日にち:2015年1月24日
場所:長野県八ヶ岳
コース:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→天狗の奥庭→黒百合ヒュッテ→渋ノ湯
天気:快晴
2日前の南岸低気圧による降雪で雪もだいぶ増えただろうと期待して、約1ヶ月ぶりとなる天狗岳にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてきました。
自宅を6時15分に出発して渋ノ湯に向かいます。渋ノ湯に6時50分に到着。1日分の駐車料金(1000円)を払ってから駐車場に車を駐めます。快晴の週末と言うこともあってか、トイレ横の駐車場はほぼ一杯状態で、後から来る車は別な場所に誘導されていました。
出発の準備をし、スキーはザックに付けて7時5分、駐車場より歩き始めます。
いつも通りアイゼン無しで黒百合ヒュッテまで上がりましたが、雪道に不慣れな人はここからアイゼンを装着しても良いかと思います。
7時56分、尾根上に出て八方台との分岐を通過。
2日前の湿った雪のせいもあってか、木の枝が垂れ下がり、そのたびにお辞儀をして通るのは結構きつかったです。(ザックにスキーを付けていますので、かなり腰を低く曲げないと通過できないため)
まもなく周囲の木に日が当たり始めます。
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8時21分、唐沢鉱泉との分岐を通過。
この辺りから急に木の上の雪が増えます。
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登山道上にもこの雪の塊が落ちたあとがあちこちにありましたが、雪と言ってもかなり堅いため、直撃を受けると首の骨が折れてしまいそうです。
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振り返ると乗鞍岳、御嶽山がきれいに見えていました。
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乗鞍岳をズーム。
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御嶽山をズーム。
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黒百合ヒュッテが見えてきました。
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9時8分、黒百合ヒュッテ前に到着。ヒュッテ前は出発の準備をする人で賑わっていました。
休憩後、9時30分、アイゼンを付けて歩き始めます。
なおヒュッテの前のこの斜面ですが、帰りに上から滑り降りました。
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黒百合ヒュッテを振り返ります。
朝なのでまだテントは数張りでしたが、夜にはテント村になったことでしょう。
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9時40分、中山峠を通過。
急な雪の壁を登るとその先は強風地帯でした。ただ風の強さは10mほどで、耐風姿勢を取るほどの強風ではありませんでした。
両天狗岳がどーんと見えてきます。
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北アルプスも皆きれいに見えています。
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樹林帯を通過するときだけは風が弱くなります。
岩場も雪でかなり埋まってアイゼンでも歩きやすくなりました。
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浅間山をズーム。
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東天狗岳への登山道は風が強そうで、雪煙が舞っています。
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ここはいつも雪が吹き溜まる部分です。急ですがステップがあって楽に登れます。
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ただしこの先は強風地帯で、新雪がすっかり飛ばされてかりかりのバーンとなっています。アイゼンを効かせて登って行きます。
次の2枚は東天狗岳東面の様子。天狗岳周辺で一番大きな斜面になると思いますが、斜度がきつく厳冬期に滑るにはリスクが高そうです。
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天狗の奥庭への分岐点です。ちなみに雪が多いときはこの辺りから東天狗岳北面を滑れるのですが、今日はちょっと無理そうです。
振り返ると絶景が広がっています(^^)。
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天狗の鼻の急な岩場の登りも、岩場は雪で埋まり、雪もクラストしていませんので特に問題ありませんでした。ここがかちかちになると少し怖いところです。
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西天狗岳も雪も増えました。今回は山頂から写真右下の先まで滑り降りました。西天狗岳東面だけ見るとそれほど距離はありませんが、その先のコルから北に下っていく斜面が結構長いのです。
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山頂がすぐそこに見えてきました。そして風も一段と強くなります。
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10時50分、東天狗岳山頂に到着。
今日は雲一つ無い快晴に恵まれ、かつ冬らしいクリアな大展望が本当に素晴らしいです。滑りはともかくとして、この展望だけで今日の天狗岳は大満足です(^^)。
では今日の展望を赤岳方面から右回りでご紹介。
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西天狗岳をズーム。東面は風の影響が見て取れます。どのくらいパックされてしまっているのだろうか。
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北アルプスもずらりと皆見えています。
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乗鞍岳をズーム。
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槍穂高をズーム。
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常念岳をズーム。手前は車山。
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燕岳をズーム。その手前には真っ白な三峰山。
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立山、剣岳、鹿島槍をズーム。手前に美ヶ原。
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蓼科山、白馬岳をズーム。
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北横岳をズーム。
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頸城山塊をズーム。少し雲が多いですね。高妻山は見えているかな。
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四阿山をズーム。
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篭の登山をズーム。
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浅間山をズーム。
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荒船山をズーム。
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金峰山をズーム。
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東天狗岳山頂は風が強いので、写真だけ撮ったら11時ちょうど、西天狗岳に向かいます。
なお昨シーズン3月に来たときは積雪が多かったので東天狗岳北西面を滑り降りることが出来ましたが、今回はその斜面は雪が飛ばされてしまっていますので、登山道を歩いて下ります。
