日にち:2008年3月15日
場所:長野県御嶽山
コース:御岳ロープウェイスキー場飯森高原駅→石室山荘→剣ヶ峰→登ってきたルートを滑降
天気:晴れ
昨日は夜にかけて大雨となり、山もかなり高いところまで雨っぽかったことからアイスバーンが心配でしたが、ただ今日は春のようなぽかぽか陽気になるとの予報でしたので、4日前登った御岳大滝頂上と同様にアイスバーンもゆるむだろうと予想して、再び御岳に出かけてみることにしました。
ただし今回は御岳ロープウェイから登って頂上を目指してみることにしてみたのですが、予想通り風もないぽかぽかの陽気で雪がゆるんでいてアイスバーンの心配もなく、あっという間に山頂までたどり着いてしまいました。また昨夜は上の方は雪が降った様で、パックされた重めの雪にはなっていましたが、それなりに楽しく滑ることが出来ました。
朝、6時15分に自宅を出て御岳ロープウェイスキー場を目指します。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
御岳ロープウェイスキー場の駐車場に到着したのは8時ちょうどでした。一番近い駐車場は既にいっぱいでしたので、一つ下の駐車場に停めましたが、戻ってきたときには3つめの駐車場もかなりいっぱいになっていました。やはり天気の良い週末だけのことはあります。
準備をしてロープウェイで上に上がります。
次の写真は飯森高原駅を出たところ。今日は登山の方もたくさん見かけました。雲一つ無い最高の天気で、風も全くありません。
なおこの辺りは昨夜は大雨だったようで、雪の斜面に水の流れた縦縞がたくさん見られます。うーん、これは今回は思ったより手強いかもしれないと、この時点ではちょっと不安になってきたのでした。
9時ちょうど、シールを付けたスキーで森の中に入っていきます。既に先行者はいてトレースが付いていましたので、それについて行きます。
なお雪は昨夜の雨がクラストして全く沈みません。ただし陽が当たったところは表面だけ柔らかくなってきていますので、シールがクラストで滑ることはありませんでした。逆に日当たりが良い斜面が続くと、雪がべたべたとシールにくっついてしまいました。
今シーズン、このルートで登るときはいつでもラッセルをしていましたが、今回はこの雪質ですので全くラッセルすることなく、9時40分、あっという間にいつも休憩している尾根の上の開けた場所に出てしまいました。
ここでは休むことなく、写真を撮ったらすぐに進み始めましたが、その後も快調に登っていって、結局最初の休憩を取ったのは山頂に着いてからでした。
いつもはこの先はがちがちに凍っていることが多いのですが、今日はこの陽気で雪がゆるんで表面は柔らかくなっていました。この感じだと帰りにはざらめ状態になっているなと思ったのですが、帰りはその通りこの辺りの斜面は春スキーの快適なざらめ斜面となっていました。(ただし午後、日が陰るとあっという間にがりがり斜面に戻ってしまうと思いますので、登られる方はアイゼン等滑り止めは必需品です)
尾根を登り切ると目の前に御岳がどーんと見えてきます。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
1ヶ月前と比べると、ずいぶんと雪も増えてきています。沢も雪で埋まっていて、そこに深い沢があることに気がつかないほどです。今回は沢が埋まっていて歩きやすそうでしたので、左上の尾根には登ることなく、そのまま真っ直ぐ進んでいきました。スキーで先行している方が3人、遙か前に見えますが、そのスキー跡をたどっていきます。
雪ですが、この辺りまで登ってくると全体的に表面はさらさらになりました(^^)。ストックも5cmから10cmは沈みます。
風で飛ばされて下のアイスバーンが出ているところを見る限りでは、昨夜は20cmほどの雪が降った感じです。ただすでに風で飛ばされて堅めにパックされてしまっています。下のアイスバーンが出ているところも、ゆるんで柔らかくなっていて滑ることはほとんどありませんでした。
これで気温が低ければ吹きだまりはパウダーが残っていたのでしょうが、今日のこの陽気と暖かさであっという間に湿った重めの雪となってしまったようです。
石室山荘横の斜面をジグザグに登っていきます。
石室山荘到着、11時20分でした。
その向こう側の斜面ですが、遠くから見る限りはパウダーのようにも見えますが、ただ実際にはパックされた堅めの斜面となってしまっていました。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
ここから石室山荘の左側の斜面を登っていきます。すぐ上には覚明堂が見えています。
この斜面を登り切ると、稜線に到着します。
11時50分、稜線に出ると目の前に剣ヶ峰が見えてきます。さすがにここまで来ると風がちょっと出てきましたが、ただいつもの吹き飛ばされそうな強風ではありません。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
