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「今月よく聴いたCD Best7」過去分

「今月よく聴いたCD Best7」の2005年分です。

2005年12月

1
John Mayer Trio 「Try! Live in Concert」
2
The All-American Rejects 「Move Along」
3
Neil Diamond 「12 Songs」
4
Shakira 「Oral Fixation Vol. 2」
5
John Fogerty 「The Long Road Home: The Ultimate John Fogerty/Creedence Collection」
6
Carrie Underwood 「Some Hearts」
7
Jackson Browne 「Solo Acoustic: Vol.1」

12月に一番良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、オール・アメリカン・リジェクツ、ニール・ダイアモンド、シャキーラ、キャリー・アンダーウッドの最新盤、ジョン・メイヤー・トリオ、ジャクソン・ブラウンの最新ライブ盤、ジョン・フォガティの最新ベスト盤の計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはジョン・メイヤー・トリオの最新ライブ盤「トライ!ライヴ・イン・コンサート 」でした。ジョン・メイヤーはデビュー当初はポップでアイドル性もあるシンガーソングライターとして人気を得ましたが、前作「Heavier Things」ではかなりロック色を強く出してきていて、この最新ライブ盤に至ってはすっかりロックギタリストとしてロック、ブルースをメインとするようになりました。ドラムにスティーヴ・ジョーダン、ベースにピノ・パラディーノを迎えたスリーピースバンドとしての演奏ですが、緊張感あふれる素晴らしいライブを繰り広げていて、久々にじっくりと聴き込みましたね。これだけ味のあるブルース・ロックの演奏を聴いたのは本当に久しぶりな気がします。

二番目に良く聴いたのはオール・アメリカン・リジェクツの「ムーヴ・アロング」でした。オクラホマ出身のポップロックグループで、これは彼らのセカンドアルバムとなります。アルバム自体は今年の7月に発売されていたもので、当時全米Billboardチャートで最高位6位を記録したことから彼らに興味は持っていたのですが、現在ヒット中のキャッチーなシングル「Dirty Little Secret」が気に入って、とうとうアルバムを買ってしまいました。メロディアスでポップ、そしてなによりその嫌みのない爽やかさが気持ちよいです。

3位はニール・ダイアモンドの「12 Songs」でした。ニール・ダイアモンドは60年後半から80年代にかけて活躍したポップス/ロックを中心とするシンガーソングライター/エンターテナーで、「カモメのジョナサン」や「ジャズ・シンガー」といった映画の音楽を担当したことでも知られています。私も当時彼のアルバムを良く聴いていましたが、ここ20年ほどは全く聴かなくなっていました(^^;。ところがこのアルバムがこの秋に全米Billboardチャートで4位に初登場し、ネット等でも評判が非常に高かったことから、私も久しぶりに興味が湧いて彼のアルバムを買ってみましたが、思った以上に良かったです。アコースティックギターの弾き語りを基調に、年輪を重ねた渋い声でしみじみと歌を聴かせてくれています。

4位はラテン・ポップの歌姫、シャキーラの「オーラル・フィクゼイション vol.2」でした。彼女にとって英語版としては2枚目となるアルバムで、私自身はこれで初めて彼女のアルバムを聴いてみたのですが、歌い方が情熱的なラテン系で独特な節回しがあるなど(アラニス・モリセットと似ている?)、所々でラテンを思わせる部分はありますが、全体としてはポップス/ロック路線といえるサウンドで聴きやすいです。ただその分彼女らしさが薄れてしまっているという声もあるようです(^^;。

5位はアメリカン・ロックの重鎮、ジョン・フォガティの「The Long Road Home」でした。ジョン・フォガティのCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)時代からソロとして活躍する現在までをトータルしたベスト盤となっていて、全25曲収録されています。最近のライブも6曲含まれていて、年齢を感じさせないパワフルな演奏を聴かせてくれているのはうれしいところ。彼(彼ら)のロックンロール、ブルース、カントリーをベースとした、いかにもアメリカを感じさせるサウンドは今でもファンが多いですが、私もその一人です(^^)。

6位はカントリー系女性シンガー、キャリー・アンダーウッドの「Some Hearts」でした。彼女は米人気オーディション番組アメリカンアイドルの前シーズン優勝者で、ファーストシングル「Inside Your Heaven」が全米ビルボードチャートで初登場1位という偉業を成し遂げたのは記憶に新しいところ。 基本的にはポップカントリーで、オーソドックスなカントリーからロック調、ポップス、バラードまで幅広く歌い上げていますが、目立った特徴もない代わりに嫌みのない一般受けしやすいサウンドとなっています。ただ...、音楽性で売れているというよりは番組の盛り上がりの延長で売れてしまったという様な感じがしないでもないです(^^;。

7位はジャクソン・ブラウンの最新ライブ盤「ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック第一集」でした。ジャクソン・ブラウンは70年代から80年代にかけて大きな影響力を持っていたウェストコーストのシンガーソングライターですが、デビュー以来在籍していたアサイラム/エレクトラ・レーベルを離れ、自身のインディー・レーベルから発表した第一弾がこのアコースティックライブ盤です。アルバムタイトル通り基本的には彼一人だけのギター/ピアノの弾き語りとなっていて、一つ一つの言葉を大切に歌う彼の歌声が静かに心の中に響き渡ります。彼の音楽を青春の頃に聴いた人には是非お勧めしたいアルバムです。私も彼の音楽に私が10代の頃に出会えたことを感謝したいと思います。

2005年11月

1
Ken Yokoyama 「Nothin' But Sausage」
2
Desitiny's Child 「#1's」
3
Blink-182 「Greatest Hits」
4
Santana 「All That I Am」
5
Mark Knopfler 「Private Investigations:The Best Of Dire Straits & Mark Knopfler」
6
System Of A Down 「Hypnotize」
7
Franz Ferdinand 「You Could Have It So Much Better」
8
Madonna 「Confessions On A Dance Floor」
9
Diana Krall 「Christmas Songs」
10
Enya 「Amarantine」

11月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKen YokoyamaとPE'Zの最新盤を、海外アーティストではサンタナ、システム・オブ・ア・ダウン、フランツ・フェルディナンド、マドンナ、ダイアナ・クラール、エンヤの最新盤、デスティニーズ・チャイルドとBlink-182、マーク・ノップラーの最新ベスト盤の計11枚を購入しました。と言うことで今月は購入した枚数が多いので10位まで拡大します。

今月一番良く聴いたのは元ハイスタのギタリスト、横山健の1年8ヶ月ぶりの2ndソロアルバム「Nothin' But Sausage」でした。聴いていてエネルギーをたっぷりもらいました(^^)。内容的にはパンクを中心にバラード、ポップス、ロックンロールまで、基本的には前作の延長線と言えると思いますが、前作「The Cost Of My Freedom」がどこか孤高な雰囲気があったのに比べると、今回はどこかしら活気に満ちたハッピーな雰囲気が漂う曲が多いと感じました。中でも#15「Ten Years Frorm Now」は10年後、20年後が楽しみだ、人生は素晴らしいとうたわれるもので、彼らしい人生賛歌です。前作でも「Believer」で、生きるほどにより多くの夢を見るんだと歌っていました。私もぜひそうありたいと思っています(^^)。

二番目に良く聴いたのは解散が発表されているスーパー・ガールズR&Bグループ、デスティニーズ・チャイルドの「#1's」でした。全16曲(輸入盤)の1枚組ということでちょっと物足りない感じもなきにしもあらずですが、彼女たちの歴史を振り返るにはもってこいの1枚だと思います。このアルバム、全米Billboardアルバムチャートで初登場No.1を記録している他、国内オリコンチャートでも1位を記録しています。

