日にち:2014年2月26日
場所:長野県霧ヶ峰
コース:八島湿原駐車場→鷲ヶ峰山頂→2.5番目ピークの北東尾根を滑って登り返し→2番目ピーク先の西斜面を滑る→八島湿原駐車場
天気:晴れ
今週は後半に高温と降雨が予想されていましたので、その前にぜひもう一度残っているパウダーを滑ってみたいと思い、この日の午前中、近くの霧ヶ峰の鷲ヶ峰にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてきました。さすがに前回の降雪から10日ほどが経過していますので、陽当たりの良い斜面は重くなった雪が朝のうちはクラスト気味でしたが、北東側、北側の斜面を中心にまあまあの柔らかい雪が残っていて、それなりに滑りを楽しむことが出来ました。また昼近くなると、朝クラストしていた斜面が緩んできて、重い雪ながらスキーでなんとか滑れるようになってきていましたので、新雪でなければ緩む時間帯を狙うのも一つだと思いました。
自宅を6時50分に出発し、八島湿原の駐車場に向かいます。そして八島湿原の駐車場には7時25分に到着。なお駐車場の除雪エリアが先週の大雪の影響でさらに狭くなっていて、ぎりぎり縦列駐車できる程度の幅しかありませんでした。私より先に車は1台停まっていまして、間もなくもう1台やってきました。
駐車場から穂高、乗鞍もきれいに見えています。今日も展望は最高です。
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準備をし、7時46分、シールを付けたスキーで歩き始めます。この辺りの雪は陽当たりが良いため、前日湿った雪が朝の冷え込みでクラストしていました。
トンネルをくぐるとすぐに八島湿原です。
まだ太陽が低いため、逆行気味できれいな写真が撮れません。
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7時54分、では鷲ヶ峰に向かいます。10日ほど降雪がないため、しっかりしたトレースが付いています。
鹿対策の柵ですが、雪ですっかり埋まって、普通にまたいで超えることが出来ました。もちろん上下にわかれた扉は雪で開けることは出来ません。
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先週の大雪で本当に積雪が増えました。
途中の岩場の部分もすっかり雪で埋まり、岩場の形跡がありません。それにしても右側の雪庇が巨大です。形をみるとやはり東風で吹きだまったものでしょうか。
1番目のピークの南東側のオープンバーンの様子。陽当たりがよい斜面ゆえ、朝は軽くもなか雪という感じでした。ただ斜面右側の林の脇の日陰の部分は、もしかすると新雪が保存されているかもしれません。なおこの斜面にスキーで滑った跡が付いていました。前回来た時は私もここを滑りました。その時の記録はこちら。
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8時34分、1番目のピークに到着。目指す鷲ヶ峰山頂がちょうど正面に見えてきます。今日は風もほとんど無く、快適な稜線歩きが楽しめます。
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では2番目のピークに向かいます。なお写真を撮ろうと登山道から外れて少し北側に傾斜した斜面に入ってみたところ、雪はそれまでのクラストから急に柔らかい雪に変わってびっくりしました。斜面を選べば、滑りもそれなりに楽しめそうです。
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次の写真の右側のピークが2番目のピークですが、今日最後はその2番目のピークから左側に滑り降りて行きました。今立っている部分もそうですが、この辺りの斜面のコンディションはなかなか良かったです。薄パウですが。
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8時44分、2番目のピークに到着。冬季は暴風が吹いていることが多いこの場所も、今日はほぼ無風でした。
ではここからの展望を北側から右回りでご紹介。
ちなみに今日最初の滑りは、この先正面に見える尾根上を右側に滑り降りていきました。その尾根はまだ過去に一度も滑って下りたことが無く、先がどうなっているかの調査のためです。今回は稜線から標高差約200mを滑り降りてみました。
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1番目のピークの東側オープンバーンをズーム。
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では右側の斜面の様子を見ながら巨大な雪庇の上を進んでいきます。
真ん中あたりで斜面をのぞき込みます。この斜面もよく滑るのですが、上部のオープンバーンを過ぎて、その先の谷になった疎林をどんどん下まで滑り降りていくことが出来ます。
雪庇が東側に大きくせり出していませんので、おそらく先週の大雪のあと強い東風が吹いて、こちらの斜面の上部の新雪を皆吹き飛ばしてしまったのかもしれません。
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向こう側にこの斜面を滑り降りた2つか3つのシュプールが見えます。
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北東に延びる尾根側。あとでこの尾根上を滑り降りてみました。こちら側の斜面にもシュプールが一つ見えます。
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3番目のピークである鷲ヶ峰山頂まであと少しです。
鷲ヶ峰山頂直下の東斜面の様子。この急斜面も前々回来た時に滑ってみました。ちょっとエクストリームでしたが(^^;。その時の様子はこちら。
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巨大な雪庇で山頂が随分と広く感じます。
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9時12分、鷲ヶ峰山頂に到着。
では今日の展望を八ヶ岳方面から右回りでご紹介。
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富士山をズーム。南の方はちょっとかすみ気味です。
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南アルプスをズーム。
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中央アルプスをズーム。
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岡谷市街地をズーム。
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御嶽山をズーム。
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乗鞍岳をズーム。3月になったらまた滑りに出かけたいです。
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北アルプス槍穂高をズーム。手前は鉢伏山。
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常念岳、燕岳をズーム。
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餓鬼岳、立山、針ノ木岳をズーム。
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蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍をズーム。
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三峰山をズーム。
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美ヶ原をズーム。
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根子岳、四阿山をズーム。
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湯の丸山をズーム。
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浅間山をズーム。
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前々回山頂直下の東斜面を滑った時は、すぐ隣に見える尾根を登り返しましたが、今回はその向こうに見える北東に延びる尾根上を滑ってみます。
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のんびりと休憩してから9時29分、滑る予定の尾根に向かいます。その前に最後に滑る斜面の様子を確認してみます。こちらの斜面もシュプールが見えますね。いつもは真ん中に見える少し盛り上がった尾根の手前側を滑ることが多いのですが、今回は別ルートの調査として、途中からその真ん中の尾根の向こうに見える疎林?に入って滑走性を確認してみたいと思います。ま、斜面が北向きゆえ、おそらく雪もよい状態で保存されているだろうと期待したためでもあります。
