今回は最近中小企業診断士の勉強をしていた際、ふと感じたことを書いてみたいと思います。ちなみに私の会社がどうと言うことではなく(^^;、あくまで一般論ではあります。
小さい会社が仕事をしていく上で重要な事。
もちろんその業務をこなせるだけの知識力も技術力も無ければいけませんし、仕事を取ってくる営業力も必要です。あと事業が立ち上がるまでの資金力もかなり重要です。
でもその仕事を継続していく上で最も大事なことは、これだけは他社に負けないと言える部分を持てるかどうかではないかと強く感じます。
それがなければ、結局その他多くの会社との差別化が出来ずに、顧客側から見てその会社をあえて選ぶ理由も無くなってしまいますから。
ちなみに低価格というのは顧客の注目を引きやすい方法ですが、注意も必要です。それはシステム的に他社より安く出来、かつそれで利益が出る仕組みが確立できていなくては駄目と言うことです。ただ単に赤字でやっているだけの安さだったら、仮に一時的には何とかなるかもしれませんが、継続することは困難ですし、また安さで来たお客さんは他にもっと安いところが出てくれば、そちらに流れてしまいがちでもあります。
やはり小さい会社は出来るだけ価格競争は避けて、顧客に選んでもらう選択基準を価格以外の独自の魅力ある製品やサービスにもっていくことが必要でしょう。
また小さい会社であればあるほど機敏に動けるわけですから、時代の流れに柔軟に対応していくという事も大事なことです。今までがこうだったからとか、今あるものをどう守るかを考えるより、今後の時代に向けてどう変化していったらよいかを常に考えているべきでしょう。これからは変化に対応できる会社だけが生き残れる時代と言っても過言ではありません。
ただしいきなり今日から変わろうと思って変われるものでもありません。常に1年後3年後5年後を考えた上で、いろんな手を打っていく必要はあります。もちろん時代は変化していきますので、都度その計画を見直すことも必要です。
そしてもう一つ感じたのは、小さい会社になればなるほど顧客シェアを大事にすべきであると言うことです。
顧客シェアとは、例えばある一人の顧客のニーズのうちどれくらいを自社でまかなっているかのシェアのことで、顧客シェアが高いと言うことはその顧客が自社の製品なりサービスを繰り返し選んでくれる確率が高いという事を意味します。
そのためには高い顧客満足度を提供することも必要ですし、顧客一人一人に応じた差別化したサービスや情報提供を行う事が必要です。
そうすることで、新しい顧客を増やすことがなかなか難しい現状においても、顧客シェアを上げることで売上を伸ばすことは十分に可能だと思うのです。
そして自社の製品なりサービスに満足してもらえた顧客の多くは、たいてい他の人にも自社のことを勧めてくれるものです。
