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北アルプス白馬岳登山(2007年8月)

日にち:2007年8月13日〜15日

場所:北アルプス白馬岳

コース:栂池ロープウェイ自然園駅→天狗原→白馬乗鞍岳→白馬大池(テント泊)→小蓮華岳→白馬岳→白馬岳頂上宿舎(テント泊)→白馬大雪渓→猿倉

天気:1日目晴れ、2日目晴れ、3日目晴れ、いずれも午後はガス

今年の夏の登山は北アルプスの白馬岳に、中一の息子と小五の娘を連れて登ってみることにしてみました。
私自身、白馬岳に登るのは2000年の夏以来7年ぶりとなります。2000年には栂池→白馬乗鞍岳→白馬岳→白馬鑓ヶ岳→白馬鑓温泉→猿倉というコースで歩きました。またそれよりずっと前にも、猿倉から白馬岳に登って、そのまま爺ヶ岳まで縦走したことがあります。

さて天気予報ではこの3日間は晴れの良い天気が続くとあって、最高の景色を楽しめそうでわくわくしながら白馬方面に向かいます。自宅を出発したのは5時50分頃。そして白馬八方バスターミナル横の第2駐車場に到着したのは7時45分のことでした。
今回は栂池から猿倉まで縦走するため、車はここに停めておき、ここから路線バスに乗り換えて栂池高原に行き、帰りは猿倉からここまでバスで下ってくる予定です。
お盆ということでこの駐車場も混んでいるかと思っていましたが、かなり空いていました。向こうには今回歩く小蓮華岳、白馬岳がきれいに見えています(^^)。

白馬八方バスターミナルで8時15分(確か)の栂池高原行きの路線バスに乗って栂池に向かいます。

栂池高原のバス停はゴンドラ駅のすぐ近くです。一番上のロープウェイまでの片道券を買い、8時50分、ゴンドラに乗ります。

それにしても今回、大きなザックは持っているけれども、登山をする風貌ではない(^^; 若い人がたくさんいてどうしたんだろうと思っていたのですが、どうやらここで何かダンス系のイベントが行われている様で、音楽ががんがん流れていました。

ゴンドラを下りてロープウェイの駅に向かいます。

ロープウェイは連続運転ををしているようで、それほど待つことなく乗ることが出来ました。
9時35分、ロープウェイを下りて栂池自然園の方に向かいます。それにしても最近はここには積雪期しか来ていなかったので、雪のない景色というのは妙に新鮮でした。
5分ほど歩くと、前方に建物が見えてきます。

栂池自然園の入口です。大きな建物がいくつも並んでいます。前方には小蓮華岳、白馬三山がきれいに見えています。
その最高の景色を眺めながら、早速生ビールをいただきます(^^)。

トイレの建物の横に白馬岳方面への登山道の入口があります。10時10分、いよいよ今日のキャンプ地の白馬大池に向けて歩き出します。

しばらくは緩やかな登りでしたが、すぐに急な登りが続くようになります。息子の方は普段から部活で運動をしていることもあって全然平気がんがん登っていきますが、娘の方は10分ごとに「疲れた〜」を連発し、この先どうなるんだろうと心配しましたが(^^;、まあなんとか3日間頑張って歩いてくれました。

日差しが暑いので、途中何度も休憩を取りつつ登っていきます。そして11時50分、やっと前方に白馬乗鞍岳が見えて来ました。あの斜面は、つい4ヶ月ほどまえにテレマークスキーで気持ちよく滑ったばかりです。

12時6分、天狗原の湿原に到着。

ここでお昼とします。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

12時30分、白馬乗鞍岳に向けて歩き始めます。

白馬乗鞍岳の登りに入ると、大きい岩がごろごろした歩きづらい道となります。

岩をよじ登りつつ登っていきます。

次の写真は天狗原を振り返ったもの。

斜面の上の方には、まだ多少雪が残っています。

50mほど、雪渓を歩くところがありました。この雪渓はそれほど急ではなく、簡易アイゼンは付けずにそのまま登っていきます。雪渓の上はひんやりとして気持ちよかったです。
ただ残念ながらこの頃から上空はガスで覆われるようになってしまいました。まあ日差しがない分、暑くないのは助かりました。

次の写真の岩場は、ここにバックカントリーに来た際に休憩場所にしているあの岩場です。

この先はほとんど平らとなり、前方に白馬乗鞍岳の山頂の大きなケルンが見えてきます。

ケルン到着、14時25分でした。

10分ほど休憩してから白馬大池に向かって下っていきます。途中、すぐ近くでばたばた音がすると思って見たら、雷鳥でした。
ガスでかろうじて白馬大池と山荘が見えています。ああ、このシーンを青空をバックに見たかったのになあ。

白馬大池山荘到着、15時20分でした。テントの受付をし、テントの設営をします。

次の写真の真ん中の黄色いテント(モンベル マイティドーム4型)が私達のテントです。
ちなみにこのテントでいつも気になる結露ですが、今回も二晩とも朝になるとそれなりに結露していました。ハーフキャノピーのある前面は全く結露無しも今まで通り。ま、コンパクト性を最優先し、こういうものだと割り切りましょう(^^;。

すぐ横の草原はお花畑となっていました。

すぐ向こうの雪渓を渡っていく風が、雪渓で冷やされて白くなっていました。

16時半を過ぎた頃から急速に上空のガスが消えていき、再び青空が戻ってきました。

次の日の朝、5時15分にテントから顔を出してみると、雲一つ無い青空が広がっていました(^^)。今日も天気は良さそうです。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

