。最初に聴いたときは、全体を通して強烈な印象は無かったですが、聴き込む毎にじわじわと良くなってくる感じです。
それにしてもこのアルバム、なんと最新の全米Billboardアルバムチャートで初登場No.1を記録してしまいました。

6位はシアラの2年ぶりとなるセカンドアルバム「エヴォリューション」でした。デビューシングル「グッディーズ」の全米チャート連続7週No.1という鮮烈なデビュー以来、出す曲出す曲が大ヒットを記録し、今やR&Bシーンに無くてはならぬアーティストの一人となった彼女ですが、今作はそんな彼女の成長を十分に感じさせてくれる充実した内容となっています。多彩なプロデュース陣を迎え、曲もダンス系からキュートなR&Bまでバラエティに富んでいます。

7位はザ・フレイの2005年に発表されたデビューアルバム「ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ」でした。ザ・フレイは大人向けのポップなロックを聴かせてくれるロックバンドで、2006年になってこのアルバムに収められている「オーヴァー・マイ・ヘッド ̄想いのすべてを歌にして」と「ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ ̄こころの処方箋」がシングルとして共に全米Top10ヒットを記録したことで一躍その名が知られるようになりました。そのピアノを基調とするソフトな優しいメロディーラインは聴いていて実に心地よいのですが、ただ個人的にはもう少しメリハリもあった方が良いかなという感じも(^^;。

2006年11月

1

Ellegarden 「Eleven Fire Crackers」

2
My Chemical Romance 「The Black Parade」
3
Soundtrack 「Hannah Montana」
4
J.J. Cale & Eric Clapton 「The Road To Escondito」
5
Keith Urban 「Love, Pain & The Whole Crazy Thing」
6
Josh Groban 「Awake」
7
Il Divo 「Siempre」

11月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではEllegardenの最新盤を、海外アーティストではマイ・ケミカル・ロマンス、サウンドトラック「Hannah Montana」、J.J.ケイル&エリック・クラプトン、キース・アーバン、ジョシュ・グローバン、イル・ディーヴォの最新盤の計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは国内のインディーズロックバンド、Ellegarden(エルレガーデン)の「Eleven Fire Crackers」でした。前作「RIOT ON THE GRILL」の大ブレークで、瞬く間に国内インディーズロックシーンのトップに躍り出たエルレガーデンの約1年半ぶり5枚目となる待望のニューアルバムです。海外のポップパンク/メロディックパンク系バンドのアルバムを聴いているかのような感覚にさせてくれるハイレベルなそのサウンドが最大の魅力で、聴いているとけっこう癖になります(^^)。なお今作はとうとう国内オリコンアルバムチャートで1位を記録してしまいました。

二番目に良く聴いたのはマイ・ケミカル・ロマンスのオリジナル2枚目となる「ザ・ブラック・パレード」でした。前作にあったダークな激しさは影を潜め、よりポップでメロディックなパンク/ロックがメインとなって、とても聴きやすくなりました(悪く言えば一般受けを狙った路線とも言えますが(^^;)。特にシングルの「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」はグリーンデイとクイーンがミックスされたようなキャッチーな曲で気に入りました。

3位はDisney ChannelのTVサウンドトラック「Hannah Montana」でした。全米アルバムチャートでNo.1を記録するなど、今全米で売れに売れているアルバムです。TVの方は見ていないので分かりませんが、中学生の女の子が実はロックアイドルという設定のドラマのようで、そんな内容を反映して陽気でキャッチーなティーン向けのポップス/ロックナンバーばかり収録されています。子ども向けだよなあと思いつつ、その分かりやすさは結構気持ちよくて、何回も繰り返し聴いてしまいました。

4位はJ.J.ケイル&エリック・クラプトンの「ザ・ロード・トゥ・エスコンディード」でした。昨年の「バック・ホーム」に続くこのエリック・クラプトンの最新作は、クラプトンの敬愛するミュージシャン、J.J.ケイルとの共演作となっています。さりげない中にも実に絶妙なハーモニーと意外にエネルギッシュかつ味わい深い演奏で、思わず聴いていてぐいぐいと引き込まれてしまいました。そこにあるのはロック、ブルース、フォーク、カントリーといったジャンルを超越した、土の香りのするダウントゥアースなアメリカン・ミュージックです。

5位はキース・アーバンの「Love, Pain & The Whole Crazy Thing」でした。彼は今、全米で高い人気を誇るイケメンのポップカントリーシンガー(シンガーソングライター、ギタリストでもあります)で、カントリー系に分類されるもののポップス/ロック色が強くて、ウェストコースト系のロックアルバムとして聴いた方がイメージに合うかもしれません。それにしても随所にフューチャーされた彼のギターソロはまさにロックそのもの。

6位はジョシュ・グローバンの「Awake」でした。彼の3年ぶりとなるサードアルバムです。本格的なオペラヴォイスでポップスを歌い上げるというクラシックとポップスが融合した音楽として、最近ではイル・ディーヴォが日本でもよく知られていますが、このジョシュ・グローバンはイル・ディーヴォより先に全米で大成功を収めたアーティストです。本作は前作より若干クラシック的な雰囲気が減ってよりポップな仕上がりとなっています。イル・ディーヴォの好きな人には是非聴いて欲しいアーティストです。

7位はイル・ディーヴォの「オールウェイズ-SIEMPRE-」でした(ただし私が買ったのは輸入盤です)。クラシックとポップスが融合した音楽で世界的に大旋風を巻き起こしている彼らの、1年ぶり3枚目となるオリジナルアルバムです。久しぶりにイル・ディーヴォを聴いてみて、やはり彼らの最大の魅力は4人のメンバーのそれぞれ異なるヴォーカルが楽しめ、またその重厚で迫力あるコーラスにあるのだとつくづく思いました。その点はソロのジョシュ・グローバンがどう転んでもかなわない点です(^^;。
それにしても実にロマンチックなアルバムです。

2006年10月

1
John Legend 「Once Again」
2
Evanescence 「The Open Door」
3
The Stand Up 「Revel To Madness」
4
JoJo 「The High Road」
5
Janet Jackson 「20 Y.O.」
6
Rod Stewart 「Still The Same... Great Rock Classics Of Our Time」
7
The Killers 「Sam's Town」
8 Beck 「The Information」
9 Tony Bennett 「Duets: An American Classic」
10 Jimmy Buffett 「Take The Weather With You」

10月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではザ・スタンドアップの最新盤を、海外アーティストではジョン・レジェンド、エヴァネッセンス、ジョジョ、ジャネット・ジャクソン、ロッド・スチュワート、ザ・キラーズ、ベック、トニー・ベネット、ジミー・バフェットの最新盤の計10枚を購入しました。今月も順位を10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのはジョン・レジェンドの「ワンス・アゲイン」でした。2004年に発表されたデビュー作「Get Lifted」が大ヒットとなり、グラミー賞でBest New Artistなど3部門を獲得したR&B/ソウルアーティストで、これは待望のセカンドアルバムとなります。前半は懐かしさを感じさせるポップなソウル/R&Bナンバーが多く、後半に彼らしいピアノの弾き語りのバラードが続くという構成になっていますが、とにかくソウルシンガーとしての彼のヴォーカルがしみじみと良いです。まだこんなことを言うのは早いかもしれませんが、今、第二のスティーヴィー・ワンダーに最も近い存在と言っても良いかもしれません。

