日にち:2015年5月11日
場所:山梨県富士山
コース:河口湖口(五合目)→吉田口登山道→九合目手前まで→吉田大沢→河口湖口
天気:晴れ
高気圧に覆われて快晴が期待出来たこの日、今シーズン初めての富士山にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてきました。今年はどこも雪が少なめなのですが、富士山も例外では無く、いつもより1ヶ月ほど早い雪解けということで、いつもより少し早めのこの時期に吉田大沢に出かけてきました。
確かに雪は少なく、まるで6月中旬の様な状況でした。7合目から下にはほとんど雪は無く、8合目から上はまだ雪はたっぷりでしたが、今の時期は8合目から上は北面の吉田大沢は雪が緩まずに堅いままということで、快適ゾーンが例年に比べて極めて狭いという感じを受けました。5月下旬になれば稜線からざらめ滑降が楽しめるとは思いますが、その頃には8合目から下には雪がもうなさそうな今シーズンです。
自宅を朝4時に出発し富士スバルラインの五合目の駐車場を目指します。
次の2枚は途中で撮影した富士山の様子です。雪が少なく、本当に6月中旬頃の富士山です。
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もう少し近づいてから撮影してみます。
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次の写真は同じ場所にて2014年5月30日に撮影したもの。今年の雪の少なさには唖然とします。
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もう一枚、同じく2014年6月13日に撮影したもの。やはり今年の富士山は約1ヶ月雪解けが早いですね。
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トイレに立ち寄ったすぐ横にこの看板がありましたので、徒歩3分ならと奥庭自然公園に行ってみます。
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まだ着きません(^^;。
10分ほど急ぎ足で歩いてやっと小さな展望台に到着。
南アルプス側についてはまあまあの展望ですが、でも往復20分(普通に歩けば30分ほどかかりそう)は少しきつかったです(^^;。
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写真だけ撮ったらすぐに車まで戻り、その後も富士スバルラインを走りながら途中で車を駐めては富士山を撮影していきます。
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ということで今日は途中で道草ばかりしてしまい、五合目駐車場に到着したのが7時とちょっと遅くなってしまいました。
また今朝は5月で一番の強い冷え込みとなり、吉田大沢上部はまあかちかちで雪が緩まないだろうし、そんな中、早めの時間にファーストドロップしたら滑落するのがおちと、早くスタートして頑張って登ろうというテンションがいまいち上がらなかったからというのもあります。今回は最初から稜線は滑るのはおそらく無理なので、雪が堅くなった時点で終了、あるいは時間が13時30分をリミットにしてみました。
この時間で駐まっていたのは、駐車場の係りの人と思われる車を除くと3台程度で少なめでした。この日私より先行して吉田大沢をトップから滑ったスキーヤーが二人いましたが、おそらく私の横に駐まっている車の人かなあと感じました。
山頂をズーム。数日前に降雪があったのか、山頂近くがうっすらと白くなっています。
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駐車場のすぐ上にある展望台にも立ち寄ってみます。それにしても今日はあまりに展望が素晴らしく、少し歩いては写真撮りまくりで本当にペースが遅かったです。
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甲斐駒をズーム。甲斐駒の左側に仙丈ヶ岳も見えているっぽいです。
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北岳、間ノ岳、農取岳をズーム。
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塩見岳をズーム。
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荒川岳、赤石岳をズーム。
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聖岳をズーム。
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北アルプスもきれいに見えています。槍穂高をズーム。
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北アルプス北部をズーム。
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八ヶ岳をズーム。
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7時19分、閉鎖中の登山道入口を通過。右側の雪の上を進みました。
登山道がここだけ一面雪で覆われていました。
朝の内は、昨日の雪解け水が凍っていました。
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その後は雪の無い部分の方がおおかったです。
本当に今日のクリアな展望は素晴らしいです。今朝の強い冷え込みのおかげでしょう。
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山中湖をズーム。
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三ツ峠山をズーム。
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金峰山方面をズーム。
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途中の登山道分岐。この辺り、歩くのに支障になるほどの積雪はありません。
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しゃがめば何とか通れそうですが、上を回っていきます。
この近くまで残雪が、途中途切れながらも続いていました。当初は帰りはこちら側に降りてこようと思ったのですが、途中で気が変わりました。でもやはりスキーならこちら側に降りてきた方が絶対に楽だと思いました(^^;。
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吉田大沢をズーム。
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8時11分、吉田口登山道に合流。この辺りはほぼ無風でした。ただ冷え込みもあって登っていてもそれほど汗をかかなかったです。
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7合目の小屋群をズーム。先行者が二人、小屋横の残雪を登っているのが見えました。
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9時9分、七合目の最初の小屋、花小屋に到着。
ではここからの展望を右から左に詳しくご紹介します。
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江ノ島をズーム。
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山中湖をズーム。
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三つ峠山をズーム。
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河口湖をズーム。
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金峰山方面をズーム。
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頸城山塊をズーム。
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八ヶ岳をズーム。
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北アルプス北部をズーム。
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槍穂高、甲斐駒をズーム。
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小屋群横の残雪が多いので、しばらく残雪の上を登っていきます。表面が緩んで来ていましたので、アイゼン無しで最初は登れましたが、途中から念のためアイゼンを装着しました。
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雪が次の小屋まで繋がっていないのが見えましたので、ここで夏道に合流します。
