ようこそ、あなたは 人目のお客様です。( Since 1999/2/2)
本日のアクセス数: 昨日のアクセス数:

トップページ

情報室
IT資格情報
所有資格
実験室&作品展示室
談話室
遊戯室
趣味の部屋
購読雑誌紹介
プロフィール
雑記帳
気ままにブログ

業務紹介
 ・会社案内
 ・業務内容
 ・サポート料金表
 ・使用機器
 ・主な業績

メ−ル送信
備考
ページ毎アクセス集計
サイトマップ

[2003/10/02] 危機一髪・登山編

 今回の危機一髪は登山編と言うことで書いてみたいと思います。
 私が登山を始めたのは20代後半からでした。そしてそれから毎年のように年数回ほど登ってきていますので、回数としてはそれなりの回数を登ってきていると思うのですが、でも過去を振り返ってみても山では危機一髪と呼べる経験をした記憶がほとんど無いのです。
 従い今回は、正直言ってちょっとタイトル倒れの内容になってしまいそうですが、ご容赦のほどを(^^;。

 最初は冬山での経験です。
 以前にこのコーナーで、「怖かった話・冬山編」として冬山で怖い思いをした経験を紹介しましたが、その時にもう一度膝ががくがくするような思いを経験をしていたのです。
 その時は冬の八ヶ岳でたった一人でキャンプし、その翌日に赤岳に登ろうとしていたのですが、登り始めて稜線に出てみると、強風のために登山道が完全に吹き消されてしまい、その急斜面のどこが登山道なのか全く分からない状態になっていたのです。目の前に続いているのは、ただがりがりに凍り付いた雪の斜面だけでした。両側は数百メートル下まで滑り台の様な急斜面が続いています。
 靴に付けたアイゼンは良く効きましたので、ピッケルを手になんとか一歩一歩道無き道を登っていきますが、その日は平日ゆえ周りを見回しても私以外の人は全く見あたりません。直下の行者小屋も平日は閉鎖されていて人はいません。ふと、ここでもし万が一何かあると、私が次に発見されるのは今度の週末かも...、と思い始めてしまったら、思いはどんどん悪いことばかり考えるようになり、次第に足ががくがくしてくるのがよく分かりました。
 それでももうしばらく登ってみたのですが、膝の震えが止まらないのに気づき、もうこの状態では駄目だ、今回はここで諦めて引き返そうと決心したのでした。

 次は北アルプスの新表銀座と呼ばれている、燕岳から常念岳、蝶ヶ岳を経由して、大滝山から徳本峠まで縦走した時のことです。
 燕から蝶ヶ岳まで気持ちよく縦走し、最後の大滝山から徳本峠へ向かう長丁場の登山道を黙々と歩いていた時のことでした。徳本峠まであと30分ほどというところまで来た時、ふとかなり前の方の茂みからなにかごそごそという大きな音がして来るではありませんか。何だろう、猿かな、カモシカかな、それとももしや熊...。
 ただ周りの笹が結構生い茂っていて、音のする方が良く見通せないのです。
 そのまま足を止めてどうしようか悩みます。しばらく待って音がしなくなるのを待つか、それとも別なルートを取るべく今下ってきた道を引き返すか(ただ別なルートで下ろうとすると、4時間ほど登り返さなければならず、これだけは出来たら避けたいというのが本音)。
 10分、20分待ってもごそごそいう音は遠ざかる気配を見せません。うーん、どうしよう。
 熊だったらさすがにちょっとやばいぞと思い、30分ほど経過した時点で諦めて、今下ってきた道を登り始めたのでした。あと30分で峠の小屋に着くのにと、かなり悔しかったです。
 数分ほど歩いた頃、ふと振り向くと下の方から一人の登山者が登ってきたではありませんか。あれ?、熊はいなくなったのかなと思い、さっき下の方でなにかごそごそしていませんでしたか?と聞いてみると、猿ならいましたよとのこと。
 とりあえず熊でないと言うことが分かって一安心。でも下っていてそのごそごそがだんだん自分に近づいてくるのはあまり気持ちの良いものではありませんでした。猿にだって襲われたらいやですから。

 最後にもう一つ。五竜岳に仲間3人で登山した時のことでした。
 朝、スタート時点でぽつぽつと来ていたのですが、登れば登るほど風雨が強くなっていき、お昼頃にはそれはものすごい暴風雨と化してしまったのです。そして登山道がまさに川となって濁流が勢いよく流れる様になったため、これではもうこれ以上登るのは危険すぎると判断して、山頂まであと1時間ほどかという地点で引き返してきたのでした。
その時の記録的な大雨はあちこちで大きな被害を出しましたが、それにしてもあれほどものすごい雨は初めての経験でした。