二番目に良く聴いたのはエヴァネッセンスの「ザ・オープン・ドア」でした。本作は、2003年に発表され世界的に大ヒットしたデビューアルバム「フォールン」に続くオリジナル第二弾となるアルバムです。ギタリストでソングライターのベンが抜け、紅一点のエイミー・リーがリーダーとなっての再出発にあたる今作では、その作風がどう変わるか心配されたのですが、基本的にはダークでありながらも美メロのヘヴィーロックという前作の路線は継承しつつも、ミクスチャー的な要素が無くなってよりハードな色合いを強めています。

3位は国内の青春パンクバンド、ザ・スタンドアップの2005年2月のミニアルバム「Slow Operation」以来となる「Revel To Madness」でした。彼ららしい青くさい青春パンクからずいぶんと力強いパンクロック、レゲエ、トロピカル、そしてバンジョーの弾き語りぽいカントリー系の曲まで、曲調も非常にバラエティに富んでいます。相変わらず元気いっぱいなのはうれしいです。

4位はジョジョの「ザ・ハイ・ロード」でした。ジョジョは2004年に13歳の美少女シンガーとして、デビューシングル「リーヴ(ゲット・アウト)」を大ヒットさせましたが、本作は彼女の約2年ぶりのセカンドアルバムとなります。ポップスからR&Bナンバーまで、一回り成長した彼女の歌をたっぷりと聴かせてくれています。それにしても10代にしてこれだけの歌を聴かせてくれるということで、今後が本当に楽しみです。

5位はジャネット・ジャクソンの「20 Y.O.」でした。「ダミタ・ジョー」以来、2年ぶりとなるニューアルバムです。ポップなテイストの強かった「ダミタ・ジョー」と比べると今作は際だった特徴が無いので、最初聴いた感じはあまり印象が強くなかったのですが、でもダンスチューンからメローなバラードまで、いずれも上質でよく練られたR&Bでレベルは高いです。

6位はロッド・スチュワートの「グレイト・ロック・クラシックス」でした。ロッドはロック・ヴォーカリストですが、最近はスタンダードナンバーを取り上げた一連のシリーズですっかりスタンダードシンガーと化していたのですが、今作では久々にロックに戻ってきてくれました。ただし取り上げているのはCCRの「雨を見たかい」、イーグルスの「我が愛の至上」、ボニー・タイラーの「イッツ・ア・ハートエイク」など、タイトル通り懐かしきロックです。特に新しいことはないけれど、これらの曲を懐かしいと感じる人にはお勧めの1枚と言えます。

7位はザ・キラーズのセカンドアルバム「サムズ・タウン」でした。彼らはUS出身なのに80年代UKロックのテイストのロックバンドというユニークな個性で人気を得ましたが、今作でも前作同様にどこか懐かしさを感じさせるポップなロックを聴かせてくれています。ところどころクイーンを思わせる部分もあったりして。

8位はオルタナティブで非常に個性的な音楽性が持ち味のベックの、「グエロ」以来2年半ぶりとなるオリジナルアルバム「ザ・インフォメーション」でした。今作でもロック、ポップ、ダンス、エレクトロニクス等がミックスされた、いかにも彼らしいクリエイティブな音の世界が繰り広げられています。はまるとかなり癖になる音です(^^)。

9位はトニー・ベネットの「デュエッツ:アメリカン・クラシック」でした。彼は50年代から活躍するジャズ/ポップスのベテランヴォーカリストですが、私自身彼のアルバムを買うのは本当に久しぶりで、おそらく70年代以来かもしれません(^^;。今作は彼の80歳を記念したアルバムとなっていて、彼自身のヒット曲をポール・マッカートニー、ビリー・ジョエル、ダイアナ・クラールなどの超一流アーティストとデュエットするという超豪華企画となっています。さすがに声の張りは無いですが、彼の長年にわたるヴォーカリストとしてのキャリアの集大成といえる、しみじみとしたいい味わいのあるアルバムに仕上がっています。このアルバムを聴くと、とても贅沢な時間を過ごした気分になります(^^)。

10位はジミー・バフェットの2年ぶりのオリジナルアルバム「Take The Weather With You」でした。彼は70年代から今に至るまでマイペースで活躍するシンガーソングライターで、トロピカルなカントリー/ロックが特徴的です。全米では不思議と高い人気を維持していて、2004年に発表された前作「License To Chill 」は全米アルバムチャートでNo.1となり、今作も4位を記録しています。カントリー/ロック/ポップなナンバーを中心に、トロピカルムードたっぷりのいかにも彼らしいアルバムとなっています。

2006年9月

1
John Mayer 「Continuum」
2
Justin Timberlake 「FutureSex/LoveSounds」
3
Peter Frampton 「Fingerprints」
4
Hinder 「Extreme Behavior」
5
Audioslave 「Revelations」
6
Beyonce 「B'Day」
7
Bob Dylan 「Modern Times」
8 Diana Krall 「From This Moment On」
9 Shawn Colvin 「These Four Walls」
10 Mongol800 「Daniel」

9月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ジョン・メイヤー、ジャスティン・ティンバーレイク、ピーター・フランプトン、Hinder、オーディオスレイヴ、ビヨンセ、ボブ・ディラン、ダイアナ・クラール、ショーン・コルヴィンの最新盤の計9枚を購入しました。今月も順位を10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのは、ジョン・メイヤーの「コンティニュアム」でした。ソロのオリジナル盤としては3作目、ブルースロックアルバムだったジョン・メイヤー・トリオ「トライ!ライヴ・イン・コンサート」に続くニューアルバムとなります。トリオと同じメンバーが参加していることもあって「トライ!」の様な雰囲気の曲もありますが、でも今作では久しぶりにデビュー作「ルーム・フォー・スクエア」の頃のようなポップでアコースティックな曲もあり、彼のシンガーソングライター、ポップス、ロック、ブルースといった様々な音楽性が楽しめるアルバムに仕上がっています。アルバムを出す毎に実にいい味わいのあるアーティストに成長してきていると感じます(^^)。

二番目に良く聴いたのは、ジャスティン・ティンバーレイクの「フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ」でした。ボーイズグループ、イン・シンクの元メンバーで、これがソロ第二弾となりますが、ティンバランドと組んでまさに極上のポップ・ダンスチューンを聴かせてくれています。それにしても「セクシー・バック」をはじめとするアルバム前半のナンバーのリズムは相当にかっこいいと思う。個人的には、80年代の勢いがあった頃のマイケル・ジャクソンを思い出してしまったほどです。ただ...、ぜひその勢いをアルバム最後まで通して欲しかったです。

