日にち:2006年11月5日
場所:長野県犀川(小市橋)→千曲川(飯山市カヌーポート)
天気:晴れ
今年の秋のカヌーですが、予定が二転三転し(^^; 、最終的には私一人で地元の千曲川へ行くことになったのでした。
千曲川ですが、最後に行ったのが4年前のゴールデンウイークと言うことで、ずいぶんと久しぶりとなります。また列車が近くを走っているので、一人で行っても交通の便が良い点もここに決めた要因です。
さて当日の朝、6時に起きて中央道長野道で更埴ICに向かいますが、豊科のあたりではかなり霧が出ていました。長野平に入ると快晴の青空が迎えてくれました(^^)。
今回のコースは犀川の小市橋から犀川を下り始め、途中で千曲川と合流してそのまま飯山市まで下るという、35kmほどの長丁場のコースです。いつもなら途中でキャンプしつつ2日ほどかけて下るのですが、今回は1日しかなかったことと、自分一人でかつ安定性が高くて岩にがんがんぶつけられるフネ(ショートなシーカヤック、スペクトラム)を使うということで、ほとんど下見は不要だろうということで、この時期でも飯山まで下れるだろうと判断したのですが、結果的には思ったより時間がかかってしまいました。
ちなみに千曲川は過去に多分20回ほどは下っている自分にとってはなじみの川ですが、ここから下るのは2001年以来となります。
帰りですが、飯山からこの近くの川中島まで列車で戻ってきてから、飯山まで車でカヌーを取りに戻る予定です。
小市橋から川に下りる道に入り、川沿いの広場に車を停めます。今年の大雨の影響か、前回来たときあった川へ下りていく道は無くなっていて、少し下流側のあたりから川に下りていきました。
ウェットスーツとウェットブーツを着ましたが、日差しが暖かくて昼間は結構暑かったです。ただし川の水は思ったより冷たかったです。
準備をしてから午前9時、いよいよ出発します。
前回ここから下ったときに、このすぐ下流で大きな瀬があって1艇が転覆してしまったので、コースを慎重に見極めつつ下っていきます。(あ、私は犀川/千曲川で他の人が転覆したのを数回見ていますが、私はまだこの川では沈したことはありません)
前回とコースが変わっていて、基本的に川全体が左側に落ち込んでいくのは同じですが、今回はコースが二手に分かれていて、手前から左に落ち込むコースと奥まで行って真ん中から左に落ち込むコースがありました。手前のコースはクランク状に見えたので、奥のコースを選択してみたのですが、こちらも思った以上にパワーがあって、胸くらいまで波がかかりました。
次の写真は最初の瀬を通り過ぎてから、振り返って撮ったもの。
そしてもう少し行くと、今度は分かれていたコースが合流しますが、ここも流れにかなり勢いがありました。次の写真は合流直後に振り返って撮ったもの。やはり最初に落ち込むコースにもかなりのパワーの波が見えています。またテトラにも要注意です。
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しばらく穏やかになったと思ったら、すぐに下の方から瀬の音が聞こえてきてきました。さっきの瀬ほどではないですが、やはり波にかなりパワーがあってながれも強く、パドリングする腕にも力が入ります。
まもなく正面に長野市の街並みが見えてきます。犀川はこのあたりは長野市の中心地にかなり近いところを流れているのです。
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1時間ほど下ったところで最初の休憩を取ります。
それにしても犀川の水はかなりきれいでした。下っていて常に川底が見えていました。
ここでカヌーが一艇下っていくのを見ましたが、飯山に着くまで私以外のカヌーを見たのはこれだけでした。ただし飯山で私とほぼ同じコースを下った人と一緒になりましたので、今日は少なくとも3人は千曲川をカヌーで下ったことになります。
上の写真で右手に見えているのが落合橋です。落合橋は犀川と千曲川の合流地点にかかる橋で、この橋を通り過ぎてしばらく行くと犀川は千曲川に合流します。
次の写真の先が合流地点です。時刻は10時30分。
合流地点を振り返ったもの。自分が下ってきたのは右から合流してくる犀川で、左側が千曲川です。
このあたりからは川幅も広がり、大河となって広い河原の中を流れていきます。
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次の橋は村山橋。このあたりは特に瀬という瀬は無く、橋の橋脚だけ注意すれば良いでしょう。
時々、次の写真のようになぎ倒された大きな木を見かけましたが、今年7月の大雨の影響なのでしょうか。
11時45分、河原に上がってお昼とします。風もほとんど無く、ひなたぼっこをしていると上半身裸でちょうど良いくらいでした。
30分ほど休憩してから、まだまだ遠い飯山を目指して出発します。
次の橋は小布施橋。
今日は天気が良いせいか、河原で遊んだり食事をしている人をよく見かけました。
