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[2002/08/23] 有限会社の設立手順

 私は自分でやっていた仕事を約2年前に有限会社化しましたが、その際お金があまり無かったのと、今後の自分の業務の勉強のためにもと思い、自分一人で全ての手続きを行ってみました。今回はその際に行った手続きについて簡単に紹介してみたいと思います。
 もちろん過去に会社を設立したことなど無く、全てが初めてで分からないことだらけで、まさに手探りでの作業の連続でした。
 なお私が有限会社設立の際に参考にしたのは以下の2冊でした。

 「自分の会社を持つなら有限会社にしなさい」明日香出版社
 「有限会社の設立と運営のすべて」 日東書院

 それと実際の定款作成作業に取りかかってからは、以下に紹介する様式集に付属している解説書《記入例付》が大変参考になりました。
 さて有限会社の設立を決意して以来、1ヵ月間ほど上記の本などを読んで少しづつ勉強をしてはいたものの、設立に向けての具体的な作業に取りかかったのは設立予定日のほぼ10日ほど前からでした(^^;。

 私が有限会社を設立した際に行った手続きは以下となります。なお一部記憶が曖昧になってきていますので、勘違い等あるかもしれません。

[1]会社の内容の決定
 社名、資本金、事業目的などを決めます。
 これは定款(ていかん)に記載する内容にもなります。
 中でも重要なのは社名の決定で、社名を決める際には同じような名称の会社が存在していないかどうか、登記所に行って類似商号を調査する必要があります。

[2]代表者印、社印、銀行印、ゴム印の作成
 あまりお金をかけたくないと思いつつ、でもこれらは必要なものですし...。

[3]定款(ていかん)の作成
 上記[1]で決めた内容を元に定款を作成します。
 私は日本法令から出ている「有限会社設立登記申請届出様式集」(4500円)を文房具店から買ってきて、これを元に作成しました。これには定款、登記等に必要な書類一式が含まれていて大変便利です。解説書《記入例付》も付属しています。
 ただそうは言っても実際に記入する段になると、書き方等であれこれ悩むことが多かったです。

[4]定款の認証
 定款が完成したら、次に公証人役場に出かけて定款の認証を受けます。
 行ってその場ですぐ認証してもらえると、さすがにほっとします(^^)。
 4万円の収入印紙と認証手数料がかかります。

[5]出資金の払い込み
 次に払込み銀行を決定し、出資金300万円を払い込みます。
 まず銀行に出資払込事務の委託を申請し、OKの返事を受けてから実際の出資金の払い込みを行い、払込金保管証明書を発行してもらいます。
 私はてっきり払い込みをした当日に証明書を発行してもらえると思っていたら、そういう訳にも行かないと言われ、けっこう焦りました。この頃になると、登記予定日があと数日までに迫っていましたので。
 手数料は払込金額の1000分の2.5程度だったような。

[6]登記手続き
 最後は登記の申請です。
 必要な書類は様式集に付いていますので、それを元に作成します。
 申請書類を指定に従いまとめ、それを登記所に持っていって申請します。
 手数料は6万円。
 私が行った時は審査の完了は(たしか)3日後と出ていましたので、その当日に結果を見に行きます。
 内容にミス等無いかどうか心配していたのですが、なんとか補正もなく無事登記完了。
 これでやっと有限会社の設立完了です。

[7]税務署等への届出
 登記が完了したら次は税務署や市役所、地方事務所等へ様々な届出を行います。

 と、こんな流れで設立を行ったのですが、なんとか自分ですべての手続きを完了してみると、最初思っていたほど大変なことでも無かったなあと言うのが正直な感想です。決して簡単という事でもありませんが、頑張れば一人でも出来ないことはありません。これから会社を興そうと考えている方、ぜひチャレンジしてみてください(^^)。