日にち:2013年12月23日
場所:長野県八ヶ岳
コース:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→黒百合ヒュッテ→渋ノ湯
天気:晴れ
この日は数日続いた強い冬型がゆるんで快晴が期待できそうということで、八ヶ岳の雪もどれくらい積もったかなと様子を見に天狗岳にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてきました。
このところの降雪で前年以上に積雪があれば、昨年12月に気持ちよく滑れた西天狗東斜面もそろそろ良いのではと期待したためですが、実際には森の中の積雪はいつもより多かったものの、肝心の西天狗東斜面の積雪がまだ少なく残念でした。それでも太もも程度のパウダーを滑ることが出来たのでよしとしましょう。あっという間でしたが(^^;。
自宅を6時30分に出発し、渋ノ湯を目指します。そして渋ノ湯の駐車場に9時9分に到着。道路はかなり下から圧雪バーンでした。三連休ということもあり、この駐車場もほぼ一杯という感じでした。(なおこの場所が一杯になれば、渋ノ湯の奥にある別な場所の駐車場を指定されると思います)
準備をし、板はザックに付けて7時25分に出発。アイゼンは必要になったら着けようと思っていたのですが、雪黒百合ヒュッテまでは問題なく行くことが出来ました。
登山口の辺りで積雪は30cmほど、そして登るに従ってどんどんと雪は増えていきました。
尾根上に出ると、周りの木々の枝は皆、載った雪の重みでこんな状態でした。
8時42分、唐沢鉱泉との分岐を通過。
黒百合ヒュッテが近づくとやっと空が広く見えるようになってきましたが、快晴の予報の割には雲が多いです。どうもこの辺りを境に北側はきれいな青空、南側は雲が多いという感じでした。
9時22分、黒百合ヒュッテに到着。荷揚げのヘリが来るので離れてくれと言われたので、すぐに退避(^^;。
小屋前の斜面の様子。下の岩の形が分かりますので、まだ滑るには不適という感じです。
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三連休と言うこともあり、テントが多く並んでいました。
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稜線は間違いなくアイゼンは必要と言うことで、ここでアイゼンを付けて山頂に向かいます。この頃から下ってくる大勢の登山者とひっきりなしにすれ違うようになりました。10人ほどのツアーと思われる団体も多く、やはり本格的冬山入門の山としての人気の高さがわかります。
9時38分、中山峠を通過。
急斜面を登り切ると...、
目の前に両天狗岳がどーんと見えてきます。ただ雪が思った以上に少ないです(^^;。おまけに雲が多めで日射しもうっすらという感じです。ああ、今日は天気も雪も外してしまったなとかなりショックを受けましたが、上空の雲はその後だんだんと減っていきました。またここからは時々からだがふらつくほどの強風が吹き荒れていました。
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北アルプスは雲海の向こうにきれいに見えていました。あちらが朝からこれほどきれいに晴れるとはびっくりです。
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森の中は風が収まりほっとします。
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ここから東天狗岳に向けての急登が始まります。
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振り向くとこんな絶景が広がっています。
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根子岳、四阿山、湯の丸山をズーム。
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浅間山をズーム。
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10時37分、天狗の奥庭への分岐を通過。稜線に出てからは写真撮りまくりで後から来る人に次々と抜かれ、かなりなスローペースです。
だって振り返ればこんな展望が広がっているんですから(^^)。
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御嶽山をズーム。
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目指す西天狗岳。東斜面ですが、まだ雪は多くないものの、なんとか滑れそうでほっとします。
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急な岩場もまだ雪が少なく、またクラストもなく、問題なくアイゼン、ストックで登ることが出来ました。
東天狗岳山頂が目の前です。風は相変わらず強いです。
11時2分、東天狗岳山頂に到着。
ではここからの展望を八ヶ岳方面から右回りでご紹介。
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南アルプスをズーム。
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中央アルプス南部をズーム。手前に富士見パノラマ、入笠山がきれいに見えています。おそらくこの時間、あちらからこちらを眺めている人が一杯いるんだろうなあ(^^)。
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中央アルプス北部をズーム。
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西天狗岳をズーム。東斜面はなんとか滑れそう。ただし昨年12月末に来た時に比べて30cmから40cmは積雪が少ないです。またコルから北側に下っていく斜面はまだ藪がだいぶ多いので、今回は適当なところまで滑ってから登り返す必要がありそうです。
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乗鞍岳をズーム。
