「今月よく聴いたCD Best7」の2008年分です。
2008年12月
12月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ 、ライズ・アゲインスト、エイコン、フォール・アウト・ボーイ、ザ・キラーズ、ブリトニー・スピアーズ、ガンズ・アンド・ローゼズの最新盤の計6枚を購入しました。なお毎年恒例の年末にかけてのアルバムラッシュは今月で終わり、来月からはしばらく静かな月となりそうです(^^;。
今月一番良く聴いたのは、シカゴ出身のメロディックパンク/ハードコアバンド、ライズ・アゲインストの「アピール・トゥ・リーズン」でした。2006年の前作「The
Sufferer & the Witness」と比べると、疾走感溢れるナンバーが減って少しミッドテンポのメロディックなナンバーが増えていると感じますが、最近聴いたメロディックパンク系のアルバムの中では十分にパワフルかつ疾走感があり、ガツンと来る曲も多いです。
二番目に良く聴いたのはセネガル出身のR&Bアーティスト、エイコンのサードアルバム「フリーダム」でした。彼の最大の持ち味はその哀愁漂うそのヴォーカルですが、今作でもそんな彼の魅力が最大限発揮されたアルバムに仕上がっています。
三番目に良く聴いたのはフォール・アウト・ボーイのメジャー3作目となる「FOB狂奏曲」でした。今作では以前のような疾走感溢れるパンクチューンが減り、全体的に少し落ち着いた感じのポップなアルバムだと感じました。ただ特に前半に続く勢いのある曲は、いかにも彼ららしいメロディックなロックです。
2008年11月
11月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ 、AC/DC、Brad Paisley、ニッケルバック、P!nk、ダイド、ヒンダー、ビヨンセ、Taylor
Swift、David Archuleta、David Cook、イル・ディーヴォ、エンヤの最新盤の計12枚を購入しました。今月がビッグアーティスト、お気に入りのアーティストのニューアルバムの発売ラッシュの月となり、久々に大爆発となりましたので(^^;、順位を10位まで拡張して報告したいと思います。
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今月一番良く聴いたのは、70年代から活動するベテランハードロックバンド、AC/DCの8年ぶりのニューアルバム「ブラック アイス」でした。このアルバムが11月15日付けの全米ビルボードアルバムチャートで初登場1位を記録したことから、驚き半分懐かしさ半分で彼らのアルバムを20数年ぶりに買ってみたのですが、まるで全盛期を思わせるエネルギッシュなハードロック、ロックンロールなのには本当に感動しました。最初はどこか軽さとB
級チックな雰囲気を感じたのですが、聴き込む度に緊張感をひしひしと感じるようになりました。ハードロック好きにはたまらない1枚です。
二番目に良く聴いたのは、米カントリー界のスターの一人、 Brad Paisleyの「The Guitar Album」でした。ゲストのヴォーカルをフューチャーした曲も数曲ありますが、多くはその名の通り彼のギター演奏がメインのギターアルバムとなっています。カントリーのみならずロックからブルース、ジャズまでとても幅が広く、そのエネルギッシュかつテクニカルなギター演奏は聴いていてとても楽しむことが出来ました。中でも#10のスイング感が心地よいジャズギターは素晴らしいの一言。ぜひ丸ごとジャズのアルバムすら期待してしまいます。
三番目に良く聴いたのはニッケルバックの「ダーク・ホース」でした。彼らはカナダ出身のバンドですが、今や全米モダンロックシーンの中心にいると言っても過言ではないビッグバンドに成長しました。本作でも、まさに直球ど真ん中勝負という骨太のヘヴィーなロックはやはり聴いていて気持ち良いです。また彼らの持ち味である、ニッケルバック節とも表現出来るロックバラードもさすが。
2008年10月
10月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは竹内まりやのベスト盤を、海外アーティストではJEM 、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、プッシーキャット・ドールズ、ジョン・レジェンドの最新盤の計5枚を購入しました。今月もセーブ継続中ですが、いよいよ来月は久しぶりに大爆発の予感(^^;
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今月一番良く聴いたのは、デビュー30周年となる竹内まりやのオールタイムベスト盤「Expressions (初回限定盤)」でした。CD3枚組に加え、初回限定版はカラオケのボーナスディスクが付属して、なんとCD4枚構成と豪華です。彼女の初期の曲は最近聴いていなかった事もあり、本当に懐かしく聴くことが出来ました。ぜひこれからも数年に一度で良いのでニューアルバムを発表して欲しいです。
二番目に良く聴いたのは、JEMのセカンドアルバム「ダウン・トゥ・アース」でした。彼女はUK出身の女性シンガーソングライターで、その声が何とも言えず心地よく、久しぶりに試聴して衝動買いをしてしまいました。同じくUKのDidoと似た雰囲気もありますが、JEMの方がアップテンポの曲が多く、またアレンジもヒップホップ系やラテン系もあってバラエティに富んでいます。
