日にち:2014年12月23日
場所:長野県八ヶ岳
コース:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→天狗の奥庭→黒百合ヒュッテ→渋ノ湯
天気:ガスのち晴れ
2日前に出かけた蓼科山北面がぎりぎり滑れるほどの積雪があったことから、それなら西天狗岳東面はもう問題無いでしょうと今シーズン初となる天狗岳バックカントリーに出かけてきました。
自宅を6時10分に出発して渋ノ湯に向かいます。天気は晴れですが、八ヶ岳の上部には厚い雲がかかっています。ただ今日は徐々に高気圧に覆われて快晴が期待出来たことから、雲がかかっているのも朝の内だけでしょうと思っていましたが、午前中はなかなかすっきりと晴れず、結局雲が全て無くなって快晴になったのは午後2時頃になってからでした。
渋ノ湯に6時45分に到着。1日分の駐車料金(1000円)を払ってから駐車場に車を駐めます。この時間はまだ車は10台ほどでした。
出発の準備をし、スキーはザックに付けて7時12分、駐車場より歩き始めます。
積雪はこの辺りで30cmほどでしょうか。とりあえずアイゼン無しで黒百合ヒュッテまで上がりましたが、雪道に不慣れな人は最初からアイゼンを装着しても良いかと思います。
7時19分、橋を渡って登山道に進みます。
登るに従って周囲の雪はどんどんと増えていきます。3日前の湿った雪の影響か、雪を載せた木の枝が登山道上に垂れ下がっている部分が多数あり、そのたびにお辞儀して通過しなくてはならず、かなり疲れました。シールで登ればその苦労は無いのですが、ただ逆に狭いクランク状の部分は板を外さなくてはならず、いつも通り山頂までスキーはザックに付けたまま登りました。
8時15分、八方台との分岐を通過。
そしてまもなく上空には青空が見えるようになってきました。
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ここは風の通り道となっているせいか、モンスターが成長していました。
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9時30分、黒百合ヒュッテに到着。ここまではほぼ無風でしたが、朝と言うことで極寒でした。
天狗の奥庭へのトレースが付いていますが、今の時期はこちらのルートは積雪が中途半端で、つぼ足あるいはスノーシューの場合はかなり苦労すると思いますので、体力トレーニング、ルーファイトレーニングでなければ避けた方が良いと思います。(帰りにスキーでこちらのルートを戻ってきましたが、そう感じました)
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黒百合ヒュッテ前は大勢の登山者で賑わっています。私もここでトイレ休憩とします。
帰りにはあの斜面を滑り降りましたが、柔らかい雪で気持ちよかったです(^^)。
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9時40分、アイゼンを装着して歩き始めます。(この先の登山道はアイゼンは必須です)
青空と真っ白な木々が本当にきれいです。
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登山道周囲の見るもの全てが美しく、写真撮りまくりでなかなか足が前に進みません。
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9時52分、中山峠を通過。
短いですが急登を登り切ると...、
両天狗岳がどーんと見えてくるはずでした(^^;。ところがガスで何も見えず。ああ今日は失敗したかなと少しがっかりしましたが、ガスはすぐに取れて天狗岳が見えてきました(^^)。
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東天狗岳をズーム。東天狗岳北面の吹き溜まりの雪はまだ少なく、滑るには少し厳しい感じです。
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西天狗岳をズーム。東面は真っ白で滑るには問題なさそうです。
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ここは風が強く、ときどきふらついてしまうほどでした。とにかく極寒です。
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ここから急斜面を登って行きます。
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雪が吹きだまっているところも少しだけありましたが、ほとんどはかりかりのバーンでアイゼンを効かせて登って行きます。
北アルプスには雲がかかっていますが、それ以外はまあまあの晴れという感じです。
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西天狗岳。今シーズンも滑りにやってきましたよ(^^)。
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東側の急斜面にもパウダーが吹き溜まっているのが見えます。ただ斜度がきついので雪崩が心配です。
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天狗の鼻の手前の急な岩場ですが、雪で岩が埋まり、アイスバーンでも無いので問題無くクリア。
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東天狗岳山頂が見えてきました。
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11時22分、東天狗岳山頂に到着。
風が強く、極寒でゆっくり休む気になれませんので写真だけ撮ったら西天狗岳に向かうことにします。
では今日の展望を赤岳方面から右回りでご紹介。
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硫黄岳をズーム。
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赤岳をズーム。
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阿弥陀岳をズーム。
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西天狗岳山頂をズーム。積雪が多く、滑るには全く問題ありません。例年では1月中旬頃の積雪量ではないでしょうか。
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車山をズーム。
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三峰山をズーム。
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篭の登山をズーム。
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浅間山をズーム。
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金峰山をズーム。
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11時27分、西天狗岳に向かいます。