場所によって西天狗岳東面の見え方が変わっていきます。
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東天狗岳を振り返ります。
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コルまで降りると風は急に弱くなります。ここで10分ほど休憩し、お昼とします。
食事後、再び歩き始めます。
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コルの南側斜面にも滑り台のような吹き溜まりが出来ています。今なら標高差150mほどをまっすぐに滑ることが出来そうですが、南向きゆえに雪の状態が心配です。
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つぼ足だと20cmほど沈みますが、でも雪はあまり柔らかくなく、スキーでは表面がわずかに削れる程度になりそうです。ああ、今日の雪の状態はあまり良くなさそうで残念。
これから滑る斜面の様子。めんつるです。さらさらパウダーなら最高の斜面なのですが。
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11時26分、西天狗岳山頂に到着。雪もかなり増え、山頂標識も50cmほど出ているだけになりました。今シーズンは雪が多いので、積雪が最も増える3月頃にはこの標識も完全に埋もれてしまうかも知れません。
では西天狗岳山頂からの展望を南八方面から右回りでご紹介。
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硫黄岳をズーム。横岳も稜線だけ見えています。
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赤岳をズーム。赤岳北東面を山頂から滑った記録を昨シーズンに見ましたが、すごいところを滑るものです。
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阿弥陀岳をズーム。
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北岳をズーム。
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甲斐駒、仙丈ヶ岳をズーム。
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西天狗岳からは西側の展望が遮るものが無く素晴らしいです。
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中央アルプス南部をズーム。手前に入笠山。
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中央アルプス北部をズーム。
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地元の里山、守屋山をズーム。
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御嶽山をズーム。
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乗鞍岳をズーム。手前に諏訪湖も見えています。
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北アルプス北部をズーム。
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滑る準備をし、11時43分、山頂にいる登山者の注目を集めつつ東斜面に向けて滑りはじめます。
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上部は風でハードパック状態です。エッジはかかりますが、雪の表面がわずかに削れる程度です。
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少し下ると雪がやっと少し柔らかくなりました(^^)。
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ただ柔らかめだったのは数ターンのみで、その後は再び雪が少し堅めになりました。
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進路を徐々に北に変更します。
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コルの北側斜面の西天狗よりの部分は風の影響が少なく、パック気味ながらも気持ちよくターンして滑ることが出来ました。
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短い疎林帯を抜けるとその先に少し広いオープンバーンがあります。
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下るごとに雪は柔らかくなっていきました。
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最後はちょっと狭くなりますが、ここはいつもディープパウダーの吹き溜まるラインです。
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藪が多少顔を出している部分もありましたが、最後は30cmほどの柔らかい雪が積もっていました(^^)。
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木が密になったところから天狗の奥庭に向けてトラバースしていきます。藪はほぼ埋まっていますので、特に苦労すること無くトラバース出来ました。
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せっかくなので、もう少し滑り降りてみます。
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12時6分、平坦になる辺りまで滑り降りてきました。西天狗岳山頂からここまでの標高差は約250mです。
ではシールで天狗の奥庭に登り返します。
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12時22分、天狗の奥庭に到着。
東天狗岳北面の様子。新雪が吹き溜まりやすい斜面で、雪が多いと上の登山道の分岐の辺りから滑り降りることが出来るのですが、今回は強風で雪が付いていなくてハードパックされていますので、パスします。
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黒百合ヒュッテに戻る途中、東側斜面があまりにおいしそうでしたのでたまらずにシールを外して滑ってみました。
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最高でした(^^)。短いですがかなり満足です。
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滑り終えた後は上の登山道にはすぐに戻らずに、しばらく樹林帯脇を進んで行きました。
天狗岳を振り返ります。
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東天狗岳をズーム。
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東天狗岳北面をズーム。
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コルの北側斜面をズーム。西天狗沿いのオープンバーンに私のシュプールがうっすらと見えています。
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西天狗岳をズーム。
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では最後に黒百合ヒュッテに向けて一滑りします。
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上部は風でパック気味です。
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でも巨大な雪庇の陰に入ると雪は深く柔らかくなり、気持ちよくターンすることが出来ました。
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13時ちょうど、黒百合ヒュッテまで戻ってきました。
ここからはスキーを再びザックに付けてつぼ足で下っていきます。
下りですが、本当に頻繁に登ってくる登山者とすれ違いました。今日は黒百合ヒュッテは大賑わいなことでしょう。
14時15分、渋ノ湯の駐車場に到着。