三番目に良く聴いたのは、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの「ザ・ブロック」でした。彼らは84年に結成されたボーイズグループの草分け的な存在で、本作は14年ぶりの新作となります。私自身、以前の彼らはほとんど聴いていなかったのですが、今作の極めて上質な親しみやすいポップスはかなり気に入りました。
4位はプッシーキャット・ドールズのセカンドアルバム「ドール・ドミネーション」でした。相変わらずポップス、ダンス、R&Bを中心とした、懐かしさと今風がうまくミックスされたとてもポップで楽しめるアルバムに仕上がっています。デビューアルバム「PCD」の「スティックウィッチュー
」の様な飛び抜けた曲は無いですが、とにかく聴いていて楽しいアルバムです。
5位はジョン・レジェンドのサードアルバム「エヴォルヴァー」でした。今作は彼自身「聴いていて楽しい、アップテンポなアルバム」と評している通り、今までの彼のアルバムと少し雰囲気が変わっています。特にアンドレ3000をフューチャーした#2「Green
Light」は、明確にクラブ向けに仕上げられているのが意外というか新鮮というか。まあそれで軽くなったと言うよりは音楽性の幅が広がったと感じます。
2008年9月
9月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ドラゴンフォース 、ニーヨ、ステインド、ジャクソン・ブラウンの最新盤の計4枚を購入しました。今月もセーブ継続中です(^^;
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今月一番良く聴いたのはUKのヘヴィメタルロックバンド、ドラゴンフォースの「ウルトラ・ビートダウン」でした。この4枚目のアルバムで初めて彼らのアルバムを聴いたのですが、そのキャッチーな高速メタルにはすっかりはまってしまいました。みえみえなほどにキャッチーなメロディーに、どこかゲーム音楽を思わせる電子音、そしてブリティッシュらしい哀愁感と分厚いハーモニーは、聴いていて文句なしに楽しいです。
二番目に良く聴いたのは、イヤー・オブ・ザ・ジェントルマンのサードアルバム「イヤー・オブ・ザ・ジェントルマン」でした。彼自身も今回のアルバムはジャンルレスの「グッド・ミュージック」と表現しているようですが、実際にクセの無いとびきりポップなR&Bアルバムだと私も感じました。聴いていてとにかく心地よいです。その歌声に癒されると言ってもいいかもしれません。
三番目に良く聴いたのは、ヘヴィーロックバンド、ステインドの4枚目のアルバム「イリュージョン・オヴ・プログレス」でした。アルバムを出す毎にメタル/ヘヴィさが少しずつ無くなり、ダークでゆったりとしたメロディアスな曲調にシフトしてきている様に感じますが、今作でもその傾向はさらに進んでいます。最初はちょっと物足りなさも感じたのは確かですが、でも聴き込む度にこんなじっくりと聴かせてくれるロックも悪くないと感じる様になりました。
4位はシンガーソングライター、ジャクソン・ブラウンの6年ぶりとなるスタジオ盤、「時の征者」でした。最近はアコースティックライブ盤が2作続いていましたので、バンドサウンドでの彼を聴くのはずいぶんと久しぶりな感じがして、それだけでうれしいです。心なしかその声に以前ほどの張りが無い気がしますが、でも年輪を重ねた枯れた良い味わいがあるアルバムと言えることも確かです。
2008年8月
8月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、マイリー・サイラス 、コナー・オバースト、ジョナス・ブラザーズの最新盤の計3枚を購入しました。最近CDを買いすぎていたので、多少セーブしています(^^;
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今月一番良く聴いたのは、ディズニー・チャンネルの「ハンナ・モンタナ」で大ブレークしたティーン・アイドル、マイリー・サイラスの「Breakout」でした。2007年の「Hannah
Montana 2/Meet Miley Cyrus」では、「Meet Miley Cyrus」サイドがCD丸々1枚マイリー・サイラスとしての曲で構成されてはいましたが、あくまでハンナ・モンタナのおまけだった気がしますので、本作が彼女にとっての実質的なデビューアルバムと言えます。音楽的にも今までのお子様向けというテイストが無くなり、若さはじけるガールズポップロックアルバムとして聴き応えのある内容となっています。
二番目に良く聴いたのは、ブライト・アイズのフロントマンとして知られるコナー・オバーストのセルフタイトルのソロアルバムでした。現代のボブ・ディランとも称される彼の、まさにエッセンスとも言えるアルバムで、アコースティックなフォークを基調にカントリーからロックまで幅広い音楽の要素がミックスされています。聴けば聞くほどじわじわと味が出てくるアルバムです。
三番目に良く聴いたのは、今やあちらでアイドル的人気を得たティーン兄弟、ジョナス・ブラザーズのセカンドアルバム「A Little
