アウトドアギアシリーズの7回目は主に登山の際に必要となる雨具(カッパや傘)について紹介したいと思います。
登山には雨具が必要不可欠ですが、これは山の天気は変わりやすくいつ雨が降ってきてもおかしくないこと、そして標高の高いところで雨に濡れて風に吹かれると一気に体温が下がり危険なためです。どんなに出発時晴れていても、雨具は忘れないようにしましょう。
さて雨具ですが、世の中には街中で使用するためのビニールの簡単な雨具もありますが、登山やハイキングで使用する場合はやはり登山用として販売されているしっかりしたものを買うべきです。また単に上からかぶるだけのぽんちょの様な雨具もありますが、山の稜線上では風や雨が下から吹き上げてくることも多いため、この手の雨具は高所を歩く登山には不向きだと思います。
また夏場、雨具を着て坂を登っていると中が猛烈に蒸れますので、ぜひ通気性の高い素材を使った雨具を選ぶことをお勧めします。価格は高くなりますが、そのぶん快適度は大きく違ってきます。
では以下に私が今まで使ってきた雨具を紹介したいと思います。
(1)1985年頃:キャラバンのハイパロン
キャンプなどを始めるようになると山にも登りたくなり、山に登るにはやはりカッパ(雨具)がないとまずいだろうということで買ったのが、この比較的安価な雨具でした。多少通気性があるということが書いてあった気がするのですが、実際に雨の中でこれを着て山を登っていたら、中が猛烈に蒸れて服が汗でびっしょとなってしまったのでした。これではカッパを着ないで雨に濡れて歩くのとあまり変わらないなあと感じ、すぐに(2)の通気性の高いゴアテックスを使った雨具に買い換えたのでした。
ただし雨具として全く使えないという意味ではなく、汗をそれほどかかないような状況下で使うぶんには、価格なりの雨具として使えなくはないです。
(2)1986年頃:ICI石井スポーツ パイネ ゴアテックスオールウェザースーツ
とにかく通気性の高い快適な雨具が欲しいと思い、買ったのがこのICI石井スポーツのゴアテックスの雨具でした。素材に通気性の高いゴアテックスを使っていて価格も高かったですが、でも実際に雨の中で着てみてその快適さの違いに驚かされました。
そしてその後10年ほどに渡って登山の際の雨具として活躍してくれました。ただしやはり使えば使うほど通気性は落ちてきてしまうもので、ある時登山で新品のゴアの雨具を着た人のTシャツはほとんど濡れておらず、私の方はかなり濡れていたのを見たときに、そろそろ買い換えの必要性を感じたのでした。
(3)1988年頃:モンベル レイントレッカー
(2)の雨具はオールラウンドに使えてとても重宝していたのですが、ただ本格的な登山用雨具と言うことで多少サイズがかさばって重いため、MTBツーリングやカヌーツーリング、ちょっとしたハイキングなど、荷物を極力コンパクトにしたい用途向けにもう少し軽量小型の雨具があればいいなあと思って買ったのが、このモンベルのレイントレッカーでした。
ゴアに比べると通気性はかなり落ちるものの、その分かなり小型軽量となり、用途を限定すれば重宝しました。
(4)1990年頃:モンベル トレッキングアンブレラ
登山でキャンプしていて雨に降られた際、外に出るのにいちいち濡れたカッパを着るのは面倒だなと感じて買ったのが、この登山用の軽量な折りたたみ傘でした。強風時でなければ、テントからちょっと出るときなどけっこう重宝しています。
なお傘はあくまで補助的な位置づけですので、登山やハイキングの際にはこれとは別に雨具(カッパ)を用意すべきです。
(5)1996年頃:モンベル ストームクルーザー
(2)の雨具の性能が低下してきたため、次に買ったゴアテックスの雨具がこのモンベルのストームクルーザーでした。買い換える際、それまで使ってきたパイネのオールウェザースーツの新型を買うか、それともモンベルのストームクルーザーにするか悩んだのですが、買った当時の仕様でストームクルーザーの方が若干軽量小型だったのが決め手となり、こちらに決めました。
ちなみに素材の耐久性が上がったためか、使用頻度が落ちたためかは分かりませんが、現在もまだ十分な通気性能を保っています。