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2番目のピークに向けて曲がらずに、そのまま真っ直ぐに東に延びる尾根上を進みます。
ではこの辺りでシールを外して滑り始めることにします。9時50分、滑走開始。
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すぐに尾根は広くなり滑りやすくなります。
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雪もまあまあ柔らかく滑りやすかったです。
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尾根はすぐに北東に向きを変えます。ところどころパウダーが残っていました。
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やせ尾根になりますが、すぐにまた広くなります。
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次は尾根一面の濃い森です。
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滑りにくいほどに密集している部分はわずかで、すぐに疎林になります。
そして陽当たりの悪い部分ではやっと気持ちの良いパウダーを滑ることが出来ました(^^)。わずかな距離ですが。
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再びオープンバーンです。
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ターンではスキーが20cmほど沈み、気持ちよくターンする事が出来ました。
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その先、木陰に入ると再びさらさらになりました(^^)。
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この先ですが、尾根上は少し木が密な感じになり、おそらくあと標高差50mほど降りると下の沢に着くかなと感じでした。沢まで降りて沢を登り返しても良いのですが、樹林帯は深いパウダーのラッセルになる可能性もあり、今回は今滑ってきた尾根をそのまま登り返すことにします。
10時18分、登り始めます。ちなみにこの尾根ですが、北側の斜面側は濃い森が多いのですが、南側の斜面は比較的疎林で滑りやすそうでした。
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途中の見晴らしの良い場所で鷲ヶ峰山頂側の斜面を眺めます。この辺りから北側斜面に入って滑っても楽しそうです。
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鷲ヶ峰山頂直下の斜面はオープンバーンゆえ、やはりリスキーですね(^^;。山頂から少し北に進んだ辺りから北東側に滑ることも出来そうな...。
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11時7分、滑り始めた地点まで戻ってきました。ここで食事とし、しばし休憩します。
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八ヶ岳もそろそろ順光になりきれいに見えてきました。
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蓼科山をズーム。3月になったら滑りに出かけますよ。
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北横岳をズーム。このエリアのルート開拓が課題の一つです。
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天狗岳をズーム。天狗岳は今シーズンはすでに2回滑りに出かけました。
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赤岳、横岳、硫黄岳をズーム。手前は車山。車山北面も私のお気に入りの滑走フィールドで、今シーズン何回も訪れています。
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権現岳をズーム。手前に広がる白い斜面は沢渡スキー場跡斜面。ここも快適なBCフィールドです。
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食事後、2番目のピークまでシールを付けたまま戻ります。ここで今日はじめて登山者とお会いしました。
滑る準備をし、11時25分、滑走開始。
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薄パウですが、さらさらの雪でした。滑っていて気持ちよかったです(^^)。
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だんだんと斜度が増します。急なところはおそらく30度ほど。
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この先はもっとパウダーになるかと予想していましたが、なぜかパック気味の少し堅めの斜面になってしまいました。
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途中で真ん中の小高い尾根の隣の陽当たりの悪い斜面に移動します。ここならパウダー率は高いのですが...。
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ここは軽くもなか雪状態で柔らかい雪の層も薄く、あまり快適な状態ではありませんでした。
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それならと左側の低木帯を超えて真ん中の尾根の上に出てみます。この尾根上ですが、真ん中から左側(陽当たりの良い側)はもなか雪でしたが、真ん中から右側は柔らかい雪のままでした。では右側を滑ってみます。
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表面の柔らかい雪は10cmほどでしょうか。でもこちら側の斜面を滑り始めてから一番状態の良い斜面でした。
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この先ももう少し滑り降りて行けますが、今回は左側の森の中の状態を確認したいので、この辺りから低木帯の切れ目を抜けてトラバースしていきます。
なおこの尾根は下るに従って徐々に急になっていきますので、もしこのまま滑り降りていくとしたら、途中で右側斜め下方向に抜けた方が良さそうな感じです。
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では低木の切れ目から向こうに進みます。
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うーん、遠くで見たより細い木が多く、滑るのはあまり快適ではなさそうな...。
しかも斜度は35度から40度はありそうな斜面です。
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ディープパウダーなら滑るにちょうど良い感じですが、今回は柔らかめの雪(クラスト斜面と比べたら柔らかいという意味で、実際にはかなり重めの雪)が表面10cmほどしか無く、ちょっと急すぎて滑りにくかったです。
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しかも斜面下部の疎林帯に入ると、なんとかちかちのバーンになってしまいました。滑落しないように慎重に滑り降りていきます。
やっとビーナスラインに出ました。陽当たりの悪い樹林帯なら雪の状態は良いだろうと予想していたのですが、これは少し意外でした。暖かい日があって西日で暖められてしまったのでしょうか。
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道路上の積雪ですが、ガードレールを超えていますね。道路脇は崖になっているところも多いので、あまり寄らないように注意が必要です。
11時50分、シールで道路を歩き始めます。風もなく日射しが暑いです。ただスキーのトレースがしっかりと付いていて歩きやすいのは助かりました。
途中で今滑り降りた斜面を振り返ります。
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この辺りは暑くて死にそうでした(^^;。気分はほとんど夏スキーです。
12時12分、駐車場に戻ってきました。