日にち:2011年5月21日
場所:長野県中央アルプス
コース:千畳敷→乗越浄土→中岳→木曽駒ヶ岳→中岳→千畳敷→極楽平→千畳敷
天気:晴れ
バックカントリーではまだ一度も訪れたことの無かった中央アルプス千畳敷、木曽駒ヶ岳方面に、快晴となったこの日、初めて出かけてきました。稜線近くまでロープウェイで上がることが出来るため、そこからわずかなハイクアップで滑ることが出来るお手軽なバックカントリーフィールドというイメージが強かったのですが、実際に滑ってみると特に千畳敷に滑り込む斜面は思った以上に急で驚きました。今回は雪も緩んで快適ざらめでしたので問題ありませんでしたが、斜面が堅い時あるいはパウダーシーズンは滑落や雪崩のリスクも高いと感じました。(でも次回はぜひパウダーの時期に訪れてみたくなりました。)
朝5時15分、自宅を出発し駒ヶ根の菅の台の駐車場を目指します。そして6時10分、駐車場に到着。駐車場ですが、この時間はまだそんなに混んでいませんでしたが、戻ってきた時には多くの車が停まっていました。さすが快晴の週末だけのことはあります。
次の写真は駐車場の近くから見た千畳敷の様子。
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始発のバスに乗る人の長い行列が出来ています。始発(7時頃)のバスは2台、運行されました。
ロープウェイの始発は8時ということで、20分ほど待って始発のロープウェイに乗り込みます。
しばらくは全く雪がありませんでしたが、徐々に雪が増えていきます。
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8時10分、千畳敷に到着。風も弱く、それほど寒くもありません。まさに春スキー日和です(^^)。
ではここからの景色を右→左でご紹介。
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まずは木曽駒ヶ岳まで行って景色を堪能してから、その後でどの斜面を滑るか考えることにします。
乗越浄土への登りはきついので、シールよりは坪足+アイゼンの方が良いだろうと、スキーはザックに付け8時22分、先頭で歩き始めます。登山道はスキー場を回り込む形でいったん下ります。
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昨日?と思われるトレースがうっすらと残っていますので、それをたどって登っていきますが、それにしてもきつい登りです。
稜線手前で夏道登山道が出てきましたので、途中からそちらを登ります。
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9時12分、乗越浄土到着。
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9時31分、中岳を越えると正面に木曽駒ヶ岳が見えてきます。ただ、斜面の雪は思った以上に少ないです。木曽駒から東側の斜面も滑る候補でしたが、途中で雪が切れていそうな感じがして今回はそちらには行きませんでした。(もしかすると実際には滑れたのかも知れませんが)
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9時54分、木曽駒ヶ岳山頂に到着。途中で誰とも会いませんでしたので、おそらく今日の一番乗りと思われます。稜線上は多少冷たい風が吹いていましたが、でも岩陰に逃げ込むほどのことはなく、景色を眺めながらのんびりと休憩します。
ではここからの展望を南の宝剣岳方面から左回りでご紹介。遠くは少しかすんでしまっているのが残念です。
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宝剣岳をズーム。岩場の雪もかなり溶けているように見えます。
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空木岳、南駒ヶ岳(多分)をズーム。
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遠くに八ヶ岳もうっすらと見えています。
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乗鞍岳をズーム。その右側に北アルプス穂高岳もかすかに見えているのですが、写真ではほとんど確認できません。それにしても北アルプスがはっきりと見えないのは本当に残念です。
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御嶽山をズーム。
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10時17分、滑る準備をして駒ヶ岳頂上山荘の方向に滑り始めます。
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気持ちよいざらめ斜面です。でもすぐに雪はいったん切れます。(本当は大きく左に回り込めば板を外さなくても済んだのですが)
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駒ヶ岳山頂山荘の先でスキーをザックに付け、中岳まで登り返します。次の写真は中岳から今滑った斜面をズームしたもの。
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中岳から先の東側斜面は雪は豊富です。では次のこの斜面は少し下まで滑り込むことにします。
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ハイマツが出ているところまで滑って、そこでお昼とし、15分ほど休憩します。
11時7分、今滑った斜面を登り返します。そして続いて向かったのは宝剣岳すぐ脇のシュートです。
斜面上部からのぞき込みます。急斜面(50度ほどはありそう...)が狭い岩場を一気に落ち込んでいっています。雪は緩んでいますので覚悟を決めて飛び込むことにします。
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私がバックカントリーで過去に滑った中でもトップクラスの急斜面でした。スキーで削った雪がいつまでもだらだらと流れていきます。狭い岩場を抜けるとやっと一息つけました(^^)。
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この先は斜度も多少ゆるみ、滑りやすくなります。それでも30度はありそうで緩斜面では無いですが、でも上部の急斜面を滑った後だととても滑りやすく感じます(^^)。
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今滑り降りたシュートをズーム。
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12時22分、ロープウェイの駅に到着。まだ時間も多少早いので、せっかくですので、極楽平の方の斜面も一度滑ってみることにします。良く踏まれたトレースをたどって登り始めます。
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13時ちょうど、稜線に到着。登る時に目を付けておいたノートラックバーンに向かいます。
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ではこの斜面を滑ります。
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上部10mほどはかなり急で、スキーで削った雪にしばらく追いかけられました(^^;。斜度が少しゆるみと最高の極上ざらめバーンとなります。
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今滑った斜面をズーム。
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13時55分発のロープウェイに乗って下りました。下界は真夏のような暑さで、暑くてたまりませんでした。