Bit Longer」でした。相変わらずポップパンクテイストな若さ溢れるロックを聴かせてくれていますが、前作と比べて音楽の幅が広がり、ずいぶんと力強くなったヴォーカルに成長を感じることが出来ます。マイリー・サイラス同様に気持ち良いボーイズポップロックアルバムです。
2008年7月
7月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではMongol800の最新盤とELLEGARDENの最新ベスト盤を、海外アーティストではロス・ロンリー・ボーイズ、リライアント
K、ベック、ウィリー・ネルソン&ウィントン・マルサリス、モトリー・クルーの最新盤とジョン・メイヤーの最新ライブ盤の計8枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、国内のインディーズ・ロックバンド、ELLEGARDENのベスト盤「ELLEGARDEN
BEST (1999-2008)」でした。2006年の「Eleven
Fire Crackers」に続く新作がいつ出るのかと楽しみにしていたのですが、なんと活動休止という発表と共に発売されたのがこのベスト盤でした。そのメロディックで乗りの良いポップパンクは実に気持ち良かっただけに、彼らの活動停止は本当に残念です。
二番目に良く聴いたのはテキサス出身のガルザ三兄弟によるロス・ロンリー・ボーイズのサードアルバム「フォーギヴン」でした。ブルースロックを中心とするサザンロックが彼らの持ち味で、多少ラテンとカントリーも混じっています。サンタナばりの泣きのギターも印象的で、兄弟だけあってその息のあったハーモニーも見事です。
三番目に良く聴いたのはジョン・メイヤーのCD 2枚組みの最新ライブ盤「Where The Light Is:John Mayer
Live in Los Angeles」でした。大きく3つのパートより構成されていて、最初にAcoustic
Set(5曲)、続いてJohn Mayer TrioによるTrio Set(8曲)、最後にJohn
Mayer BandとしてのBand Set(9曲)と続いていくのですが、いずれも熱気に溢れた素晴らしいライブです。特にライブでは彼のギタリストとしての魅力が最大限発揮されていると思います。
4位は沖縄出身のインディーズバンド、Mongol800の2006年の「Daniel」以来となる通算5枚目のアルバム「etc.works
-エトセトラ ワークス-」でした。これは彼らの結成10周年記念アルバムでもある様です。ただ本作は聴いてみて、過去に発表されていたコラボ曲やトリビュート参加曲に加え、新曲を何曲か追加した寄せ集め?のアルバムという感じが強く、曲調もロックからラップ、民謡までとめちゃくちゃ幅が広いものとなっています。評価は分かれると思いますが、彼らの変化の方向をもう少し見守ってみようと思ったのでした。
5位はお気に入りの爽やか系ポップパンクバンド、リライアント Kの最新盤「The Bird And The Bee Sides
/ The Nashville Tennis EP」でした。1〜13曲目が「The
Nashville Tennis EP」サイドでおそらく新録、14〜26曲目が「The Bird And The Bee Sides」ということでシングルB面や別テイク、Demoを集めたRaritiesサイドという構成となっていますが、いずれのサイドも彼ららしい爽やかポップパンクが楽しめました。
6位はベックの2006年の「ザ・インフォメーション」以来となる通算10枚目のアルバム「モダン・ギルド」でした。プロデューサーにデンジャー・マウスを迎えての話題作ということで、作風がどう変わるのかが注目だったのですが、実際に聴いてみて表面的には大きな変化が思ったほど無いと感じました。むしろ前作までの多彩さが控えめとなってぐっとシャープが増した様な感じがしました。
7位はウィリー・ネルソン&ウィントン・マルサリス「スターダスト」でした。2007年1月に行われた、カントリーのスーパースター、ウィリー・ネルソンとジャズ・トランペッター、ウィントン・マルサリスによるライブの様子を収録したライブ盤ですが、予想以上に素晴らしい音楽の融合で驚きました。演奏はまさに本格ジャズで、ウィリーのヴォーカルもブルージーな枯れた味わいのあるヴォーカルで、良い雰囲気です。
モトリー・クルーの最新盤「セインツ・オブ・ロスアンゼルス」は残念ながら圏外でした。ただ最近のヘヴィーメタル系のアルバムとしてはなかなかの出来だと思います。
2008年6月
6月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではNorthern19の最新盤を、海外アーティストではコールドプレイ、オフスプリング、ジャーニー、フォックスボロ・ホットタブス、ジュエル、アラニス・モリセット、ウィーザー、ディスターブド、アシャンティの最新盤の計10枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、国内のインディーズ・ロックバンド、Northern19の「From Here To Everywhere」でした。バンド名通り北国(新潟?)出身の3ピースバンドです。このセカンドアルバムで彼らを初めて聴いたのですが、その若さあふれる疾走感たっぷりのパンク&メロコアが実に気持ち良く、すぐに気に入りました。初期のモンパチを思わせる曲もあれば、Hawaiian6に通じる泣きメロ全開の曲もあって、そういったアーティストが好きな人は間違いなく気に入るバンドだと思います。