3位は今年になって活動を休止したポップパンク・バンド、Blink-182のベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」でした。個人的には前作「BLINK182」(2003年発表)から彼らを聴き始めたのですが、その活きの良いポップなパンクはかなり気に入っていましたので、活動休止はとても残念です。最近数多いポップパンク・バンドの中でも頭一つ抜き出ていた彼ら、ぜひまた復活して欲しいものです。

4位はラテンロック、サンタナの3年ぶりとなるニューアルバム「オール・ザット・アイ・アム」でした。グラミー賞を総なめにした99年発表の前々作「スーパーナチュラル」以来のパターンである大量の豪華ゲスト(ミシェル・ブランチ、スティーブン・タイラー、メアリー・J.ブライジ、シーン・ポール他)を迎えて作られた今作ですが、出だしからサンタナ節全開のラテンサウンドで、どんなヴォーカリストと競演しても彼のギターの音色が流れたとたんにサンタナ・ミュージックになってしまうのはさすがです(^^)。

5位は1978年に衝撃のデビューを飾った伝説の英国バンド、ダイアー・ストレイツのリーダーでギタリスト、マーク・ノップラーの、ダイアー・ストレイツ時代からソロとして活動する現在までをトータルした2枚組ベスト盤「ベスト・オブ・ダイアー・ストレイツ&マーク・ノップラー 」でした。そのギターの音色を一瞬聴いただけで誰だか分かる、数少ない独特の個性を持ったギタリストで、1978年のデビュー以来そのサウンドは一貫しています。またギターだけでなく、ボブ・ディランに通じる渋い味わいを持ったシンガーソングライター、ストーリー・テラーとしても実に魅力的です。個人的には90年以降、彼(彼ら)をあまり聴かなくなっていたのですが、2002年の「ラグピッカーズ・ドリーム 」にほろりとさせられて以来、今最も好きなアーティストの一人となっています。

6位はアルメニア系アメリカ人による超個性的ヘヴィロックバンド、システム・オブ・ア・ダウンの新作「ヒプノタイズ」でした。ちなみにこのアルバム、今年5月にリリースされた「メズマライズ」と同一時期に録音されたものの、2部作として分割して発売される形になったものです。「メズマライズ」より多少メロディアスな楽曲が多いと感じますが、システム・オブ・ア・ダウンらしい狂気とコミカルさがミックスされたドラマティックでメロディアスなヘヴィロックは、やはり彼らならではのもの。ツインヴォーカルのハモリは結構癖になります(^^)。

7位はUKロックの新星、フランツ・フェルディナンドのセカンドアルバム「ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター」でした。いかにもUKロックの香りぷんぷんの、ちょっとレトロな感じのダンサブルな乗りの良いロックンロール集となっていて、とにかく純粋に聴いて楽しいです。ただそれ以上でもそれ以下でもないというのも確かで(^^;、前作からシングルカットされて彼らの名を全世界に知らしめた「テイク・ミー・アウト」の様な、良い意味でのあくの強さをもっと出して欲しいとも思います。

8位はマドンナの2年半ぶりの新作「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」でした。今作はアバをサンプリングした先行シングル「ハング・アップ」を筆頭に全編キャッチーな(ただし妙に冷たい雰囲気も漂う)ダンスチューンとなっていて、まるで80年代のマドンナに戻ったかのような雰囲気です。実際に「ハング・アップ」のPVで踊っているレオタード姿の彼女もまだまだ若々しいのには驚かされます。ただとても気に入っていた前作「アメリカン・ライフ」に比べるとやや単調な感じもしないでもないです(^^;。

9位は女性ジャズピアニスト&ヴォーカリスト、ダイナナ・クラールの1年半ぶりの新作「クリスマス・ソングス 」でした。正確にはダイアナ・クラール・フィーチャリング・ザ・クレイトン/ハミルトン・ジャズ・オーケストラによる作品で、クリスマスアルバムにありがちなありふれたスタンダード集的なものにならず、演奏が本格的にジャズしているのがとても好感が持てました。大人のための洒落たクリスマスアルバムに仕上がっています。

10位は癒し系サウンドの第一人者、エンヤの5年ぶりの新作「アマランタイン」でした。今作もエンヤらしいサウンドに満ちていて、目を閉じて彼女の音楽に身を任せているとすーっと心が浄化されていくような気がします。疲れたときにそっと聴きたいアルバムとして、これから時々聴いていくことになりそうです。

サムライジャズのPE'Zの新作「千歳鳥 - Chitosedori -」は残念ながら圏外でした。でもPE'Zの楽しくてつい踊り出したくなってしまうような演奏を私は大好きです。

2005年10月

1
Southern All Stars 「Killer Street」
2
Fiona Apple 「Extraordinary Machine」
3
Alicia Keys 「Unplugged」
4
Nickelback 「All The Right Reasons」
5
Ashlee Simpson 「I Am Me」
6
Sheryl Crow 「Wildflower」
7
Disturbed 「Ten Thousand Fists」

10月に一番良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではサザンオールスターズの最新盤を、海外アーティストではフィオナ・アップル、アリシア・キーズ、ニッケルバック、アシュリー・シンプソン、シェリル・クロウ、ディスターブド、ポール・マッカートニーの最新盤の計8枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはサザンオールスターズの7年ぶりとなる新作「キラーストリート」でした。全30曲の2枚組という大作ですが、ここ数年のヒット曲も網羅されていますので、最近のサザンのベスト盤という感じもあります。サザンらしいポップス/ロックからR&B/ブルース調、バラードまでバラエティに富んでいて、2枚聴いていても決して飽きることがありませんでした。それにしてもちょっと懐かしさを感じさせるポップス調は一番サザンらしいと思います。

二番目に良く聴いたのは女性シンガーソングライター、フィオナ・アップルの6年ぶりとなるサードアルバム「エクストライオーディナリー・マシーン 」でした。私自身、彼女のアルバムを聴くのはこれが初めてでしたが、聴き始めてすぐに彼女の独特な音楽の世界に強烈に引き込まれてしまいました。ちょっとけだるいヴォーカル、そして1曲1曲がドラマのシーンを切り取ったかのようにとても印象的です。なお歌詞は抽象的な小説のようで、かなり難解で深いです。

3位はR&Bの天才アーティスト、アリシア・キーズの「アンプラグド 」でした。MTVの人気番組「Unplugged」でのライブを収録したライブ盤です。ピアノを弾きながら歌い上げる彼女のスタイルは「Unplugged」向きだと思っていたのですが、まさにその通りの素晴らしいライブとなっています。しみじみとソウルを感じさせてくれます。なおこのアルバムは全米チャートでNo.1を記録し、デビュー以来3枚連続No.1の快挙を成し遂げました。

4位はカナダ出身のロックグループ、ニッケルバックの「オール・ザ・ライト・リーズンズ」でした。2年ぶり4枚目となるニューアルバムです。彼らの特徴は何と言っても実に骨太な男臭いロックと、そしてそれと対照的にバラード系のしみじみ聴かせる部分で、そのバランスがとても良いのです。今作からも既にアコースティックギターがフューチャーされたシングル「Photograph」が大ヒットを記録していて、彼らのファンを増やしそうです。

5位はロックアイドル、アシュリー・シンプソンのセカンドアルバム「アイ・アム・ミー」でした。全米ビルボードアルバムチャートでNo.1を記録したデビュー盤「オートバイオグラフィー」に続く1年ぶりのセカンドアルバムで、今作も全米チャートで初登場No.1となっていまして、全米での彼女の絶大な人気ぶりがよく分かります。ロックチューンを中心にバラード、ダンサブルナンバーまでポップに仕上がっています

