日にち:2014年1月16日
場所:長野県霧ヶ峰/美ヶ原
コース:R142旧道和田峠→ビーナスライン→登山道→三峰山→東斜面を滑走→ビーナスラインをショートカットしながら下る
天気:晴れ
4日前に出かけた鷲ヶ峰から見た三峰山が真っ白で雪が良さそうに見えたため、近いうちに天気の良いタイミングを狙って出かけようと思っていたのですが、この日は朝から素晴らしい快晴となりましたので、このタイミングを逃してなるものかと(^^;、仕事を午前中休んで三峰山にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてきました。
自宅を6時10分に出発し、旧道の和田峠に向かいます。そしてビーナスライン入口の除雪された部分に7時4分に到着。除雪されたスペースは狭く、車3台ほどが置ける程度でした。なおその先に車が入っていったような跡がありますが、さすがにこの時期は無理をしてはまっても困るので、ここに停めました。
準備をし、シールを貼ったスキーで7時14分、歩き始めます。道路上の積雪は30cmほどありますが、おそらくこの前に連休中と思われるトレース(一番深いのはスノーモービルで、そのほかにスノーシュー、スキーが数人ほど)があり、その上に新雪はほとんど積もっていませんでした。でもトレース脇の新雪は本当にさらさらで、上の斜面のディープパウダーの期待が高まります。
美ヶ原の方に進み、7時28分、ゲートの脇を通過します。1ヶ月ほど前にここを訪れた時はほとんど埋まっていなかったゲートも、今はかなり埋まりかけています。
道路をショートカットするようにある登山道ですが、今日ははっきりしたトレースが付いていました。なお今の時期の登山は、トレースがあっても坪足では難儀する可能性が高いですので、スノーシュー、わかんは必須だと思います。
スノーモービルもゲートの脇を通り抜けてこの先に入り込んでいました。ま、おかげでラッセル無く歩けるのは楽なのですが...。
最初のカーブのミラーの脇をショートカットして上に向かいます。
まだ笹が完全には埋まりきっていませんが、でも上り下りとも問題無くなりました。
すぐに道路に合流します。
突き当たりのカーブのところで再びショートカットルートに進みます。ここをスキーで訪れるひとは大体このルートを通りますので、今回も既にあるトレースをたどって進んでいきます。
胸の高さに張ってあるロープに注意が必要です。
今たどっているトレースは登りのものではなく下りで滑り降りたもののようです。雪はふかふかで気持ちよさそうです。
徐々に左側に進んでいくと切り開きの場所に出ます。ここはいつも雪が良いのですが、今回も極上のパウダーが積もっていました(^^)。帰りに楽しむことにしましょう。
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周りの木々が真っ白でとてもきれいでした。
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このままトレースをたどればビーナスラインに出ます。風が強い時はビーナスラインを進んだ方が楽ですが、今日は全く無風ですので展望を楽しみながら稜線散歩をすることにします。
では稜線に向けて登り始めます。20cmから30cmほどのラッセルです。
上を見上げると木の枝が皆真っ白です。本当にきれいでした。
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稜線が見えてきました。
8時16分、稜線に到着。
なんと稜線上でも全くの無風です。厳冬期でこんな日もあるんですね!。しかも雲一つ無いスーパー快晴です(^^)。本当に今日はよい天気に恵まれました。
稜線の先に目指す三峰山が見えてきましたが、まだだいぶ遠く感じます。
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三峰山をズーム。この辺りは冬季は鹿の楽園になっていますので、この斜面にも相当数の鹿が映っていると思います。
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北アルプスも燕岳あたりまではきれいに見えています。今日は冬型ということでしたので、北アルプスの稜線は雪雲がすっぽりかかっているかもと思っていましたのでびっくりです。
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槍穂高をズーム。
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乗鞍、御嶽山mのきれいに見えています。
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稜線を歩き始めますが、トレース上はそれほど沈まないのですが、トレースを外すとスキー板でも笹の中に落ちてしまいますので、基本的にはトレースをたどって進みます。
振り返ると八ヶ岳。
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そして南アルプスも見えてきました。
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稜線のすぐ右下にはビーナスラインが走っています。
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中央アルプスをズーム。
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浅間山をズーム。
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三峰山がだんだんと近づいてきました。
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斜面には沢山の鹿がいます。
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三峰山駐車場からの登山道との合流地点まで来ました。
この標識が目印です。
間もなく山頂が見えてきました。おまけに鹿の大群も(^^;。
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こちらを気にしている鹿をズーム。すぐに皆走って逃げていきました。
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山頂です。少し下ってから登り返します。
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1本だけぽつんと生えている木。
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9時28分、三峰山山頂に到着。山頂でもほぼ無風です!。ただし寒いことは寒いですが。
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では今日の大展望を八ヶ岳方面から右回りでご紹介。
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蓼科山をズーム。蓼科山の北面オープンバーンがここからだとぎりぎり見えますが、日陰で暗くて雪の状態がどうなのかよく分かりません(^^;。
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赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳をズーム。
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権現岳、手前の車山をズーム。
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富士山をズーム。手前の鷲ヶ峰は4日前に訪れました。
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南アルプスをズーム。
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守屋山をズーム。
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和田峠スキー場跡の斜面をズーム。
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諏訪湖をズーム。おそらくほぼ全面結氷していると思われます。
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中央アルプスをズーム。
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御嶽山をズーム。
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乗鞍岳をズーム。手前の鉢伏山も雪は多そうです。鉢伏山はまだ一度もバックカントリーで訪れたことがないので、いつかぜひ一度訪れてみたいです。