二番目に良く聴いたのは、現在を代表するスーパーバンド、コールドプレイの2005年の「X & Y」以来となる通算4枚目のアルバム「美しき生命」でした。あのブライアン・イーノがプロデュースという話題性もあり前評判も高かったのですが、実際に聴いてみて一回りスケールアップしたその壮大で緻密、かつエネルギーに満ちたサウンドには正直驚かされました。素晴らしいアルバムです。また歌詞も深いです。
三番目に良く聴いたのは、オフスプリングの5年ぶりとなる通算8枚目のオリジナルアルバム「ライズ・アンド・フォール、レイジ・アンド・グレイス」でした。私自身彼らを本格的に聴き始めたのは2005年の「グレイテスト・ヒッツ」からで、以前の彼らと比較してうんぬんは無いのですが、でもこの乗りの良いキャッチーなポップパンクは聴いていて純粋に楽しいと感じます。ただ最初から最後まで突っ走るのではなく、じっくりと聴かせてくれる曲もあり変化も多いです。
4位は70年代後半から活躍するロックバンド、ジャーニーの最新盤「Revelation」でした。彼らのアルバムを買うのは本当に久しぶりですが(20数年ぶり?)、実際に聴いてみてその期待以上のジャーニー・サウンドに驚かされました。まるで80年代の全盛期の彼らのアルバムを聴いているかの様な錯覚に陥ったほどです。今作よりヴォーカルが新メンバーとなったのですが、かつてのスティーブ・ペリーと良く似た声質で実にジャーニーにぴったり合っています。
5位はフォックスボロ・ホットタブスの「ストップ・ドロップ・アンド・ロール」でした。初めて見るバンド名ですが、調べてみるとどうやらこのバンドはあのグリーンデイのメンバーによる覆面バンドの様で、道理でヴォーカルもその演奏もよく似ているわけです。このアルバムですが、60年代のLPレコードを再現しているCDジャケットの雰囲気からも分かる通り、当時の懐かしい雰囲気のロックンロールアルバムとなっていて、純粋に楽しめるものとなっています。
6位はシンガーソングライター、ジュエルの6枚目のアルバム「Perfectly Clear」でした。彼女は1995年の「心のかけら」以来の大ファンなのですが、毎作のように作風が大きく変わりますのでニューアルバムを聴くのはいつも楽しみなのですが、今作はなんとカントリーアルバムとなっていました。前作で原点復帰のフォーク系に戻った感じがありましたので、最初はこの変化にちょっとショックでしたが、でも聴き込む内にこの雰囲気も悪くないなと思う様になりました。彼女の声も意外にカントリーにマッチしていますし。
7位は同じく女性シンガーソングライター、アラニス・モリセットの2004年の「ソー・コールド・カオス」以来となる通算5枚目のオリジナルアルバム「フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント」でした。前作はいかにもシンガーソングライターという感じのアルバムだったと感じますが、今作は曲毎に強弱が非常にはっきりとしていて、曲によっては演奏がノイジーなほどに前面に出てきて彼女のヴォーカルを圧倒しているほどです。最初はそれがかなり気になったのですが、何度か聴く内にメリハリのあるアルバムだなと感じる様になりました。
ウィーザー、ディスターブド、アシャンティの最新盤は残念ながら圏外でした。特にウィーザーの「レッド・アルバム」は、前作「メイク・ビリーヴ」がとても気に入っていたので大いに楽しみにしていたのですが、ちょっと期待はずれという感もなきにしもあらずでした(^^;
2008年5月
5月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、マドンナ 、ストーリー・オブ・ザ・イヤー、アッシャー、3ドアーズ・ダウン、ジェイソン・ムラーズ、ギャヴィン・デグロウ、ニール・ダイヤモンド、ジェシー・マッカートニー、デフ・レパード、クレイ・エイケン、Duffyの最新盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、マドンナの「ハード・キャンディー」でした。2005年の「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」以来となる2年半ぶりの通算12作目のオリジナルアルバムで、前作で大成功したダンスミュージック路線をさらに進めて、今作ではさらにヒップホップ、R&Bなどと融合したポップなダンスアルバムに仕上がっています。特に目新しいものはそれほど無いけれど、実に良く練られたそのサウンドにはかなりはまりました。その年齢にしてこのサウンド、このジャケットと、まさに彼女でないと出せないCDだなあと思うのでした。
二番目に良く聴いたのは ストーリー・オブ・ザ・イヤーの「ブラック・スワン」でした。マドンナの設立したレーベル、Maverickから2004年に鳴り物入りでデビューしたヘヴィーメタル&スクリーモ系のバンドで、Epitaphへの移籍第一弾となる2年半ぶりのサードアルバムとなります。彼らのアルバムを買うのは今回が初めてですが、哀愁感ただようメロディにエッジの立った疾走感あふれるその演奏は、聴いていると思いの外気持ちいいのです。出だしのごりごりのメタルには惑わされない様に(^^;。