川の水も千曲川となってからもまあまあで、浅いところでは底が見えていました。千曲川、過去に下った中で今回は最もきれいと言っても良いかもしれません。
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正面に鉄塔が見えてくると、川はだんだんと山間に入っていき、蛇行しつつ流れるようになります。
次の橋は立ヶ花橋。これまではキャンプ出来る広い河原が常に両側にあったのですが、ここからは河原をたまに見かける程度でキャンプ出来る場所が限られます。
ちょうど正面に見える山の向こう側がゴールの飯山市です。
飯山手前の渓谷地帯には、いくつかの大きな瀬があるのですが、最初の瀬は次の写真の川が大きく左に曲がった先にあります。
いつもは瀬の手前の左側の河原に上陸して下見をすることが多いのですが、今回は時間も余りないですし、まあ岩にぶつけても気にならないフネなので、がんがん行くことにします。(ま、千曲川の瀬は下見しないと危ない険悪な瀬は無く、基本的には岩に注意しつつ真ん中を行けばそれほど危険はありません)
最初の瀬は右側が浅くなって岩がありますが、真ん中は多少波がある程度の瀬でした。(以前はもう少しいやらしい瀬だった記憶がありますが、最近流れが変わったのかもしれません)
しばらく瀞場が続き、右に川が蛇行した先に次の瀬があります。ちなみに以前はこの場所には大きな瀬は無かった記憶があるのですが、川が二手に分かれる瀬になっていました。
今回は左側を通ってそれから川の中心よりにコースを変えるルートを下っていきましたが、右側はかなりパワーのある波が立っていました。ただ左側のコースも左よりは岩がありますので左に寄りすぎないことが必要です。
そしてすぐに次の瀬となります。確かここが以前から二番瀬と呼ばれていた場所だと思うのですが、今回下ってみて、ここは右側が浅くて岩が出ている以外は、ストレートに下っていく気持ちの良い瀬となっていました。
しばらく瀞場が続いた後、いよいよ最大の瀬の場所にやってきます。この先を右に曲がった先です。
この瀬は長く続くのが特徴で、波のパワーも最後まで衰えません。また入り口中央に隠れ岩があって波が立っています。
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左側半分は岩がごろごろ、一番右には大きな波が立っています。従いいつも下るコースは、入り口の落ち込みの右側ぎりぎりを通ってそれから左より左寄りにコースを変えつつほぼ中央を漕ぎ抜けるというものです。
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次の写真は瀬の入り口左側を下流側から撮ったもの。岩がごろごろしていますので、こちらには入らない方が良いと思います。
川の右端にあるこの瀬一番のパワーのある大波。今回はよく見ると近くに流木もたまっていますので、そっちには近づかないのが賢明です。ただ川全体の流れとしては左から右に寄せていく流れがありますので、注意しないと右の大きな波に引き寄せられていきます。(こちら側の大波に間違って入ってしまい、沈してしまった人を2人知っています)
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この長い瀬を抜けると、この先の左カーブの部分に渓谷地帯最後の瀬があります。ただ右側にある岩を注意すれば良い程度の、瀬とは言えないほどの瀬です。(今は水量が比較的多いからかもしれません)
そして次に川が大きく右にカーブすると、その先に赤い古牧橋が見えてきます。ここに今日最後の瀬があります。
橋の下の右側を通るとすぐに落ち込んで一気に右端のテトラをかすめるように流れていきます。次の写真は左側の流れを下りつつ、右側の落ち込みを撮ったものです。前回ここを下ったときはほぼ中央から入ってすぐに右側の流れに合流していったのですが、川の右側にはテトラがあって流れがテトラをかすめているため、出来るだけ流れの左側を通ろうと思ったのですが、左からは右に寄せてくる強い流れがあって左に寄せきれず、結局テトラをかすめるようにぎりぎりで下っていきました。この右側の本流の流れは思いの外強くて速いです。
橋の左側を通れば、そのまま穏やかな流れのまままっすぐ下っていくことが出来ます。ただし最後はちょっと浅くなりますので、ちょっと底をこすります。
川が大きく左に曲がると、やっと正面に飯山の町並みが見えてきます。今日のゴール地点です。ここからは流れも穏やかとなり、川の表面はまるで鏡のようです。
綱切橋と中央橋の間のカヌーポートに着いたのは15時40分でした。なんとか夕暮れにならずに到着できてほっとしました。
次の写真はカヌーポートの様子。車で入りやすくなっていますので、撤収も楽ちんでした。
(クリックすると600×800pixelの画像が見られます)
ここにカヌーを置いておき、飯山駅まで歩き(10分くらい)、列車で川中島まで戻り、川中島の駅から歩いて車を取りに行きました(ここは徒歩25分くらいか)。