6位はロック/カントリー/フォークのシェリル・クロウの「ワイルドフラワー」でした。ベスト盤をはさみ、オリジナルアルバムとしては3年半ぶりとなる新作ですが、ロック色は控えめにポップによりメロディアスに仕上がっています。落ち着いた曲が多く、静かに秋に聴くにはうってつけかも。それにしても彼女の声、サウンドはいかにもアメリカを感じさせてくれます(^^)。

7位はニューメタル、ディスターブドの「テン・サウザンド・フィスツ」 でした。ひたすらメタルでヘヴィーかつ攻撃的、ヴォーカルも吠えまくっています。でもゴリ押しという感じでなくちゃんとメロディーはメロディアスなので、私自身メタルを聴く年齢ではなくなりつつあるのですが(^^;、それほど疲れずに聴くことが出来ました。このアルバムも全米チャートで初登場No.1を記録しており、今メタルでは一番人気と言えるかも。

ポール・マッカートニーの4年ぶりの最新版「Chaos And Creation In The Backyard」は残念ながら圏外でした。でも内容が悪いわけではなく、ビートルズの頃を思い出せるようなシンプルな小作品集で実に味わい深かったです。

2005年9月

1
HAWAIIAN6 「BEGINNINGS」
2
BARBRA STREISAND 「GUILTY PLEASURES」
3
山下達郎 「SONORITE」
4
THE ROLLING STONES  「A BIGGER BANG」
5
IL DIVO 「IL DIVO」
6
RAUL MIDON 「STATE OF MIND」
7
ERIC CLAPTON 「BACK HOME」
8
BON JOVI 「HAVE A NICE DAY」
9
HERBIE HANCOCK 「POSSIBILITIES」
10
TRISTAN PRETTYMAN 「TWENTYTHREE」

9月に一番良く聴いたアルバムです。今月は購入した枚数が多いので10位まで拡大します。
今月は国内アーティストではHAWAIIAN6、山下達郎の最新盤を、海外アーティストではザ・ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ボン・ジョヴィ、バーブラ・ストライサンド、イル・ディーヴォ、ラウル・ミドン、ハービー・ハンコック、トリスタン・プリティマンの最新版の計10枚を購入しました。
今月は良いアルバムが多く、とりあえず順位を付けたものの、5位まではほぼ横並びと言っても良い状態でした。

今月一番良く聴いたのは国内のインディーズ・パンクロック・バンド、HAWAIIAN6の「BEGINNINGS」でした。元ハイスタンダード(略してハイスタ)の横山健がいるインディーズ・レーベル「Pizza Of Death Records」からデビューしたバンドで、これがフルアルバムとしては2枚目とのこと。実は今年の夏、このアルバムがずいぶんと注目を集めていたのは知っていたのですが、グループ名からてっきりハワイアン系のグループかと勘違いして(^^;、彼らに気が付くのが遅くなってしまいました。ハイスタ直系の泣きメロ高速パンクチューンが満載です。この手のサウンドにめっきり弱い私はすっかりはまってしまいました(^^)。ちなみに歌詞は全曲英語。

2番目に良く聴いたのはバーブラ・ストライサンドの「ギルティ・プレジャーズ」でした。タイトルに「ギルティ」とある通り、本作は80年にビージーズの全面バックアップを得て完成した傑作「ギルティ」の続編にあたるアルバムで、全曲バリー・ギブを中心とするビージーズ・ファミリーによって提供され、バリー・ギブはまた数曲でデュエットとしても参加しています。まだまだバーブラの歌声も伸びやかで、バラードからのりの良い曲までポップに歌い上げています。これは極上のポップスです!。素晴らしい作品です(^^)。

3位は山下達郎の約7年ぶりのオリジナルアルバムとなる「ソノリテ」でした。大人向けの極めて上質なポップスが主体となっていますが、#2「KISSからはじまるミステリー」ではケツメイシのRYOをフューチャーしてラップを取り入れたり、まさに夏!という躍動感あふれる#6「ラッキー・ガールに花束を」など、1曲1曲違うアレンジでバラエティにとんだ達郎サウンドをたっぷり楽しませてくれます。

4位はザ・ローリング・ストーンズの8年ぶりの新作「ア・ビガー・バン」でした。彼らがまだこんなパワフルなアルバムを発表してくれることだけでうれしくなってしまう私です(^^)。それにしても出だしからいきなり全盛期を思わせるパワー全開のロックンロール(「ブラウン・シュガー」によく似ている(^^))で、60歳を過ぎてもこのパワーは本当にすごいと思います。ロックンロールからブルースナンバー、ダンサブルナンバー、バラードまで、彼らの持ち味が良く出た傑作です。

5位はイル・ディーヴォのデビューアルバム「イル・ディーヴォ」でした。イル・ディーヴォはヨーロッパ出身のイケメン4人からなるオペラ・ヴォーカル・グループとでも表現すれば良いのでしょうか。クラシック出身の4人がポップスからクラシックまで幅広く歌っていますが、とにかくそのロマンティックで素晴らしいヴォーカルには思わずうっとりしてしまいます。ちなみに彼らは英国そして米国でブレークを果たし、既にこのアルバムは全世界で500万枚以上のセールスを記録しています。そして国内でも今大いに注目を集めつつあります。

6位はラウル・ミドンのデビューアルバム「ステイト・オブ・マインド」でした。先日MTVで彼のPVを見てこれはすごいぞと感じ、衝動的にこのアルバムを買ってしまったのでした。盲目のアーティストであるラウル・ミドン、ただ者じゃないと感じます。アコースティックギターをベースとするソウル/フォーク/ ポップスですが、そのポップで親しみやすいサウンドは、幅広い層に受け入れられそうです。また若干ジャズっぽいフィーリングもあり、時々彼が見せるMouth Trumpet(楽器を使わず口だけでトランペットのような音を出す)もなかなか良い味を出しています。

7位はエリック・クラプトンの最新作「バック・ホーム」でした。最近ブルースのカバー盤はリリースしていましたが、オリジナル盤としては4年ぶりの作品となります。SMAPのシングル「友だちへ〜Say What You Will〜 」の原曲「セイ・ホワット・ユー・ウィル」も含まれています。軽やかなロックからレゲエ調、バラード、ブルースまで、リラックスしたクラプトン・サウンドをさらっと聴かせてくれています。全体的にゆったりとしたリズムの曲が多く、個人的にはもう少しロックして欲しかった気もします(^^;。

8位はボン・ジョヴィの「ハヴ・ア・ナイス・デイ」でした。オリジナルアルバムとしては前作「バウンス」以来3年ぶりとなるアルバムです。特に大きな変化は無く、最近のボン・ジョヴィらしいサウンドです。のりが良いポップなロックからバラードまで、実に聴きやすいです。なおこのアルバム、先行発売された国内で人気が沸騰していて、「ハヴ・ア・ナイス・デイ」が洋楽バンドとして23年ぶりのオリコンシングルTOP10入り、アルバムの方もオリコンアルバムチャートで洋楽バンド史上最多タイとなる3作目の首位を記録したとのこと。

9位はハービー・ハンコックの「ポシビリティーズ」でした。私自身、ジャズ/フュージョン系も比較的聴いているのですが、ハービー・ハンコックは過去に一度もアルバムを買ってなかったかもしれません(^^;。「Possibilities(可能性)」と題されたこのアルバム、ジョン・メイヤー、サンタナ、ポール・サイモン、スティング、ジョス・ストーン、スティーヴィー・ワンダーなど、様々なジャンルの新旧のビッグ・アーティストとの夢のコラボレーション作品と言えます。ハービー・ハンコックのピアノをベースに、ジャズ/ロック/ポップスなどが融合された聴きやすいサウンドに仕上げられています。