3位は、今やR&B界の帝王と言っても良いアッシャーの「ヒア・アイ・スタンド」でした。2004年の前作「コンフェッションズ」以来となる新作で、今作では前作の「Yeah!」の様なずば抜けた曲はないもののいずれの曲もレベルが高く、メローなR&Bバラードを中心にいかにもアッシャーらしいアルバムに仕上がっていると思います。個人的には#8「Something
Special」、#17「Here I Stand」に熱いソウルを感じて気に入りました。
4位は3ドアーズ・ダウンのセルフタイトルアルバム「3ドアーズ・ダウン」でした。全米での高い人気からは考えられないほど国内での知名度が低いロックバンドがいくつかありますが、その一つがこの3ドアーズ・ダウンです。この最新作も全米チャートでNo.1を獲得し、2005年の「Seventeen
Days」に続いて2作連続No.1を記録しました。現在のモダン・アメリカン・ロックの本道まっしぐらという感じのロックです。
5位はシンガーソングライター、ジェイソン・ムラーズのサードアルバム「ウィ・シング。ウィ・ダンス。ウィ・スティール・シングス。」でした。いつもながら様々な音楽の要素が彼流のポップなセンスでうまく料理されていますが、今作では特に彼のヴォーカルやメロディーラインに癒しを感じました。中でもColbie
Caillatをフィーチャーした#3「Lucky」はそんな今作の雰囲気を代表する名曲だと思います。実に良い雰囲気です。
6位は同じくシンガーソングライター、ギャヴィン・デグロウのセカンドアルバム「ギャヴィン・デグロウ」でした。2004年のデビュー作「チャリオット」で、そのピアノを弾きながら歌うスタイルや声質が21世紀のビリー・ジョエルと大きく注目された彼ですが、久しぶりに聴いた本作ではずいぶんとパワフルで力強いロックサウンドを聴かせてくれています。こんな彼も決して悪くありませんが、ピアノの弾き語り的な曲を期待してしまう私もいたりして(^^;。
7位は60年代から活躍するベテランアーティスト、ニール・ダイヤモンドの「Home Before Dark」でした。2006年の「12
Songs」に続くニューアルバムですが、前作の全米チャート最高位4位に続いて今作はなんとチャート初登場No.1を記録してしまったのです。アルバム自体は前作同様にアコースティックを基調とした極めてシンプルな渋い内容となっていまして、このいきなりの売れ行きはどうしてしまったのという感じですが、ただアルバムを聴く毎に心にじわじわとしみこんでくるのも確かです。
2008年4月
4月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは太陽族の最新盤を、海外アーティストではP.O.D. 、マライア・キャリー、レオナ・ルイス、R.E.M.、ザ・ラカンターズ、アシュリー・シンプソン、トリスタン・プリティマン、Counting
Crows、ヴァン・モリソンの最新盤、ザ・ローリング・ストーンズ、ジョン・レジェンドの最新ライブ盤の計12枚を購入しました。今月は
順位を10位まで拡大して報告します。
今月一番良く聴いたのは、先月の1位と同様にインディーズパンクバンドの一つ、太陽族の2006年の「メリーゴーランド」に続く2年ぶりのニューアルバム「少年」でした。アップテンポの曲中心の力強いメッセージが込められた太陽族らしいアルバムとなっていて、ヘヴィーローテーションで聴きまくりました。中でも「生きてやれ」とのメッセージが込められた#10「声」、#2「素晴らしい人生じゃないか」は、今生きることに悩んでいる若い人(中学生、高校生を含む)にぜひ聴いて欲しいと思う曲です。また#5「戦争は終わったよ」はまるで初期のブルーハーツを彷彿とさせるパンクチューンです。
二番目に良く聴いたのは、カリフォルニアのクリスチャン・ロック系のバンド、P.O.D.(Payable On Deathの略とのこと)の2006年の「テスティファイ」以来となる通算5枚目のオリジナルアルバム「When
Angels & Serpents Dance」でした。彼らのアルバムを初めて買ってみたのですが、メタル、ラップ、ミクスチャー、ラテン等ジャンルを超えたスケールの大きなロックを聴かせてくれて、聴き込むほどに気に入りました。特にメタル、ミクスチャー系の曲にはパワーがあり気に入りました。初期のリンキン・パークが好きだった人には、ぜひ#9を聴いてみて欲しいと思います。
3位はマライア・キャリーの世界的に大ヒットを記録した2005年の「Mimi」に続く待望のニューアルバム「E=MC2~ MIMI第2章」でした。R&B/ヒップホップ色が濃かった前作と比べると、今作ではミディアムなポップな曲が中心となっていて最初は雰囲気の違いを強く感じましたが、でも何度も聴き込む内に今作も悪くないと思う様になりました。R&Bからポップスまで幅広い曲で彼女の歌をじっくりと聴ける秀作です。
4位はUKの新歌姫、レオナ・ルイスのデビューアルバム「スピリット」でした。第二のマライア・キャリーともいわれているだけあって、ポップスからR&Bまでその歌唱力はさすがで、特にバラード系での伸びやかな高音が心地よいです。UKでのブレークに続き全米でもシングル「Bleeding
Love」とこのアルバムがチャートの1位に輝きました。
