日にち:2020年4月15日
場所:長野県八ヶ岳
コース:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→天狗の奥庭→黒百合ヒュッテ→渋ノ湯
天気:晴れ
前日の蓼科山はラッセルで山頂に届かずでしたので、それなりに人が入っているであろう天狗岳ならなんとか山頂にたどり着けるのではと期待して2日連続のバックカントリー(テレマークスキー)に出かけて来ました。
一昨日の新雪は樹林帯では60cmほどもさらさらのままで積もっていて期待が高まりましたが、稜線は残念ながら昨日吹き荒れた暴風でほぼ吹き飛ばされたか、ハードパック状態でした。
唯一コルの北斜面でパウダー滑降を楽しめました。
今日見かけた人は、小屋の人を除けば二人のみでした。ただ他に唐沢鉱泉から登ってきた人が数人いると思われます。
自宅を5時30分に出発して渋ノ湯に向かいます。6時10分、渋ノ湯に到着。有料駐車場の申込をします。
6時29分、歩き始めます。スキーはザックに付けてあります。
登山道の積雪は30cmほど。登山道には昨日のものと思われる足跡が一人分。クラストしていないので、アイゼン無しで歩きます。スキーはいつも通りザックに付けています。
登るに従ってだんだんと積雪が増えてきます。
昨日のトレースはすでに膝ほどのラッセル。
足の上げ下げで疲れてきましたので、スキーで歩くことにします。スキーだと10cmほどしか沈みません。
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この辺りは膝上。これは大変だったでしょう。
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8寺51分、やっと唐沢鉱泉分岐。まさかここまで2時間半もかかるとは...。
黒百合ヒュッテが近づくと急にトレースの幅が広がりました。
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それでもラッセルはきつそう。
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黒百合ヒュッテが見えてきました。
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10時2分、黒百合ヒュッテ。疲れたので少し休憩します。
10時13分、スタート。この先はスノーシューと思われるトレースがうっすら。
あれれ、トレースはここまで。この先は山頂までノートレースでした。
風が無く日差しが強いので雪がシールにべっとりとくっついて歩きにくいです。
10時27分、中山峠。シールは諦め、ここからつぼ足・アイゼンにしました。ただアイゼンにも雪が大量に付くので歩きにくいです。
最初の急斜面。ここは雪が柔らかく腰ラッセル。
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急斜面を登ると正面に両天狗岳。予報通り風が弱く、日差しも強くて寒さは感じません。
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今回やっかいだったのはこの吹き溜まり。足を載せたときは大丈夫かなと思っても体重をかけると30cmほど沈み込みますので、体力を消耗します。
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天狗岳がだいぶ近づいてきました。
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稲子岳、にゅう。
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また巨大な吹き溜まり。
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この急斜面は柔らかい雪が10cmほど付いていて登りやすかったです。
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巨大なシュカブラ。
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この先はいつも通りのカリカリ斜面。アイゼンだと新雪よりは歩きやすいです。
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東天狗岳東斜面。何となくですが稜線から飛ばされた新雪が積もっていそう。
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天狗の鼻、東天狗岳山頂。
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北八方面。
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稜線はクラスト、地面、シュカブラのミックス。
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西天狗岳。
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西天狗岳東斜面。新雪がたっぷりと吹き溜まっていることを期待していましたが、昨日の暴風は北風だったということで、どうも状態はあまり良くない感じです。
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東斜面を見下ろします。
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天狗の鼻。
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この先の斜面は新雪はほとんど着いておらず、かちかちの部分も多いので、アイゼンとピッケルで慎重に登ります。下から見て右手側の方が登りやすかったです。
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進路をふさぐ巨大吹き溜まり。
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ここは左側をなんとか通過。
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その先は20mほど深雪のトラバース。
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山頂が見えてきました。
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吹き溜まり、シュカブラゾーンの自分のトレース。
12時42分、東天狗岳山頂に到着。昨日、今日でおそらく私が最初。風も多少ありますが、休憩出来るほどです。
南八。
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南アルプス、中央アルプス。
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西天狗岳。
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西天狗岳東斜面をズーム。うーん(^^;。右側の白いところは吹き溜まりだと期待して向かうことにします。
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北アルプス方面。
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乗鞍岳。
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北八方面。
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蓼科山。
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浅間山方面。
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浅間山もずいぶんと真っ白です。
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コルまで下り、ここでお昼とします。ここはいつも無風地帯。
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東天狗岳を振り返ります。
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休憩後、西天狗岳への急登を登っていきます。茶色い部分はザラメ化しつつあるところ。
東斜面の様子。
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山頂は新雪で真っ白。
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13時28分、西天狗岳山頂。
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赤岳。
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北八方面。
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東天狗岳。
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13時35分、滑る準備をして滑り始めます。最初は快適ザラメ。
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斜面を見下ろします。
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風でハードパックされています。シュプールはなんとか残りますが、あまり快適ではありません(^^;。
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正面に東天狗岳。
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後半は風紋ででこぼこ。
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まあこんな日もあります(^^;。
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コルから北斜面に滑って行きます。
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やっとパウダーと呼べる雪が(^^)。
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今回の降雪のせいか、積雪は豊富でまだ藪がほとんど気になりません。
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新雪が深くなってきました。そろそろ今シーズンのラストパウダーかな。
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この辺りは新雪が30cmほど。距離は長くありませんが気持ち良いパウダーを楽しめました。
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天狗の奥庭側にトラバースしていきます。
登山道を越え、東側斜面を滑って行きます。
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こちらの斜面は日差しの影響で湿雪あるいはプチモナカが多かったですが、ここは柔らかい雪のままでした。なんて気持ち良いんでしょう(^^)。
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天狗岳を振り返ります。
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最後に黒百合ヒュッテ前斜面を滑り降ります。
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パウダーを期待していましたが実際にはもなか雪(^^;。でも堅めではなかったので、なんとかシュプールを刻むことが出来ました。
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14時42分、黒百合ヒュッテ。この先も登山道脇を滑れなくもないのですが、すでに足が終わっていること、おそらく重い雪になっているだろうし変に足を取られてひねってもいやなので、安全第一でスキーは担いで歩いて下ることにしました。
ただ下りでは雪がゆるんで来ていてめちゃくちゃ歩きにくく、渋ノ湯に到着したのは16時33分にもなっていましした。
最後に登山道の状況です。登山口・黒百合ヒュッテ間は、今日の夕方までにある程度トレースが出来ましたが、ただ雪の状態があまり良くないので上り下りともいつもより時間がかかると思います。
黒百合ヒュッテ・山頂間は朝は踏み跡が無く、私が最初でトレースを付けました。ただ吹き溜まりが多く、かなり歩きにくかったです。
唐沢鉱泉・黒百合ヒュッテ間は朝は踏み跡がありませんでしたが、帰りには数人ほど歩いたと思われるしっかりしたトレースが付けられていました。(西天狗から唐沢鉱泉方面は、私が山頂にいたときにはノートレースでした)