三番目に良く聴いたのは、ピーター・フランプトンの「Fingerprints」でした。このアルバムは彼にとって初となるギター・インスト・アルバムです。ロックをメインにアコースティック、ブルースやフュージョン系まで、華麗なギタープレイを披露してくれています。私自身、彼のアルバムを聴くのは本当に久しぶりのことで、もう20年ぶりくらいになるかもしれません。すっかり彼のことを過去の人と思っていましたが、今でもこうして素晴らしいアルバムを出してくれることはうれしいことです。

4位はHinderの「Extreme Behavior」でした。全米ビルボードアルバムチャートでチャートイン後半年以上に渡ってじわじわと上昇を続け、とうとうTop10入りしてしまったことで大きな話題を呼びましたが、サウンド自体は今絶大な人気を誇るニッケルバックによく似た感じの骨太でヘヴィー&メロディアスなロックです。似ていると言うよりはずばりニッケルバック・フォロワーと言っても良いほどですが、でもこの手のロックは個人的にも好きで、ついつい何度も聴いてしまいました。

5位はオーディオスレイヴのサードアルバム、「レヴェレイションズ」でした。最近ではあまり見かけなくなった正統派ハードロックのバンドで、全米チャートNo.1を記録した前作から1年ちょっとと速いペースでリリースされた今作ですが、相変わらずの気持ちよいハードロックを聴かせてくれています。前作にあったメロディアスなバラード系が無くなっているのはちょっと寂しいですが、その分全体的に締まった感じにはなっています。

6位はデスチャ解散後初となるビヨンセのソロアルバム、「B'Day」でした。彼女自身、ソロとしてはデスチャ時代に出したアルバム「デンジャラスリィ・イン・ラヴ」に続く2枚目となりますが、じっくりとよく練られた音作りをしていた前作と比べると、今作ではノリノリのダンス系が多くてちょっと荒削りな感じもしないでもないですが、でもそんな勢いで突っ走っている様な雰囲気も悪くないです。

7位は今年で65歳を迎えたフォーク/ロック・アーティスト、ボブ・ディランの5年ぶり通算44枚目となるニューアルバム「モダン・タイムズ」でした。今作でもとても65歳とは思えない力強い歌声を聴かせてくれています。60年代以降、各年代毎にその時代を反映したディランがいましたが、最近のベーシックなアメリカンミュージックを基本としたディランも味わい深く、特に今作は最近の彼の最高傑作と呼んでも良い出来だと思います。

8位はカナダ出身の女性ジャズピアニスト&ヴォーカリスト、ダイアナ・クラールの約1年ぶり通算10枚目の「フロム・ディス・モーメント・オン」でした。前作で共演したザ・クレイトン・ハミルトン・ジャズ・オーケストラのビッグバンドをバックに、しっとりとまた時に気持ちよくスイングしながら、スタンダードナンバーを歌い上げています。クールに、そして一つ一つの言葉を大切に歌っているのが印象的です。静かな秋の夜にじっくりと聴きたいアルバムです。

9位はショーン・コルヴィンの5年ぶりのニューアルバム「These Four Walls」でした。ショーン・コルヴィンは味わいのあるフォーク/ロック系女性シンガーソングライターで、今作もアコースティックなフォークをベースに彼女らしいしっとりとしたアルバムに仕上がっています。決して派手さはないですが、聴く度にじわじわ来ます(^^)。

2006年8月

1
Mongol800 「Daniel」
2
倉木麻衣 「Diamond Wave」
3
10-Feet 「Twister」
4
Los Lonely Boys 「Sacred」
5
Five for Fighting 「Two Lights」
6
Breaking Benjamin 「Phobia」
7
Christina Aguilera 「Back To Basics」
8 Tom Petty 「Highway Companion」
9 Every Little Thing 「Crispy Park」
10 Outkast 「Idlewild」

8月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではMongol800、倉木麻衣、10-Feet、Every Little Thingの最新盤を、海外アーティストではロス・ロンリー・ボーイズ、ファイヴ・フォー・ファイティング、ブレイキング・ベンジャミン、クリスティーナ・アギレラ、トム・ペティ、アウトキャストの最新盤の計10枚を購入しました。ということで今月は順位を10位まで拡大して報告したいと思います。

今月一番良く聴いたのは沖縄出身のインディーズロックバンド、Mongol800(モンゴル800、略してモンパチ)の 2年半ぶりとなる通算4枚目のアルバム「Daniel」でした。全体的にじっくりとモンバチ節を聴かせてくれた前作と比べると、今作は様々な曲調の曲があってバラエティに富んだアルバムに仕上がっています。今作よりギターの儀間が作詞・ヴォーカルをとった曲が5曲あることもその要因の一つでしょう。でもそれにしてもこれだけビッグになりながらも、未だ健在のインディーズっぽさは個人的に大好きです(^^)。モンパチ、それは日本人の良心としてのロックであると言っても良いでしょう。

二番目に良く聴いたのは日本の歌姫、倉木麻衣の1年ぶり通算6枚目となるアルバム「Diamond Wave」でした。シングルの「Diamond Wave」、「ベスト オブ ヒーロー」、「Growing Of My Heart」が含まれていますが、最近のアルバムの傾向として収録されたシングル曲はきらきらしたアップテンポの曲が多いのに対して、それ以外はバラード系のじっくりと聴かせる曲が多くなっています。それゆえちょっと聴いた印象は地味に感じますが、全体的にヴォーカルアルバムとしてバランスは悪くないと思います。

三番目に良く聴いたのはモンパチ同様国内インディーズバンドの10-Feetの4枚目のアルバム「Twister」でした。今や国内を代表するパンクロックバンドの一つとなった10-Feetですが、今作ではガツンとくる曲よりはメロディアスな曲が増えてきていると思いますが、でもやっぱり彼ららしいサウンドで癖があり、また歌詞も相変わらずに深いです。人生についてのポエムをパンクビートに乗せて歌っているようです。ぜひ彼らにはいつまでも元気いっぱいで国内インディーズパンクシーンを引っ張っていって欲しいと思います。
ちなみにもし10-Feetに興味を持ってこれから聴いてみたいというのなら2枚目の「Realife」をぜひともお勧めします。私は1曲目の「2%」からぶっ飛びました(^^)。

4位はロス・ロンリー・ボーイズのセカンドアルバム「セイクレッド ̄神聖」でした。テキサス出身のガルザ3兄弟を中心とするバンドで、最初はてっきりカントリー系かなと思っていたのですが、実際に聴いてみたらロック、ブルースをメインにラテン、カントリーが入り交じった独特の個性的なサウンドでした。兄弟だけあってハーモニーもばっちりで、またサンタナばりの泣きのギターもたっぷりとフューチャーされているのも印象的です。情念にあふれるこのサウンド、個人的にはかなりはまりました(^^)。
国内ではほとんど知名度が無い彼らだけれど、結構日本人好みの音だと思うんだけれどなあ。

