日にち:2012年6月7日
場所:山梨県富士山
コース:河口湖口(五合目)→吉田口登山道→吉田口頂上→吉田大沢→河口湖口
天気:晴れ一時ガス
そろそろ吉田大沢を滑りに行きたいなと思っていまして、どうせ行くなら高気圧に覆われて天気の良い時にと、天気図を見ながらこの日に出かけてみることにしてみました。ただ期待したほど天気は良くなく、しかも寒気が入っていたのか上の方は冷たい風が吹いていて九合目から上はかちかちに近い状態でした。ただ九合目から下は快適ざらめとなって気持ちよく滑り降りることが出来ました。
自宅を朝4時15分に出発し河口湖口5合目の駐車場を目指します。
次の写真は河口湖町の手前で撮影したものですが、薄雲の中になんとか富士山が見えていました。
富士山をズーム。今年は富士山の残雪は本当に多く、吉田大沢もここから見る限り七合目までは問題なく滑ることが出来そうです。
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富士スバルラインを登っていきますが、途中で麓に広がっていた雲の上に出たようで、富士山がきれいに見えてきました。
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6時14分、五合目の駐車場に到着。平日と言うこともあってか、停まっている車は数台ほどでした。
準備をし、6時28分、歩き始めます。
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南アルプスも雲海の上に多少かすみながらも見えていました。まず北岳方面をズーム。
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続いて荒川岳、赤石岳方面をズーム。
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6時34分、登山道入口のゲートを通過。
この辺り、登山道脇にまだ残雪は少しありますが、でも登山道上には雪は全くありません。
眼下に広がる雲海。
少し進むと斜面をガスが上がってくるようになります。ありゃりゃ、今日はガスが湧くのが早いようです。
トンネルの中には残雪がありますが、ザックにスキー板を付けた状態で普通に歩くことが出来ました。間もなくこの雪もほぼなるなることでしょう。
7時5分、吉田口登山道に合流。やっと吉田大沢の全容が見えてきます。ただ南東側には既にガスがかかり始めています。
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吉田大沢をズーム。
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六合目の小屋を過ぎた辺りでとうとうガスの中に突入です(^^;。
7時55分、七合目の最初の小屋に到着。
隣の雪渓ですが、朝はまだ雪が堅めでしたので、そのまま雪渓を直登せずに先行者のトレースに従って夏道登山道を進んでいきます。
七合目の小屋を2つ過ぎた辺りでやっとガスの中から抜け出すことが出来、周囲が見えるようになってきました。次の2枚は吉田大沢の様子。残雪の上に石などはあまり見えず、ここまで普通に滑って下りて来られそうです。
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次の2枚は太子館手前から見た吉田大沢の様子。
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9時4分、八合目の太子館を通過。その次の小屋までは岩場がほぼ出ていましたが、その先から登山道はほぼ雪で覆われるようになります。
雪ですが、今日は冷たい風が吹いているせいか、あるいはまだ時間が早いせいか、ざくざくに緩んでいることはなく、かなり締まった状態でした。それでもけり込めばステップが切れましたので、まだアイゼンは付けずに登っていきます。
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白雲荘まで来た段階で、そろそろノーアイゼンでは危険と感じ、ここでアイゼンを装着しました。
小屋の横にテレマークスキーの板が2本、ありました。どうしたんでしょう?。
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10時5分、元祖室に到着。
次の3枚はここから見た吉田大沢の様子。
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本八合目に向けて登っていきます。
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10時41分、本八合目の小屋に到着。尾根の上に出たせいか、急に風が強くなりました。帽子、手袋、上着と冬山装備を着てちょうど良いくらいです。
少し疲れてきましたので、ここで少し早めのお昼としてしばらく休憩します。そして11時1分、再び歩き始めます。
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須走側の斜面も雪は本当に多いです。こっちはどこまで滑り降りることが出来るんだろうか。
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11時22分、八号五勺の御来光館を通過。
雪は登るに従ってどんどんと堅くなってきました。ただけり込めないほどの堅さではありませんので、後の滑りが心配になりつつもとりあえず山頂までは登ってみることにします。
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11時55分、九合目の鳥居を通過。
この先、目の前に山頂が見えているのですが斜度も急になるため、なかなか山頂が近づきません(^^;。
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山頂手前の鳥居もほぼ雪に埋もれています。
12時36分、やっとの思いで吉田口山頂に到着。駐車場を出発してからほぼ6時間と、大体いつものペースです。
