日にち:2013年5月17日
場所:長野県北アルプス
コース:猿倉→白馬大雪渓→白馬岳→白馬大雪渓→猿倉
天気:晴れ
昨年の6月下旬に白馬大雪渓・白馬岳にバックカントリーに出かけているのですが、その時はもうシーズン終盤で雪が少なく、また天気もいまいちで滑りも展望も楽しめなかったことから、ぜひ今シーズンは残雪が多い時に訪れようと思っていました。そしてちょうど高気圧に覆われて快晴が約束されたこの日、たまらずに仕事をお休みして白馬岳に出かけてきました。
自宅を4時に出発し猿倉に向かいます。そして6時ちょうど、猿倉の駐車場に到着。ここまでの道路にはもう残雪はありませんでした。
準備をし、スキーはザックに付けて6時21分、歩き始めます。
登山道ですが、最初は雪が無い部分もありましたが、間もなく林道は残雪で覆われるようになります。
この先の林道も、雪が消えていたのはわずかで、すぐに残雪で覆われるようになります。なお帰りはほぼ山頂からここまでスキーで滑り降りてくることが出来ました。
進行方向に目指す白馬岳がくっきりと見えてきました。
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白馬岳をズーム。
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朝は雪が少し堅めでしたが、アイゼンは装着せずに歩いていきました。もちろんアイゼンを装着した方がトラバースの部分は安心して歩けるでしょう。
長走沢方面。
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本当に今日は天気が最高で、少し歩いてはぱちりと写真取りまくりでした(^^)。
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小蓮華の斜面をズーム。正面がおそらく金山沢でしょうか。
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林道が終わり、その先は登山道が埋もれていると思われる残雪の上を進んでいきます。この辺りからシールを付けたスキーで歩き始めます。
小屋が見えないなあと思ったら、どうやらこの時期は白馬尻の小屋はまだすっかり雪に埋もれているようです。
7時52分、小屋があると思われる場所を通過。今日は写真取りまくりで少し遅れ気味です(^^;。
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まもなくゴールデンウイークに発生した雪崩の末端部に到着。それにしてもものすごいデブリの量です。
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この巨大雪崩はまだずーっと上の方から流れてきています。
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この上部から雪崩は大雪渓に流れ込んできたようです。
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デブリ帯を抜けるとやっと歩きやすくなります。
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葱平をズーム。上部の斜面が切り立っていますね(^^;。しかも今にも落ちそうな雪庇も。
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大雪渓を登っている時、ときどきガラガラと落石の音がしていましたが、どうやらこの辺りがその元のようです。
そして両側の斜面という斜面がほぼ雪崩れていました。
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葱平の急登。なんとかスキーでジグを切って登りましたが、無風に加え強烈な日射しで猛烈に暑く、ばてばてでした(^^;。
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前後しつつ進んでいった山スキーヤーを入れてぱちり。斜度がきついので時々シールがずるっと滑り、そのたびに体力を消耗します。
あと少しで一番急な斜面は終わります。
やっと白馬岳頂上宿舎が稜線に見えてきました。
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斜面はどこもナイスざらめです。
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昨年来た時に滑り降りた斜面。
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小雪渓の手前でスキーはザックに付けてアイゼンに切り替えます。
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白馬岳頂上宿舎まであと少し。
12時23分、白馬岳頂上宿舎を通過。
白馬山荘が見えてきました。そしてこの稜線から小雪渓に下る斜面は今日一番の快適ざらめ斜面でした。
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やっと稜線に出ました。ひさびさにばてました(^^;。ただ稜線に出ると、先ほどまでの無風と違って涼しい風が吹いていて、少し元気になりました。
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旭岳。
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後ろを振り向くと立山、北アルプスの山々がずらりと並んでいます。今日来て良かった(^^)。
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良く見ると、少しかすみ気味ながら遠くに真っ白な山が。おそらく白山でしょうか。
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そして残雪の向こうに杓子岳、白馬槍ヶ岳。
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12時58分、白馬山荘を通過。
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この先しばらくは残雪の上を歩いていきます。白馬山荘にスキーをデポしようかと思いましたが、この上も少し滑れそうですので、雪が無くなるところまでスキーを担いでいくことにしました。
13時21分、やっとの思いで白馬岳山頂に到着。今回は写真取りまくりもありましたが、それ以上に大雪渓での猛暑にやられました(^^;。
風も弱く、山頂でのんびりと昼食としました。
音がしたので振り向くとすぐ近くに雷鳥が!。
