日にち:2005年1月2日〜3日
場所:長野県八ヶ岳
コース:美濃戸→行者小屋→赤岳→行者小屋(テント泊)→美濃戸
天気:1日目晴れ、2日目晴れ
2005年正月は久しぶりに八ヶ岳の赤岳に登ってきました。
もし天気予報が悪かったら1週間伸ばそうとも思っていたのですが、前日の予報で二日とも晴天の良い天気となっていたため、予定通り2日3日で行くことにしました。
冬の赤岳は過去に5,6回登ったことがありますが、最後に登ったのはもう10年近く前になるかもしれません(^^;。数年前に一度登ろうと行者小屋まで来たことがありましたが、その時は悪天候に阻まれました。
2日の朝、7時15分に自宅を出発しますが、それにしてもこの日はこの冬一番の冷え込みと言うことでものすごく寒かったです。山も寒そうだなと言うことで、天気よりそっちの方がちょっと心配だったのですが、その心配はズバリ当たってしまったのでした(^^;。天気は雲ひとつ無い快晴の良い天気です。
次は美濃戸に向かう途中で撮った八ヶ岳の写真です。
美濃戸には8時ちょっと前に到着し、駐車場に車を停めます。(料金は二日で1000円)
雪はこのあたりで15〜20cmと言ったところでしょうか。
早速準備をして早速歩き出します。
ここから1時間ほどは林道歩きとなります。路上の雪は車のタイヤで良く踏まれていて、スパッツも必要ないほどです。アイゼン、ピッケルも林道のうちは必要ないでしょう。(結局その後も行者小屋に着くまで、アイゼン、ピッケルはしまったままでした)
1時間ほど歩くと、小屋が3軒並んでいる場所に出ます。正面には阿弥陀岳がきれいに見えています。とりあえずここで元気づけにビールを1本いただきます(^^)。
ちなみにここまで車で来ているひとも結構いました。(1日1000円) ただ美濃戸からここまでは急坂もあり、道路が狭いのでスタックすると目も当てられないので(^^;、私は冬は美濃戸に車を停めるようにしています。
行者小屋へ向かう南沢のコースは、ここから林道と別れて山の中に入ってきます。
この辺りでも雪は15〜20cmくらいでした。はっきり言って雪は少ないです。
良く踏み固められた登山道を歩いて行きます。以下は途中で撮った写真です。
最後の小屋を出発してから2時間ほどして、やっと正面に横岳が見えてきました。ここまで来ると行者小屋はそんなに遠くありません。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
快晴の雲ひとつ無い青空に山の雪の白さが映えます(^^)。体は結構疲れてきていますが(^^;、来て良かった、そう思える瞬間です。
最後の小屋を出発してから約3時間後の12時20分、やっと今日のキャンプ場所の行者小屋に到着しました。
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正面には赤岳がどーんとそびえています。
とりあえず行者小屋でテントの手続きをします。行者小屋は通年営業の小屋ではなく、この正月は9日まで営業しているとありました。
次の写真は私のテントです。テントは他に10数張りありましたが、思ったより少ないなと感じました。以前は正月だともっと沢山のテントがあったような記憶があるのですが、最近は通年営業の赤岳鉱泉の方に多くの人が流れているのかもしれません。
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昼食を食べたのち、アイゼンを装着してピッケルを手に持ち、いよいよ目的地である赤岳を目指して文三郎道を歩き始めます。午後1時半でした。
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上の写真にもありますが、文三郎道は途中に鉄の網のはしごがずいぶんとあり、アイゼンの爪やピッケルの先が引っかかって歩きにくかったです。
それにしても今日は天気がよいのに加え風もほとんど無く、本当に快適な冬山となりました。冬の八ヶ岳でこれほど風が無いのは記憶にないほどです。
さて山頂手前20分ほどは次のような険しい岩場の鎖場が続きます。
この最後の赤いはしごを登ると目の前に山頂の標識がありました。
念願の久しぶりの冬季赤岳登頂です(^^)。午後3時半でした。
さすがに山頂付近はちょっと風があって寒かったです。
写真を撮ったのち、すぐさま登ってきた道を引き返しました。
次の写真は山頂横にある山頂小屋です。年始は2日まで(多分2日に泊まる分まで)営業とありました。ちなみにその遠くに煙を真横にたなびかせているのが浅間山です。
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次の写真は横岳、硫黄岳、天狗岳方面です。
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次の写真は権現岳方面です。ちょっと逆光気味で良い写真が撮れませんでした。
南東方面には富士山がきれいに見えていました。
次は赤岳山頂から下る途中に撮った阿弥陀岳の写真です。
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山頂からの下りはコースタイム通り、約1時間で下りてくることが出来ました。時刻はもう午後4時半、ちょうど夕日が八ヶ岳をきれいに染め始めていました。
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それにしても日が陰ると一気に寒くなりました。マイナス10何度はこの時間であったのではないでしょうか。なにせ買ってきたビールが10分ほどで半分凍ってしまいましたから(^^;。
冬用のシュラフゆえ、中に潜り込んで寝ている間はそれほど寒くないのですが、テントの中もかなり寒くてもうシュラフの中から出る元気もなく(^^;、その後朝までシュラフから出ることはありませんでした。それにしても本当に寒かったです。朝起きたらレトルトのシチューもソーセージもかちかち状態でした。
夜半からちょっと風の音がし出したのは気づいていたのですが、朝起きてみると時折テントを揺さぶるような強風が吹いているのにちょっとびっくりしました。次の写真は赤岳山頂方面なのですが、雪が強風で吹き飛ばされて流れているのが分かるでしょうか。今日、上に登った人はこの風で大変だったのではないかと思います。(私は昨日登っておいて本当に良かった)
9時過ぎからテントの撤収を始め、行者小屋を10時に出発して下り始めました。
12時に次の小屋に到着し、そこで昼食を取りました
ここから車を停めてある美濃戸までは約1時間ほど。さすがに昨日の疲れが出てきたせいか、最後の1時間はちょっとばてました(^^;。
車で自宅に帰る途中、ふと振り返ると八ヶ岳がきれいに見えていましたので、思わず車を停めて写真を撮りました。ちなみに真ん中のピークが阿弥陀岳で、今回登った赤岳はその向こうに隠れてしまっています。
(クリックすると800×600pixelの画像が見られます)
それにしても今回は本当に天気に恵まれ、最高の冬山を満喫することが出来ました(^^)。