私が結婚したのは1993年のことでした。ですからもうそれから12年以上が経ったことになるのですが、今更ながらに結婚って難しいものだとつくづく思います。だって今まで全く違う環境で育ってきた二人が、結婚を機に突然一緒に暮らし始めるのです。出会ってから結婚までのそう長くない期間では、お互いのことを全て分かりあうということも出来ませんし、もともと結婚前に会っているときは、お互い外向けの顔をしているものです。
それが結婚して一緒に暮らし始めると、相手の外向けでない素顔を次第に目にしてしまうわけです。(化粧の有無という意味ではありません(^^;)
おそらく多くの人は、結婚前と結婚後では相手が変わったと感じることでしょう。こんなはずではなかった、もっとこういう人だと思っていたと。私もそう言われましたし、私自身もそう感じました(^^;。ま、多かれ少なかれ、お互いにそう感じるのが結婚なのかもしれません。
最初の頃は恋は盲目、あばたもえくぼ状態ですから、自分と合わない部分が1あっても他に99良い部分があれば、その1はあまり気にならないと思います。
でも一緒にいる時間が長くなるほどに、自分に合わない部分、相手のいやな面がだんだんと見えてきてしまいます。相手の良い面は空気のごとくそれが当たり前となってしまって何も感じなくなるのに反比例して、自分にとって嫌な面ばかりを敏感に感じてしまいがちになっていきます。そしてやがてその1が自分には100であるかのように感じてしまうこともあるでしょう。
完璧な人というのは多分存在しないと思いますし、誰にでも欠点の一つや二つはあるものです。もちろん自分にも。だから相手に100%良い面ばかりを期待するというのは、あまりに虫の良すぎる考え方です。逆に誰にでも良い点はあります。悪い点ばかりを嘆くのではなく、良い点と悪い点はセットであるととらえ、悪い点を上回る良い点があるならトータルで良しと考えるようにしないといけないと思います。
と、頭では分かってはいても、私も毎月のようにある離婚の危機をなんとか乗り越えてきたと言っても良い状況です(^^;。とにかく人は時間と共に少しずつ変わっていきますし、人の気持ちというものも同様に少しずつ変わっていってしまうものです。そしてそれは仕方ないことだと思いますが、でもときどきは原点ともなった頃を振り返って、当時の自分の気持ちを思い出してみることも大切なことなのだと思います。