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では今日の展望を南方面から右回りでご紹介。今日はまさに文字通り360度の大展望です(^^)。
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杓子岳をズーム。
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白馬鑓、五竜岳、鹿島槍をズーム。
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槍ヶ岳方面をズーム。
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立山の南側をズーム。
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立山をズーム。
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剣岳をズーム。
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3つ並んだピークをズーム。(おそらく毛勝山、猫又山か)
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はるか向こうにうっすらと能登半島も見えていました(^^)。
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おそらく鉢ヶ岳、雪倉岳をズーム。
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雨飾山をズーム。
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焼山、火打山をズーム。
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妙高山、三田原山をズーム。
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高妻山、乙妻山をズーム。
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戸隠山をズーム。そのすぐ向こうは飯綱山でしょうか。
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浅間山をズーム。
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八ヶ岳方面をズーム。八ヶ岳のすぐ右側にうっすらと富士山も確認できます。
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南アルプスをズーム。こちらもさすがにかすみ気味です。ちなみにその右側に中央アルプスもうっすらと見えていました。
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最後に山頂直下をのぞき込んでぱちり。
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山頂で13時50分までのんびりと休憩し、それから下り始めます。
さて先ほどの残雪のところまで下り、ここから滑り始めます。
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ところで今回より新しいギアを投入しました(^^)。ヘルメットです。最近の落石による死亡事故が直接のきっかけとなりましたが、実は1年前の白馬岳バックカントリーでも滑落で怖い思いをしたことも大きな要因です。
日射しもまだ強く、ざくざくの柔らかいざらめでした。
白馬山荘手前でいったんスキーを外して、山荘のすぐ下から再び滑り始めます。
雪はここから猿倉手前の林道までつながっていて、スキーを外すことなくそこまで滑り降りることが出来ました。
では大斜面を滑り始めます。
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ここもざくざくの柔らかいざらめとなっています。引っかかることはなく、滑りやすいざらめでした。
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気持ちよいナイスざらめでした(^^)。この先は小雪渓の少し急な斜面となります。
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急斜面ではスキーで削った雪がどこまでもころころと落ちていきますので、下に登山者がいないことを確認しつつ滑り降りていきます。ところでこの時間でも登ってくる山スキーヤー3人を見かけました。
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ここまで本当に気持ちよい斜面が続きました。そして問題はこの先です。昨年滑落した葱平の急斜面、そしてデブリランドの大雪渓と続きます。
まず葱平。この時間になると日射しが当たりにくくなり、緩んだ雪のクラストが少し始まっていました。また地面が見えている辺りには岩もあるため、転倒は絶対避けるために安全第一で斜滑降で降りていきました。
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地面が見えているところを通り過ぎた辺りで、もう大丈夫だろうと普通に滑り始めます。急斜面ゆえスキーで削った雪がどこまでも一緒に滑り降ちてきて、斜面はもうぐちゃぐちゃですが(^^;。
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そしてその先の白馬大雪渓ですが、デブリが無い部分はまあまあ滑ることが出来ました。
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デブリの部分はでこぼこでとても滑れたものではなく、脇の斜面をなんとかたどって滑り降りていきます。
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大雪渓を滑り降り、この辺りから林道の方に進んできます。
林道もほぼ雪で覆われていますので、どんどん滑り降りていきます。
猿倉の少し手前で雪が途切れますので、ここでスキーはザックに付け、15時49分、歩き始めます。
15時59分、猿倉の駐車場に到着。
あとでGPSを見てみたら、滑り始めが2843m、葱平急斜面の上部が2512m(ここまで最高のざらめ斜面でした)、林道出会いで1345m、林道滑り終わりが1297mでした。標高差1546mを滑り降りたことになります。この滑走標高差は今期最高で、私が行くエリアとしては富士山吉田大沢に匹敵するものです。どおりで疲れた訳です(^^;。