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北アルプス槍穂高、常念岳をズーム。
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立山、剣岳、蓮華岳をズーム。美ヶ原もその手前に見えています。
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北アルプス北部をズーム。その手前に蓼科山。写真を並べてみると、厚い雲のはっきりとした帯が伊那の方から諏訪湖の上を通過して霧ヶ峰、蓼科山の辺りにぶつかっているのがよく分かります。そしてその雲の帯はその先は浅間山の方まで伸びていきました。この雲の通り道である守屋山、霧ヶ峰に今日登った人は曇りがちな天気で残念でした。
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金峰山をズーム。
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あまりにも寒いので休憩する気になれず、11時11分、写真だけ撮ったらすぐに西天狗に向かいます。
鞍部は風が弱くなりますので、ここで昼食として軽く休憩します。
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10分ほど休憩してから再び歩き始めます。この辺りは一面雪に覆われていかにも冬山という感じです。
滑る斜面の様子。滑る場所を選ばないと...。なお登山道脇の斜面にストックを差すと、すっと半分ほどは埋まってしまいます。雪は少なめですがここでこれほどのディープパウダーは過去初めてかも。(天狗岳はここ数年、毎年2回ほどは滑りに訪れています)
ちなみに斜度は30度ほどはありますので、私のファットでない板でもパウダーを気持ちよく滑ることが出来ました。
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11時40分、西天狗岳山頂に到着。西天狗岳山頂は東天狗と比べて雪が積もりやすく、もう藪はほぼ埋もれています。ちなみに雪が増えると山頂の標識もほぼ埋まってしまいます。
意外にも山頂は風は弱かったです。
ではこちらからの展望もご紹介。八ヶ岳方面から右回りで。
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硫黄岳、横岳をズーム。
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赤岳をズーム。
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阿弥陀岳をズーム。
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西側の展望はこちらの方がいいですね。
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山頂でしばし展望を楽しんでから、滑る準備をし、11時57分、東斜面に向けてドロップイン。この瞬間は何度来てもアドレナリン全開モードになります(^^)。
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山頂近くは少しパック気味でしたが、少し下るとすぐに柔らかなパウダーになりました。しかも深いです!。ただ下までずーっと柔らかいので、スキーが潜った際に埋もれている藪に引っかかって痛恨の転倒(^^;。一番良いところで悔しい...。
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気を取りなおして再び滑り始めますが、斜面下部はだんだんと藪が気になり出します。
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雪が多そうな部分をたどってもう少し滑り降りてみます。
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最後までディープパウダーでした(^^)。ただし滑ったのは標高差で100mほどで、あっという間でしたが、
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いったん停まると滑り出すのに少し苦労するほどでした。また埋もれている藪でバランスを崩すこともしばしばでした。
さてこの先は藪が目に見えて目立ちますので、今回はここで諦めて鞍部に向けて登り返すことにします。ちなみに雪が多ければ、この北側に下っていく斜面をかなり下まで滑り降りることが出来ます(標高差250mほど)。
今滑り降りた斜面を振り返ります。
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ディープパウダーの滑りの様子。
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10分ほど登り返すと登山道に出ます。ここでアイゼンに切り替え、東天狗岳に戻ります。
西天狗岳斜面を振り返ります。
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斜面上部をズーム。
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12時52分、東天狗を通過。
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13時36分、黒百合ヒュッテに戻ってきました。ここで休憩していると、隣にいた人から話しかけられたのですが、なんと偶然にも今年4月に天狗岳に滑りに来た際にも私の滑りを見かけたかたで、その際にメールをいただいて私の滑っている写真を送っていただいた経過がありました。なんという偶然でしょう。これはびっくりでした。
13時52分、そろそろ帰ることにします。
14時57分、駐車場まで戻ってきましたが、残っているのは私の車1台だけでした。
天狗岳ですが、厳冬期から春にかけて、また天気がよい時に滑りに訪れてみたいと思います。