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犀川カヌ−(2005年5月)

日にち:2005年5月29日

場所:長野県犀川(大八橋→大原橋まで)

天気:薄曇り

昨年に万水川〜犀川中村マレットゴルフ場前まで下ったことはあるのですが、今回はそこからちょっと下流のあたりをカヌーで下ってみることにしてみました。このあたりもカヌーイストに人気の高いコースの様です。
なお日帰りでかつ直前に急に計画を立てましたので、今回は同行者は私以外に一人でした。
ちなみに犀川はダムがいくつもあるため、連続して川を下っていくことが出来ません。今回の区間もダムとダムの間になります。

茅野を7時20分ころ出発して待ち合わせをしている梓川SAを目指します。そこで友人と落ちあい、豊科からはR19を北上していきます。犀川はR19沿いを流れているのですが、途中の平ダムで川の水がほとんど無くなり、ありゃ〜、もしかして今日は水が無いのかと心配になりましたが、スタート地点から下流は水はちゃんとありました(^^)。
いったんスタート地点を通り過ぎ、車をゴール地点の大原橋まで置きに行きますが、その途中で遊湧自然館さざなみに立ち寄って、そこから川の様子を確認してみます。なおそこには次の看板が立っていました。

注意書きに書かれている崩壊の場所は、確かに今回下っていった中で一番大きな崩壊が起きていました。
なおここではコマーシャル・ラフティングもやっているということでラフティング用のボートなどが沢山積んでありました。さざなみの目の前の犀川の様子は以下です。中州によって川は別れていますが、手前側は狭くて浅く、奥の本流側にも所々岩があるのが分かります。

ここに限らず今回下ったコースには流れの中に岩などがある場所がかなりありましたので、下る際は注意して下ることが必要です。
さて大原橋を渡ってゴール地点の川原に入る道の入口は、明科方面から来ると右の方向になります。次の写真は明科方向に向かって写真を撮っていますが、この道を入っていくと橋の下をくぐって川原に出ます。

そこには広い川原があって駐車スペースもあります。

車1台をここに置き、もう1台でスタート地点に向かいます。
スタート地点は瀬口の大八橋のちょっと上流側としました。瀬口のバス停のあたりから川の方に入っていく細い道があるので、それをたどっていくと川に出ます。道なりに下りていくと川に突き当たりますが、そこには駐車スペースが無いため、手前の道を右に折れて行った先の駐車スペースに車を停め、出発の準備をします。今回使うフネはインフレータブルのグモテックス380です。これに二人で乗って下ります。

なおここからカヌーをスタートさせる場合は、川に突き出ているコンクリートのプラットフォームの下流側からスタートすることが決められているようですので、ここからスタートされる方は注意してください。今回コースの参考にした「全国リバーツーリング55Map」にも書かれていますし、実際にカヌーをプラットフォーム下流へ運んでいる際にも近くにいた釣り人にそう言われました。
大八橋の上から撮ったスタート地点と下流側の写真を紹介します。まず上流側のスタート地点方面。拡大すると右岸にコンクリートのプラットフォームがあるのが分かります。川の左側には(多分ダムの)放水口があり、ここから大量の水がはき出されています。

次は大八橋から下流側を撮ったものです。このあたりは比較的直線が続きます。

さてコンクリートのプラットフォームの下流側にカヌーと荷物を運んで、まずはそこでビールで乾杯してから出発とします(^^)。
スタートは10時半位でした。
次の写真はちょうどスタート地点の正面にある放水口です。

次の写真はスタート地点から下流側を撮ったもの。見えている橋は大八橋です。

所々で流れの中にある岩に注意しつつ進んでいきますが、このあたりは特に大きな瀬というものはありませんでした。

スタート直後の練習にはちょうど良い区間でした。
川が大きく右に曲がるとその先にさざなみが見えてきます。ここは右側の本流を行きますが、点在する岩と瀬の終わりあたりの右岸のテトラポットに注意して進んでいきます。
次の橋を通り過ぎるとテトラの瀬がありますが、ここはインコースの左岸よりを行けば問題無いでしょう。

テトラの瀬の左岸に上がってしばし休憩しますが、ちょうど正面にはカヤックに乗った女性が二人、瀬でずいぶんと遊んでいました。この川は瀬も適度にあるのでスラロームやファン・カヤックも面白そうです(^^)。

ここからさらにしばらく行と次の橋、児玉橋が見えて来ますが、ここは要注意地点です。児玉橋の下にはエスケープルートがほとんど無い、今回のコースで最大の瀬が待ちかまえています。

