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北アルプス前穂高岳登山(2011年6月)

日にち:2011年6月15日

場所:長野県北アルプス

コース:上高地→岳沢→前穂高岳→同じコースを下山

天気:晴れ後薄曇り

しばらく梅雨のぐずついた天気が続いているのですが、この日は天気予報では久しぶりの快晴が期待できたことから、残雪豊富な北アルプスの展望を楽しみたいと前穂高岳に登りに出かけてきました。
天気ですが、確かに朝は快晴でした。ただ次第に薄雲がかかってきてしまったのが残念でした。登山道上の雪ですが、このルートはほぼ消えているのですが、でもところどころ急斜面に残雪がありますので、その雪が消えるまではアイゼン、ピッケルは必需品です。岳沢小屋までは夏山装備でも何とかなるとは思いますが。

朝4時10分に自宅を出発し沢渡の駐車場を目指します。そして5時20分、沢渡の駐車場に到着。平日と言うこともあってか、駐車場はかなり空いていました。気持ちよい青空が広がっています。今日は快晴が約束されたと思ったのですが(^^;。

5時40分発の始発のバスに乗って上高地に向かいます。始発のバスに乗ったのは20人ほどでした。6時9分、上高地バスターミナル到着。

梓川の畔を歩いていきます。

6時16分、河童橋到着。


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焼岳をズーム。


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奥穂をズーム。


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6時31分、上高地の散策道から分かれて岳沢に登る登山道に入ります。

しばらくは全く雪がありませんでしたが、沢を横切るところに初めて残雪が出てきました。朝はまだ雪は堅いので、滑らないように注意して歩いていきます。なお帰りはざくざくで歩きやすくなっていました。


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乗鞍岳をズーム。


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この頃まではまあまあの良い天気でした。ただ間もなく空一面薄雲がかかってくるようになってしまいました。
途中、ツツジがきれいに咲いていました。つぼみも多いので、これからしばらく見頃だと思います。


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岳沢小屋が近づくと、登山道上にも残雪が出てきますが、まあアイゼンやピッケルを使うほどの事はありません。

岳沢小屋が見えてきました。手前の雪渓はまだまだ雪はたっぷりです。


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天狗のコル(多分)をズーム。このシュートも滑降記録を良く見ますので、いつか機会があればスキーで滑ってみたいです。


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8時2分、岳沢小屋到着。ここで初めての休憩を取り、10分ほど休憩します。


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乗鞍岳をズーム。上空にはだんだんと薄雲が広がってきてしまいました。


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8時13分、再び登り始めます。隣の雪渓を斜めに登っていくのですが、雪がまだ堅く、靴だけでは時々滑ってしまいました。(まあ滑落するほどの斜度はありませんが)対岸には雪の溶けた登山道が見えていますので、面倒でアイゼンを付けませんでしたが、少なくとも朝の雪の堅い時間帯はアイゼンで歩いた方が楽でしょう。

しばらくすると雪の急斜面をトラバースする個所が出てきますが、ここはステップが切ってありました。

隣の雪渓の様子。この雪渓を登って前穂山頂から滑り降りる記録も良く見ますが、いつかチャレンジする機会があれば、ぜひこちらのコースも一度滑ってみたいです。


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このコースは急な登りが延々と続きます。時々後ろを振り返っては息を整えます。


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乗鞍岳をズーム。左端に御嶽山もちょこんと見えてきました。ただ御嶽山の方は既にガスがかかり始めています。


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焼岳をズーム。


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上高地をズーム。


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次の雪渓トラバース個所は先ほどよりはさらに急になります。こちらもステップが切られていましたので、一歩一歩慎重に登っていきます。


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次の急な雪渓はステップが切られていませんで、しかもこの時間はまだ雪が堅かったので、さすがにアイゼン、ピッケルなしで登るのは不可能ということで、ここで初めてアイゼンを装着してピッケルを手に登っていきます。ただ持ってきたアイゼンが六本爪ということで、相当慎重に一歩一歩登って行きました。12本爪ならけり込みながらもっと楽に登れたことでしょう。

このあとは10mほどのトラバースが2個所ありました。

10時38分、やっと紀美子平に到着。残雪の上をかなり慎重に一歩一歩歩いていたことと、アイゼン、ピッケルを出したりしまったりで予定より少し時間がかかってしまいました。


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風はほとんど無く、薄日も差しているためにそれほど寒さは感じませんでした。
10分ほど休憩してから、前穂山頂に向けて再び登り始めます。

しばらくすると吊り尾根の向こうから槍ヶ岳が見えてきました。これは山頂からの展望が楽しみです(^^)。


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途中で今日初めて登山者(5人ほどのパーティー)とすれ違いましたが、やはりまだこの時期はそれなりの装備が必要になるせいか、登山者は少なめです。

11時11分、前穂高岳山頂到着。山頂には誰もいませんでした。


では今日の景色を槍ヶ岳方面から左回りでご紹介。
涸沢もまだまだ雪は豊富です。思わずスキーがあればなあとため息です(^^;。


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槍ヶ岳をズーム。


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北アルプス北部をズーム。向こうは薄雲がかかって無くて青空に見えますが、ただそのせいかガスがかかり始めています。


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涸沢ヒュッテ、涸沢小屋をズーム。今日はテントはほとんど見えません。


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奥穂高岳をズーム。


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焼岳をズーム。向こうも風が無いようで、噴煙が垂直に立ちのぼっています。


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乗鞍岳をズーム。


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霞沢岳をズーム。


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近くの山は見えているのですが、遠くの南アルプス、八ヶ岳などは雲に隠れてしまっています。


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蝶ヶ岳をズーム。


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奥又白池をズーム。


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常念岳をズーム。


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大天井岳方面をズーム。


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山頂の岩に腰掛けて、360度の大展望を楽しみながらのんびりとお昼にします。気分はまさに映画「岳」です(^^)。
徐々に槍、穂高にガスが上がってきてしまいましたので、12時2分、そろそろ下ることにします。


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岳沢小屋をズーム。


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途中、すぐ近くでガーガーと鳴き声がしたので探したら、二羽の雷鳥がいました。

登る時一番怖かったこの雪渓ですが、下りは雪渓の左端の地面が出ているところを出来るだけ下り、最後10mをトラバースするだけで済みました。雪もこの頃になれば緩んできていて、朝に比べれば随分と歩きやすくなっていました。


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もうすぐ岳沢小屋というところで急に青空が広がってきました。


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奥明神沢の雪渓をズーム。


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14時4分、岳沢小屋到着。10分ほど休憩してから、上高地に下っていきます。天気ですが、まもなく再び薄雲がかかってきてしまいました。
上高地では朝はつぼみだったツツジが、戻ってきたら咲き始めていました。


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15時26分、河童橋到着。その後15時40分発のバスにちょうど乗ることが出来ました。
次の写真は帰りのバスの中から撮影した穂高岳の風景。


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