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八ヶ岳冬山登山(2007年1月)

日にち:2007年1月2日〜3日

場所:長野県八ヶ岳

コース:美濃戸→赤岳鉱泉(テント泊)→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸

天気:1日目曇り、2日目晴れ

2007年の正月の八ヶ岳は、冬山としては4年ぶりとなる硫黄岳に登ってきました。
実は直前の天気予報がいまいち良くなくて、日程を変更しようかと当日の朝まで実は悩んでいました(^^;。でもそうしているうちに4日に仕事が入ってきそうだったため、行くなら2・3日しかなく、二日とも曇りの天気でも仕方ないと覚悟を決めたのでした。
ということで1日目の朝、9時から準備をして10時45分に自宅を出発し、美濃戸に向かいます。次の写真は美濃戸に向かう途中で撮った八ヶ岳の写真ですが、どんよりとした曇りの天気ながら、なんとか八ヶ岳の山々は見えています。

美濃戸到着11時30分でした。駐車場代は二日で1000円。それにしてもこれほど雪がない冬の美濃戸は初めて見るような気がします。

登山届けを出して11時36分歩き始めますが、しばらく歩いていると林道上に少し雪が出てきました。

12時30分、次の山小屋が見えてきます。

今回は次の小屋で昼食としました。ビールをいただき、元気をつけてから午後1時出発します。ちなみに気温ですが、曇っているもののそれほど寒くなく、またほとんど無風でした。

今回は赤岳鉱泉でキャンプをしますので、ここから北沢の方に進んでいきます。北沢のルートは、この先1時間ほどのあたりまで林道が延びていて、その林道を歩いていきます。

ここで林道は終了し、右側の橋を渡って川沿いの登山道に入ります。

やがて正面に横岳方面が見えてきます。ああ今日が晴れだったら、最高の景色を眺めながら歩けたのにとちょっと残念です。

登山道に木の枝が覆い被さってきていますが、どうやら木の枝に雪や氷が付着して、その重みで枝が垂れ下がってしまっているようです。

キャンプ場所の赤岳鉱泉に着いたのは15時32分でした。
それにしても巨大な氷のタワーが目立ちます。確か4年前に来たときにもあったと思いますが、もっと小規模だったような気が。

キャンプの手続きをして、テントを張ります。ちなみに冬はいつもICIのゴアライトに冬用外張りという組み合わせです。

ちょうどテントの入り口の正面に赤岳方面が見えています。晴れていれば、きれいな夕焼けが見られたのですが(^^;。

さてその夜ですが、ほとんど無風の穏やかな夜でした。またそれほど寒くもありませんでした。朝起きてコッヘルを見てみたら、昨日入れておいた水が凍っていませんでしたし。
なお昨夜のラジオの天気予報で今日は曇りではなく晴れと言っていましたので、大いに期待して朝起きてテントから顔を出してみると、予報通りのすっきりとした青空が広がってくれていたのでした(^^)。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)


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朝食を取ってから出発の準備をし、7時42分、硫黄岳に向けて登り始めます。昨日はアイゼン、ピッケルはしまったままでしたが、今日は最初からアイゼンを装着し、手にピッケルを持っていきます。

しばらく登っていくと、ちょうど朝陽を浴びた阿弥陀岳がきれいに見えてきました。

途中、硫黄岳の山頂が見えるポイントがありました。だいぶ山頂が近くになってきました。

次の写真は赤石の頭の手前の急斜面ですが、今回のルートの中で最も急でかつ滑落の危険性のある場所でした。注意深く一歩一歩トレースをたどって登っていきます。

この急斜面を登り切ると、とうとう目の前に硫黄岳がどーんと見えてきます(^^)。

さすがに山頂まで登ると風が出てきましたが、このあたりはほとんど無風と言っても良い状態で、青空の下最高の稜線散歩を楽しむことが出来ました。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

次の写真は赤岳、阿弥陀岳、横岳方面ですが、この時間帯はちょっと逆光気味なのが残念です。

山頂に登っていく途中、左側には天狗岳がきれいに見えていました。ただその後ガスがかかってきて、山頂からは天狗岳はほとんど見えませんでした。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

最後の斜面を登り切ると、やっと硫黄岳の広い山頂に到着しました。9時40分でした。

さすがにここまで来ると風が出てきましたが、でもいつもの吹き飛ばされるような風ではありません。

火口近くまで行って写真を撮りましたが、よく考えてみたら冬は雪庇が出来ている可能性があり、どこから雪庇かよく分からず、その割には結構端まで行ってしまったなと、後になって思いました(^^;。


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じっとしていると寒いので、山頂で写真を撮った後、9時48分、下り始めます。
下りで一番注意しなくてはいけないのが、赤石の頭の手前から下る急斜面です。滑らないようにアイゼンを効かせて一歩一歩慎重に下っていきます。

赤岳鉱泉に戻ってきたのは11時7分でした。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)


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昼食を取ってからテントを撤収し、12時半から下り始めます。
途中、登山道の右側に何か動くものがあるなと思い、よく見てみたら一頭の(多分)カモシカがゆっくりと歩いていました。

こちらに時々顔を向けてはゆっくりと森の中に消えていきました。
その後、美濃戸の駐車場に戻ることが出来たのは15時10分でした。
それにしても今回は二日とも曇りを覚悟していたのですが、二日目に思いもかけぬ好天に恵まれ、最高の硫黄岳登山となりました。