日にち:2008年5月11日
場所:長野県乗鞍高原
コース:乗鞍高原温泉スキー場三本滝駐車場→位ヶ原→乗鞍高原温泉スキー場三本滝駐車場
天気:小雨
この週末は土日とも天気が良くなかったのですが、久しぶりにテレマークスキーで滑ってみたいと思い、乗鞍に一人で出かけてみました。今年は5月3日より春スキーバスが運行されているので、出来たら位ヶ原山荘までバスで上がって楽をしたかったのですが、ただ昨日は悪天候で運休になったということで、昨日から今日朝にかけて雨(上の方はおそらく雪)の予報になっていましたので、おそらく今日も運休の可能性が高いと思い、最初からゲレンデとツアーコースを登るつもりで、家を少し早めに出ました。
今回は季節外れの新雪を滑ることが出来ると楽しみにしていたのですが、ところが曇りの予報だった天気がいつまで経っても雨が止まず(上の方はみぞれ)、雪質はあまり良くありませんでした。おまけに位ヶ原から先に進む前に最後の急斜面を1回滑ってみてからと思って滑ったところ、小規模な雪崩を起こしてしまいました。私自身は怪我等はありませんでしたが、こんなに簡単に雪崩が起きてしまうなんてと戦意喪失状態となり、もう登り返す気力が無くなり、そのままツアーコースを滑り降りてしまいました。
朝5時20分に自宅を出発して乗鞍高原温泉スキー場に向かいます。6時50分、三本滝駐車場に到着。三本滝に近いあたりで、道路上に昨夜積もったと思われるシャーベット状の積雪がありましたが、まあノーマルタイヤでもゆっくり行けば問題ないレベルでした。この時間、天気は小雨でした。
昨日降った雪が、この辺りで15cmほどあって、ゲレンデは真っ白になっています。おかげで位ヶ原へのバスは今日も運休でした。
天気予報では今日は雨のち曇りとなっていて、雨が7時位までとありましたたので、しばらく待っていたら止むかなと7時30分まで待機していたのですが、状況はあまり変わらず。逆に時々雨の中に雪が混じって降ることもありました。
うーん、雨の中登りたくないなあと思いつつ、でももしかしたら上の方は雨でなく雪かもしれないと思い、とりあえず準備をして出発することにしました。
8時、ゲレンデを登り始めます。ちなみに私より先に出発したのは確か3人で、私は4人目でした。
遠くからはゲレンデは真っ白に見えたのですが、実際に歩いてみると、昨夜降った雪の下は地面という場所も多く、特に上の方で枯れ草の上に乗った雪は滑りやすくて苦労しました。
いつもの様に道路に出てから板を外して左の方に歩いていき、再びゲレンデに入って登っていきます。
新雪はこの辺で15cmほどでした。雨で重くなっています。ノートレースの部分を歩くと、その重い雪が板の上に乗って重くなり、疲れました。
ゲレンデトップから上を見ると、ずいぶんと藪が目立つ様になってきています。
ツアーコースに登る急斜面ですが、上の方の藪が大分出てきています。ここは右側を迂回していきます。
9時6分、最初の急斜面を登り切り、ここからはツアーコースの切り開きを進んでいきます。
雨ですが、止んだかなあと思うと又降ってきてを繰り返していました。またガスも濃くなったり薄くなったりを繰り返し、結局私がいる間に乗鞍岳は一度も見ることはありませんでした。
位ヶ原手前の急斜面ですが、この新雪で真っ白、面ツルです。まだ誰も滑っていませんので、上に向かう前にまずここを1度滑ってみることにします。新雪はこの辺りで20cmほどでしょうか。
なおどうもこの辺りでデジカメのレンズに雨が付着してしまった様で、これ以降の写真に何ヶ所も灰色の部分があります。写真が見にくくてすみません。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
位ヶ原到着、10時28分でした。
この先を右の方に進んで斜面の上に出ます。滑る準備をして10時37分、滑り出します。20cmほどの湿った重い雪です。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
最初の比較的なだらかな部分は問題ありませんでしたが...、
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
この先で滑る向きをフォールラインより少し右に変更して滑り始めたところ...、
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
2ターン目で雪崩を起こしてしまいました。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
最初、自分の周りの雪がどっと動くのを感じ、その雪に足を取られて山側に手をつきました。手で体を起こそうとしたのですが、手をついた部分の雪も動いていて体を起こせず、次に足を踏ん張ってスキーのエッジを斜面にかけてみました。おそらく10mほど流されて私の体は停まりました。下を見ると、雪がかなり下の方まで流れていっていました。
特に怪我などはありませんでしたが、体が停まってから数秒ほど放心状態でした。ちなみに雪崩れに巻き込まれたのは今回が初めてです。
この雪崩ですが、昨日の新雪の層、15cmほどが崩れた表層雪崩でした。その少し前にも、ターンの際に雪がV字型に少しずれたのを見ていましたので、その時点でこの斜面は避けるべきだったと反省しています。
それにしても斜面の下の方に人もいなかったのも幸いでした。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
とりあえず雪崩の横の斜面を安全なところまで滑り降ります。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
雪崩を起こしてしまったことで戦意喪失状態となってしまい、10時48分、このままツアーコースをおとなしく下っていくことにします。
新雪は湿って重く、滑りにくかったです。
ゲレンデに出てからどこを下ろうかと悩み、リフト沿いの一番急なコースにも雪が付いている様に見えたため、そちらに進んできます。ただ...、こちらはどうやら昨夜降った雪しかない部分も多く、上の方はほとんど草の上を滑っているようなものでした。途中から雪の多い部分を選んでやっと普通に滑り降りることが出来ました。
そして道路を越えて次の斜面も滑り降りようとした際、上部の急斜面をトラバースしたところで再び小規模な雪崩を起こしてしまいました。スキーで削った雪がいつまでも停まらずに流れていってしまったのですが、下の道路まで落ちる手間でやっと停まりましたが、それにしてもゲレンデの斜面でこれほど流れてしまうとは驚きです。
次の写真は一番下の斜面です。
11時39分、ゲレンデ下に到着、
周りを見ると、上に向かって左端の部分でも誰かが滑ったと思われる跡から少し雪が雪崩れていました。今日の雪は本当に要注意です。