山頂までのルートですが、比較的雪が付いている部分が多いことと、ところどころ出ているアイスバーンも日差しで暖められてかちかちではなくエッジがかかりますので、そのまま山頂までスキーで登ってみることにしてみます。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
北側には乗鞍、北アルプスが見えてきました。
御嶽頂上山荘の横でスキーをデポし、最後はつぼ足で登ります。剣ヶ峰頂上到着、12時25分でした。
風もそれほど強くなく、風がないとこの日差しでぽかぽかと暖かい位です。そして雲一つ無い真っ青な空の下、遠くまでくっきりと見通すことが出来ました。
次の写真は山頂直下に見える一ノ池。雪さえ良ければ山頂からそちらに滑り込むのも面白そうです。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
今登ってきたルート。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
中央アルプス、南アルプス、そして富士山もちょこんと顔を覗かせています。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
4日前に登った大滝頂上の方。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
まだ山頂からスキーで滑り降りた人はいなさそうでしたので、お昼はある程度斜面を滑り降りてからにしようと、すぐに滑る準備をして12時38分、滑り始めます。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
山頂からしばらくは稜線上の狭い斜面が続きますが、雪が固めながら付いていることと、アイスバーンもかちかちではなくエッジがしっかりとかかるため、滑落の恐怖を全く感じることなく気持ち良くターンしながら滑り降りていくことが出来ました。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
ではここから右の沢状地形にドロップイン。ここから先の斜面が今回一番楽しみの急斜面です。
途中から急に落ち込んでいますので先が見えませんが、ただ一番急なところでも30度ちょっとほどの斜面だと思います。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
雪ですが、堅めにパックされた部分と比較的柔らかめの少しだけパウダーっぽい部分もありました。堅い部分も暖かさで少しゆるんでいることもあり、気持ち良くターンをして滑ることが出来ました。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
途中で先行した人のシュプールが、この斜面をそのまま滑っていてその下の窪地を滑っていったのが分かりましたので(前回私が滑ったルートです)、今回どこを滑ろうかちょっと考えて、やはりノートラックの斜面が良いかなと思い、今朝登ってきた斜面の方を滑り降りることにしました。
次の写真は斜面を乗り換える際に、今滑ってきた斜面を振り返ったもの。私のシュプールは奥の方です。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
朝登ってきた斜面の方は、まだ誰も滑り降りていないようです。ということでこちらの斜面に決定!。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
どんどん滑り降りていきます。この辺りは急斜面でも緩斜面でもなく、滑っていて本当に気持ちいい斜面です。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
13時18分、ここまで滑ってきてから、遅めのお昼とし、ここで大休止とします。風もなくぽかぽかと暖かく景色も最高で、本当に今日は良い日です。
13時35分、再び滑降開始。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
最後は左側の沢に急に落ち込んでいきますので、その手前で右側の疎林に入っていきます。
ところどころ、表面が少しクラスト気味ながらもパウダーっぽいところもありました。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
この斜面も実に気持ち良かったです。
ただスキー場に戻る手前の森の中に入ったとたん、がりがりのクラストと重い湿った雪が交互に出てきてこけまくりとなってしまいました。今回は森の中が滑るのには最悪でした(^^;。14時20分、やっとの思いで森を抜け出し、あとはスキー場のざらめ雪のゲレンデを滑り降りていきました。