橋の手前左岸の浅瀬に船を着けて、そこから瀬をチェックしてみます。真ん中の橋脚の右側が本流で、ただしその手前に大きな岩かテトラが見え、その後ろ側に大きな白い波が見えます。川の左側は全体的に浅そうで橋の先には大きな岩も見えます。

先ほどこの橋を車で通った際に橋の上から下見をしなかったことを後悔しましたが(川からも下見が出来ると思っていたため)、とにかく右側は危険なので真ん中より(川の真ん中にあるテトラの下っていって左側)を進んで橋脚の右側をかすめていくコースならなんとか行かれそうだと判断し、覚悟を決めてフネを出します。
ところが橋の手前が予想以上に浅瀬となっていて岩が多く、最後はもう駄目だ、岩に張り付くと思った瞬間、岩と岩の間の隙間をカヌーは辛うじて通り抜けていったのでした。インフレータブルだからこそ何とか通り抜けられたと言っても良いでしょう(^^;。
帰りに児玉橋の上からこの瀬を見てみたと、私たちのコース取りはあまり良くなかったことがよく分かりました(^^;。まず橋の上流側右側。全体的に浅く岩が多いです。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

次は橋の上流側左側。ここが本流となりますが、今回見た中で最大の波がここで立っていました。50cm〜1mほどでしょうか。やはりコースを選ぶとしたら、橋の手前真ん中辺にあるテトラと一番大きな波の真ん中辺を抜けていくのがベター・ルートであると感じました。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

ただし水量や川の状況によって瀬の様子は変わると思いますので、ここを下る方は必ず事前に橋の上から瀬の様子を確認して老いた方が良いでしょう。川からでは下見も困難です。
次の写真は児玉橋の下流側です。橋を通り過ぎた後もあちこちに岩が点在していますので要注意です。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)

次は橋の真下の写真です。(橋の下流側のサイド)
やはり橋脚の左側を行ったのでは浅瀬と岩で通過はちょっと難しいと感じました。

私たちは先ほど岩をすり抜けたのち、橋脚の右側を通り過ぎてその後点在する岩にもぶつかることなく、やっとこの避けざるを得ない危険地帯を抜けることが出来ました。
すぐに正面に大きな崩落個所が見えてきます。さざなみで注意の看板があった場所です。それにしても崖の一番上から見事に崩れています。近くに寄らないようにして通過します。

この先右側に道の駅大岡村があります。川原からも容易にあがれますので、ここで上陸してお昼とします。今回のコースのちょうど中間地点にあたり、トレイや食堂もありビールも売っていますので、カヌーイストにとっては重宝する場所です(^^)。

さて1時間ほどこの川原でお昼&休憩してから出発の準備をしている時のことでした。なんと乗っているカヌーに大きな問題が発生したことが分かったのです。荷物を再び積もうとしてカヌーの底の部分の空気がかなり抜けていることに気が付き、ポンプで空気を入れたのですが、どうやらどこかから空気が漏っているような音がするので裏返してみると、以前に穴が空いて修理した部分から空気が漏れているのが分かったのです。多分ですが、先ほど児玉橋の瀬で岩に当たったりすり抜けたりした際に底の部分がかなり圧迫され、一番弱い部分から空気が漏れ出したと思われます。うーん、ショックです。
その後いろいろやってみたのですが結局駄目で、最後には底の部分に空気がない状態で下れるところまで下ってみようと言うことになったのでした。グモテックスは大きく分けて全部で3つの気室からなっていて、底の部分が駄目になっても残りの部分で大人二人乗ってもそれほど沈まずに行かれると言うことが分かったからです。
ここからは川を蛇行を繰り返すようになり、カーブ毎にちょっとした瀬が現れました。

次の写真は鹿道の瀬。流れの真ん中に大きな岩がある瀬です。

ところで今回のコースの景色の特徴は、多くの場所が切り立った崖になっていて、地層が筋になってはっきりと見えているという点です。日本のグランドキャニオンという表現もどこかで見かけましたが(^^;、まあ雰囲気は多少はあると思います。

やがて目の前にゴールの大原橋が見えてきました。後半戦ですが、児島橋の瀬のようなきびしい瀬はなく、比較的スムーズに来ることが出来ました。

ゴール到着は午後2時50分でした。漕いだ距離は多分10km弱ほど。

今回のコースですが、児島橋の瀬だけは要注意ですが、それ以外はそこそこ瀬も楽しめて景色も楽しめる良い日帰りコースだと感じました。水もまあまあきれいです。ちなみに途中でカヌーをしている人にも10人ほど会いましたし、帰りにはラフティングで下って来る大勢の人も見かけました。(その写真は以下)
また釣り人ですが、途中で時々見かけましたが、川幅が広いので特に問題になることはありませんでした。


(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)