今まで生きてきた人生の中で、どんな人にも必ず人生の転換点となるターニングポイントがあったはずです。私も思い返してみるとそれは3つあったように思います。
まず最初は大学の時でした。自分の性格がマイナスからプラスへと変わった時と言っても良いでしょう。
大学にはいるまでの私はそんなに活発でもなく、音楽と本と映画が大好きなおとなしい少年でした。そんな人生が大きく変わるきっかけとなったのは、大学3年の時に経験した大失恋でした。あくまでも私の片思いでしたが。
実家を離れて下宿生活をしていましたので、大学やアルバイト先から下宿に戻ると、一人部屋の中で落ち込んでいまして、多分半年ほど失意のどん底にいたと思います。
そんな私を大学の友人達が見るに見かねて、まず気分を変えるために服装から変えようよと私を連れ出して一緒に買い物に行ってくれ、そして体を動かそうよと当時流行始めていたテニスを教えてくれたのでした。
それからです、私の性格が大きく変わったのは。自分でもこんな自分では駄目だ、変わらなくてはと思っていたこともあり、積極的にいろんなことを始めるようになりました。そして服装も当時の大学生並みになって流行にも敏感になり、またテニスに熱中したり仲間でスキーを始めたりなど活発になりました。
そして大学の卒業前、最後の思い出にと、かつて振られた彼女を誘ってテニスのデートをすることが出来たのは、今でも甘い思い出の一つです。
次のターニングポイントは、自分の生きる道として、コンピュータ関係の仕事を選んだ時です。それは大学を卒業して地元の会社に就職して10年が経過しようとする春のことでした。
その1年前ほどからAppleのMacintoshというパソコンに熱中していた私は、その大好きなMacintoshで仕事をしたいと思うようになり、とうとうそれまで勤めていた会社を辞めて、Macintoshの販売を行っていた別な会社に転職することを決心しました。
そのころの私はMacというパソコンに心底惚れ込んでしまっていて、Macさえいじることが出来れば幸せという日々でした。何時間いじっていても飽きると言うことがありませんでした。まだWindowsは3.1の頃で、そのDOSがちゃちなGUIの殻をかぶっただけのOSに比べると、Macはなんてスマートでしゃれていて、ユーザフレンドリなこれぞ本物のGUIという機能を実現していて、そしてたくさんの革新的なソフトが生み出されていたのですから。
当時はほとんどMacの伝道師と化していましたので、周りのWindows3.1使いの人からはかなりうるさがられたと思います(^^;。
そんなMacをメインとする仕事が出来て、最初は幸せ一杯だったのですが、ただその転職した会社は大きい会社では無かったゆえ、一人で営業から技術、サポートまで全部こなさなくてはならず、システムエンジニアとしての仕事を期待して入った私は、最初は特に営業がらみの仕事がいやでいやでたまらかったです(^^;。
ただ今にして思えばそのいやだった営業をしたからこそ今の自分があるんだなあとも思うのです。つまり独立して仕事をするためには、仕事をもらうための営業力が何より必要であり、多分技術者としてのみやってきて営業の経験が無かったとしたら、独立して仕事をすることはかなり困難だったかもしれないなと感じるのです。
そして3番目のターニングポイントは、独立して仕事を始めるようになった時です。
コンピュータに関係した仕事をするという路線はそれまでと変わらないものの、これからは使われる立場でなく、自分で経営していかなければならなくなった(自分一人で全てをやらなくてはいけなくなった)という意味で、非常に大きな変化でした。
また自分の知識を初めての相手に知ってもらうためにも、また自分の知識向上のためにもとIT資格にチャレンジを始めたのもそれからでした。IT業界は、現状維持というのは取り残されることを意味する変化の激しい世界です。自分に積極的に勉強させる意味でも、資格チャレンジは非常に役立っています。