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八ヶ岳天狗岳テレマーク(2012年4月)

日にち:2012年4月8日

場所:長野県八ヶ岳

コース:渋ノ湯→黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→天狗の奥庭→黒百合ヒュッテ→渋ノ湯

天気:晴れ

この日は高気圧に覆われて快晴が約束されていたことから、どこか展望の良いところに出かけようと思っていたのですが、急に午後に仕事が入ってしまったため残念ながら遠出は出来ず、それではと地元の天狗岳に1ヶ月ぶりにバックカントリー(テレマークスキー)に出かけてみることにしてみました。

自宅を5時25分に出発し、渋ノ湯を目指します。そして渋ノ湯の駐車場に6時ちょうどに到着。橋の手前の駐車場はすでに満車で、川を挟んだ反対側の駐車場の方に案内されました。こちらの駐車場はこのときはまだ数台ほどでしたが、戻ってきた時にはこちらも満車となっていました。快晴の休日、恐るべしです(^^;。

6時15分、準備をして歩き始めます。

最初は雪はそれほど多くありませんが、登るに従って徐々に雪の量が増えていきます。

7時7分、八方台との分岐を通過。

唐沢鉱泉への分岐を過ぎた辺りから周りはいきなり厳冬期並みの景色に変わります。


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ここしばらくの荒れた天気のせいか木々がミニモンスター化しています。


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8時5分、黒百合ヒュッテに到着。ここまで全く無風でした。

正面の急斜面の様子。

小屋の前で小休止とし、アイゼンを装着します。

この辺りで新雪は5〜10cmほどという感じでしょうか。周りの真っ白な木々の様子と比べると少し少なめです。西天狗の斜面には果たして吹きだまっているのでしょうか...。

それにしても今回は周囲の景色が本当にきれいで素晴らしく、写真を撮ってばかりでなかなか前に進めません(^^;。今回はこの景色を見ることが出来ただけで大満足です。おそらく今日ここに来た方は皆そう感じたのではないでしょうか(^^)。


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8時21分、中山峠を通過。

最初の急斜面を登り切ると正面に目指す天狗岳が見えてきます。


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西天狗岳をズーム。


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この辺りまで来ると、さすがに風が出てきました。かなり冷たい風で、晴れていても暖かさはほとんどありません。


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稜線上は新雪が吹き飛ばされて、アイゼンの爪の跡しか残らないかりかりのアイスバーンが続きました。一歩一歩慎重に登っていきます。


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今日は雲一つ無い最高の天気となり、見渡す限りの山々が皆見えていました(^^)。ただ冷たい強めの風が吹き付けていて、足下はかりかりのアイスバーンということで、のんびりと景色を眺めている余裕はそれほどありませんでした。


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夏は鎖場となる急斜面はかりかりのアイスバーンの斜面となっていました。しばし渋滞中(^^;。


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9時28分、東天狗岳山頂に到着。

写真だけ見ると快晴で穏やかそうに見えますが、冷たい強めの風が吹いていて、とても山頂でのんびり休む気になれません。休憩は西天狗岳に向かう途中のコルで取ることにして、私も写真だけさっと撮影します。では赤岳方面から右回りで。


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金峰山方面をズーム。


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9時41分、では西天狗岳に向かいましょう。

コルまで降りると、先ほどの強風がウソのようにほとんど無風となります。やっと日射しの暖かさが感じられるようになります。ではここで5分ほど休憩します。


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休憩後、西天狗岳に登り始めます。


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10時7分、西天狗岳山頂に到着。山頂の標識がわずかに雪の上に顔を出しています。

ではここからの展望を赤岳方面から右回りでご紹介。


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硫黄岳をズーム。


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赤岳をズーム。


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阿弥陀岳をズーム。


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南アルプス北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳をズーム。


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入笠山方面をズーム。


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中央アルプスをズーム。


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御嶽山をズーム。手前左よりのピークが守屋山。


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乗鞍岳。手前左側に諏訪湖も見えています。


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北アルプス槍穂高、常念岳方面をズーム。


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燕岳方面をズーム。手前左側のピークが車山。


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爺ヶ岳、鹿島槍方面をズーム。その手前に美ヶ原。


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北アルプス北部をズーム。その手前に蓼科山。


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頸城山塊をズーム。


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根子岳、四阿山をズーム。


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浅間山をズーム。


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山頂はやはり風が吹き抜けていましたが、ただ少し東側に下っただけで急に風が弱くなりましたので、そこで休憩しつつ滑る準備をします。
そして10時30分、滑降開始。


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急斜面に差し掛かるまでは少し堅めのバーンの上にさらさらの新雪が数センチという感じでした。


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さらさらと言うよりは少しパック気味の新雪でした。周囲の登山者の注目を集めつつ(^^;、気持ちよく滑り降りることが出来ました。
急斜面を滑り降りてからコルの北側斜面を滑り始めたのですが、この辺りは残念ながら新雪がほとんど飛ばされてしまってクラストしたがりがりのバーンとなっていました。


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ああ、今日はこの先の斜面はもう駄目かなと思い始めたのですが、すぐにさらさらの新雪が吹きだった斜面となりました。この辺りは風と日射の影響を受けにくいせいか、雪は厳冬期並みのさらさらパウダーでした(^^)。


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下るに従ってどんどんと雪は深くなりました。最後は30cmほどの新雪が吹きだまっていました。4月にこんなパウダーを味わえるなんてうれしいなあ(^^)。
では森が濃くなったところから右側にトラバースしていきます。そして11時4分、ここからアイゼンで天狗の奥庭の登山道に向けて斜面を登っていきます。

11時14分、天狗の奥庭の登山道に合流。この先の斜面ですが、今回は新雪がほとんど吹き飛ばされてしまって、あまり積もっていないように見えます。それでも一応上まで登ってみることにします。


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11時36分、中山峠からの登山道まであと少しの場所まで登り返します。


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西天狗岳東側斜面をズーム。


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ではこの斜面を一応スキーで滑ってみることにします。登ってくるルートも、アイスバーン、もなか、ハードパック新雪という感じで滑るにはいまいちな雪質でしたので、ほぼ横滑りで注意しつつ降りていきます。もちろんシュプールもほとんど残りません。


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ただ途中のかりかりアイスバーンでエッジがかからずにそのまま10mほど滑落(^^;。その直前までハードパック新雪でそれなりにエッジがかかっていましたので、油断してしまいました。やはりかりかりのバーンの時は注意しないと。

では黒百合ヒュッテに向けて戻っていきます。次の写真は途中で今の斜面を振り返ったもの。


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もう一度西天狗方面の様子。


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黒百合ヒュッテに下る前にもう一度天狗岳を振り返ります。


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東天狗岳をズーム。


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先ほどプチ滑落した(^^; 斜面をズーム。まともに滑れたのは最後の数ターンだけでした。雪が多い時は一番上の稜線辺りから滑り降りることが出来るのですが。


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西天狗岳をズーム。


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では最後に黒百合ヒュッテまで滑り降ります。


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トレースでギダギダの部分を避けて滑り降りました。後半は少しパック気味ながらも20cmほどの新雪が吹きだまっていました。

黒百合ヒュッテの前には大勢の登山者が休憩していました。


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12時32分、スキーはここでザックに付け、坪足で登山道を下っていきます。

そして13時25分、あっという間に駐車場に到着。