日にち:2012年4月28日
場所:長野県御嶽山
コース:おんたけ2240スキー場→田の原→王滝頂上→田の原→おんたけ2240スキー場
天気:晴れ
今シーズン初めてとなる御嶽山に、快晴が約束されたこの日、出かけてきました。今シーズンは地元中心にバックカントリーに出かけていたため、比較的遠い御嶽山はとうとう厳冬期は一度も来ずに終わってしまいました。今回ですが、田の原まで上がる林道がまだ開通しておらず(今年の開通予定は5/3)、おんたけ2240のゲレンデから歩いて登らなくてはならないため、ほとんど人のいない静かな御嶽山を楽しめるかなと思っていたのですが、実際にはバックカントリーや登山で訪れる人が思いのほか多く、全部で20人ほどは見かけたでしょうか。ただ私の滑った斜面を滑る人は他にはおらず、ノートラックの快適ザラメ斜面を思う存分滑ることが出来ました(^^)。
ゲレンデを歩いて登るとなりますと、登りだけで2時間近くは余分にかかりますので、今回は少し早めの4時45分に自宅を出発し、おんたけ2240スキー場に向かいます。次の写真はスキー場に向かう途中で撮影した御嶽山の様子。予報通り雲一つない快晴です(^^)。雪もまだまだ十分ありそうです。
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そして6時30分、スキー場の横にある林道のゲートに到着。その脇に10台ほど車を停めることが出来るほどのスペースがあります。既に3台車が停まっていましたが、どうやら私より先に出発した人の車のようでした。
準備をし6時41分、ゲートを越えて進んでいきます。しばらくは道路を歩いていきます。この時点で無風で日射しが暑く、上着も手袋も全て仕舞いました。
ここから臨む御嶽山。ゲレンデの下の方の雪はほとんど溶けてしまっています。
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ゲレンデの残雪ですが、登る毎に増えていき、1本目のリフトを降りた辺りから雪はつながり出しましたので、ここからゲレンデをシールで登ることにします。
最後の急斜面の下の道路の部分ですが、道路脇の雪がかなり少なく、いったんスキーを外して道路を歩いていきます。
ゲレンデの部分はまだ2、3mほどの垂直の雪の壁となっています。これではとても登れないので、少し戻ってカーブのあたりから森の中を経由してゲレンデに向かいました。なおもう一つ向こうの斜面(コブコブ斜面の方)は2ヶ所ほどよじ登れる感じでした。(おそらく先行者はこちらからよじ登ったと思われます)
8時28分、汗をたっぷりとかき、やっとの思いでゲレンデトップに到着。北側には乗鞍、北アルプス穂高が若干霞ながらもきれいに見えていました。
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乗鞍岳とその隣の北アルプス穂高岳をズーム。
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休憩は御嶽山を正面に見ながらとろうと、すぐに田の原に下っていきます。
駐車場の手前から撮影した御嶽山の様子。
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剣ヶ峰方面をズーム。
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今日滑る予定の王滝側斜面をズーム。少しハイマツが目立ってきていますが、でも滑るには問題ないでしょう。
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黒沢口(中の湯、御岳ロープウェイから登る斜面)側の斜面をズーム。あちらも御岳ロープウェイは冬期休業中で、中の湯への林道もまだ開通していないようですので、人はかなり少ないことでしょう。中の湯への林道が開通したら、一度そちらの斜面も滑りに来たいです。
(2012/4/30追記)中の湯への林道はどうやら開通していたようです。
木曽町公式サイト 通行止め情報
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道路の除雪ですが、道路そのものはほとんど除雪が完了し、今は駐車場の除雪を進めているという感じでした。駐車場も広く除雪され、この感じなら通行止めにするほどのことはないのではないかと感じましたが、良く見ると奥に1台車が停まっています。除雪関係の車では無さそうだし、もしかしてゲレンデをハイクアップしている間にいつの間にか林道が通行できるようになったのかとも思ったのですが、帰りにゲートまで戻ってもやはり閉鎖中でしたし、どうやらゲート脇を強行突破した感じです。そして帰りにここに戻ってきた時には車がもう数台増えていました。(おいおい)
駐車場脇の雪の壁。
登山道側は斜めにステップが切られていて登りやすくなっています。
そしてこの先から見た御嶽山。
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この景色を眺めながら今日初めての休憩を10分ほど取ります。左側に見える青いものはツェルトでした。
それにしても風が無く暑いです。景色は早春ですが、暑さはほとんど初夏の陽気です。
8時58分、再び歩き始めます。先行者はトレースからするとスキーが一人、坪足が3人という感じでした。
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夏道登山道側の斜面をズーム。今回もほぼ夏道に沿って登っていきました。
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今回滑った斜面側をズーム。
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スキーのトレースはここで左に曲がって斜面を山頂に直登するコースに進んでいました。夏道に進んでスキーを担いで登るか、あるいは斜面を山頂まで直登するか迷いましたが、この先の雪の斜面は緩んでいないとかちかちで苦労することも多かったので、今回もいつも通り夏道登山道に進路を取りました。(ただし今回の雪の状態なら直登してもそれほど苦労しなかったかもしれません)
10時10分、金剛童子に到着。この少し手前から板はザックに付けて坪足で登りました。
ゲレンデのフルハイクアップ、そしてこの暑さで今日はずいぶんとへばってしまい、ここで今日2回目の大休止とします。
10分ほど休憩してから再び歩き始めます。この先はしばらくほとんど雪の溶けた夏道を歩いていきます。
隣の斜面の様子。