5位はR.E.M.の「アクセラレイト 」でした。2004年の「Around the Sun」以来3年半ぶりとなるオリジナルアルバムで、前3作を手がけたプロデューサーが今作より変わって、サウンドもエネルギッシュなロックンロールへと大きく変貌しています。かつとてもクール。
6位はザ・ラカンターズ「コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー」でした。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトを中心とする4人組みのバンドで、2006年のデビュー作「ブロークン・ボーイ・ソルジャーズ」に続くセカンドアルバムとなります。60年代のロックテイスト、そしてガレージっぽさも相変わらずですが、ただレトロというだけでなく彼らなりにサイケにブルージーにはじけているのが実に気持ち良いです。
7位はポップ・アイドル、アシュリー・シンプソンの2005年の「アイ・アム・ミー」に続くサードアルバム「ビタースウィート・ワールド」でした。ジャケット写真やタイトルからも感じられるとおりほろ苦い内容となっていて、彼女の持ち味だったポップなロックナンバーが減って、替わりにTimbalandプロデュースのヒップホップ系の曲の印象が強いアルバムとなっています。個人的にはもっと彼女のキュートさを前面に出していいと思うのですが。
8位はザ・ローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」でした。マーティン・スコセッシ監督による彼らの2006年のライブを収録したドキュメンタリー映画のサントラ盤ですが、試聴してみてその迫力ある演奏とクリアな音質に驚いて購入しました。60を過ぎてこのパワー、そして彼らの抜群の存在感に圧倒されました。正直なところ、予想以上に素晴らしいライブでした。
9位はR&B/ソウルアーティスト、ジョン・レジェンドの最新ライブ盤「ライヴ・フロム・フィラデルフィア」でした。ライブではソウルシンガーとして類い希な彼のヴォーカルが、さらに生き生きとしているのがよく分かります。ぜひ彼にはマーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーの跡を継ぐ正統派ソウルアーティストとして羽ばたくことを期待したいと思います。
10位はトリスタン・プリティマン「ハロー」でした。2005年のデビュー作「トゥエンティスリー」に続くセカンドアルバムとなりますが、前作で彼女はサーフ系アーティストとして注目され、私も気に入って良く聴いていました。今作はプロデューサーが変わったこともあってか、前作のアコースティックで爽やかないかにもサーフ系という作風と比べると、ちょっと雰囲気の違いを感じました。ただシンガーソングライターとして音楽の幅が広がったのは確かでしょう。
Counting Crowsとヴァン・モリソンのニューアルバムは残念ながら圏外でした。ヴァン・モリソンの新作「キープ・イット・シンプル」は、彼の40年以上にわたるキャリアの中でなんと初めて全米チャートのTop10内にチャートインしたということで話題を呼びましたが、相変わらず良い味わいのヴォーカルを聴かせてくれています。
2008年3月
3月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは10-FEET、Every Little Thing、宇多田ヒカルの最新盤を、海外アーティストではJANET(ジャネット・ジャクソン)、フロッギング・モリー、マイケル・マクドナルド、エリカ・バドゥ、ジャクソン・ブラウン、パニック・アット・ザ・ディスコの最新盤、映画「ONCE ダブリンの街角で」のサントラ盤の計10枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、日本を代表するインディーズパンクバンドの一つ、10-FEETの2006年の「Twister」に続く2年ぶりの通算5枚目のアルバム「Vandalize」でした。今作では彼らのエッセンスがぎゅっと凝縮されたような密度の高い、かつ力強いパンクロックを聴かせてくれていまして、久々に彼らのアルバムを聴き込みました。最近は国内パンクシーンもいまいち元気が無いので、このアルバムを聴いて何となくホッとしたというところです。
二番目に良く効いたのは、J-PopsのEvery Little Thingの1年半ぶりとなる通算8作目のニューアルバム「Door」でした。ロック調の曲が無くなりすっかり大人向けのポップスとなった感じの強い今作ですが、各曲が冬や春、夏と言った季節を感じさせる歌詞になっていて、聴いていると1曲1曲がそれぞれの季節のドアを開けてくれるように感じます。
ところでヴォーカルの持田さんの歌い方が、当初の伸びやかな歌声から可愛らしさを感じさせる歌い方に全面的に切り替わっていますが、その歌い方には最初はちょっと違和感がありましたが、聴いているとアイドル時代の松田聖子っぽいところも感じられたりして、大分なじんできました。
3位は宇多田ヒカルの2年ぶりとなる5枚目のオリジナルアルバム「Heart Station」でした。今作ではジャケット写真からも感じられるように、今の素のままの彼女を感じさせるアルバムとなっています。サウンド的にも、透明感のあるちょっと無機質なサウンドをバックに、彼女の歌をじっくりと聴かせてくれているのが印象的です。