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今登ってきた斜面を見下ろします。
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しばらく休憩してから白山岳手前のコルに向かいます。その前に山頂の様子を眺めてみます。
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強めの風が吹いていて、どんと吹かれるとよろけてしまうほどです。写真だけ撮ってすぐに吉田大沢上部のコルに向かいます。
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もう一度、コルから見た山頂の様子。先ほどより少し青空が増えてきました。
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剣ヶ峰をズーム。
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その反対側は吉田大沢です。どうやら今日はまだ誰も滑っていないようで、ノートラックバーンが広がっています。ただこの冷え込みと強い風のせいで雪はかなりかちかち状態です...。さあどうましょう(^^;。
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スキーを付けて、念のためもう少し斜面側に進んで下の様子を確認してみます。
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かちかちと言っても完全なアイスバーンではなく、スキー板を踏み込めば数センチは削れますが、ただその削った雪の固まりがカラカラと金属音のような高い音色を立てながらどこまでも斜面を滑り降りていくのを見て少しビビリが入り(^^;、登ってきた須走側の斜面の方がもう少しましだと判断して、引き返したのでした。(なお同じ時にもう一人の山スキーの人がコルに来て滑る準備をしていました。その人はここから滑ると言うことでした。)
ではこちらの斜面を滑ってみることにします。既に何人も滑り降りるのを見ていて、堅めながらもなんとか滑っていたと言うことで安心感があります(^^)。またスキーカットで10cmほどは削れますので、明らかに吉田大沢上部ほど堅くはありません。
では13時34分、滑降開始。
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最初はこけないように注意し、アルペンターンで確実にターンをしながら滑り始めましたが、すぐに問題ない雪質と判断してテレマークターンで下っていきます。
そして九合目の鳥居の手前あたりで、この感じなら吉田大沢側に移動しても大丈夫だろうと斜面を大きくトラバースしていきます。ただ尾根の上近くは雪が堅めで写真を撮る余裕が無く(^^;、結局吉田大沢の直下のラインに入ってやっとカメラを取り出すことが出来ました。
次の写真はここから見上げた吉田大沢のドロップポイントの様子。良く見ると斜面上部に先ほどコルで会った山スキーの人がいるではないですか。私の方が遠回りの割に速く降りてきてしまったようです。
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では滑り始めます。
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堅めのざらめという感じで、なんとかシュプールを刻むことが出来ました。また山スキーの人も無事滑り降りてきていました。さすがです。
ところで最初の斜面の下の少し平らになっている部分にある岩に、スキー板が1本立てかけてありました。誰から上から流してしまったスキー板なのでしょうか。
続いてこの岩の真下に滑り込んでいきます。
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この先でやっとターンで深く雪が削れるようになりました。もう何の心配もない快適ざらめ斜面です。
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山スキーの人も少し離れた斜面を滑り降りてきています。こうして見るとこの吉田大沢の広大さがよく分かります。
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今シーズン最高のざらめ斜面です(^^)。しかもそれが何百メートルも続き、ノートラックです。もうたまりません(^^)。
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ただ残念なのはもうすぐガスの中に入ってしまうことです。
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ガスの手前でもう一度今滑り降りた斜面を振り返ります。
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シュプールをズーム。
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この先は視界が10mほどというガスで写真は無し。次の写真は七合目の隣にあった砂防ダム。今回は切れている中央の部分を普通に滑っていくことが出来ました。またここまで雪の上にある岩も少なく、注意して滑ればいきなりガリッということはほとんどありませんでした。
左側にと滑って行けばもっと下まで行けたかもとは思いましたが、ただガスで視界が悪いため、今回も雪が確実につながっている七合目の下から3つめの小屋のところで切り上げました。14時33分でした。
ここからはスキーはザックに付け、歩いて下っていきます。
そして五合目の駐車場の手前の広場に着いたとたん、本当にいきなり晴れ間が広がったのでした。
観光客の多くがカメラを構えていましたので、まさかと思って振り向くとなんと山頂が見えていたのでした。ガスっていたのは吉田大沢までだったようです。
15時49分、駐車場に到着。