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午前中は遠くはかすみ気味で、中央アルプスがなんとか見えている状況でした。ああ、今日はこの暑さで展望は駄目かなと諦めていたのですが、ところが午後になって急に霞が取れていき、クリアな展望が広がったのでした。
斜面のトラバースが続く辺りで念のためアイゼンを装着しました。
11時8分、富士見岩を通過。
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この先で再び残雪上に出て、そのまま山頂まで直登していきます。
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王滝頂上の小屋はずーっと見えているのですが、登れど登れどなかなか近づいてきません(^^;
後から来たボーダーの集団に次から次へと抜かれていきます(^^;。
今回は山頂までアイスバーンはなく、気持ちよいザラメ斜面となっていました。ただし山頂直下だけはザラメが薄く、しかも氷を砕いたような粗いザラメでした。
最後は10歩歩いて一休みのペースでやっとの思いで12時19分、王滝山頂に到着。久々にへばりました。当初は剣ヶ峰まで登れたらとは思っていたのですが、早々に諦めました(^^;。
稜線に来ると多少涼しい風が出てきて、上着を着て休憩しているとちょうど良い感じでした。
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剣ヶ峰をズーム。
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噴煙口をズーム。
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次の2枚は中央アルプスをズームしたもの。中央アルプスの向こうに南アルプスもかすかに見えています。
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食事後、滑る準備をしていたときのこと。ブーツがビンディングからいきなり外れてしまい、あれっと思って見ると、なんとビンディングのワイヤーが切れてしまっていたのでした。ビンディングのワイヤーが切れるのはこれが2回目で、念のためにと予備のワイヤーも持っていたので交換しようとしたのでしたが、切れた場所が悪くてラジオペンチのような先の細いものでワイヤーを取り外さないと行けないことが判明し、今回はドライバーしか持っていなかったために交換は諦め、代わりに荷物固定用に持っていたキャリアベルトでブーツを強引に固定してなんとか滑れるように応急処置をしたのでした。(前回切れた時も同様にキャリアベルトでブーツをビンディングに固定して滑り降りたのでした)
ただテレマーク姿勢を取るとベルトが緩んで外れてしまうため、今回はテレマークターンは封印してアルペンターンのみで滑り降りていきます。
滑る斜面ですが、当初は登るルート側の斜面を滑ろうかなと思っていたのですが、既に先行者が一人滑り降りていておそらくすぐにシュプールでギダギダになりそうでしたので、その奥に広がる斜面の方を選びました。そちらだと、これからの時期は尾根のハイマツが急激に露出してきていますので、滑り降りてから登った斜面側に戻れるのかが不安でしたが、今回は雪がなんとかつながっていてほっとしました。
ではこの眼下に見える広大な一枚バーンを下のボール状地形に向けて滑り降りていきます。最近降雪で真っ白にリセットされ、しかもまだノートラックです(^^)。12時50分、滑降開始。
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これだけ広いとどこをどう滑ろうかと迷ってしまうほどですが、とりあえずいつも通りど真ん中をショートターン気味に一気に落ちていきます。新雪もストップスノーでなく、滑りやすいザラメでした。
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お一人様限定(ノートラックでシュプールを刻むには)のボール状地形をどこまでも気持ちよく滑っていきます。
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前半は左側の尾根上のハイマツが出ていたのですが、この辺りでハイマツがとぎれとぎれになり隣の斜面に雪がつながっていそうでしたので、滑るのを止めて隣の斜面にトラバースしていきます。次の写真はその途中で今の斜面を振り返ったもの。
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隣の斜面に無事出ました。
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下りはあっという間で、13時38分、朝写真を撮った田の原のこの場所に到着。
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今滑り降りた斜面をズーム。青いラインが私の滑ったラインで、シュプールがここから見ても肉眼で分かります(^^)。
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さてまだゲレンデを一番下まで降りなくてはなりません。ここまでで太ももがぱんぱんになってしまいましたので、痙攣しないようにのんびりと下っていきます。正面に見える中央アルプスですが、時間と共にどんどんとクリアに見えるようになってきていました。写真を取り忘れましたが、乗鞍や北アルプスも午後の方がクリアにはっきりと見えていました。
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再び中央アルプスをズーム。
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ザラメのゲレンデ斜面を滑り降りていきます。
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最後はゲレンデのなかを歩いて下っていき、14時47分、車の場所に到着。
次の2枚は御嶽山をふりかえったものですが、最初は黒沢口側の斜面。残雪期に是非一度滑りに行きたいです。
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そして今滑り降りた斜面をズーム。ここからでも私のシュプールがはっきりと見えます(^^)。
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