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[2006/09/15] アウトドアギア:タープ

アウトドアギアシリーズの2回目はタープについてです。
今ではオートキャンプに無くてはならぬアイテムの一つとなったタープですが、タープがあれば突然雨が降って来てもその下でゆっくりとたき火やバーベキューが出来ますし、また特に夏場には強い日差しを遮って涼しい日陰を作ってくれもしますので、アウトドアが格段に快適になります。

そんな重宝するタープですが、振り返ってみると私がキャンプを始めた頃(1980年代半ば頃)にはタープはあまり一般的でなく、キャンプ中に雨が降ってきたら慌ててテントか車の中に逃げ込んでいたような気がします。一時的な雨ならまあちょっと避難するだけで済むのですが、例えば夕方から夜中まで降り続いてしまうとキャンプのメインイベントであるバーベキューやたき火が全く出来なくなってしまい、実につまらないです。
雨の時でも外でバーベキューが出来たらいいのになあと思っていたところ、モンベルからウイング型のタープが発売され、それが比較的安価だったことからこれは良いものが出たと早速飛びついたのでした。それ以降、タープは私のオートキャンプには無くてはならぬアイテムの一つとなりました。ちなみにオートキャンプ以外では、カヌーツーリングの際にも持って行くことが多いです。もちろん比較的荷物がたくさん積めるカナディアンカヌーの場合に限られますが、1日雨に降られた時などは仲間で集まる場所として重宝しました。

ところでタープですが、大きく分けて上だけ覆うタイプと周りを全部覆ってしまうタイプの2種類があります。上だけ覆うタイプも、そのスタイルによってウイング型、ヘキサ型、レクタ型等があります。全部覆ってしまうタイプは主にスクリーンタープと呼ばれるタイプです。

個人的に一番スタイルがかっこいいなあと感じるのはウイング型です。名前の通り、鳥が羽を広げたような形をしていて、風にも強いです。ただタープ下のエリアがそれほど広くなく、風雨の強いときなどはよほど中心にいない限り雨がかかりやすいです。
もう少し大人数で快適にとなると、6角形をしたヘキサ型、四角いタープをそのまま広げて四隅にもポールを立てるレクタ型の方がより広いエリアをカバーできますが、ただその分風の影響を受けやすくなり、またレクタ型になると建てるのにも一苦労します。
スクリーンタープですが、周りがメッシュで覆われているので、夏場、虫がそれほど入ってこなくて、またメッシュが1枚あるだけで涼しい時期などはずいぶんと中が暖かく感じます。そしてメッシュだけでなく外側を完全に覆ってしまうフルクローズド可能なスクリーンタープは、風が強い時や寒い時には温室の中にいるかのような感じで暖かく、本当に重宝します。ただし外から見ると大きなロッジ型テントとそれほど変わりませんので、風の影響はタープの中でも一番受けやすく、きちんとペグとロープで固定しないと倒壊の危険性があります。また夏場、暑い時期はメッシュがあるだけで風が通りにくくなり、めちゃくちゃ中が暑くなることも欠点の一つでしょう。

さて私が今まで使ってきたタープを順に紹介してみたいと思います。

(1)1988年頃:モンベルのウイング型タープ「ビッグタープ」
いつ買ったか良く覚えていないのですが、90年のキャンプの際の写真にはこのタープが写っていますので、もう少し前に買ったものと思われます。ウイング型のタープは当時輸入品とかもあったのですがかなり高く、私が手が届く価格のウイングタープはこのモンベルが最初でした。4〜6人程度のオートキャンプにはちょうど良いサイズでした。これがあれば雨が降っても外でたき火やバーベキューが外で出来るということで、キャンプに行く上での大きな意識改革になりました。

(2)1996年頃:コールマンのスクリーンタープ「B.C. タープ」
子供をやっとキャンプに連れて行かれるようになりましたので、キャンプの夜に虫とか気にせずにいられるようにとスクリーンタープを買ってみました。このコールマンのB.C. タープは、コールマンのスクリーンタープにしては珍しく比較的小さいサイズで完全なドーム型をしており、少人数でのキャンプには結構重宝して今でも時々使っています。
実際の使用の様子:趣味の部屋:四万十川カヌー 2005年4月

(3)2003年:コールマンのスクリーンタープ「3ポールスクリーンタープ」
(2)のスクリーンタープは中に入れるのはせいぜい6〜8人程度でしたので、次に2〜3家族がゆったりと中に入ることが出来る大きいサイズが欲しくなって、このスクリーンタープを購入しました。フルクローズド出来る大きいサイズでの中では、購入当時最も安かったからというのが一番の購入理由でしたが、その後オートキャンプでは主にこればかり使うようになりました。一度使い出せば、フルクローズド出来るその便利さは何物にも代え難いです。中は4m×3.6mもあってかなり快適です。
1家族だけで使うにはちょっと広いですが、最近はそんなときはテント(オートキャンプ用ではなく山用のコンパクトサイズのもの)もスクリーンタープの中に張っています。テント、テーブル等がすべてスクリーンタープの中に収まりますので、雨天時の撤収はとっても楽ちんでした。
実際の使用の様子:趣味の部屋:霧ヶ峰キャンプ 2005年9月

(4)2005年:ロゴスのヘキサ型タープ「UVヘキサタープ」
(1)のタープですが、だいぶあちこちへたってきたため、そろそろ新しいのに変えようと思って買ったのがこのタープです。ちょっと小さめのヘキサ型のタープです。
夏の海辺で(3)のスクリーンタープを使ったらあまりに暑かったため、やっぱり夏は風通しのいい上だけ覆うタイプが良いなと感じたことも大きいです。ちなみにちょっと小さめを選んだのは、キャンプサイトが区切られているキャンプ場では、あまり大きなタープを張れない場合もあるからです。
実際の使用の様子:趣味の部屋:伊豆黄金崎ダイビング/シーカヤック/キャンプ 2006年6月

そして今、もっと大きめのヘキサ型あるいはレクタ型のタープを欲しいなあと思い始めています(^^)。理由は大人数(例えば20人ほど)でオートキャンプに行く場合のベースとなるタープが必要だなあと感じたからです。もう一つ、スクリーンタープでスクリーン自体も巻き上げることが出来るタイプも、オールラウンドに使えて良いなあと感じています。ま、物欲は限りないと言うことで(^^;。