5位はファイヴ・フォー・ファイティングの4枚目のアルバム「Two Lights」でした。ファイヴ・フォー・ファイティングはバンドの様な名前ですが、実際にはシンガーソングライターでマルチプレイヤーのジョン・オンドラジックひとりのユニットです。私自身、このアルバムで初めて彼を聴いてみたのですが、良い意味で予想を裏切られました。センチメンタルなシンガーソングライターでありながら、時に見せる切れかけたロッカーの一面もあり、歌声も実に味わい深いです。彼の歌声を聴いていると、ついエルトン・ジョンを思い出してしまうのでした。彼も日本ではほとんど知名度が無いけれど、ポップス系が好きな人には是非聴いて欲しいアーティストです。

6位はブレイキング・ベンジャミンの3枚目のアルバム「フォビア」でした。オルタナティブ・ヘヴィロック系で、ニッケルバックを思わせるヘヴィー&メロディアスなロックが印象的です。全体的にちょっとダークな感じが強いですが、サウンドとしての完成度も高く、聴き込むほどにじわじわ来ます。

7位はクリスティーナ・アギレラの「バック・トゥ・ベーシックス」でした。全23曲入りのCD2枚組で、タイトル通り懐かしき時代のソウル、R&B、ジャズ、ポップスの雰囲気を持つ曲が多いです。ただジャズ、スタンダード系の曲では60年代70年代を通り越して40年代50年代までさかのぼっています(^^;。歌唱力があり、また歌い声に強さのある彼女ということで、ヴォーカルアルバムとして聴き応えのあるアルバムに仕上がっています。
なおこのアルバム、彼女にとってデビュー作以来となる全米チャートNo.1に輝きました。

8位はトム・ペティのソロ3枚目となるアルバム「ハイウェイ・コンパニオン」でした。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとして70年代後半から活躍しているベテランロッカーですが、90年代以降彼のアルバムを聴くことはほとんどなくなり今作でほぼ20年ぶりに聴いた様な気がします。それにしても彼の声は当時とそれほど変わっていません。またELOのジェフ・リンがプロデュースしていることもあって、良くも悪くも70〜80年代風ロックのテイストになっています。

9位はELT(Every Little Thing)の「commonplace」以来約2年ぶりとなるオリジナルアルバム「Crispy Park」でした。久々のオリジナルアルバムということで、発売をとても楽しみにしていました。ELT、持田香織の書く「僕」を主語とした多くの歌詞が二人のさりげない日々の風景を暖かく描いていて、特にバラードにおいて良い味わいがあってお気に入りです。ただバラードばかりだとちょっと飽きてしまうのですが(^^;、このアルバムでは静と動のバランスがとれた作品になっています。
9位と順位は低いですが、今月は良いアルバムが多すぎた結果です。

10位はR&B/ヒップホップのアウトキャストのニューアルバム「アイドルワイルド」でした。グラミー賞のAlbum Of The Yearに輝いた名作「スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ」から3年ぶりとなるアルバムとなります。私自身、基本的にはヒップホップ系はあまり好んで聴かないのですが、アウトキャストはメンバーのアンドレ3000のひねくれ具合が気に入って(^^)、前作は良く聴きました。この待望の新作ですが、聴いた感想はというと、もちろんR&B/ヒップホップアルバムとしては悪くはないけれど、飛び抜けた曲がないなあという感じです。ま、あの前作と比べるのは酷だとは思うのですが...。

2006年7月

1
Rise Against 「The Sufferer & The Witness」
2
AFI 「Decmeberunderground」
3
India.Arie 「Testimony, Vol. 1: Life & Relationship」
4
Corinne Bailey Rae 「Corinne Bailey Rae」
5
Dashboard Confessional 「Dusk & Summer」
6
UA×菊地成孔 「Cure Jazz」
7
Keane 「Under The Iron Sea」

7月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではUA×菊地成孔を、海外アーティストではライズ・アゲインスト、AFI、インディア.アリー、コリーヌ・ベイリー・レイ、ダッシュボード・コンフェッショナル、キーン、トム・ヨークの最新盤の計8枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはシカゴ出身のパンクロックバンド、ライズ・アゲインストのメジャー第二弾となる4枚目のアルバム「The Sufferer & The Witness」でした。このアルバムが全米でTop10に入ったことから興味を持って聴いてみたのですが、メロディック・パンク系のヘヴィーで疾走感あふれるシャープなサウンドはかなりカッコ良く、すぐに気に入りました。ツイン・ヴォーカルで、男臭いヴォーカルとスクリーモ系の吠えるヴォーカルも耳に残りますが、とにかくメロディアスで実に聴きやすいです。美メロの高速パンクチューンといういパターン、そういえばどこかで聴いたことあるなと考えてみたら、そう、日本のHawaiian6やKen Yokoyamaに似ているかも。

二番目に良く効いたのはAFIのメジャー2作目となる「Decmeberunderground」でした。彼らのサウンドはゴシック・ハードコアとも言われているらしいですが、メロディックなパンク系ロックが主体でグリーンデイに通じるものもあり、またアルバムを聴いてみて大物としての貫禄すら感じられるアルバムとなっています。甘すぎず、疾走感もあってかなりカッコ良いと思います。なおこのアルバム、AFIにとって初の全米No.1を記録したアルバムともなりました。

三番目はインディア.アリーの約3年半ぶりとなるサードアルバム「テスティモニー:VOL.1-ライフ&リレーションシップス」でした。彼女は2000年に「アコースティック・ソウル」で衝撃のデビューを飾った女性R&Bシンガーソングライターで、今作でも彼女らしい心落ち着く癒し系のアコースティック・ソウルを聴かせてくれています。

4位はコリーヌ・ベイリー・レイ「コリーヌ・ベイリー・レイ」でした。「BBC」が選ぶ2006年注目の新人アーティスト「SOUNDS OF 2006」のNo.1に選ばれたUK出身の女性R&Bシンガーソングライターのデビュー作です。ポップス/フォーク/ソウル/ジャズとジャンルレスの彼女ですが、そのアコースティックなサウンドは聴いていて実に心地よく、癒やされます。またかなりポップよりのサウンドとなっていますので、幅広い層にアピールしそうです。

5位はダッシュボード・コンフェッショナルの「ダスク・アンド・サマー」でした。ちょっと線が細めですが若々しく優しい個性的なヴォーカルが印象的なポップ・ロックです。アコースティックなナンバーからパワフルなロックまであり、アコースティック&パワーのバランスが取れたアルバムだと思います。

6位はUA×菊地成孔の「Cure Jazz」でした。個性的な女性アーティスト、UAとJazzサックス奏者、菊地成孔のコラボレーションアルバムです。スタンダード・ジャズヴォーカルのアルバムとして評判が高く、試聴してみたらなかなか良かったので、思わず買ってしまいました。それにしてもuaのヴォーカルはふわふわしているようで時にパワフルでもあり、独特な味わいがあります。

7位はUKのギターレスバンド、キーンのセカンドアルバム「アンダー・ザ・アイアン・シー -深海-」でした。前作「ホープス・アンド・フィアーズ」はいかにもUKを感じさせる叙情的な静かな美しいアルバムでしたが、今作を聴いてみてずいぶんとエモーショナルで力強いサウンドにまず驚かされました。彼らの持ち味である叙情的な面にうまくパワーがミックスされ、音の厚みも更に増しています。

レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークのファースト・ソロアルバム「ジ・イレイザー」は残念ながら圏外でした。彼らしい、エレクトロニック/テクノ的にアレンジされた独特な感性の音楽の世界を作り上げていますが、ただなかなか捉えどころが無いのも確かで、基本的に車の中で運転しながら聴くことが多い私はちょっと不向きの音楽かも(^^;。

2006年6月

1
Nelly Furtado 「Loose」
2
The Wreckers 「Stand Still, Look Pretty」
3
Angels and Airwaves 「We Don't Need To Whisper」
4
Panic! At The Disco 「A Fever You Can't Sweat Out」
5
宇多田ヒカル 「ULTRA BLUE」
6
Dixie Chicks 「Taking the Long Way」
7
Jewel 「Goodbye Alice In Wonderland」

6月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは宇多田ヒカルの最新盤を、海外アーティストではネリー・ファータド、ザ・レッカーズ、エンジェルズ&エアウェーヴズ、Panic! At The Discoの最新盤の計5枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはネリー・ファータドのサード・アルバム「ルース」でした。カナダの女性アーティストで、デビュー当初からジャンルにとらわれない幅広い音楽性が彼女の持ち味でしたが、前作「フォークロア 」のフォーク路線から一転して今作ではティンバランドと組んでヒップホップ路線がメインとなっています。ただ全曲ヒップホップ調ということではなく、バラードやラテン系もあります。その夏向けのダンス路線が受けたせいもあるのでしょうが、今作はシングル「プロミスキュアス」と共に彼女にとって初の全米No.1を記録しました。

二番目に良く聴いたのはザ・レッカーズのデビューアルバム「Stand Still, Look Pretty」でした。ザ・レッカーズは日本でも人気の高いシンガーソングライター、ミッシェル・ブランチと彼女の友人のジェシカ・ハープによるカントリー・デュオで、カントリーをベースにフォーク、ポップス、ロックがほどよくミックスされた聴きやすいサウンドとなっています。声質の似た二人の絶妙なハーモニーは聴いていて気持ちが良く、つい何度も繰り返し聴いていました。

3位はエンジェルズ&エアウェーヴズのデビューアルバム「ウィ・ドント・ニード・トゥ・ウィスパー 」でした。エンジェルズ&エアウェーヴズは、現在活動休止中のポップパンクバンド、Blink-182のヴォーカリスト、Tom DeLongeをメインとするロック・グループで、他のメンバーもTom DeLongeのサイドプロジェクト、ボックスカー・レーサーのメンバーが主のようです。Blink-182を思わせる部分もかなりありますが、ただBlink-182のはじけた感じと異なり、緻密さすら感じさせるロックで完成度は高いです。

4位はPanic! At The Discoのこれもデビューアルバム「A Fever You Can't Sweat Out」でした。Panic! At The Discoという変わった名前のロックグループは、フォール・アウト・ボーイのPete Wentzのレーベルからデビューしたラスヴェガス出身のバンドです。ほとんどフォール・アウト・ボーイ(FOB)じゃないかと思わせるダンサブルなポップパンクがメインで、聴いていて心地いいです。ただしテクノ的な要素もあったりよりバラエティに富んだ作りとなっていて、FOBと若干方向性の違いはあります。

5位は宇多田ヒカルの「ULTRA BLUE」でした。宇多田ヒカルとしては4年ぶり4枚目のオリジナルアルバムとなります。Utada名義の全曲英語の全米デビューアルバム「Exodus」からは1年9ヶ月ぶりです。「Exodus」は賛否両論を呼びましたが、今作では基本的にはいつもの彼女らしいサウンドに戻っていると感じます。でも「Exodus」の経験を通してか、一回りスケールアップしているのは確かで、また最近の彼女のシングルヒットも網羅していて、最近のベスト盤的な感覚で聴けました。

2006年5月

1
Red Hot Chill Peppers 「Stadium Arcadium」
2
Dixie Chicks 「Taking the Long Way」
3
Taking Back Sunday 「Louder Now」
4
Jewel 「Goodbye Alice In Wonderland」
5
The Raconteurs 「Broken Boy Soldiers」
6
Nick Lachey 「What's Left of Me」
7
Hoobastank 「Every Man For Himself」
8 Pearl Jam 「Pearl Jam」
9 Jagged Edge 「Jagged Edge」
10 P!nk 「I'm Not Dead」

5月に一番良く聴いたアルバムです。今月も海外アーティストのみ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ディクシー・チックス、テイキング・バック・サンデイ、ジュエル、ザ・ラカンターズ、ニック・ラシェイ、フーバスタンク、パール・ジャム、ジャギド・エッジの最新盤の計9枚を購入しました。今月は順位を拡大して10位まで紹介したいと思います。

今月一番良く聴いたのはレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ステイディアム・アーケイディアム 」 でした。4年ぶりとなるこの新作は、なんと2枚組全28曲の大作です。でも彼ららしいミディアムテンポのロックナンバーを中心にファンクからバラードまで1曲1曲のレベルが高く、聴いていてとても楽しめました。ファンク・ロックの傑作と言って良いと思います。

二番目に良く聴いたのは米カントリー界のスーパー女性グループ、ディクシー・チックスの3年半ぶりとなるニューアルバム「テイキング・ザ・ロング・ウェイ 」でした。カントリーをベースにポップス、フォーク、ロックが融合されたとても聴きやすいサウンドが彼女らの持ち味で、今作でもカントリーをベースにしながらもポップス、フォーク、ロックなど多様なサウンドを聴かせてくれています。

3位はポップパンクバンド、テイキング・バック・サンデイのサードアルバム、「Louder Now」でした。今作が彼らにとってメジャーデビュー第一弾となり、全米ビルボードアルバムチャートで初登場No.2を記録するなど、好調なセールスを記録しています。ツインヴォーカルが特徴的な、若さはじけるパワフルかつメロディアスなパンクロックです。

4位は女性シンガーソングライター、ジュエルの「グッバイ・アリス・イン・ワンダーランド 」でした。3年ぶり5枚目のアルバムで、今作でも最近の彼女の傾向であるポップ・ロック的な曲が多いですが、でも久しぶりにデビュー作の時のようなアコースティックギター弾き語りのスタイルも戻ってきています。

5位はザ・ラカンターズのデビュー作「ブロークン・ボーイ・ソルジャーズ 」 でした。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトによる新バンドです。サウンド的にはジャック・ホワイト&フレンズという感じでホワイト・ストライプスを思わせる部分もありますが、でも方向性がかなり変わっていてこちらも思いのほか楽しめました。全体的に60年代から70年代を思わせる懐かしい香りがたっぷりのロックで、サイケな雰囲気の曲もあります。