コルまで下ると風は急に弱くなります。山頂と比べるとほぼ無風と言っても良く、ここで10分ほど休憩してお昼とします。
降りてきた東天狗岳を振り返ります。
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西天狗岳の東面のオープンバーンの様子。
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南側。
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北側。コルから北側に下っていく斜面の上部の積雪も多いです。
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11時46分、再び歩き始めます。
後で滑る斜面の様子。メンツルノートラックです(^^)。雪質が気になります。
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山頂標識が見えてきました。
11時58分、西天狗岳山頂に到着。こちらの山頂は東天狗岳ほど強風ではありませんでした。
ではこちらの山頂からの展望もぐるりとご紹介。まずは金峰山方面から。
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赤岳をズーム。
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南アルプス北岳をズーム。
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甲斐駒、仙丈ヶ岳をズーム。
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中央アルプス南部をズーム。手前は入笠山、富士見パノラマリゾートのスキー場。
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中央アルプス北部をズーム。
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写真を撮ったら滑る準備を始めます。12時12分、いよいよ東面に向けて滑り始めます。
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滑る斜面をのぞき込みます。上部は斜度が30度ちょっとの急斜面です。
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上部は強風の影響でパックされています。ただそれほど堅くは無いので問題無くターンすることが出来ました。
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少し下ると急に雪は柔らかくなります(^^)。表面は風でパックされていますが、ターンすれば30cmほどは削れてくれます。
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斜面の下の方は、強風パックされた上に飛ばされてきた新雪が10cmほどという状態でした。
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さてこの先ですが、雪が少なければ右上の登山道に登り返しますが、現在の積雪量だともうしばらくは北側に下って行けそうですので、行けるところまで行ってみることにします。
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東天狗岳の北西斜面を見上げます。昨シーズンはこの斜面を滑り降りました。
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コルから北側に下っていく斜面。後から思えばこの斜面の真ん中辺りを滑った方がより快適だったかも。
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思った以上に藪が埋まっていますね。しかも雪はストックが半分は刺さってしまうほどのパウダーです(^^)。
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この北側に下っていく斜面の雪質は最高でした(^^)。強風で飛ばされた新雪が吹き溜まるせいでしょう。標高2500mあたりまで滑り、この先は徐々に藪が目立ち始めましたので、12時37分、そこから天狗の奥庭の登山道に向けてトラバースしていきます。西天狗岳の標高が2646mなので、標高差で150mほど滑り降りたことになります。ちなみに雪が多ければあと100m(標高差で)ほど滑り降りることが出来ます。
天狗の奥庭の登山道に合流し、そこでシールを付けて13時1分、登山道を黒百合ヒュッテ方面に進み始めます。なお登山道は岩場を主に通っているため、私は雪の多い東側の端を進みました。
西天狗岳を振り返ります。
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東天狗岳北面。くぼんだ地形に新雪がたっぷりと吹き溜まれば気持ちよい滑走フィールドになります。
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黒百合ヒュッテに下る前に天狗岳を振り返ります。
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東天狗岳をズーム。
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コルをズーム。
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では黒百合ヒュッテに向けて滑り降ります。今日最後の滑りです。
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柔らかい雪が吹き溜まっていました(^^)。
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気持ちよく滑ることが出来ました。
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黒百合ヒュッテ前でシールを再びザックに付けます。
13時45分、登山道を下り始めます。
14時57分、駐車場まで戻ってきました。
その帰り道、振り返ると八ヶ岳全部がきれいに見えていました。多分私が黒百合ヒュッテを下り始めた頃からガスが一気に無くなっていったものと思われます。山頂でこの景色を眺めたかったなあ。
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天狗岳をズーム。
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赤岳方面をズーム。
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蓼科山をズーム。
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参考までに今年3月に天狗岳を滑ったときの記録を紹介します。
Fujimori World : 趣味の部屋 : 八ヶ岳天狗岳テレマーク 2014年3月