10位はトリスタン・プリティマンの「トゥエンティスリー」でした。彼女はアコースティックなサーフサウンドで注目される女性シンガーソングライターで、これがデビュー作になります。女性版ジャック・ジョンソンとの呼び声も高く、それなら間違いないだろうとアルバムを買ってみましたが、確かにその評判通りに爽やかで涼しげなサウンドでした。

2005年8月

1
THE CLICK FIVE 「GREETINGS FROM IMRIE HOUSE」
2
倉木麻衣 「FUSE OF LOVE」
3
JASON MRAZ 「MR. A-Z」
4
MARY MARY 「MARY MARY」
5
STAIND 「CHAPTER V」
6
B-DASH 「NEW HORIZON」
7
THE OFFSPRING 「GREATEST HITS」

8月に一番良く聴いたアルバムです。
今月は国内アーティストでは倉木麻衣、B-DASHの最新盤を、海外アーティストではTHE CLICK FIVE、ジェイソン・ムラーズ、MARY MARY、ステインドの最新盤の計6枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはThe Click Five(ザ・クリック・ファイブ、まだ国内版はリリースされていない)のデビューアルバム「Greetings From Imrie House」でした。シングル「Just The Girl」のヒットで注目され始めているグループですが、イケメンの男の子5人からなるアイドル系ロックグループで、分かりやすいメロディアスなパワーポップがかなり気に入りました。やっぱりポップスってこういう分かりやすさ、親しみやすさが大事だと思うのです。The Click Five、これから全米そして日本でも人気が高まりそうな気がします。特に女の子には(^^)。

二番目に良く聴いたのは倉木麻衣のオリジナルアルバムとしては2年ぶりとなる新作「FUSE OF LOVE」でした。このアルバムですが、しっとりとした情感を歌った曲も目立ち、今までのアイドル路線から本格アーティストへの転換期にあたる作品だと感じました。最初、ちょっと地味な感じを受けたのですが、何回も聴き込む内にそんなちょっと大人になりつつある倉木麻衣も悪くないと感じるようになって来ました。特にラストにかけての#10「明日へ架ける橋」から#12「Change For You」は、派手さはないもののしみじみとした良い曲が続き、聴き終わった後に心地よい余韻が心に残りました。

3位は LA在住のシンガー・ソングライター、ジェイソン・ムラーズの2年ぶりとなるセカンドアルバム「MR.A-Z」でした。彼のアルバムを聴くのがこれが初めてでしたが、彼のサウンドはロックと言うよりはポップスの範疇に入る心地よいサウンドで、ミディアムからスローな曲が多く実にメロディアスで心地良いです。それにしても甘い優しいヴォーカルです。

4位はMary Maryの3年ぶり3枚目のアルバム「Mary Mary」でした。今回初めてMary Maryを聴いてみたのですが、ゴスペル/R&B/ソウルの本格的女性デュオでした。ジャケット写真からてっきりR&Bアイドル系かと思っていたのですが、試聴してみたらその本格さにびっくりして思わず注文しまいました(^^)。全体的には懐かしさを感じさせる70年代80年代テイストのソウルが多いですが、でも#2「Biggest, Greatest Thing」のビッグバンドをバックにした本格的ジャズコーラス、#6「Yesterday」のバラードの熱唱は一聴の価値ありです!。

5位はヘヴィーロックのステインドの4枚目のアルバム「チャプターV」でした。今作もヘヴィーさとメロディアスさが適度にミックスされた彼ららしいサウンドに仕上がっていて、とても聴きやすいです。それにしてもスロー〜ミディアム調のロック・バラード系の曲では本当に良い味出しているなと思います。個人的にはもう少しソリッドでハードなテイストも欲しいのですが(^^;。なおステインドは全米では人気が高く、今作も全米チャートで初登場No.1を記録しています。

6位は国内のロックバンド、B-Dashの新作「NEW HORIZON」でした。今作では歌詞はほぼ日本語か英語になっていて、以前のような意味が分からないものは見かけなくなっています。ラップの混じった曲やレゲエのリズムがあったりと今作もバラエティに富んでいますが、全体的にはロックバントとしての進化を感じさせる良い出来となっています。

2005年7月

1
THE OFFSPRING 「GREATEST HITS」
2
CAROLE KING 「THE LIVING ROOM TOUR」
3
太陽族 「太陽」
4
STANCE PUNKS 「HOWLING IDOL」
5
R. KELLY 「TP.3 RELOADED」
6
OASYS 「DON'T BELIEVE THE TRUTH」
7
JACK JOHNSON 「IN BETWEEN DREAMS」

7月に一番良く聴いたアルバムです。
今月は国内アーティストでは太陽族、STANCE PUNKSの最新盤を、海外アーティストではキャロル・キング、R.ケリー、オアシスの最新盤とオフスプリングの最新ベストの計6枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはオフスプリングのベスト盤「グレイテスト・ヒッツ」でした。オフスプリング、90年代から活躍しているロック・グループですが、私自身はこののアルバムで初めて彼らを聴いてみました。基本はメロディックなポップ・ロック。のりのりな感じがかなり気に入って車を運転しながら良く聴いていました。特に後半、やたらキャッチーなナンバーが増えて聴きやすくなっていて、彼らの音楽性の変化がよく分かります。夏向けのお勧めの1枚です。

今月二番目に良く聴いたのは懐かしのシンガー・ソングライター、キャロル・キングの最新2枚組ライブ盤「THE LIVING ROOM TOUR」でした。 彼女のアルバムを買うのはもしかして20年ぶり位になるかもしれません。彼女の71年発表の名盤「つづれおり(Tapestry)」は昔良く聴いていました。このライブ、基本的には彼女のピアノの弾き語りショーで、いたってシンプルながら時にしんみりと時に楽しく笑いながら、あっという間に過ぎた1時間半でした。このライブの注目点は二つ。中盤のオールディーズ・メドレーの楽しさと、後半をメインとする「つづれおり」からの名曲の数々です。私も思わず観客と一緒になって「Will You Love Me Tomorrow?」を歌ってしまいました(^^)。それにしてもこのライブ盤を聴いてみて感じたのは、良い音楽というものはたとえ35年の時を経ても相変わらず輝いていると言うことです。60代になった彼女の声もまだまだ若々しく張りもあり、当時の面影たっぷりです。

3位はインディーズ出身の青春パンクロックバンド、太陽族のフルアルバムとしては1年2ヶ月ぶりの新作です。(昨年暮れにミニアルバムは発表していました)ポジティブな歌詞、パンクにフォークのエッセンスが加わっている部分、そしてヴォーカルの独特な歌い方が彼らの特徴なんだと感じますが、今作も青春の甘酸っぱさとポジティブさがいっぱいつまった、相変わらず彼ららしいアルバムとなっています。

4位はインディーズ出身のパンクロックバンド、Stance Punks(スタンスパンクスと読むのかな?、略してスタパン?)の通算3枚目。レーベル移籍第一弾の作品とのこと。PVで見た彼らのパンクさが気になって今回初めて彼らのアルバムを買ってみました。それにしてもそのサウンドはとことんまでブルーハーツの影響を強く受けたサウンドだと感じます。サウンド自身、あるいはヴォーカルの歌い方、そして歌詞の中身まで。過去にいろいろなパンクロックバンドを聴いてきましたが、これほどブルーハーツを思わせるバンドは初めてと言っても良いかもしれません。もっともパンクと言うよりはむしろ一昔前の男臭さむんむんのロックンロールと言っても良いかもしれませんが、ブルーハーツに狂った私には心地よいサウンドです(^^)。