6位はボーイズグループ98 Degreesの元メンバー、ニック・ラシェイのセカンドアルバム「What's Left of Me」でした。ニックと言えば、個人的にはMTVの番組「ニックとジェシカ」に奥さんのアイドル、ジェシカ・シンプソンと夫婦で出演していて、最近別れた人というイメージが強く(^^;、現在大ヒットしているシングル「What's Left of Me」も、タイトルからして別れた奥さんのことを歌った曲のように感じました。サウンドそのものはボーイズグループ系の極めて良質のポップスです。

7位はロックバンド、フーバスタンクのサードアルバム「欲望 」でした。前作「ザ・リーズン」が世界的に大ヒットして一気にブレークしましたが、今作では「ザ・リーズン」の様なキラー・チューンは無いものの、全体的に良く練られたフーバスタンクらしいロックを聴かせてくれています。

8位はパール・ジャムの「パール・ジャム」でした。彼らのサウンドはグランジの流れを組む、ポップさとは無縁の極めて硬派のロックで、雰囲気はかつてのオーソドックスなハードロックに近いとも感じました。個人的には好きな音です。

9位はジャギド・エッジの5枚目のアルバム「Jagged Edge」でした。ジャギド・エッジはR&B男性ヴォーカルグループとして1997年のデビュー以来、安定した人気を誇っています。バラード系を主体に彼らの本格的R&Bコーラスをたっぷりと聴かせてくれています。

2006年4月

1
The Pussycat Dolls 「PCD」
2
Mark Knopfler & Emmylou Harris「All The Roadrunning」
3
Rascal Flatts 「Me & My Gang」
4
Ben Harper 「Both Sides Of The Gun」
5
P!nk 「I'm Not Dead」
6
Soundtrack 「High School Musical」
7
Bruce Springsteen 「We Shall Overcome: The Seeger Sessions」

4月に一番良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ザ・プッシーキャット・ドールズ、マーク・ノップラー&エミルー・ハリス、ラスカル・フラッツ、ベン・ハーパー、ピンク、ブルース・スプリングスティーンの最新盤の計6枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはザ・プッシーキャット・ドールズのデビューアルバム「PCD」でした。昨年、ダンスナンバー「ドンチャッ」が全米2位までヒットした時には、いかにも色もの系でこの曲だけで終わるグループではと感じあまり興味を持たなかったのですが、次のシングルの「スティックウィッチュー(Stickwitu)」で見事に彼女たちに魅了されてしまいました(^^)。多分私と同じ思いを持つ人も多いと思います。「スティックウィッチュー」、聴く度にじわじわとかつほろりと来るバラードの名曲です。 このアルバムですが、納められている曲もダンス系だけでなくポップス、スタンダード、ミュージカル、ラテン、ロックまで幅広く、エンターテイメントとして予想以上に楽しませてくれるアルバムになっています。アルバムを聴いてみて良い意味で予想を裏切られました。

二番目に良く聴いたのはマーク・ノップラー&エミルー・ハリスの「オール・ザ・ロードランニング」でした。ちなみにマーク・ノップラーはUKの伝説的バンド、ダイア・ストレイツのギタリスト、エミルー・ハリスは70年代から活躍している米カントリー界の大姉御です。個人的にもマーク・ノップラーは大のお気に入りですが、この二人が組んでアルバムを作成すると言うことで、どんなアルバムになるのだろうととても楽しみにしていました。聴いてみて、カントリー色がいつもより若干濃いものの、マーク・ノップラーのアルバムにデュエットでエミルー・ハリスが参加しているという雰囲気が強く、カントリー、フォーク、ロックがほどよくミックスされた感じで、とても良いアルバムに仕上がっています。それにしてもマーク・ノップラーのギターの音色はいつ聴いてもしびれます(^^)。

3位はラスカル・フラッツの「ミー・アンド・マイ・ギャング」でした。ラスカル・フラッツは今、全米で絶大な人気を誇るカントリー・グループで、このアルバムは全米ビルボードアルバムチャートで、前作に続き初登場No.1を記録するなど、売れに売れています。私自身、彼らのアルバムを聴くのはこれが初めてでしたが、カントリー系ながらポップ・カントリー、カントリー・ロック調の曲が多く、とても聴きやすかったです。何より彼らの爽やかなハーモニーが良く、ふと初期のイーグルスを思い出してしまいました。

4位はベン・ハーパーの「ボウス・サイズ・オブ・ザ・ガン」でした。ベン・ハーパーは黒人ギタリストで、ロック、ブルース、フォーク、レゲエといった幅広い音楽性が特徴です。7枚目となる今回のアルバムは2枚組構成で、アコースティックサイドとロックサイドに別れています。ちなみにこのアルバムは全米アルバムチャート(Billboard 200)で初登場7位と、彼にとって初のTop10入りアルバムとなりましたが、ただ全体を聴いてみても特にポップになったわけでもメジャー路線になったわけではなく、相変わらず彼らしい渋い味わい深いサウンドに満ちています。いいアルバムです。

5位はピンクの「アイム・ノット・デッド」でした。今作は彼女にとって4枚目のアルバムとのことですが、私自身今まで彼女のアルバムを聴いたことがありませんでした。今作ではファーストシングルの「ストゥーピッド・ガール」がダンス調である以外はいずれもアメリカン・ポップ/ロックの王道とも言えるサウンドで、個人的にはかなり気に入りました。また非常に力強い彼女のヴォーカルも印象的です。

7位はブルース・スプリングスティーンの「ウィ・シャル・オーヴァーカム:ザ・シーガー・セッションズ」でした。スプリングスティーンのこの最新作は全曲トラディショナルソングを取り上げた異色の作品となっていて、そのサウンドはアメリカのツールサウンドとも言えるオールドスタイルのフォーク、カントリー、ラグタイムです。ロックでないのがちょっと寂しいですが(^^;、でもスプリングスティーンのルーツを振り返るという意味で大きな価値のあるアルバムだと思いますし、バンドのメンバーと繰り広げられる楽しそうな演奏風景は聴いているだけでほほえましいです。

2006年3月

1
Prince 「3121」
2
Fall Out Boy 「From Under The Cork Tree」
3
Hawthorne Heights 「If Only You Were Lonely」
4
Ne-Yo 「In My Own Words」
5
Daniel Powter 「Daniel Powter」
6
Soundtrack 「High School Musical」
7
Donald Fagen 「Morph The Cat」
8
David Gilmour 「On An Island」
9
Arctic Monkeys 「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」
10
Switchfoot 「Nothing Is Sound」

3月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは175Rの最新盤を、海外アーティストではプリンス、フォール・アウト・ボーイ、Hawthorne Heights、ニーヨ、ダニエル・パウター、ドナルド・フェイゲン、デヴィッド・ギルモア、アークティック・モンキーズ、スウィッチフットの最新盤、そしてサントラ盤「High School Musical」の計11枚を購入しました。ということで今月は順位を10位まで拡大して紹介したいと思います。

今月一番良く聴いたのはプリンスの2年ぶりの新作「3121」でした。今作でもメロディアスなファンクを中心にR&B、ファンク、ダンス、ポップ、ロックなど様々な音楽が入り交じったプリンス・サウンドを聴かせてくれています。なお今作は全米Billboard 200で初登場No.1を記録しましたが、プリンスのアルバムが一般チャートで1位になるのは1989年の「Batman」以来とのことで、プリンスの完全復活という感じです。

