日にち:2012年6月10日
場所:長野県乗鞍高原
コース:観光センター前→(バス)→大雪渓・肩の小屋口→剣ヶ峰→大雪渓・肩の小屋口→(バス)→観光センター前
天気:ガス時々晴れ
長野県は前日に梅雨入りして大雨でしたが、この日は梅雨の晴れ間でまあまあの天気が期待出来たことから、今シーズン最後の乗鞍にバックカントリー(テレマークスキー)に出かけて来ました。乗鞍に出かけるのは2週間ぶりとなりますが、やはり雪は徐々に減ってきていて、ハイマツで滑るルートがだんだんと制限され始めていました。それでも雪面は思った以上に状態が良く(雨による縦溝もそれほど無く、まるでゲレンデの圧雪バーンのようなフラットな滑りやすいざらめでした)、最後の乗鞍を気持ちよく滑ることが出来ました。
ただ位ヶ原に到着した時は濃霧で霧雨も降っていて、ああ今日は大はずれだったかとがっかりしたものの、山頂でのんびりしていた11時頃から急速に天気が回復して、なんとか青空をバックに滑ることが出来ました。
朝6時10分に自宅を出発し、乗鞍高原に向かいます。そして観光センター前駐車場に7時37分に到着。
駐車場も3割ほどは埋まっているでしょうか。バックカントリーや登山に向けての準備をしている人が目立ちました。
乗鞍岳ですが、残念ながらガスが稜線にかかっているのが見えます。
出発の準備をして8時5分発の始発のバスに乗ります。
ほぼ定刻通りに9時前に大雪渓・肩の小屋口バス停に到着。バスはなんと5台も運行されていて、バスから大勢の人が降りてきていました。
トイレも利用が可能となっています。
大雪渓の入口で皆出発の準備を始めています。
ほぼ濃霧で細かい霧雨も降っていて、あまり気持ちがのりません(^^;。ただ時々うっすらと稜線が明るくなりますので、そのうち天気も回復することに期待をして9時10分、目の前の斜面をシールで登り始めます。
既に数人ほど右に左に先行していましたが、途中で私がどうやら先頭になったようでした。濃霧の中あまり斜面が見えず、一番登りやすいルートを取っていったら、途中で狭いルートに入ってしまいました。
雪が途切れて引き返すことになったらいやだなあと思いつつ進んでいくと、なんとかぎりぎり雪はつながっていてほっとしました。ただしこのルートを通れるのは今回が最後でしょう。本来はこの狭いルートに入ってしまう手前で、もっと左に大きく回り込むべきでした。
雪がぎりぎりつながっている部分を抜けると、その先はもうハイマツは気にしなくても良くなります。
いつも通り朝日岳の斜面をトラバース気味にまいて登っていきます。
9時58分、朝日岳と蚕玉岳の間のコルに到着。
写真はすべてうっすらと日が差した時に撮っていますのでまあまあの天気に見えますが、実際にはほとんどの時間は濃霧&霧雨です。
10時3分、蚕玉岳山頂を通過。
頂上小屋もだいぶ出てきました。
この辺りから上空がやっと青く感じられるようになりました。霧雨が無くなっただけでもありがたいです。
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雪ですが、山頂の手前20mあたりまでつながっていましたので、そこまでシールで登っていき、板はそこにデポして山頂に向かいます。
10時15分、乗鞍岳剣ヶ峰山頂に到着。着いた時は薄くガスがかかっていると言う感じでしたが、のんびりと休憩していたら次第に青空が見えるようになってきました(^^)。次の写真は実際には11時15分に撮影したものです。
その裏側。建物の中にたまっていた雪もほとんど溶けています。
今登ってきた斜面。もしかしたら来たアルプスも見えてくるのではとも期待したのですが、私が山頂にいる間はこれが精一杯でした。
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位ヶ原も見えてきました。雲海の上には青空が広がっています。
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高天ヶ原方面。
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大日岳。天気が良ければその左側に御嶽山も見えるのですが、残念ながら今日は真っ白です(^^;。
この青空がいつまで続くか保証はありませんので、青空が見えているうちにと11時20分、そろそろ滑り始めることにします。
板をデポしたところに戻り、滑る準備をして山頂直下の狭いルートを滑り始めます。
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表面には縦溝も目立たずほぼフラットで、雪質も堅すぎず柔らかすぎずの本当に滑りやすいざらめ斜面でした。
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このルートを滑り降りたのはまだ一人だけのようで、斜面は比較的きれいです。
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真ん中辺りにある岩場は、右側の広いルートに進みます。
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途中まで滑り降りてきた時、急に斜面がシュプールだらけとなってあれ?と思ったのですが、振り返るとちょうど剣ヶ峰と蚕玉岳の間の広い斜面からのルートが合流したためでした。それにしてもまるでゲレンデの圧雪バーンのような感じでフラットで滑りやすい斜面です。
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道路のすぐ手前まで滑り降りてから乗鞍岳を振り返ります。先ほどは少しガスがかかっていましたが、再び青空が見えています。
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剣ヶ峰をズーム。ほぼ中央のラインを今滑り降りてきました。
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剣ヶ峰と蚕玉岳の間の斜面をズーム。ほとんどの人はこちらを滑っているようです。
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雪の壁が低いところで道路に降りて、肩の小屋口のバス停の方に歩いていきます。
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再びここからの乗鞍岳の様子です。
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肩の小屋に向かう斜面にはモーグルコースが作られていました。これを見ると、乗鞍ももう夏スキーの時期になったのだなとしみじみ感じます。
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バスの出発時刻までのんびりと休憩します。
12時30分のバスに乗って下っていきます。途中の雪の壁は、高いところでは7、8mほどもありました。
バスを観光センター前で降ります。少しおなかが空いたので山賊バーガーを食べてから帰ることにしました。
乗鞍岳方面は相変わらずすっきりしない天気ですが、ただ稜線は雲の間から見えていました。
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天気が思ったよりぱっとしませんでしたが、でも濃霧&霧雨だけの最悪の天気でもなかったので、まあ良しとしましょう(^^)。
とりあえず今シーズンの乗鞍のバックカントリーは今回で終了です。次に来るのは夏山登山、あるいは秋の紅葉の時期になると思います。