しばらく前に私にとっての元気ソングを選んでみましたが、今回は心にしみる想い出の名曲を選んでみました。
この手の曲は強烈に個人個人の想い出に結びついているものがほとんどだと思いますが、私も当時の自分の思いと重なっている歌ばかりです。
(1)ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」
自分にとって、想い出の1曲をあげるとすれば、数多い名曲の中でもこの曲が一番になると思います。シンガーソングライター、ギルバート・オサリバンが72年に放った世界的大ヒット曲「アローン・アゲイン」。悲しげなメロディーももちろんですが、なによりその歌詞がメロディー同様あまりにも繊細で悲しい内容となっていて、この曲を聴く度にその内容に自分を重ね合わせ、思わず涙がこぼれてしまったことも。
(2)ジョルジュ・ムスタキ「私の孤独」
ジョルジュ・ムスタキはギリシャ生まれのシャンソン歌手で、「私は決して独りぼっちじゃない、私の孤独と一緒だから」と歌われるこの曲は、そのギリシャ彫刻の哲学者のような風貌と相まって自分に強烈な印象を与えてくれて、私の10代の頃に最も好きだった曲の一つとなりました。
(3)ジョン・レノン「イマジン」
「イマジン」はジョン・レノンの言わずとしれた歴史的名曲です。この曲を聴いて、歌が単に娯楽でなく思想や主張を持てるものなのだということに衝撃を受けました。
大人になるにしたがって無くしつつある言葉、「イマジン(想像してごらん)」、ぜひ大事にしたいと思います。
(4)サイモン&ガーファンクル「ボクサー」
フォーク・デュオとして数々の名曲を残したサイモン&ガーファンクルですが、個人的にはこの「ボクサー」という曲が一番お気に入りでした。ニューヨークで一人で戦うボクサーを歌った歌で、リフレインの「嘘だ、嘘だ」と繰り返される歌詞とパンチの音の様な効果音が印象的でした。
(5)ジョン・デンバー「詩と祈りと誓い」
ジョン・デンバーは私が最も好きなアーティストの一人で、元気ソングの方にも2曲登録していますが、こちらにはこの曲を載せたいと思います。「詩と祈りと誓い」は、生きることの意味、そして友や家族や自然についてしみじみと歌われた曲で、私もこの曲のような人生を過ごしてみたいと思っていたものです。
(6)イルカ「なごり雪」
イルカは大学の時の友人が好きだった影響で聴くようになりました。
なごり雪と言えば...、大学を卒業して東京から信州に帰ってくるその日、列車の窓の外には白い雪が舞っていました。そして私の頭の中にはこの「なごり雪」がいつまでもエンドレスで流れていました。別にホームで見送ってくれる人はいなかったのですが、沢山の想い出にさようならと言いつつ。
(7)沢田聖子「シオン」
イルカの妹分として登場してきた沢田聖子ですが、最初に好きになった曲がこの「シオン」でした。そのあまりに純粋な、でも青春そのものと言える歌詞は、当時の私の思いと重なる部分もかなりあったように思います。
(8)浜田省吾「もう一つの土曜日」
浜田省吾の代表的なバラードがこの「もう一つの土曜日」です。この曲の面白いところは、この曲を聴いた多くの人が、それぞれ自分の想い出と重ね合わせて聴くことが出来る曲であるということで、それだけ多くの人に共感を与えることの出来る歌なんだと言えるのかもしれません。
(9)エヴリ・リトル・シング「Time goes by」
私が最初にエヴリ・リトル・シングに興味を持ったのが、このバラードの名曲「Time goes by」からでした。ちょうどこの曲が大ヒットしていた年の春に独立し、仕事のない日はこの曲が納められていたアルバム「Time
to Destination」を繰り返し聴いていたことが思い出されます。