今回は最初に目指すお勧めの資格という事で書いてみたいと思います。
現在、コンピュータ関連の資格は本当にたくさんあり、どれから取ったらいいのか悩むほどです。私も資格を取り始めた頃は、どれを取ったら良いのだろうと資格の本を片手にずいぶんと悩んだものです。
私も今までいろいろな資格を取得してきましたが、これは役に立ったというものから、確かに勉強にはなったけれどそれだけだったかなという資格もあったのは事実です(^^;。
以下はそんな私のあくまで個人的な主観に基づく最初に目指すお勧めの資格です。
やはり一般的にもっとも知名度があり評価も高いのは、何と言っても情報処理技術者試験でしょう。国家資格と言うこともあって、試験にもよりますが難易度も高く、暗記が通用する試験ではありません。ただ特定OSやソフトに依存しない内容となっていますので、即実務に使えるかというとそうでもないというのもありますが、でも基本的な知識として知っておくべき内容だと言うことも確かで、そう言う意味ではやはり一番のお勧めの資格となります。
ソフト開発、システム管理業務関連ならば基本情報技術者が、その他一般のパソコン利用者は初級システムアドミニストレータが最初に受ける資格になるでしょう。この2つの試験は比較的合格率も高く、内容的にもしっかりと勉強すれば十分合格出来るレベルです。逆に開発者やEUCの担当者なら合格出来ないとまずいでしょう。
ソフト開発部門ならその次にソフトウェア開発技術者にぜひ挑戦してください。ネットワーク関連なら情報セキュリティアドミニストレータかテクニカルエンジニア(ネットワーク)。いずれも合格率が6、7%から10%前後と低く、そう簡単には合格させてくれませんが、特に午後問題のトレーニングは実際の仕事の上でも少なからず役に立つはずです。
そのほかに一般の方が目指されると良いかなと思う試験にP検(パソコン検定)があります。主にWindowsを対象としたエンドユーザ向け資格で、ハードウェア的な知識から通信、インターネットまで、またExcelやWordなどの使い方まで幅広く出題されますので、パソコンに関する幅広い知識を身につけるにはまさにうってつけだと感じました。また初心者クラスから試験が用意されているのも特徴です。普通にパソコンが使える人なら3級はクリアしないとまずいでしょう。ただ2級は現在は文書作成の実技もあり、かなりな難関となっています。
ただ準1級、1級は一転してシステム管理者的な内容が強くなり、2級以下とずいぶん方向性が違います。
パソコン全般的な知識を勉強出来る点でP検はお勧めですが、ただ一般的な知名度はそこそこと言った感じでしょうか。でも個人的には2級以上の合格者には一目置きたいです(^^)
最近エンドユーザ向け資格として人気のあるものにMOUS(マイクロソフトオフィスユーザ検定)があります。これはマイクロソフトが自社のオフィスソフト(Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlook)について一般と上級の2レベルの試験を実施しているもので、現在オフィスで最もよく使われているExcel・Wordなどの勉強が出来て、実務に即生かせる資格と言う事で人気も急上昇中です。
試験のレベルですが、一般レベルはそのソフトを普段からある程度使っている人なら合格出来て当たり前のレベルですが、まだあまり使い慣れていない方が目標とするには恰好の資格になるのではないかと思います。
上級レベルは一般に比べるとさすがに難易度が上がりますが、最近では対策本も充実してきていますので、それらを一通りこなせば合格ラインが見えて来るという意味で、チャレンジャブルな試験と言う事では無いような気もしていますが、でもオフィスの持つ機能の隅々まで勉強出来るという意味では上級も受けてみる価値はあると思います。
なおMOUS試験はあくまでソフトの使い方に関するテストですので、MOUSに合格出来ても素晴らしい文章が作成出来るとは限りません(^^;
システム管理者向けの資格としては同じくマイクロソフトが実施しているMCPがお勧めです。Windows2000を中心としたネットワーク、システムに関する資格群で、今ベンダー資格の中でも最も注目されている資格の一つです。大手通信会社やベンダーでもMCPの取得者数をPRに載せているところもあるくらいです。
NT4トラックの頃は対策本さえやればなんとか合格出来たのですが、Win2000トラックに移行してからは難易度がぐんと上がり、サーバやネットワークに関する幅広い知識が要求されるようになり、そう簡単には合格させてもらえないようになりました。とりあえずWin2000トラックの試験でまず目指すのは70-210
Windows2000 Professionalか70-215 Windows2000 Serverのいずれかになると思いますが、いずれも対策本を1冊やったからと言って合格出来るほどやさしい試験ではありませんので御注意を。(NT4トラックで試験を受けてきていたり、あるいは日頃からWin2000でシステム管理をされている方には、それなりに敷居は低くなります)
データベース関係のエントリー資格としてはオラクルが実施しているORACLE MASTER資格の中のSilverがまずあげられます。MCPにもSQL
SERVERに関した試験も用意されていますが、あちらはとびきり難易度が高い試験で最初の第一歩としてはあまりお勧め出来ません(^^;
Silverは1Q0-005 SQLと1Q0-006 Oracle入門の2つの試験に合格すれば取得出来ます。SQLはデータベースの基礎とも言えるSQL言語に関した試験となっていて、データベースに関わる人なら最低限これくらいの知識は無いと仕事にならないでしょう。Oracle入門はデータベースの「オラクル」に関する基礎的な試験となっていて、普段オラクルをいじった事のない人にとってはちょっと難関になってしまうと思いますが、でもデータベースとはという基礎的な知識が身に付きます。
通信関係のエントリー資格としてはシスコが実施しているCCNA資格がお勧めです。シスコの資格は、基本的には自社のルータやスイッチを使ったネットワーク構築の為の資格なのですが、CCNAはその中でもエントリー用の資格となって通信の事を勉強したいという人にもお勧め出来る内容となっています。ただ試験には通信の基礎的な部分以外にも、シスコルータの設定などのコマンドも出題されますので、それなりに覚えなければいけないのですが、対策本も充実していますので敷居はそんなに高くないです。
最後にパソコン資格そのものではありませんが、簿記と英語についても出来るだけチャレンジしてみてください。
私は簿記では日商の試験にチャレンジしていますが、3級の知識はどんな仕事をしている人にとっても少なからず役に立つと思うからです。
また英語もTOEICにチャレンジしていますが、ことコンピュータ関係の仕事をしていると英語はどうしても避けては通れませんし、これからの時代、英語はますます重要になっていきますので、ぜひチャレンジしてみてください。
(2005/01/06 補足)上記を書いた時点ではまだMCAは始まっておらず、CompTIAの試験も始まったばかりでした。現在ではシステム管理者、通信関連、データベース関連の第一歩としては、上記で書いた資格よりもう少しエントリークラスとして、マイクロソフトのMCAあるいはCompTIAのA+/Network+がお勧め出来ます。