4位はJANETことジャネット・ジャクソンの「ディシプリン」でした。Island Def Jamレーベルへの移籍第一弾となるニューアルバムで、2006年の「20
Y.O.」以来となる通算10作目のオリジナルアルバムです。特に抜き出た曲はないもののいずれの曲も良い出来で、今のR&Bとして秀作と言える内容となっています。なお何曲かのポップなバラードではマイケル・ジャクソンとそっくりなヴォーカルを聴かせてくれています。
5位は今年のアカデミー賞で歌曲賞を受賞した話題の映画「ONCE ダブリンの街角で」のサントラ盤でした。全編素朴なアコースティックを基調とするフォーク、ポップスで、最初はちょっと地味だなと感じましたが、聴き込む度にじわじわと来てしまいました。
6位はアイリッシュパンクのフロッギング・モリーの「フロート」でした。アイルランドのトラディショナル音楽とロックが融合した非常に個性的な音楽で、面白い融合だなと思い興味を持ってアルバムを買ってみました。なお#3や#7などではアコースティックなよりトラディショナル音楽になっていて、アルバム全体としてもパンクと言うよりも民族音楽的な要素が色濃く出ていると感じました。なお国内盤のボーナストラックとしてライブが2曲納められていますが、いずれもライブのノリノリ感が良く出ていて、このグループはライブバンドだということがよく分かります。ライブだと、確かにアイリッシュパンクと表現するのがあっていそうです。
7位はマイケル・マクドナルドの「Soul Speak」でした。最近の懐かしのMotownサウンドを取り上げたソウルフルなアルバムをイメージして聴き始めたところ、1曲目から予想もしなかったほどの力強いサウンドとヴォーカルにまず驚かされました。80年代の頃のロックさやファンキーさが戻ってきた感じで、うれしくなります。あの都会的なセンスもたっぷりです。
エリカ・バドゥ「ニュー・アメリカ パート・ワン(第4次世界大戦)」、ジャクソン・ブラウン「ソロ・アコースティック第二集」、パニック・アット・ザ・ディスコ「プリティ。オッド。」は残念ながら圏外でした。ところでパニック・アット・ザ・ディスコのセカンドアルバム「プリティ。オッド。」は、前作のフォールアウトボーイ・ライクなダンサブルなロックから一転、今作では60年代のビートルズを彷彿とさせるレトロなロックがメインとなっていて、ちょっと問題作と言えるかも知れません。
2008年2月
2月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン、サラ・ブライトマン、シンプル・プラン、シェリル・クロウ、ジャック・ジョンソン、レニー・クラヴィッツ、ハービー・ハンコックの最新盤に昨年発売されたフランク・シナトラのベスト盤の計8枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、ヘヴィーメタルのブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン「スクリーム・エイム・ファイア」でした。スラッシュ系ヘヴィメタのアルバムがマイチャートの1位になるのはもしかして初めてかも知れません。単にヘヴィーなだけだったらこれほど聴かなかったと思いますが、ヘヴィーな中にもきらめくキャッチーさがあり、またツインリードギター、あるいはリードギターの華麗な音色も思いの外心地よかったためです。特にアコースティックから入る3曲目にはしてやられた感じです(^^)。
二番目に良く聴いたのは、1位と全く異なるジャンルのソプラノ歌手のサラ・ブライトマン「神々のシンフォニー」でした。彼女のアルバムを聴くのはこれが初めてで、最初に聴いたときはまあ普通のクラシックとポップスの融合したアルバムかなと思った程度でしたが、聴き込むうちにまず歌声が思いのほか可愛らしいのが気に入り、次いで曲毎に非常にバリエーションがあるのが聴いていて楽しかったです。純粋なポップスナンバーから全くのクラシックナンバーまであり、最後の日本でも有名な楽曲「ジュピター」のクラシックからロックへと表情を変えるアレンジもなかなかです。聴き込むほどに味わい深くなるアルバムです。
3位はカナダ出身のポップパンクバンド、シンプル・プランの2004年の「スティル・ノット・ゲッティング・エニイ」に続くサードアルバム「シンプル・プラン
3」(原題は単に「Simple Plan」)でした。。最近パンク系バンドが少し元気がないなと感じていたのですが、今作はその心配は全くなく、疾走感溢れるパワフルでメロディックなパンクから壮大なスケールを感じさせるロックナンバーやバラードまで幅広く聴かせてくれていて、充実した1枚となっています。ただポップパンクからロックへ脱皮を図っているのは感じるなあ。
4位はシェリル・クロウの、オリジナルアルバムとしては2006年の「ワイルドフラワー」以来2年ぶりとなるニューアルバム「ディトアーズ」でした。落ち着いた作風だった前作と比べるとずいぶんとポップで明るめの曲が多く、またロック色も色濃くなっています。曲調もバラエティに富んでいて、聴いていて実に楽しめるアルバムとなっています。
5位はサーフミュージックの第一人者、ジャック・ジョンソンの2006年の前作「シング・ア・ロング・アンド・ララバイズ・フォー・ザ・フィルム:キュリアス・ジョージ