5位はR&BのR.ケリーの最新作「TP.3 リローデット 」でした。ソロとしての前作「ハッピー・ピープル/ユー・セイヴド・ミー 」がかなり良い出来だったので今作にも期待していたのだが、今作はいつものエロス路線の彼に戻ったという感じです(^^;。ただザ・ゲームやスヌープ等をフューチャーして、音はそれなりに豪華です。なお「Trapped In The Closet」はChapter 1から5まであって、何で同じ曲がいくつもあるのだろうと思ったら、これらは連続ドラマ仕立ての曲(彼曰くゲットー・オペラ)となっていて、歌詞が分からない状態だと同じ曲の繰り返しでしか無いのですが、付属のDVD(問題なく見られましたが、もちろん字幕はありません)を見てみたら、曲の歌詞がそのままドラマになっていて、見ていてなかなか面白かったです。

6位はオアシスの3年ぶりとなる6枚目のアルバム「ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース」でした。このアルバムがリリースされてから2ヶ月近く経つのですが、実は買おうか買うまいか悩んで結局買ったのが今になってからでした(^^;。オアシス、そのサウンドはビートルズ、特にジョン・レノンの影響が色濃く出ていて、個人的には結構好みです。今作もオアシスらしいサウンドで悪くないとは思います。ただ良くも悪くも想定された範囲内とも言えるかも(^^;。

7位のジャック・ジョンソンは以前に買ったアルバムですが、伊良湖のサーフィンの行き帰りを中心に再び聴き直してみました。彼のアコースティックな素朴なサウンドは本当に心にしみます。

2005年6月

1
SYSTEM OF A DOWN 「MEZMERIZE」
2
COLDPLAY 「X&Y」
3
FOO FIGHTERS 「IN YOUR HONOR」
4
THE WHITE STRIPES 「GET BEHIND ME SATAN」
5
AUDIOSLAVE 「OUT OF EXILE」
6
BACKSTREET BOYS 「NEVER GONE」
7 ELLEGARDEN 「RIOT ON THE GRILL」

6月に一番良く聴いたアルバムです。
今月は海外アーティストのみ、 システム・オブ・ア・ダウン、コールドプレイ、フー・ファイターズ、ザ・ホワイト・ストライプス、オーディオスレイヴ、バックストリート・ボーイズの最新盤の計6枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはシステム・オブ・ア・ダウンのサードアルバム、「メズマライズ」でした。システム・オブ・ア・ダウンはアルメニア系アメリカ人のメンバーによって結成されたロックバンドで、今回初めて彼らのアルバムを聴いてみました。基本はメロディアスなヘヴィーロックですが、曲のドラマティックな展開が実にスリリングで、またヴォーカルもコミカルさと狂気さを兼ね備えているなど、非常にユニークかつ強烈な印象を与えてくれます。また歌詞には政治的主張も多いです。他に比較すべきグループもないほどユニークなグループであると言っても良いでしょうし、ドラマティックさという点ではかつてのクイーンに若干通じるものがあるかもしれないとも感じました。システム・オブ・ア・ダウン、全てのロック・ファンに薦めたいです。

2番目に良く聴いたのはコールドプレイのサードアルバム「X&Y」でした。ベストセラーを記録しグラミー賞まで獲得した前作「静寂の世界」以来3年ぶりの新作です。今作でも相変わらず彼ららしいポップで哀愁あふれるUKロックを聴かせてくれています。最初に聴いた時はいまいちぱっとしない感じだったのですが、何回も聴き込む内にその音の作りの丁寧さ、緻密さ、繊細さがじわじわ伝わってきて、結構気に入って繰り返し何回も聴いてしまいました。決して突飛なことをしているわけではなく、あくまでやっているのは基本的に彼ら自身の音楽そのもの。ちょっとU2っぽいところもあるかも知れないけれど(^^;。

3位はフー・ファイターズの2年半ぶりとなる通算5枚目のアルバム「イン・ユア・オナー」でした。フー・ファイターズは元ニルヴァーナのデイヴ・グロール率いるグループで、現在最高のロックバンドの一つと言っても良いでしょう。今作はなんと2枚組。輸入盤に「One's loud. One not so loud.」とシールが貼ってあって何だろうと思ったら、1枚目はロック、2枚目はアコースティックで構成されていました。聴き応えたっぷりの作品です。なおアコースティックサイドの#8「Virginia Moon」にはピアノとヴォーカルでノラ・ジョーンズが参加していて、フー・ファイターズとは思えないジャージーな雰囲気となっています。

4位はザ・ホワイト・ストライプスの5枚目のアルバム、「ゲット・ビハインド・ミー・サタン」でした。今回初めて彼らのアルバムを聴いてみたのですが、ロック、ブルース、フォークなどを基調としたオルタナティブでガレージなロックを展開していて、実に個性的なのが印象的です。#1などはそのブルース・ロック調と女性ヴォーカルに、思わずあのジャニス・ジョプリンを思い出してしまったほど。それにしてもずいぶんと音がシンプルでピュアだなと思ったらこのグループ、なんとギター&ピアノのジャック・ホワイトとドラムスのメグ・ホワイトの姉弟の二人だけとのこと。だからなんだな、この音は。

5位はオーディオスレイヴの「アウト・オブ・エグザイル」でした。元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、元サウンド・ガーデンのメンバーによるグループで、今作はセカンドアルバムにあたります。それにしても久しぶりに聴いた本格的正統派ハードロックです。メロディアスなナンバーもありますが、基本はツェッペリンやパープルを思わせるようなハードドライヴィングで硬派なロックです。ちなみにこのアルバム、全米チャートで初登場No.1を記録しました。

6位はボーイズボーカルグループ(もうボーイズでもないか(^^;)の頂点を極めるバックストリート・ボーイズの約5年ぶりのオリジナル盤「ネヴァー・ゴーン」でした。バラードからロック調まで、相変わらずの彼ららしい絶妙のハーモニーに魅せられましたが、今作ではさらに円熟味が増していると感じました。極めて良質なポップスです。それにしても前作より5年も間が空き、もうグループとしてはアルバムを出さないのではとも思い始めていましたので、久しぶりに彼らのコーラスを聴けてうれしかったです。

2005年5月

1
ELLEGARDEN 「RIOT ON THE GRILL」
2
10-FEET 「4REST」
3
WEEZER 「MAKE BELIEVE」
4
ROB THOMAS 「...SOMETHING TO BE」
5
DAVE MATTHEWS BAND 「STAND UP」
6
BRUCE SPRINGSTEEN 「DEVILS & DUST」
7 JOHN PRINE 「FAIR & SQUARE」

5月に一番良く聴いたアルバムです。
今月は国内アーティストではELLEGARDEN、10-FEETの最新盤、海外アーティストではウィーザー、ロブ・トーマス、デイヴ・マシューズ・バンド、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・プラインの最新盤の計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは国内のインディーズ・パンクロック・バンド、ELLEGARDEN(エルレガーデン)の4枚目のアルバムとなる「Riot On The Grill」でした。 そのサウンドは極めてメロディアスなロックにパンクと多少のヘヴィーとメタルが入っていて、とにかく音だけ聴くとあちらのバンドかと勘違いするほどのレベルです。良いバンドです。多くは英語ですが、日本語の曲も3曲あります。
ちなみにこのアルバム、国内オリコンチャートでもここしばらくずーっと上位に居続けていて、彼らの人気も急上昇中です。

