昨年7月から今年1月までに買って読んだ本について、紹介してみたいと思います。
「がなり説法」 高橋がなり/インフォバーン
私の好きなテレビ番組「マネーの虎」にレギュラー出演しているベンチャー企業ソフト・オン・デマンド社長高橋がなりの「日本一簡単なビジネス指南」書です。
自分を負け犬代表と名乗り、個性あふれるビジネス談を展開していますが、とにかく語り口がストレートで分かりやすいのが良いです。脱・負け犬十か条に出てくる、自分の限界を自分で作るな、出来ない理由を考えるな、迷った時は苦しい道を選べ、などは私も大事にしたい言葉です。
「チェンジ・ザ・ルール」 エリヤフ・ゴールドラット/ダイヤモンド社
「ゴール」、「ゴール2」に続くゴールドラット博士の最新刊です。
今回はERPソフトを導入したのに効果が出ないという事例を取り上げて、現状のルールのままシステムを導入しても駄目で、最適化するためにはルール自身を変えることが何より大事なのだと言うことが、分かりやすく物語風に書かれています。ちょうど中小企業診断士の勉強をしている時に読んだので、ERPシステム、問題の解決手法、経営的判断など、いろいろと勉強になる事も多かったです。
「ネットの落とし穴」 舟山聡+ネットトラブル取材班/翔泳社
最近ではインターネットを通じての様々なトラブルが発生していますが、この本はそんな代表的なトラブル事例を40例取り上げて、舟山弁護士による具体的な解決策と回避策を紹介したもの。トラブルに巻き込まれないためにも、またトラブルに対応するためにも、一度は読んでおくと良い本だと思いました。(もちろんこの手の本はこれ以外にも出ていると思いますが)
「神々の山嶺(いただき)」(上下巻) 夢枕獏/集英社
つい先日、冬山に登った時にテントの中で読むために買った夢枕獏の山岳小説です。文庫本で買ったのですが、上下巻でかつそれぞれが500ページ以上と厚さもあって、まだ全部読み切れていません(^^;。
「IT革命はどこへ消えた」 三石玲子/主婦の友社
数年前、国内であれほど盛り上がっていた「IT革命」。なぜ日本ではIT革命が進まないのかを笑い飛ばしながら、でも普通の人や弱者のIT革命は着実に進行しているということを様々な角度から検証していて、ちょっと脱線もあるけれど、うなずくところも多く、それなりに楽しめました。
「人を動かす」 D.カーネギー/創元社
人間関係について悩んでいたらこの本を読んでみたらいいよとの発言をネット上で見かけて、私もさっそく買ってみました。
人間関係の古典として世界的ロングセラーともなっている本書ですが、私も読んでみてすっかり内容に魅了されました。私、本を読んでいて気に入った文章があるとページの端を折っておく癖があるのですが、この本に関してはほとんどのページの端を折りたくなったといっても過言ではありません。そして最初はハードカバー本で買ったのですが、思わず持ち歩きに便利なようにと文庫本版まで買ってしまった私です。
人を動かす三原則、人に好かれる六原則、人を説得する十二原則、人を変える九原則、幸福な家庭をつくる七原則から構成されていて、人間関係について悩んでいる人、またそうでない人にも是非お勧めしたい本です。
名著です。
「道は開ける」 D.カーネギー/創元社
上記の「人を動かす」に感銘を受けて、次に買ったのがこの「道は開ける」でした。
この本は、悩みとその克服方法について書かれた本で、こちらも噂に違わず優れた内容となっています。全ての人には多かれ少なかれいろんな悩みがあると思いますが、そんな悩みを解決するヒントが全編にちりばめられています。
こちらもぜひ一度読んでみる事をお勧めします。
「システム管理者の眠れない夜(新装改訂版)」 柳原秀基/IDGジャパン
「システム管理者の眠れない夜」は最初の版が2年前に出ていてそちらも読んでいたのですが、今回内容をかなり追加修正した上で新装改訂版として発売されたので、ついつい買ってしまいました。
システム管理者の様々な苦労がおもしろおかしく書かれていますが、システム管理者が読んでも、またそうでない人が読んでも、身に覚えのあることが多分たくさんあるのではないかと思います。システム管理者の苦労を知ってもらうためにも、ぜひ多くの人に読んでいただきたい1冊です。
「小さな会社が成功する法」 吉岡憲章/廣済堂出版
書店で見かけて思わず買ってしまった本です。本書のキーワードは「ナンバーワンになるな、オンリーワンになれ!」と言うことですが、単なるビジネスのハウトゥ本ではなく実際の中小企業の成功例、失敗例を実名でたくさん紹介しているので、非常に参考になります。
そう、私が目指しているのもオンリーワンなのです。
「凡人の逆襲」 神田昌徳・平秀信/オーエス出版社
こちらも書店で見かけて思わず買ってしまった本です。ビジネス指南書ですが、こちらは実際に今、成功している会社のトップが経験に基づいて書いている現在進行形の内容となっています。一般的なと言うよりはちょっと個性が強い面もありますが、でも実際に成功しているという裏付けがあるので、説得力はあります。目から鱗の言葉もあちこちに。
「ラッキーマン」 マイケル・J・フォックス/ソフトバンクパブリッシング
これは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で有名な俳優、マイケル・J・フォックスの現在進行形の自伝です。
彼がパーキンソン病という難病と闘っているというニュースは数年前に全世界を駆けめぐりましたが、この本では彼の病気の発病からその病気との戦いを主軸に、小さい頃から今までのことが彼の言葉で語られています。
何より非常に謙虚であると言うこと、そして実にしっかりした文章で語られているという事、それが良い意味で意外でした。
思いの外感銘を受けた1冊でした。