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[2004/05/16] 波と戯れて〜サーフィンの思い出

 私が最初にサーフィンというスポーツに興味を持ったのは、20代の頃に海へウインドサーフィンをしに行った際に、ウインドの仲間が風待ちの合間にサーフィンで遊ぶのを見てからです。もう20年近く前になります(^^;。
 同じ頃、「ビッグウェイブ」という夏のスポーツを扱った映画でサーフィンがメインに取り上げられていて、サーフィンも面白そうだなあと思いながら映画を何度も見たものです。
 サーフィンに興味を持っていろいろと調べてみると、サーフィンって日本では若者向けのミーハーなスポーツと見られがちですが(私もそう感じていた)、例えばオーストラリアではサーフィンが国技的扱いを受けていると知り、えっ!、日本で言う相撲の様な存在がオーストラリアではサーフィンなのかと認識を新たにしました。

 それでぜひ挑戦してみたいと思ったのですが、ただ私が住んでいるのは海のない信州ゆえ、どこでどうやってサーフィンをしたらいいか分からず、最初は愛知県でサーフィンをやっている同い年の従兄弟に頼んで海へ連れて行ってもらい、初歩を教えてもらいました。そしてそれ以来、サーフィンにはもっぱら愛知県の伊良湖へ通うことになったのでした。
 伊良湖は愛知県の二つある半島のうち太平洋に面した方で、随所に快適なサーフィンポイントがあります。ロングビーチのような混雑するポイントもありますが、ちょっと場所をずらせばそんなに混んでいませんし、なにより畑や森を抜けるとそこがポイントという、素朴な感じがとても好きでした。
 またある朝、海から上がったサーファーが着替えてネクタイを締めて仕事に行くシーンを目撃して、ああ、ここではサーフィンが生活の中にとけ込んでいるんだなあと強く印象づけられもしました。

 ただサーフィンは予想した以上に難しかったです。最初は何度か通えば格好良くボードの上に立てて波の上を滑ることが出来ると思っていたのですが、何度行っても全然ボードの上に立つことが出来ないのです。
 サーフィンをするには、まず波がブレイクする前のポイントまでパドリングして行かなければなりません。次に波が来たらパドリングで加速を付けてボードを波に乗せることが必要です。そしてボードが波の斜面を滑り出してやっとボードの上に立って方向をコントロールすることになります。
 最初にめげたのはサーフィンするポイントまで行くのに疲れ果てたことです。ビーチに寄せてくる波に負けないように沖に向かってパドリングするわけですが、サーフィンのポイントというのは波がもともと大きいわけで、そのビーチに寄せてくる崩れた波を越えることが出来ずに何度波にまかれてビーチまで戻されたことでしょう。パドリングして沖に向かい、途中で波にまかれてビーチに逆戻りを何度か繰り返していると腕の筋肉がぱんぱんになってしまい、もうパドリングする気力も無くなってビーチでぼーっと波を見ているだけのことも度々でした。
 またビーチブレイクを運良く超えられても、次にタイミング良く波に乗れるようになるまでにまた苦労します。波は常に変化しますので、沖から来る波を見つけたらテイクオフにちょうど良い場所までパドリングで素早く移動する必要があります。そして波の速度に合わせてパドリングしてボードを加速し、波に乗せなくてはいけません。スキー場の様に斜面がいつもそこにある訳ではないのです。だから良い波が来ても乗り遅れてしまったり、逆にブレークに巻かれてしまったり、あるいは波待ちしている場所は良い波が来ない場所だったりしたこともあります。

 5年ほどやってもなかなか上達出来ず(1年に2回か3回ほどしかしませんでしたが)、そろそろやめちゃおうかなと思い始めた頃、初めて偶然にもうまく乗れて波の斜面をすーっと横に滑っていくことが出来たのです。ああ、波に乗るってのはこういうことだったのかと感激しましたね。
 ちなみに当時使っていたのはショートボードです。その後、ショートボードはやはりなかなか難しく乗りこなせないと感じ、28、9の頃からはロングボードの方に乗り換えました。ロングボードは機敏性は無いものの大きさ故に安定性があり、ボードの上に立つことも比較的容易です。そして一度加速がつけば、波が崩れてぐじゃぐじゃになった状態でも乗っていくことができます。
 ラディカルなターンを極めるのではなく、波と戯れてゆったりとしたサーフィンを楽しみたい人にはロングボードの方がお勧めです。
 私自身、決してうまい方ではありませんが、でもあの波と一体化して斜面を滑る感覚は乗った人でないと分からないものだと思いますし、これからもその至福の瞬間を味わうために伊良湖に時々行ってみたいなと思っています。出来たら50代、60代になっても。
 最後に大きい波にまかれておぼれる寸前だった話を以前にこちらで紹介していますので、興味のある方はお読み下さい(^^;。