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北アルプス槍穂高をズーム。
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常念岳、大天井岳をズーム。
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燕岳方面をズーム。餓鬼岳から北は雪雲がかかっていました。
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美ヶ原をズーム。
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茶臼山をズーム。
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根子岳、四阿山をズーム。
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湯の丸山方面をズーム。
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浅間山をズーム。
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大展望を楽しみながらのんびりと休憩し、そろそろ滑る準備をしてドロップポイントに向かいます。いつも滑る斜面は山頂から少し南に戻ったところから東側に広がる斜面です。
途中で山頂方面を振り返ります。このアングルで見るとすごい雪山に来ている感じがします(^^)。
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大斜面を見下ろします。2本のシュプールが左側にありますが、中央から右側はまっさらに見えますので、いつも通りそこを滑り降りてみましょう。稜線づたいに来るとこの斜面の様子がほとんど分からず、もしかしてシュプールでギダギダだったらショックだなと思っていたので一安心でした。
ところどころ雪薄くて笹が埋まりきっていない部分がありますので、そこを避けて滑る必要があります。
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9時56分、斜面を滑り始めます。
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稜線直下は15cmほどの新雪が吹きだまっていて、まあまあ気持ちよかったです。
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この先の斜面も同じ状況かと期待したのですが、間もなく新雪は薄くなり、堅めのもなか雪の上に7、8cmの新雪が載った状態となってしまいました。ああ、昨年1月に来た時もこんな状況でした。やはり最後に雪が降ったのは約1週間前でそれ以降はほとんど降雪はありませんでしたので、斜面がこうなってしまうのでしょうね。降雪後1日か2日でないと駄目ですね。
板を踏み込めばもなかを踏み抜きそうになりますので、注意しながら軽くターンして滑りました。でもまっさらな斜面に自分だけのシュプールを刻んで滑るのは気持ちよかったです。
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間もなく道路に合流します。
道路まで滑り降りて、道路伝いに登り返します。
真ん中の斜面の様子。ここも滑ったことがありますが、地形がでこぼこしていますので、雪がかなり増えないと滑る気になりません。
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駐車場に一番近い最初の斜面の様子。ここは距離はそれほど無いものの、さらさらパウダーが吹きだまりやすい斜面でお気に入りの斜面です。今日もこの斜面をこれから滑ってみることにします。
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三峰山駐車場近くまで戻ってきてから斜面を振り返ります。
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では登り返します。
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こちらから登ると、ちょうど正面に少し急な坂があります。南側の斜面ということで、ここが下はかちかちのクラスト、表面はうっすら新雪とめちゃくちゃ滑りやすくて緊張しました。
何とか登り切ると、すぐ正面にこれから滑る予定の一番手前の斜面のドロップポイントが見えてきます。
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陽も高くなり、八ヶ岳もだんだんときれいに見えるようになってきました。
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もう一度蓼科山をズーム。
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赤岳方面をズーム。
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この斜面上部には大きめの雪庇が出来ていますので、一番隅からエントリーします。
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では滑ります。
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この斜面も残念ながらディープパウダーはなく、堅めのバーンの上に7、8cmほどのさらさらの新雪という状態でした。もなかがもう少し柔らかければばりばり割りつつ滑るのですが、無理しないでおきます(^^;。
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ああ、これが全部ディープパウダーだったら最高なんですが。
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でもシュプールすら残らないかりかりバーンと比べれば十分楽しかったです。
では今日はこれでもう帰ることにします。再びシールを付けて道路を上り返します。
斜面を振り返ります。
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今滑った斜面をズーム。そこそこ急です。
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最初に滑った斜面をズーム。山頂から続く一筋のシュプールを刻むことが出来ました(^^)。ところで斜面に残っている前日か前々日と思われるはっきりしたシュプールが、最後に私のシュプールを横切って右下に滑って行っているのが見えますが、最後はそのまま道路脇の崖を滑り落ちたような跡が残っていました。斜面と斜面の間にある尾根の先は道路で10mから20mほどの崖になっていますので、滑る方はくれぐれも注意して下さい。
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三峰山駐車場前でシールを外します。
ここからも八ヶ岳、霧ヶ峰方面の展望はいいです。この時間になっても雲一つありません。今日は本当に最高の天気になりました。
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11時24分、ビーナスラインを滑り降り始めます。斜度がないので新雪ふかふかだと下りラッセルになりますが、今日はしっかりしたトレースがありますので、それほど漕がなくても滑っていくことが出来ました。
最初の左カーブの大曲りを正面に進み、登ってきたショートカットルートに入ります。
出来るだけ標高を落とさないようにトラバースしていくと、
切り開きの斜面の上部に出ます。
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ここは日射しがあまり当たらないため、ふかふかのパウダーが維持されていました。今日滑った中で一番のさらさらパウダーでした。
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登ってきたルートの近くの斜面を適当に滑り降りていきますが、林間も雪の状態は良かったです。藪もほとんど埋まり、滑るには問題ない状態です。
横の斜面で遊びながら下ります。
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気持ち良いパウダーです(^^)。三峰山の斜面の状態が良くない時は早めに切り上げて、この辺りの山の斜面を何本か滑った方が楽しいかも。
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すぐに道路に合流。
ショートカットしつつどんどん滑り降りていきます。
12時2分、車を停めた場所まで戻ってきました。車があと3台ほど増えていました。(2台は少し離れた広い場所に停めていました)