2005年9月から2006年2月までに買って読んだ本を紹介してみたいと思います。
●IT/ビジネス書
「キヤノン流現場主義」 御手洗冨士夫/東洋経済新報社
キヤノンの御手洗社長へのインタビューを聞き取って本にまとめたものです。社長として何を改革してきたのかを語っていますが、現在の日本の代表的な勝ち組企業とも言えるキヤノンの社長の言葉ということで、説得力もあり参考になる部分も多いです。個人的には疑問だったパソコンからの撤退の理由もよく分かりました。
「ニッチを狙え」 安田龍平・板垣利明/経林書房
サブタイトルは「『小さな大企業』はこうして生まれた」。ニッチ市場でオンリーワン企業としての地位を築いている13社を取り上げて紹介している本です。企業自身というよりも創業者、社長の強い思い、生き様というものが良く伝わってくる内容となっています。ところで13社の中に今話題の(^^;
東横インもあり、社長の言葉も紹介されていますが、「失敗から学ぶこと。」、まさにその通りです。個人的には東横インは良い印象が強く、ぜひ立ち直って頑張って欲しいと思います。
「やりたいことをやれ」 本田宗一郎/PHP研究所
書店でふと見かけた本で、タイトルに引かれて思わず買ってきてしまいました。1985年に刊行された『本田宗一郎「一日一話」』を改題、再構築して新たに発行されたもので、著者は言わずとしれた本田技研工業の設立者です。内容的にちょっと古いと感じる部分も多少ありますが、でもほとんどは今も昔も変わらない大事なことだと感じます。
「ウィニング 勝利の経営」 ジャック・ウェルチ+スージー・ウェルチ/日本経済新聞社
「20世紀最高の経営者」とも評される元GE(ゼネラル・エレクトリック)の会長兼CEOのジャック・ウェルチ氏が書いたビジネス指南書です。ビジネスで成功する上で必要なことが書かれていますが、経営面や戦略面はもとより人の問題、キャリアの問題についてもかなりのページを割いて書かれていて、大企業の管理職・経営者で無くても参考になることが多いと感じます。
「超図解ビジネスmini 誰でもわかる新会社法」 蓮見 正純、六川 浩明/エクスメディア
昨年(平成17年)6月29日に成立した新会社法に関する解説書です。有限会社に関する法律も変わることとなり、有限会社である当社も人ごとではないため、とりあえずどんな法律なのかを手軽に知るためにわかりやすさを基準に選んでみたのがこの本でした。有限会社法は廃止されるものの、とりあえず当社は当面は「特例有限会社」で行く予定です。
「記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術」 ウィリアム・リード /フォレスト出版
マインドマップに興味が出て、とりあえずどんなものかを知るために買ってみた本です。ただこの本でマインドマップは驚異のノート術と説明されていますが、マインドマップのデザイン面ばかりが気になってマインドマップの価値が何となく分かったような、でもやっぱりよく分からないような、そんな感じでした(^^;。実際にある程度使い込まないと分からないものかもしれません。
●文学書その他
「人生は数式で考えるとうまくいく」 大村あつし/サンマーク出版
表計算ソフトExcelのマクロやVBAの第一人者、大村あつし氏の書いた本です。私もExcel VBAの勉強をしている頃は彼の本を何冊も買ったこともあって、興味を持ってこの本を買ってみました。本書の内容ですが、本人も自分はお金持ちではないと言っている通り、いわゆる成功本のたぐいではなく人生がうまくいくための参考書という位置づけのものです。ただその分、読んでいてずいぶんと身近に感じることが出来ました。
本書に何度か出てくる「絶対成功する唯一の方法、それは『成功するまであきらめない』ことだ」という言葉は、まさにその通りだと感じます。
「ツイてる!」 斎藤一人/角川書店
斎藤一人さんの本の中では珍しい新書版の本です。講演が収録されたミニCDも付いていて、これで686円(税別)は結構お得だなと感じ、買ってみたものです。なるほど、こういう声をしていて、こういうしゃべり方をしているんだ。それにしても「気をもまないで気を配る」、「困っている時期というのは自分にとって学ぶ時期が来ていると言うこと」など、さすが良いこと言うなと思います(^^)。
「真昼の星〜熱中大陸紀行〜」 椎名誠/小学館
本書は著者がパタゴニア、アマゾン、チベットの辺境を旅した際の旅行記です。20数年前に出版された「地球どこでも不思議旅」の続編ともいえる内容で、シーナのおふざけ的な部分はあまり無く、まじめな?旅行記となっています。その分、辺地の過酷な自然が、読んでいてじわじわとこちらに伝わってきます。
「博士の愛した数式」 小川洋子/新潮文庫
今話題の本で映画化もされたということもあって、興味を持ち買ってみました。記憶が80分しか持たない老数学者と、その家に派遣された家政婦とその息子「ルート」の心温まる物語です。そしてそこに数式とタイガース江夏の話題が絡んでいきます。別にどんでん返しもびっくりもないストーリー展開ですが、そう言えばこんなタイプの小説はあまり読んだことがないなあと妙に新鮮に感じました。
「ダイバーの常識のウソ あなたの知識は大丈夫?」 唐沢嘉昭/水中造形センター
「知っておきたいダイバーの新常識 ダイバーの常識のウソ〈PART2〉」 唐沢嘉昭/水中造形センター
「海で死なないための安全マニュアル100 潜水事故なんか怖くない!」 マリンダイビング編集部/水中造形センター
昨年11月に行ったダイビングでちょっとしたトラブルを経験したことから、もっとダイビングの事故や安全について勉強しなくてはいけないなと感じ、とりあえず急いで買って読んでみたのがこの3冊です。
考えてみると、山に登ったりカヌーをしたりする時は自分で細心の注意を払って行動するのに、ダイビングの時だけはガイド付きということでダイビングサービス側に任せきりで、自分ではほとんど安全管理に注意をしていなかったなあと大いに反省しているところです。(実際のところ、ダイブテーブルの見方も忘れかけていたりして(^^;。やっぱりまずいよなあと反省することしきりです。)
「日本雪山登山ルート集」 中村成勝・編/山と渓谷社
書店でふと見かけて思わず買ってきてしまった本です。八ヶ岳8コース、槍・穂高11コース他全68コースが写真付きで紹介されています。私自身冬山は地元の八ヶ岳近辺しか登ったことがないのですが、この本をめくっていると思わずあちこちの山に行きたくなってしまうのは困ったものです(^^;。でもここで紹介されている中房温泉-燕岳、鳳凰三山はいつか一度は雪のある時期に行ってみたいと思います。
「薪ストーブがわかる本」 地球丸
薪ストーブについて書かれた本です。薪ストーブについては他にももっと立派な本もあるのですが、値段が手頃でかつ一通り内容が網羅されていると言うことで、この本を選んでみました。実は我が家にも薪ストーブがあるのですが、子供が小さかったり薪を燃やすのが面倒だったりして(^^;、ここ何年は使っていませんでした。でも今年は久しぶりに使ってみようと思い、この本で薪ストーブの使い方やメンテナンスの勉強をしてみました。