二番目に良く聴いたのはポップパンクバンド、フォール・アウト・ボーイの「アンダー・ザ・コーク・ツリー」でした。彼らにとってメジャー・デビューアルバムにあたり、アルバム自体は2枚目のようです。「シュガー、ウィアー・ゴーイン・ダウン」、「ダンス、ダンス」の全米連続Top10ヒットで人気がブレークしましたが、最初はごく普通のポップパンク系のバンドかなと思ってそれほど強い興味は持っていなかったのですが、セカンドシングル「ダンス、ダンス」を聴いて、その乗りの良さ、構成のうまさに、こいつらなかなかやるなあと唸らされ、アルバムも買ってしまいました。活きが良いロックです。

3位はHawthorne Heightsの「If Only You Were Lonely」でした。2006-03-18付けの全米Billboardアルバムチャートで3位にチャートインしたことから興味を持って、このアルバムを買ってみました。私自身は初めて見るグループですが、過去に何枚かアルバムはリリースしているようで全くの新人というわけではない様です。パワーポップ系のメロディアスなロックに甘めのふわふわしたヴォーカルが印象的です、ヴォーカルが複数人いるようで時々入るスクリーモ系の叫び声が曲にメリハリを付けています。最近よくあるパターンですが、個人的には結構気に入ってかなり聴きました。ちなみにこのグループ、まだ国内での発売はされていないような。

4位はニーヨのでビューアルバム、「イン・マイ・オウン・ワーズ」でした。彼自身、過去にメアリー・J.ブライジ、フェイス・エヴァンス、マリオ等に曲を提供してきたというソングライターとしての高い評価を受けて自身もデビューしてきたのですが、乗りの良い曲からバラードまで、曲はもとよりヴォーカル自身もうまいし、何よりはじける若さがあります。極めて上質なR&Bアルバムです。
美しいR&Bバラードの「ソー・シック」の全米No.1ヒット、そしてこのデビューアルバムも初登場No.1を記録するなど、今まさにブレークしているアーティストと言えます。

5位はカナダ出身のシンガーソングライター、ダニエル・パウターのデビューアルバム「ダニエル・パウター」でした。既にブレークしているジェイムス・ブラントと同様にハイトーンなヴォーカルが特徴的なシンガーソングライターです。ジェイムス・ブラントよりはロック色が強いと感じましたが、その懐かしい感じのするポップス、ロックはとても親しみやすいです。ヨーロッパで先にブレークしたのに続いて、米国でもシングル「バッド・デイ〜ついてない日の応援歌」がチャートを急上昇してNo.1を記録してしまいました(2006-04-08付)。

6位は米国のDisneyの子供向けTV番組のサントラ盤「High School Musical」でした。国内では日本語版すら発売されておらず、あちらと日本で人気に極端な差がありますが、あちらではアルバムチャートでNo.1を記録するなどベストセラーとなっています。そんなに売れているからにはと興味を持ってこのアルバムを買ってみました。TVドラマの内容は高校のバスケットボールチームに関するストーリーらしく、曲のタイトルを見るだけでなんとなくストーリーも分かる気がするのですが(^^;、でもそんなストレートさ、若々しさも悪くないです。なお曲自身は主に出演者が歌っています。

7位はロック・デュオ、スティーリー・ダンのメンバーの一人、ドナルド・フェイゲンの13年ぶりとなるソロアルバム「モーフ・ザ・キャット」でした。聴いてみて、相変わらず良い味出しているなと思いました(^^)。一人スティーリー・ダンと言っても良いサウンドです。ロック、ジャズ、R&Bなど様々な音楽の要素が絡み合った、独特かつ洗練された抜群のセンスはさすがです。

8位はデヴィッド・ギルモアの22年ぶり?となる3枚目のソロアルバム「オン・アン・アイランド」でした。デヴィッド・ギルモアは伝説のプログレッシブ・ロックバンド、ピンク・フロイドのギタリストで、私自身は彼の過去のソロアルバムは聴いたことがないのですが、今作はまさに後期ピンク・フロイドの延長線とも言えるサウンドに仕上がっていると思います。全体的にゆったりとした幻想的な美しい曲が多いです。

9位はUKの新星、アークティック・モンキーズのデビューアルバム「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」でした。デビュー前から前評判が高く、個人的にも気になっていたのですが、実際にアルバムを聴いてみて、確かにシャープな切れ味を持つUKらしいロックで、最近デビューしたグループの中では確かに衝撃度、完成度は高いと感じました。

10位はスウィッチフットの「ナッシング・イズ・サウンド」でした。スウィッチフットはすでに10年近いキャリアを持つ米サンディエゴ出身のクリスチャン系ロックバンドで、そのサウンドは大人向けのメロディアスなモダンロック系。聴いているとけっこうじわじわ来ます。

175Rの「7-SEVEN-」は残念ながら圏外でした。メジャー3作目となる今作は、全体的に普通のロックバンドっぽくなった気がします。それを成長と表現しても良いのかもしれませんが、でも個人的にはもう少し青春パンクのポジティブ路線で突っ走って欲しいです。

2006年2月

1
Avenged Sevenfold 「City Of Evil」
2
Jack Johnson and Friends 「Sing-A-Longs and lullabies for the film Curious George」
3
Yellowcard 「Lights And Sound」
4
Andrea Bocelli 「Amore」
5
James Blunt 「Back To Bedlam」
6
Barry Manilow 「The Greatest Songs of the Fifties」
7
Kenny Rogers 「21 Number Ones」

2月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストは無し、海外アーティストではAvenged Sevenfold、ジャック・ジョンソンandフレンズ、イエローカード、アンドレア・ボチェッリ、ジェイムス・ブラント、バリー・マニロウの最新盤、そしてケニー・ロジャースの最新ベスト盤の計7枚を購入しました。

今月一番良く聞いたのはAvenged Sevenfoldの「City Of Evil」でした。Avenged Sevenfoldはまだ日本ではあまり知られていないロックバンドですが、MTVで彼らの「Bad Country」のPVを見て、その泣きのツインギターがカッコ良くてこのアルバムを思わず注文してしまいました。サウンドは本道まっしぐらという感じのヘヴィーメタル/ハードロックですが、ダークな中にもどろどろした部分はあまり無く、曲の展開もメタルからアコースティックなバラードまで多彩に変化し、かつメロディアスということで思いのほか聴きやすかったです。個人的にもかなりつぼにはまって聴きまくりました。

二番目に良く聴いたのはサーフミュージックの第一人者、ジャック・ジョンソンandフレンズの「シング・ア・ロング・アンド・ララバイズ・フォー・ザ・フィルム:キュリアス・ジョージ」でした。この最新作は、今年夏に日本でも公開が予定されている映画「キュリアス・ジョージ(おさるのジョージ)」のサントラ盤です。相変わらずの彼らしい優しくて楽しい素朴なアコースティック音楽ですが、映画の内容が童話だけあっていつにも増して素朴な感じの曲が多いように感じます。また付属の28ページのブックレットはまるで絵本を見ているかのようで楽しいです(^^)。ぜひ多くの人に彼の素朴な音楽を聴いて欲しいと思います。