2番目に良く聴いたのは国内のインディーズ・パンクバンド、10-FEETの1年半ぶりとなるサード・アルバム「4REST」でした。 。前作「Realife」がやたらと気に入って良く聴いていたので、この新作も楽しみにしていたのですが、聴いてみてほぼ前作の延長線上となるサウンドだと感じました。パンク、ロック、ヘヴィー、メタル、ポップ、ラップなど様々な要素がミックスされた10-FEETらしいサウンドで、相変わらずメロディアスでポジティブです。

3位はパワーポップ、ウィーザーの5枚目となる「メイク・ビリーヴ」でした。 彼らはそのメロディアスなパワーポップで「泣き虫ポップ」とも言われているらしいのですが、彼らをこのアルバムで初めて聴いて確かにその通りだと感じました(^^)。何よりそのメロディーが素直で分かりやすいのが良いです。なお時々ですが、その雰囲気がかつてのカーズを思い出させるものがあるように感じます。

4位はロック・グループ、マッチボックス・トゥエンティーのヴォーカリスト、ロブ・トーマスのソロ・アルバム「サムシング・トゥ・ビー」でした。 現在シングル「ロンリー・ノー・モア」がヒットしていますが、メローでちょっと陰りがあって、独特の味わいがある良いヴォーカリストだと思います。以前にサンタナの大ヒットシングル「スムース」にヴォーカルとして参加して大いに注目されましたが、確かに彼のヴォーカルはサンタナの泣きのギターにも良く合うと思います(^^)。
なおこのアルバムは全米チャートで初登場No.1を記録しました。

5位は全米で最大級の人気を誇るデイヴ・マシューズ・バンドの、バンドとしては3年ぶりとなるオリジナル・アルバム「Stand Up」でした。前作「Busted Stuff」がずいぶんとジャズよりの地味な(でも味わいのある)作品だったのに比べると、今作ではいつものロック路線に戻った感じで、またかなりポップな曲も目立ちます。
ところでこのところ国内発売が無い彼ら、果たして今作では国内発売はあるのか気になります(^^;。

6位はロック界のボスことブルース・スプリングスティーンの約3年ぶりの新作となる「デビルズ・アンド・ダスト」でした。内省的な作品との前評判だったので、てっきり「ネブラスカ」や「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」の様な暗い(^^; アコースティックギターの弾き語り的なアルバムを予想していたのですが、実際に聴いてみたらロックもありアップテンポの曲も多く、かなり聴きやすかったです。ただ一つ一つの曲はまるで小説を語っているかのような歌詞で、中でも1曲目のおそらくイラクでの戦争のことを歌ったタイトル曲は歌詞の内容も深く名曲だと思います。

7位はジョン・プラインの「Fair& Square」でした。ジョン・プラインは70年代から活躍しているカントリー・フォーク系シンガー・ソングライターとのことですが今まで彼のことを全く知りませんでした(^^;。このアルバムを買ったのはamazon.com(not amazon.co.jp)でこのアルバムの評判が高く、また実際に試聴してみて個人的に大好きなジェリー・ジェフ・ウォーカーと似た雰囲気を持っているなど、ずばり私の好みの音だったからです。それはフォーク、カントリー、ブルーグラス、ブルース、ロックンロールなどをベースにした、極めてベーシックなダウン・トゥ・アースなアメリカの音楽です。しみじみとあったかな音楽を聴かせてくれます。音楽って良いなと思えるひとときです(^^)。
ちなみに多分このアルバムも国内発売は無さそうです。

2005年4月

1
BECK 「GUERO」
2
GARBAGE 「BLEED LIKE ME」
3
MARIAH CAREY 「EMANCIPATION OF MIMI」
4
FRANKIE J 「THE ONE」
5
LIFEHOUSE 「LIFEHOUSE」
6
GREEN DAY 「AMERICAN IDIOT」
7 JACK JOHNSON 「IN BETWEEN DREAMS」

4月に一番よく聴いたアルバムです。
今月は海外アーティストのみ、ベック、 ガービッジ、 マライア・キャリー、フランキー・J、ライフハウスの最新盤の計5枚を購入しました。このところ予算を上回るペースでCDを購入していたので、やっと平常に戻った感じです(^^; 。実際のところ試験勉強などもあり、ゆっくりCDを聴いている余裕があまり無かったのも事実です。

今月一番良く聴いたのはベックの2年ぶりの新作となる「グエロ」でした。ベックは以前から気になっていたアーティストでしたが、アルバムを聴くのがこれが初めてとなります。彼のサウンドは様々な音楽の要素が絡み合ったオルタナ・ロックと言えますが、今回は相当にファンキーでかつポップなのが印象的です。このクリエイティブな「ベック」ワールド、癖が強いですが聴き出すとかなりはまってしまいました。

2番目に良く聴いたのはガービッジの「ブリード・ライク・ミー」でした。 女性ヴォーカルをメインとするガービッジの3年半ぶりの新作は、まさにポップさきらめくガービッジらしいロック・サウンドに満ちていました。それにしても新しさとちょっと懐かしさが入り交じった、何とも親しみやすいメロディです。シャーリーのヴォーカルも良い感じです。

3位はマライア・キャリーの復活第二弾となる「MIMI」(私が購入したのは輸入盤なので上記の長いタイトルでしたが、邦題は略して「MIMI」となっていますので、邦題の方で紹介します)でした。 2年半ぶりの新作となります。ちなみに私自身、彼女のアルバムを買うのはNo.1ヒットばかり集めたベスト盤の「The Ones」以来で、オリジナル版としては10年ぶりくらいになるかもしれません(^^;。実は90年代の同じパターンの繰り返しが多少耳についていたのです。今作では新生マライアとも言うべきヒップホップ・R&Bが色濃く出たサウンドとなっていますが、でも彼女のヴォーカルとマッチして全体的にはかなり良い感じに仕上がっています。久しぶりに聴いてみて、やはりその歌唱力はさすがと唸らされました。
ちなみにこのアルバムは全米チャートでも1位を獲得するなど、チャートの上でも、またセールス的にも本格復活を果たしました。

4位はフランキー・Jの「The One」でした。大ヒットシングル「Obsession (No Es Amor)」のメローなR&Bが気に入ってアルバムも買ってみました。シングルと同様な甘いバラードが主体となっていて、ポップ、R&Bがほどよくブレンドされた親しみやすいサウンドです。#3などはイントロでとろけてしまいそうなほどです(^^)。

5位はライフハウスの3作目となるセルフタイトルのアルバム「ライフハウス」でした。初めて彼らのアルバムを聴いてみましたが、彼らのサウンドは3ドアーズ・ダウンやトレインなどと同様な、大人向けのメロディアスなモダン・ロックでした。ヘヴィーさはほとんどなく、ひたすらメロディアスでじっくりと歌を聴かせてくれます。逆にその分インパクトに欠ける面もあるかも(^^;。

6位には久しぶりにグリーンデイの「アメリカン・イディオット」が入ってきました。最近の「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」や「ホリデイ」などのシングルヒットの影響もあり、再びアルバムも聴き直してみましたが、やはり良いアルバムだと思います(^^)。

2005年3月

1
JACK JOHNSON 「IN BETWEEN DREAMS」
2
PE'Z 「つくしんぼ」
3
TORI AMOS 「THE BEEKEEPER」
4
THE KILLERS 「HOT FUSS」
5
AMOS LEE 「AMOS LEE」
6
JENNIFER LOPEZ 「REBIRTH」
7 CROSBY STILLS & NASH 「GREATEST HITS」

