日にち:2010年6月11日
場所:山梨県富士山
コース:河口湖口(五合目)→吉田口登山道→吉田口頂上→吉田大沢→河口湖口
天気:晴れ
今シーズンの富士山は、先週須走側からが初めてだったのですが、雪の状態があまり良くなかったことから満足度が低く、ぜひもう一度雪の状態の良い時で人に少ない時(要はノートラックバーンを滑りたい)に出かけたいと思い、平日のこの日、思い切って出かけてきました。出かけた先は吉田大沢です。
富士山ですが、どうも一昨日辺りに再び降雪があったようで、7合目辺りから真っ白な雪が出始め、上の方では新雪が10から15cmほども積もっていました。おかげで先週滑りにくかった斜面もすっかりリセットされ、雪も快適なざらめということで最高の吉田大沢の滑りを楽しんでくることが出来ました。
朝4時10分に自宅を出発し河口湖口5合目の駐車場を目指します。駐車場に着く手前までずーっと曇りで本当に上の方は晴れているのかかなり心配だったのですが、3合目あたりで雲の上に出てそこからは雲一つ無い真っ青な青空となりました。
6時4分、スバルライン終点の5合目駐車場に到着。さすがに平日と言うこともあって、車は全部で10台ほどしか停まっていませんでした。この時間、特にバックカントリーや登山の準備をしているひとを見かけませんでしたが、後で考えるとどうやら私は最後発組みだったようです(^^;。
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6時18分、準備をして歩き始めます。風もなく、日射しが強いのでかなり暑いです。
途中木陰に少しだけ残雪がありましたが、この辺の斜面の雪はほぼ消えてしまっています。
6時56分、吉田口登山道に合流。吉田大沢が見えてきますが、ただ7合目から下の雪はすっかり消えています。上の方はずいぶんと真っ白に見えます。(実際、最近降った新雪でした)
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7合目の小屋群をズーム。
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7時43分、7合目の最初の小屋に到着。隣の雪渓ですが、朝はまだ比較的堅めでしたので、先行者にしたがい夏道登山道をたどって進んでいきました。
ちなみにこちら側からの先行者は登山者が6人ほど、ボーダーが1人でした。なお7合目の3軒目の小屋の横まで雪渓はつながっていましたので、帰りはここまで滑って下ってこれそうです。
次の3枚は吉田大沢下部の様子。どうやら昨日滑った人が何人もいたようで、既にシュプールが6本ほど刻まれています。ま、上の方は沢も広いので、なんとかなるでしょう。
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8時56分、8合目の最初の小屋、太子館に到着。
この手前辺りから登山道がすっかり雪に覆われるようになりましたので、ここでアイゼンを装着しました。ただ雪は堅くなく、キックステップで問題なく登っていくことが出来ました。
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9時58分、元祖室に到着。
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須走ルートとの合流点である本8合目を目指してさらに登っていきます。
10時33分、本8合目の小屋に到着。ここまで来ると風が随分と寒くなり、雪も少し堅めとなりましたが、でもキックステップで板状に割れるほど堅めではありませんので、滑りも何とかなるでしょう。ここで10分ほど休憩します。
11時5分、八号五勺の御来光館を通過。須走側からも10人?ほどの人が登ってきています。
須走側の斜面ですが、新雪でリセットされ、しかもまだシュプールは2つか3つほどしか付いていません。こちら側を滑ることも考えてみましたが、でも今日はやはり今シーズンまだ滑っていない吉田大沢を、予定通りトップから滑ることにしました。
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11時39分、9合目の鳥居を通過。
この辺まで来ると逆に風がほとんど無くなりました。それにしても真っ白な斜面に真っ直ぐに山頂まで続くトレース、実に絵になります(^^)。
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12時16分、吉田口山頂に到着。ま、大体いつも通りのペースです。ではここでお昼とします。
今登ってきた斜面を見下ろします。ちなみに周りは一面の雲海となっていて、斜面以外の展望はほとんどありませんでした。
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そして火口の様子。新雪で再び斜面がきれいになっています。
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白山岳手前の吉田大沢のドロップポイントのコルですが、稜線まで真っ白な雪がつながっています。
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ではコルで滑る準備をします。
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コルから真っ直ぐ滑り降りるルートは昨日のシュプールが付いていましたので、もう少し右側の急斜面側から滑り始めることにします。寒いとクラストしやすく、また急なために滑落の危険のある方ですが、でも表面が少し堅めなものの踏み込めば15cmほどは削れますので、ま、しっかりターンすれば何とかなるでしょう。では12時55分、滑降開始。
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表面が少し堅めですので、しっかりターンしないと板を取られ気味になります。また表面が堅めということで、削った雪がざーっと大きな音を立てながら100mは滑り落ちていきます。
シュプールを避け、きれいな斜面を探しながら滑り降りていきます。すぐに雪も柔らかくなり、快適なざらめ斜面となります。
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いやー、満足満足。(とこの時点では思っていたのですが、実はこれから先の斜面がそれ以上に素晴らしいものでした(^^))
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ではこの先の急斜面を真っ直ぐに滑り降りていきます。
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広いノートラックバーン、真っ白にリセットされた雪面、快適なざらめとあまりに素晴らしすぎます(^^)。なお私が滑っている時は、私以外にこの斜面を滑る人をみかけませんでした。
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この辺りから柔らかいざらめが深くなり、ターンする度に大量の雪がころころと転がり落ちて行くようになりました。
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ここでいったん斜面を右に移動して7合目の小屋まで滑り降りていきます。
13時49分、朝登る時に確認しておいた小屋のところで登山道に戻ることが出来ました。
今滑り降りた斜面を振り返ってみます。
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次の写真は6合目から見上げたもの。ここからでもシュプールがはっきりと分かります(^^)。
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14時51分、駐車場到着。吉田大沢はまだまだ滑ることが出来そうです。