3位はメロディック・パンクバンド、イエローカードの「ライツ・アンド・サウンズ」でした。本作は彼らのメジャーデビュー2作目ですが、経歴を見てインディーズ時代を含め8年目となるバンドだということを知り、ちょっとびっくりしてしまった。前作「オーシャン・アヴェニュー」がデビュー作というイメージが強かったもので。今作、聴いてみて前作にあった明るい曲、突き抜けるような曲はあまり無く、どちらかというとダークでゆったりとした感じの曲が多いと感じました。でも乗りの良い曲もあり、いずれもメロディックなところは良い感じです。

4位はイタリアの盲目のテノール歌手、アンドレア・ボチェッリの「Amore」でした。最近人気のイル・ディーヴォと同様、クラシックとポップスが融合したとてもロマンチックな音楽で、私も彼の優しさにあふれた歌声は大好きです。なお今作はケニーG、クリスティーナ・アギレラ、スティーヴィー・ワンダーが参加した曲がある他、取り上げている曲もポップスの名曲も多く、かなりポップな感じに仕上がっていると感じました。

5位は元軍人という面白い経歴を持つUKのシンガーソングライター、ジェイムス・ブラントのデビューアルバム「バック・トゥ・ベッドラム」でした。シングル「ユア・ビューティフル」がUKで6週1位を記録したのに続いて、現在全米でも現在2位まで上がる大ヒットを記録している今注目のアーティストです。中性的なハイトーンの個性的なヴォーカルが印象的な叙情的なビューティフルロック/ポップスです。「ユア・ソング」の頃のエルトン・ジョンを思い出させる雰囲気もあり、中でもヒット曲「ユア・ビューティフル」はそんな叙情的な美しさを持つ代表的な曲だと思います。

6位は懐かしきバリー・マニロウの「The Greatest Songs of the Fifties」でした。このアルバムは2006-02-18付けの全米ビルボードアルバムチャートで、何と堂々の初登場No.1を記録したことで大いに話題を呼びましたが、彼にとってアルバムチャートNo.1は何と29年ぶりのことで、当時の彼を良く聴いていたものとしてこのニュースはかなりうれしかったです。ちなみに今作はタイトル通り「アンチェインド・メロディー」など50年代のポップスの名曲を取り上げた懐メロ集で、まだまだ張りのある甘い声を聴かせてくれています。

7位はケニー・ロジャースの最新ベスト盤「21 Number Ones」でした。カントリー出身でポップスを中心に70年代80年代に絶大な人気を誇り、米国の国民的シンガーとも言えるケニー・ロジャース、過去に彼のベスト盤は沢山リリースされているのですが、今作はタイトル通り彼のNo.1ヒットを21曲集めたというベスト盤です。なお1位を獲得したのは一般チャート(Billboard Hot 100)というよりも主にBillboard Country Chartの方ですが、もちろんHot 100でも1位を記録した曲も何曲もあります。「シー・ビリーヴス・イン・ミー」、「弱虫トミー(Coward of the County)」とか好きだったなあ。ところでボーナストラックの「荒野に消えた愛(withキム・カーンズ)」、これも大ヒットした名曲ですが1位になっていないのでボーナストラック扱いとのこと。なんと贅沢な(^^;。

2006年1月

1
The Strokes 「First Impressions Of Earth」
2
Mary J. Blige 「The Breakthrough」
3
Jamie Foxx 「Unpredictable」
4
Il Divo 「Ancora」
5
The High-Lows 「Flash -Best-」
6
The All-American Rejects 「Move Along」
7
Carrie Underwood 「Some Hearts」

1月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではザ・ハイロウズの最新ベスト盤を、海外アーティストではザ・ストロークス、メアリー・J.ブライジ、ジェイミー・フォックス、イル・ディーヴォの最新盤の計5枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはザ・ストロークスの約2年ぶりとなるサードアルバム「ファースト・インプレッションズ・オブ・アース」でした。比較的シンプルなギター・ポップ/ロックながらメロディアスでかつクール、そして味わいのあるヴォーカルが気に入りました。それにしてもどこかしら60年代70年代を感じさせる懐かしさもあるサウンドですが、ただ懐古趣味ということでなく今風にうまく料理されているが彼らの良いところです。

二番目に良く聴いたのはメアリー・J.ブライジの約2年ぶりの新作「ザ・ブレイクスルー 」でした。個人的には彼女のアルバムを聴くのはこれが初めてでしたが、聴いてみてそのパワフルでソウルフルな歌唱に一気に魅了されました。最近珍しいソウルを感じさせるアルバムで、プラス、パワー&リズムがなんとも心地良いです。なおこのアルバム、発売されたのがちょうどクリスマスシーズンと言うこともあって、全米で1週間で727,000枚と驚異的なセールスを記録し、見事アルバムチャート1位に輝いたのでした。

3位はジェイミー・フォックスのセカンドアルバム「Unpredictable」でした。ジェイミー・フォックスはレイ・チャールズの伝記映画で主役を演じた男優として有名ですが、その映画の中でレイ・チャールズばりに実際に歌っていたことからその歌唱力は折り紙付きと言っても良いですが、今作でも実に味わい深い歌声を聴かせてくれています。全体的にちょっとスマートにまとまりすぎているかなという感じもなきにしもあらずですが、でもメローなチューンを中心にじっくりと歌を聴かせてくれる、R&Bの良質なアルバムであることは間違いないです。なおこのアルバムも全米チャートで1位を記録しています。

4位はオペラをベースとするヨーロッパのイケメン4人組のヴォーカル・グループ、イル・ディーヴォの最新作「アンコール 」でした。デビューアルバム「イル・ディーヴォ」、昨年秋の「The Christmas Collection」に続くニューアルバムですが、今作でも彼ららしい重厚かつロマンティックな素晴らしいハーモニーをたっぷり聴かせてくれています。「ヒーロー」、「アンチェインド・メロディー」、「オール・バイ・マイセルフ」といったポップスの名曲を取り上げたり、#3「アイ・ビリーブ・イン・ユー」ではセリーヌ・ディオンが参加していたりと、デビュー作より多少ポップに聴きやすくなっていると感じました。

5位は昨年末に活動中止が発表されたザ・ハイロウズの初ベスト盤「Flash -Best-」でした。最近のハイロウズのアルバムにはちょっと物足りなさを感じていたのですが(多分私がまだザ・ブルーハーツの影を彼らに追い求めてしまっているせいかもしれません)、このベスト盤は久しぶりに何回も繰り返して聴くことが出来ました。ザ・ハイロウズの活動期の前半の頃の曲はあまり聴いていなくて新鮮だったこともありますし、実際収録されている曲は良い曲が多いです。さてこれから彼らはどこに行こうとしているのでしょうか、これからの新たな活動に大いに期待したいと思います。