3月に一番よく聴いたアルバムです。
今月は国内アーティストではPE'Zの最新盤を、そして海外アーティストではジャック・ジョンソン、トーリ・エイモス、ザ・キラーズ、エイモス・リー、ジェニファー・ロペスの最新盤、クロスビー・スティルス&ナッシュの最新ベストの計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはジャック・ジョンソンのサード・アルバム「イン・ビトゥイーン・ドリームス」でした。私は今回のアルバムで初めて彼を聴いてみたのですが、すぐにそのアコースティックで素朴でリラックスしたサウンドに魅了されました。それにしても今のメインストリームのサウンドではない、彼のアコースティックでサーフ系の癒しサウンドがなぜ今の時代に受けるのか(全米ビルボードアルバムチャートで現在2位)不思議な感じもします。日頃忙しさに流されかけている人はぜひ彼のサウンドを聴いてリラックスしてみて下さい(^^)。

今月二番目に良く聴いたのは日本のサムライジャズ・グループ、PE'Zの、レーベル移籍後の第一弾となる「つくしんぼ」でした。全体的に彼らの基本に戻ったオーソドックスなPE'Zサウンドだと感じます。ジャズからラテン、ロック、歌謡曲まで幅広いアプローチを見せる彼らですが、今回はジャズ的なアプローチが若干増えた気もします。それにしても実に楽しいサウンドです。聴いていて思わず踊り出したくなるような躍動感はさすが。

3位は女性シンガーソングライター、トーリ・エイモスの「ビーキーパー」でした。私は彼女をこのアルバムで初めて聴きましたが、8枚目となるこのアルバムは納められた曲が6つのガーデンに分けられていて、全体的にゆったりとしたアコースティック・ベース。優しさと力強さを感じさせる佳作だと思いました。くつろいで聴いていると心の中に彼女の世界が広がっていくようです。

4位はラスヴェガス出身のロックグループ、ザ・キラーズのデビューアルバム「ホット・ファス」でした。そのサウンドは80年代90年代のUKロック風ということで、先にUKの方で火がつきそれがやがて本国にも飛び火した形で全米でも人気が出てきているのですが、そのどこか懐かしさを感じさせるメロディアスなロックはとてもなじみやすいです。

5位はブルーノート・レーベルからデビューした、エイモス・リーのセルフタイトルのアルバムでした。ネット上でアルバムの評判が良さそうなので聴いてみたのですが、アコースティックなブルースをベースにジャズ/ポップ/フォーク的な要素も多分に加わって、なかなか味わいのあるサウンドを聴かせてくれています。彼のしみじみとしたソウルフルな歌声も悪くないです。なおノラ・ジョーンズもピアノやバックヴォーカルで何曲か参加しています。

6位は女優かつ歌手として大活躍しているジェニファー・ロペスの「リバース」でした。 現在ヒット中のダンス・ナンバー「ゲット・ライト」がやたら気に入ってアルバムを買ってみました。ただアルバムの中ではこの曲だけが突出した出来で(^^;、これ以外は普通のR&Bやバラード系の曲が多いです。でも全体的なレベルは高く、雰囲気は悪くないです。

7位は60年代から活躍するウェストコーストのロックグループ、クロスビー・スティルス&ナッシュの最新ベスト盤「GREATEST HITS」でした。全19曲、たっぷりと彼らの絶妙で最高のコーラスを楽しむことが出来ます。ただし80年発表の「Daylight Again」までの4枚からのみ選ばれているのがちょっと残念。

2005年2月

1
THE STAND UP 「SLOW OPERATION」
2
BRIGHT EYES 「I'M WIDE AWAKE, IT'S MORNING」
3
MICHAEL BUBLE 「IT'S TIME」
4
LOVE PSYCHEDELICO 「EARLY TIMES : THE BEST OF LOVE PSYCHEDELICO」
5
ALTER BRIDGE 「ONE DAY REMAINS」
6
HUNGRY DAYS 「俺達がハングリー・デイズ!!」
7 3 DOORS DOWN 「SEVENTEEN DAYS」
8 MOTLEY CRUE 「RED, WHITE & CRUE」
9 TINA TURNER  「ALL THE BEST」
10 KEANE 「HOPES AND FEARS」

2月に一番よく聴いたアルバムです。今月は思わず予算をオーバーしてCDを買いすぎてしまいましたので(^^;、再び10位まで拡大して報告したいと思います。
今月は国内アーティストではサンボマスター、THE STAND UP、ハングリー・デイズの最新版、LOVE PSYCHEDELICOの最新ベストを、そして海外アーティストではブライト・アイズ、マイケル・ブーブレ、アルターブリッジ、3ドアーズ・ダウン、キーン、ケニー・チェズニーの最新版、モトリー・クルー、ティナ・ターナーの最新ベストの計12枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのはインディーズの青春パンク・バンド、THE STAND UPの「SLOW OPERATION」でした。1年ぶりのニュー・アルバムとなります。7曲入りのミニ・アルバムと言うことだったので買おうか迷ったのですが、初回プレスはボーナストラックが2曲(「たった一人の君へ〜2005バージョン」「涙〜Live in Vogueバージョン」)付くということで9曲あるならと買ってみました。前作「青い星と君の言葉」も思い切り気に入って良く聴きましたが、今作でも前作同様の正統派?青春パンク全開の気持ちよい元気なサウンドを聴かせてくれています。

今月二番目に良く聴いたのはブライト・アイズの「アイム・ワイド・アウェイク、イッツ・モーニング」でした。ネブラスカ州オマハ出身のコナー・オバースト率いるブライト・アイズ、今回同時発売した2枚のアルバムが2枚とも全米チャートの上位にランクされ、いったいブライト・アイズって誰なんだと猛烈に興味を持ってアルバムを買ってみました。噂ではオルタナ・ロック/フォーク系だと思っていたのだが、聴いてみるとそのサウンドは初期のボブ・ディランやニール・ヤングを彷彿させるアコースティックなカントリー・フォークでした。それにしても実にピュアな音楽の世界です。聴くほどにじわじわ来ます(^^)。シンガー・ソングライター系の好きな人にはお勧め出来ます。

3位はカナダの男性ジャズ・ヴォーカリスト、マイケル・ブーブレのセカンド・アルバム「イッツ・タイム」でした。 プロデューサーはデヴィッド・フォスター。スタンダード集ですが、懐かしの名曲から70年代のポップスまで幅広く取り上げていて、決して古くさいイメージは無いです。張りのある伸びやかなスイングが実に気持ちよい。それにしても#6のビートルズ・ナンバー「キャント・バイ・ミー・ラブ」をこんな風にビッグバンドをバックにスイングして歌うのは初めて聞いた気がします(^^;。 また#4のボサノバ風の「Quando, Quando, Quando」、ネリー・ファータドとのデュエットも光っています。それにしても彼の声質、若かりし日のシナトラを思い出させてくれて、私はかなり好きです(^^)。

4位はLOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)の「EARLY TIMES : THE BEST OF LOVE PSYCHEDELICO」でした。 新曲2曲を含む初ベスト盤です。私はLOVE PSYCHEDELICOを前作しか聴いていなかったので、このベスト盤は十分に楽しめました。ちなみに彼らのサウンドは70年代、80年代テイストのポップス/ロックで、日本語の歌詞でも全部英語のように聞こえてきます(^^)。ちなみに私が購入した初回限定版のジャケットには「048633」とシリアルが打たれていました。