」以来となる「スリープ・スルー・ザ・スタティック」でした。相変わらずの素朴でナチュラルなアコースティックサウンドには、聴いていて本当に癒されます。
6位はレニー・クラヴィッツの2004年の「バプティズム」以来4年ぶりとなる通算8枚目のオリジナルアルバム「ラヴ・レヴォリューション」でした。前作で濃かったファンキーさは少し控えめとなり、全体的に懐かしきロック/ポップスという雰囲気が強くなっています。個人的にはファンキーロックの彼をもっと聴きたかったかれど、まあ彼のファンなら安心して聴けるアルバムといっていいでしょう。
7位はフランク・シナトラの2007年に発売されたCapitol時代(1953-61)の名曲21曲をディジタルリマスターしたベスト盤です。個人的に当時のフランク・シナトラは最高の男性ジャズヴォーカリストとして大好きで、CDでも一度聴いてみたいと思って買ってみたものです。それにしても聴いてみて改めて感じるのは、彼ほど粋なジャズヴォーカリストはいないということです。
ハービー・ハンコックのグラミー賞の最優秀アルバムを獲得した「リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ」は残念ながら圏外でした。私の場合、CDを聴くのはもっぱら車の中ということで、このあまりに静かな本格ジャズのアルバムはちょっと避けてしまいました(^^;。ただし自宅でじっくりとくつろぎながら聴くなら、美しく良いアルバムだと思います。
2008年1月
1月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは馬場俊英の一つ前のアルバムを、海外アーティストではブリトニー・スピアーズ、キーシャ・コール、レディオヘッドの最新盤に映画「ジュノ」のサントラ盤、そしてグリーン・デイの2001年発表のベスト盤の計6枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、先月末より聴いている倉木麻衣の最新盤「One Life」でした。彼女のファーストアルバム「Delicious
Way」に近い雰囲気があって、1月前半までは気に入って聴きまくっていました。
二番目に良く聴いたのはブリトニー・スピアーズの4枚目のアルバム「ブラックアウト」でした。1月後半はこのアルバムばかり聴いていたような気がします。アイドルポップやバラード系は一切無くダンス/R&B系の曲のみで統一された、ある意味非常に割り切ったアルバムとなっています。それゆえ、彼女の以前からのファンからすると評価が分かれる1枚になっていますが、個人的にはダンス系アルバムとしては極上の1枚ということでとても気に入りました。
3位は最新コメディ映画「ジュノ」のサウンドトラック盤でした。映画の方は見たことはないのですが、このサントラ盤の評判がかなり良いので試聴してみたところ、キンクスやバディー・ホリー、モット・ザ・フープルなどの懐かしい曲からキャット・パワーなど最近のアーティストまで、有名どころからあまり知らないアーティストまでいろいろな曲が19曲収録されていて、全体的にアコースティックを基調とした実に素朴なフォーク系の曲が多く、そのほんわかぶりが気に入って思わずアルバムを買ってしまいました。聴き始めるとけっこうクセになります。
4位はグリーン・デイの2001年発表のベスト盤「インターナショナル・スーパーヒッツ」でした。1月はアルバムの発売が少ないので、珍しく以前のアルバムを買ってみたものです。1994年のデビュー作「ドゥーキー」から2000年の4枚目のアルバム「ウォーニング」までの曲が全21曲納められていますが、私自身彼らを2004年の「アメリカン・イディオット」から聴き始めたので、これらのまだ若々しさを感じさせる曲を新鮮に聴くことが出来ました。特に初期の彼らのサウンド(パンク&メロコア)は、国内のモンパチも大いに影響を受けたことがよく分かります。
5位は馬場俊英の2006年発表のアルバム、「人生という名の列車」でした。昨年末の紅白をちらっと見た際、ちょうど歌っていたのがこの人で、その歌「スタートライン」の歌詞にいたく感動したため、衝動的にアルバムを買ってしまいました。ただアルバム収録曲では好き嫌いが結構はっきり分かれていて(^^;、#1「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、#2「君の中の少年」、#9「人生という名の列車」、#11
「スタートライン」 、 #12「旅人たちのうた」が特にお気に入りです。
6位はキーシャ・コールのセカンドアルバム「ジャスト・ライク・ユー」でした。R&B女性シンガーとして次のメアリー・J.ブライジとも言われている彼女ですが、聴いてみて声に力強さがあって、そのソウルフルなフィーリングにはぐいぐいと引き込まれるものを感じました。確かに流行りのダンス系R&Bとは一線を画するアーティストです。
7位はレディオヘッドの2003年の「ヘイル・トゥ・ザ・シーフ」以来となる7枚目の「イン・レインボウズ」でした。個人的には今までのレディオヘッドの音楽はちょっと取っつきにくかったのですが、でも今回のアルバムは素の彼らという感じで電子的な音も控え目で難解さはほとんど無く、聴いていてすーっとなじんでいくことが出来ました。ちなみにこのアルバム、先行ダウンロード販売では購入価格を購入者自身が決められるという画期的な販売方法で大いに話題を呼びました。