朝食後、テントを撤収して白馬岳に向かって歩き始めます。7時25分でした。

抜けるような青空の下、朝のひんやりとした空気を吸い込みながら尾根を登っていきます。

振り返ると真っ青な空を映した白馬大池がきれいに見えています。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

南の方を見ると、既に山麓の方からガスがかかり始めていました。

そしてこちらの尾根でも8時30分ころからガスが上がってくるようになってしまいました。うーん、残念。

ガスが切れると、下の方に昨日歩き始めた栂池自然園が見えていました。

今日登る白馬岳が前方に見えてきました。まだまだ遠いです。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

明日下る白馬の大雪渓ですが、上の写真、そして下の写真に見えています。歩いた後が一筋の線になってかすかに見えていますが、歩いている人まではここからは確認出来ませんでした。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

この尾根はアップダウンを何回も繰り返しつつ登っていくのですが、次の写真のちょっと先が小蓮華岳のピークでした。

ただし山頂は立入禁止となっていましたので、10時10分、その近くで休憩とします。

登山道ですが、ここからしばらく緩やかに下って、三国境の手前から再び登りとなります。10時35分、再び歩き始めます。このあたりは気持ちよい散歩道ということで、娘も歩くペースがぐんと上がって、私もすっかり置いて行かれてしまいました。


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この先に三国境の標識が見えています。

11時10分、三国境到着。

いよいよ白馬岳に向けて登っていきます。

この先がすぐ山頂かなと思ったのですが、山頂はもう少し先でした。次の写真は右手に見える旭岳。

やっと山頂の標識が見えてきました。

白馬岳山頂到着、11時53分でした。

残念ながらこの頃になると周りはすっかりガスで覆われて、ほとんど展望はありませんでした。まあここからの展望は明日の朝に期待することにして、今日のお昼を予定している白馬山荘に向けて下っていきます。

山頂からは10分ほどで白馬山荘に到着します。なお次の写真でもう一つ下に見えている小屋が、今日のキャンプ地である白馬岳頂上宿舎です。

レストランスカイプラザ白馬に入って昼食とします。

今日はここからすぐ下の小屋まで行くだけですので、レストランでのんびりと食事をします。子供達は食後のケーキのおまけ付(^^)。

ここから白馬岳頂上宿舎までは15分ほどでした。13時25分、到着。

なおこの時間、キャンプの受付は建物の裏手のキャンプ地の入口で行われていました。
テントを設営したのは斜面の途中にある一張りだけ設営可能な場所でした。設営後、のんびりとビールをいただく私(^^)。

夕方、すっかり寝込んでいたら、娘に晴れているよと起こされました。
18時、デジカメを持ってキャンプ場の上の斜面に向かいます。
次の写真は夕日に照らされた白馬岳。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

同じく杓子岳と白馬鑓ヶ岳。

沈んでいく夕日がとてもきれいでした。
さて次の日の朝、5時に起きたら予想通り雲一つ無い青空が広がっていました。早速寝ている子供達を残して、デジカメを持って白馬岳山頂に向かいます。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

ここまでは良い天気だったのですが、5時30分、いきなり薄雲状のガスが流れ込んできてしまいました。うーん、ショック!。
でも、こういう風景も悪くないかも(^^;。

山頂到着。東側は一面の雲海でした。

山頂から戻ってきて子供達を起こし、朝食をとります。
そして のんびりとテントを撤収してから8時20分、猿倉に向けて下り始めます。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

このあたり、周りは見事なお花畑になっていました。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

途中、大きな岩の横に建物の跡がありました。このあたりが葱平(ねぶかっぴらと言うらしい)でしょうか。時刻は9時15分。

この先も歩きづらい急な下りが続きます。

しばらくすると下の方に大雪渓が見えてきます。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

雪渓上部には直接下らず、しばらく左側の斜面をトラバースして行きますが、このあたりの道は滑りそうな場所が多くて、娘はしきりにここは獣道だとぼやいていました。

ここからやっと雪渓の上を歩いて下れるようになります。時刻は11時でした。

3人とも簡易アイゼンを装着し、子供達にはさらにバックカントリー用の折りたたみ式のストックを持たせました。

雪渓ですが、かなりひんやりします。上から下に向かって風が吹いているのですが、雪渓の上は冷やされて白くなっています。

娘も最初はへっぴり腰で歩いていましたが、なれてくるとアイゼンを効かせて普通に歩けるようになりました。

ここで雪渓歩きは終了です。12時21分でした。
それにしても今日もお昼は小屋で食べる予定でしたので、多少遅れ気味と言うことで、もうおなかがぺこぺこです。

さらに15分ほど登山道を歩いて、白馬尻の小屋にやっと到着しました。やっとお昼です(^^;。

次の写真は小屋の前から上の雪渓方面を見たもの。

ここからは娘の荷物をさらに軽くするため、娘のザックを私のザックに取り付けて下っていきます。猿倉までは50分ほどの歩きですが、3分の1までは広めの登山道、そして残り3分の2は車も通れるような林道となっていました。

猿倉に着く10分ほど手前で、広い車道から再び狭い登山道に入ります。

猿倉到着、14時55分でした。

残念ながら14時50分のバスはぎりぎりで行ってしまったため(^^;、15時40分のバスを待って白馬八方バスターミナルまで下りました。
それにしても今回一番心配だった娘ですが、3日目は急な下りが続いて足に来たようで最後は荷物を私が持ちましたが、なんとか最後まで頑張って歩いてくれてほっとしました。