5位はアルターブリッジの「ワン・デイ・リメインズ」でした。 昨年惜しくも解散してしまったクリードの元メンバー3人などが集まって結成されたヘヴィー・ロック・バンドで、このデビュー・アルバムは昨年8月にリリースされたものです。聴いてみて確かに7割ほどクリードが入っていると感じました。でも逆にクリードの良さを再認識させられたという面もあります(^^;。メロディアスなヘヴィー・ロックとしては悪くないです。

6位はまだ高校生の青春パンク・バンド、ハングリー・デイズのデビュー作「俺達がハングリー・デイズ!!」でした。まだまだ高校生ということで最近聴いた青春パンクの中では最も青臭さを感じました。歌詞もその歌声も。でもそんな若さ、純粋さ、まっすぐさも良いと思う。#2「明日に向かって」、#10「喜怒哀楽」など、聴いていて元気になります。

7位は3ドアーズ・ダウンのサード・アルバム「セヴンティーン・デイズ」でした。 3ドアーズ・ダウンはクリード無き後のモダン・ロックを背負って立つグループと言えます。全米ではこのアルバムが初登場No.1を記録するほどの人気ですが、日本ではほとんど無名に近く、そう言う私も実はこのアルバムで初めて彼らを聴いてみました(^^;。ヘヴィーさも若干ありますが、ロック・バラード系の曲が多く、癖のないクリードという感じを受けました。

8位はモトリー・クルーのオールタイム2枚組ベスト盤「レッド・ホワイト&クルー」でした。 80年代から活躍するハード&ヘヴィー・ロック・バンドですが、私はなぜか今まで彼らを聴きそびれていました(^^;。それにしても80年代テイストのハード&ヘヴィーなロックは、どこか懐かしさすら感じさせてくれるもので、聴いていて心地よいです。

9位はティナ・ターナーの同じくオールタイム2枚組ベスト盤「オール・ザ・ベスト」でした。ティナ・ターナーは60年代から活躍しているR&B女性シンガーで、そのパワフルなヴォーカルはR&B/ソウルにとどまらずにロック・ヴォーカリストとしての評価も高いです。

10位はUKのギターレスの3ピース・バンド、キーンのデビュー・アルバム「ホープス・アンド・フィアーズ」でした。 なおこのアルバムの発売は昨年の6月だったのですが、最近ヒット・シングル「サムウェア・オンリー・ウィ・ノウ」を耳にして、そのフレディー・マーキュリーを思わせる高音のヴォーカルと美しいメロディーに惹かれ、思わずアルバムを買ってしまいました。まさにソフト&ビューティフルなロック・サウンドで、優しさを感じました。

サンボマスター「サンボマスターは君に語りかける」とケニー・チェズニー(Kenny Chesney)「Be As You Are: Songs From An Old Blue Chair」 は残念ながら圏外でした。サンボマスター、ごく普通のおじさんが(失礼(^^;)ひたすらまじめにロックしています。それが彼らの良さなのだと感じました。なお米カントリーの大スター、ケニー・チェズニーの今回のアルバム、カントリーというよりもギターの弾き語りのフォークに近いものでした。個人的にはこの雰囲気は好きです。

2005年1月

1
銀杏BOYZ 「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」
2
JOHN LEGEND 「GET LIFTED」
3
LINDSAY LOHAN 「SPEAK」
4
RYAN CABRERA 「TAKE IT ALL AWAY」
5
KELLY CLARKSON 「BREAKAWAY」
6
銀杏BOYZ 「DOOR」
7 CIARA 「GOODIES」

1月に一番よく聴いたアルバムです。今月より通常のBest 7に戻しました。
今月は国内アーティストでは銀杏BOYZの最新版を、海外アーティストではジョン・レジェンド、 リンジー・ローハン、ライアン・カブレラ、シアラの最新版、そしてジェットの2003年に発表されたデビュー作の計7枚を購入しました。

今月一番良く聴いたのは銀杏BOYZの「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」でした。 銀杏BOYZは元GOING STEADYのヴォーカル、峯田和伸を中心とするインディーズ・バンドです。これは今回ファースト・アルバムを2枚同時リリースしたうちの1枚となります。GOING STEADY時代の曲も何曲か取り上げていますが、最近のメジャー系では聴くことがなかった(^^; インディーズ・ロック全開の、まさに若さが爆発しているような活きの良いサウンドです。良い意味でも悪い意味でも(^^;。暴走気味のパンクから「青春時代」、「東京」などフォーク系の歌までバラエティに富んでいて、正直最初はちょっと拒否反応が起きかけましたが(^^;、聴き込む内にだんだんと気に入ってきました。

今月二番目に良く聴いたのは、今売れっ子のカニエ・ウエストのレーベルからの第一弾アーティスト、ジョン・レジェンドのデビュー・アルバム「Get Lifted」で-?した。自らピアノを弾いて歌うR&Bシンガーで、マーヴィン・ゲイを思わせるようなトラディッショナル・ソウルの良いアーティストです。カニエ・ウエスト・プロデュースということでもっと流行のヒップホップ的なテイストが強いかと予想していたのですが、ピアノの弾き語り風の曲からゴスペルっぽい曲、ジャージーな曲などもあって、良い意味で予想を裏切られました。

3位はリンジー・ローハンのデビュー・アルバム「スピーク」でした。 リンジー・ローハンはこのデビュー・アルバムで初めて名前を知ったのですが、先に大成功を収めているヒラリー・ダフと同様に映画に出演して人気を得たティーン・アイドルとのことです。シングル「ルーモアズ」だけはブリトニー・スピアーズ風のR&Bっぽい雰囲気ですが、他の曲は基本的にロック/ポップが基調となって、ガールズ・ロックとしては悪くない出来だと思います。

4位は若きシンガー・ソングライター、ライアン・カブレラのデビュー・アルバム「テイク・イット・オール・アウェイ」でした。アシュリー・シンプソンの元彼という話ですが、本当かどうかは私は知りません(^^;。現在ヒット中の美しいアコースティック・バラード「トゥルー」に惹かれてこのアルバムを買ってみました。キャッチーなメロディライン、ポップ&ロック、そして若さがはじけるようなサウンドが良いです。アイドル的な要素があるので日本でも結構人気が出るかも。

6位は銀杏BOYZの「DOOR」でした。2枚同時リリースのファースト・アルバムのもう1枚です。先に買った「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」が思いのほか気に入ったので、こちらも買ってみました。基本的な路線は同じながら、こちらの前半はさらに若さが暴走していて、個人的には評価不能でした(^^;。ただし#9の「夢で逢えたら」から後は詩情溢れた曲が多いです。いったいどういうグループなのだ、彼らは(^^;。

7位はシアラの「グッディーズ」でした。シアラはルックス良し、スタイル抜群のR&Bの新歌姫で、昨年大ヒットした「Goodies」の奇妙な(^^; ピコピコサウンドが繰り返し聴く内に耳になじんできてしまい、そしてセカンド・シングル「1, 2 Step」も同様な路線だったため、思わずCDを買ってしまいました。ただこの2曲以外はデスチャ風のごく普通のR&Bでした。もっと「Goodies」路線で突っ走って欲しかったです。

ジェット「ゲット・ボーン」は残念ながら圏外でした。 ジェットは以前から気になっていたロック・グループではあったのですが、どうもこれと言った決め手が無く今まで買いそびれていました。ところが最近「ルック・ホワット・ユーヴ・ダン」のPVを見て、ビートルズ/ジョン・レノンに通じるもの(いやパクリと言った方が良いかも(^^;)を感じ、これは一度聴かなくてはとアルバムを購入してみました。それにしてもこれはまさに60年代、70年代のロックそのものと言って良いでしょう。それ以上でもそれ以下でもないですが(^^;。