夏道登山道はごつごつした岩場が多く、スキーブーツではかなりつらいです。
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次の3枚はここから見た吉田大沢下部の様子。
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甲斐駒、槍穂高をズーム。
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北アルプス北部をズーム。
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八ヶ岳をズーム。
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金峰山方面をズーム。
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岩場歩きがまだまだ続きます。
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この辺りからやっと登山道が雪で覆われる個所が増えてきました。
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次の3枚はここからの吉田大沢野様子。
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この先も真っ白かと思いきや、雪があったり無かったりで、登山道の雪も片側だけという感じでした。
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11時27分、白雲荘に到着。ここでお昼として15分ほど休憩します。この辺りでも風はそよ風程度でした。ただし冷たさを感じる風です。
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元祖室に到着。
次の3枚はここからの吉田大沢の眺め。斜面上部はまるで真っ白な壁のように見えます。日本を代表するBCビッグバーンだと思います。
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本八合目手前は日差しが当たりにくく、今日一番のかちかち斜面でした。もちろんその手前でアイゼンを装着しています。
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12時30分、本八合目に到着。
須走側の斜面が見えてきます。
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伊豆大島が見えています。
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山火事かと思ったら、あれは箱根の噴煙でした。
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須走口の駐車場をズーム。
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須走側斜面も上部はまだ雪はたっぷりです。
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本八合目手前の斜面がかちかちだったのでどうしようかと思っていましたが、この稜線に出ると再び日差しで雪は緩んで柔らかくなりましたので、とりあえず13時30分まで登れるところまで登って見ることにします。
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吉田大沢をのぞき込みます。緩んできているとは思うのだけれど、でもこの尾根に近いこちら側は日当たりが悪いのでかちかちのままなんだろうなと思うと、思わずスキーを背負ったまま登山道を下りたくなりました(^^;。なにせここは標高差1000mの巨大なすべり台ですから。
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13時ちょうど、八合五勺の御来光館に到着。
もう一度吉田大沢をのぞきに行きます。やはり今立っている部分の雪が堅いので、ここから吉田大沢に入るのは止め、シリセードの登山者もいる須走側の斜面を八合目まで滑ることにしました。
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もう少し登って見ます。
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ただ登る毎にだんだんと雪が堅めになってきて、ざらめではなくなり、蹴り込めば雪がブロック状に割れるだけになってきましたので、予定通り13時22分、上に見える鳥居と御来光館の中間あたりで登るのを止め、足場を作ってそこで滑る準備をします。
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この辺りの斜度はこの程度。
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滑る準備をし、13時35分、滑り始めます。
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かちかちでは無いので踏み込めば表面が少し削れてくれます。でもこけないように緊張しつつ滑っていきます。
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本八合目が近づくと雪は急にざらめになりました。やっと緊張無しで滑れるようになりました。
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振り返ると私のシュプールもうっすら見えています。
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本八合目で吉田大沢側に移動します。
吉田大沢に降りる部分が相変わらずかちかちに近い状態でしたが、でも先ほど斜面を滑っていますのでそれほど緊張せずにがりがり言わせながら横滑りを多用して急斜面をクリアします。
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この辺りはシュプールもほとんど残りません。
吉田大沢上部を見上げます。今いる辺りの雪はまだ堅めですので、少なくとも雪が緩む辺りまではトラバースして行かなくてはなりません。
ちなみにすでに私の前に先行者がこの斜面を滑り降りていまして、その辺りまで行けばざらめだという確信はありました。
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途中は写真を撮る余裕無く、やっとざらめ化した部分までたどり着いてほっとします。
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今トラバースしてきた斜面を振り返ります。この辺りで雪が急に柔らかくなったのが分かります。
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では今シーズン初となる吉田大沢の大滑降の始まりです(^^)。
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最初はざらめが薄いですがフィルムクラスト状で、削った雪が自分の周りを白い雲のように流れ落ちていきました。
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まだまだ荒れていないきれいな斜面が続きます。縦溝が全く無い斜面を滑るのは久しぶりな感じです。
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だんだんとざらめ化が進み、後半は最高の快適ざらめでした。ただ空に薄雲が広がってきてしまい、クリアな青空をバックに写真を撮れないのが残念です(^^;。
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気持ちよくリズミカルにターンを繰り返して滑っていきます(^^)。
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私自身、滑れるならどこまでもまっすぐ滑っていきたい衝動があり(^^;、自然と右側のルートの方に入っていきました。雪渓の中央には石が目立ちますが、石が目立たない斜面を探して滑り降りていきます。
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最後は登山道よりの斜面を滑りましたが、こちらは石はあまりありませんでした。
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14時33分、いつもの場所で滑走終了としました。
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ここからはスキーはザックに付けて登山道を歩いて下ります。
15時47分、五合目駐車場まで戻ってきました。五合目ですが、大型バスが沢山駐まっていて、日本語以外を話す観光客であふれかえっていました。
次の写真は富士スバルラインを下る途中で頻繁に見かけた花です。富士山にも花の季節がやってきました。