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[2002/01/25] 八方スキーの思い出

 今ではさすがに1シーズンに数回(片手で数えられるほど)しか行かなくなりましたが、20代から30代にかけては毎シーズン10回から多い時は30回ほどもスキー場へ通ったものでした。
 スキーを始めたのは大学に入ってからですので、スタートとしては遅かったと思います。というか地元の友人も同年代の人は高校くらいまではスケートくらいしかしたことがない人が多かったように思います。まだスキーがブームになる前でしたし。
 最初の頃は周りの仲間がやっているから一緒に遊ぼうという感じが強かったのですが、そんなあそび気分を吹き飛ばしてくれたのが、大学を卒業して入った会社で初めて行った冬の八方スキー合宿でした。
 初めての八方と言うことでコースもよく分からず、ただひたすら先輩の後をついて上まで登るしかなく、そして下るコースも先輩の指示通りにとんでもないコースを滑らされ(^^;、恐怖で足はすくむし下からは早く来いと怒鳴られるし、こけにこけまくってそれはもう身も心もぼろぼろになったのでした。
 当時はまだ八方にはペアリストが珍しかった頃で、もちろんゴンドラも高速クワッドもなく、あるのはほとんどがシングルのゆっくりしたリフトだけでしたので、下から一番上まで行くにはそのシングルリフトを7本か8本乗り継いで行かなければならず、下を朝出ても上に着く頃にはもうお昼近かったのを覚えています。(もしかするとゴンドラはもうあったかもしれませんが、ちょっと記憶が曖昧です。済みません。)

  私のチャレンジ精神に火がついたのはその時からでした。
 とにかくあの斜面(特に兎平と黒菱のゲレンデ)を一度もこけることなくノンストップで華麗に滑り降りてみたいというのが、当時の私の一つの大きな夢になりました。
 私の八方通いが始まったのはそれからでした。
 一時は毎週末のように仲間でまたは一人でも通いましたね。高速が豊科まで開通し、片道2時間もあれば八方に着けたという近さもありましたが、朝5時頃に家を出て八方の駐車場に7時頃着き、それから急いでゴンドラ乗り場に向かい、朝一番のゴンドラで上に向かい、朝一番のゲレンデを気持ちよく滑るのが楽しみの一つでした。ちなみに「気持ちよく」という意味は滑りが最高という事ではなく、あくまで誰もゲレンデにいないのでぶつかるとかコース取りをあまり考えなくても済むという意味です。こけまくるのはいつも同じでした(^^;
 朝一番のゲレンデは大抵かちかちか、こぶの間に30cm位の新雪というコンディションが多く、それはとても滑りにくいものでした(^^;。
 八方ですが、兎平ゲレンデ(仲間内ではぴょんぴょんと呼んでました。滑る人が皆こぶで兎のようにぴょんぴょん跳ねる事から。)のこぶはとにかく大きく、それが長い距離続くのが特徴で、最初は本当に恐怖でした。
 逆にその隣の黒菱ゲレンデはこぶはそんなに大きく発達することはないのですが、とにかく斜面が急で上から下を覗くと本当にがけの上から身を乗り出しているような錯覚さえ覚えるほどで、怖いと思うと腰が引けてまともに滑ることが出来なくなりますので、その恐怖心の克服が最大のポイントになります。
 ある時など、友人が連れてきた初心者(男です)が恐怖の為にゲレンデの上でぺたりと座り込んで身動き出来なくなった事もあるほど、チャレンジャブルなゲレンデです。

 最初の頃はとにかく練習したくて、週末だけではもの足りず、平日も仕事が終わった後スキーのナイターにまで行ったものでした。会社から車で40分ほど走ると車山スキー場があって、そこがナイターを夜10時頃までしていましたので、夜7時過ぎまで残業をしてからナイタースキーに行っても2時間位は滑る事が出来たのです。
 それにしても今から思えばあの車山ナイタースキーはとんでもなく寒かったです(^^;。マイナス20度近い時など、30分滑る度にレストハウスに飛び込んでストーブにあたらないといられませんでした。あの頃は若かったというのもありますが、とにかく最初の頃は滑れば滑っただけ上達するのが分かり、それが面白かったのだと思います。

  そして八方へ通い出して7、8年ほど経った頃でしょうか。ある時、一度兎平のこぶを一度もこけずにノンストップで滑り降りることが出来たのです。
  ただノンストップで下りると言うことはものすごいエネルギーを消耗することとなり、下についても当初予期したほどの感動を味わう余裕など無く(^^;、ただただしばらくの間ひんやりとした雪面に倒れ込んでいたのを覚えています。
 もちろんその後で飲んだビールの味が最高だったことは言うまでもありません(^^)