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南アルプス 荒川・赤石・聖登山(2001年8月)

日にち:2001年8月11日〜15日

場所:静岡県北部

コース:1日目 畑薙(はたなぎ)第一ダム→椹島(さわらじま)→千枚小屋(宿泊)
    2日目 千枚小屋→千枚岳→荒川岳東岳→荒川岳中岳→荒川岳前岳→荒川小屋(キャンプ)
    3日目 荒川小屋→赤石岳→百間洞山ノ家(キャンプ)
    4日目 百間洞山ノ家→中盛丸山→兎岳→聖岳→聖平小屋(キャンプ)
    5日目 聖平小屋→聖岳登山口→ 椹島→畑薙第一ダム

天気:1日目曇り後雨、2日目曇りのち時々晴れ、3日目晴れ、4日目晴れ午後雷雨、5日目晴れ

 ここ数年は仕事の都合もあったりして、なかなか長期に渡る縦走が出来なかったのですが、今年は思い切って4泊5日で縦走をしてみようと友人のTと相談し、一緒に南アルプス南部の荒川・赤石・聖に行く事にしてみました。私自身南アルプス南部方面に登るのはこれが2回目で、前回は確か5年ほど前に荒川・赤石を縦走したのですが、雨にたたられて景色がほとんど見れなくて散々だったため、今回こそはという願いを込めての再チャレンジでもありました。

 さて南アルプス南部に入るには長野県側から入るルートと静岡県側から入るルートがあるのですが、緊急時のエスケープルート等を考えると静岡県側から入って椹島を中心に縦走するのがやはり便利ということで、椹島を基点に縦走する事に決定。次の問題は長野県から椹島までどういうルートで行くかという事ですが、今回は最短ルートであるR20→R52→井川雨畑林道で山伏峠越えにチャレンジすることにしてみました。

 1日目の朝、4時半に待ち合わせて車で出発します。国道を順調に来ていよいよ問題の井川雨畑林道に入ります。山伏峠を越えて静岡県側の林道終点までは距離にして約50km。最初から1車線から1.5車線の細い道が続きます。そして峠の手前約13kmのあたりからいよいよ未舗装のダートに突入。でも予想したよりしっかりした林道で、走っていてそんなに危険は感じませんでした。

 ところがもうすぐ峠という所で、前方に大型トラックが3台停まって道をふさいでいます。聞いてみると荷物の積み降ろし中との事で、ここで20分以上待たされてしまいました。
 そんなわけでやっと峠を越えて静岡県側に入ると林道はすっかり舗装されて1.5車線の良い道となります。ただあちこちで道上に土砂や石ころが落ちている為に細心の注意が必要です。特に乗用車タイプの車だと注意が必要でしょう。ただ行きの時には若干土砂は石が落ちているなあ程度だったのですが、それが帰る時には...(最後の方を読んでみて下さい (^^;)
 やがて林道は畑薙第一ダムへ向かう道と合流し、やっとのこと8時45分に椹島へ向かうリムジンバス乗り場に到着。9時出発のバスになんとか間に合いました。
  ちなみに畑薙第一ダムから椹島までは東海フォレストの運営するリムジンバス(マイクロバスです)で約1時間ほど。基本的に山小屋で1泊2食付きで泊まるお客さんの送迎用となっていて、テント泊だけの場合はのせてもらえない事になっています。(なんていじわるな!) ただ最初から誰が絶対に泊まると言う事は分からないために、畑薙第一ダムから椹島までは誰でも?運賃3000円で乗せてくれまして、 その分小屋の宿泊費を支払う段階で値引いてくれるというシステムになっています。ちなみに帰りの椹島から畑薙第一ダムまでのバスは小屋の領収書が無いとのせてもらえないと明記されていました。(参考までに5年ほど前には帰りの運賃を払えば乗せてもらえたのですが、現在もそうしてもらえるかは分かりません)
  バスは10時30分、椹島に到着。その入り口で撮った写真が以下。

 天気は曇りながらなんとか今日1日持ってくれればと祈りつつ、千枚小屋方面への登山口に歩いていきます。次の写真はその登山口で撮ったもの。実はこの写真を撮った前後からぽつぽつと雨が降り出してしまうのでした。

 椹島から今日キャンプ予定の千枚小屋までは7時間のコースです。出発時間が遅かったので、とにかく夕方暗くなるまでには到着したいと頑張って登り始めます。が、初日で体が慣れていない事に加えて、早朝からの長時間の運転疲れ、そしてかっぱを着ている為に蒸れて暑い事もあって体力の消耗激しく、後から来る登山者に次々と追い抜かれ、一時は暗くなる前に千枚小屋に到着出来ないのではとビバークも覚悟したほどでしたが、なんとか午後6時頃に千枚小屋に到着する事が出来ました。ちなみに千枚小屋までの登山道では、雨でぬれていたせいもあったかも知れませんが長さ10cmから20cmのヒルを何匹も見かけました。
  とにかく雨の中を歩き続けて身も心もぼろぼろで、今日はとてもこれから雨の中キャンプをする気分にはなれないため、今夜は千枚小屋に1泊2食で泊まる事に決定。料金は7500円なり(実際の支払いは4500円でした)。実は私、山で小屋に泊まるのは初めてなんです。今までは全てテントだったもので。本館は既に満員でしたので離れの別館でしたが、比較的ゆったりとくつろぐことが出来ました。

 さて次の日の朝起きてみると、雨はほとんど降っていないながらも周りは相変わらず白いガスでおおわれています。今日も天気が悪かったらいやだなと思いつつ、小屋を7時半頃に出発。次の写真は小屋の前で撮ったもの。

 千枚小屋から千枚岳に向かう登山道は、一面のお花畑に囲まれていて、それはもう見事です。写真ではよく分かりませんが、山の斜面一面に花が咲き乱れています。

 千枚小屋から千枚岳は約50分ほどで到着。相変わらずガスっていて何も見えませんが(;_;)、山頂の写真だけご紹介。

 山頂は風もありちょっと寒いので長居せず、次の目標である荒川岳最高峰である東岳に向けて出発します。途中でぱらぱらと雨が降ってきて、ああ今日も昨日のような天気になるのかとがっかりするも、間もなく雨は止みほっと一息。東岳までの長い登りにちょっとへばりながらもなんとか1時間半ほどで到着。この頃になるとガスが時々切れて青空がのぞくようになりました。

 ここで昼食にし、1時間程休憩。
 これから行く中岳、前岳方面もガスが切れた瞬間にさーっと見えてきました。

 東岳から中岳は一気に下った後だらだらと登り返す感じとなり、1時間ちょっとで中岳手前の中岳避難小屋に到着。振り返ると東岳がちょっとガスっているものの全景を見せてくれていました。

 中岳避難小屋のすぐ右側には中岳山頂がもう見えています。

 ここから中岳山頂までは5分程。次は中岳山頂での写真です。

 中岳から前岳はすぐ近くで歩いて15分程。下の写真は中岳から前岳方面を撮ったものですが、前岳は右側の丸いピーク当たりでしょうか。目立ったピークもなく丘の一部のような山でした(^^;

 今日のキャンプ地である荒川小屋まではそこから約1時間の下り。到着は午後3時過ぎでした。
 さっそく手続きをしてテントを張ります。 次の写真は夕食の準備がてらビールを飲んでいる私(^^)

 次の日朝5時に起きてテントから顔を出してみると、そこには雲一つない青空が! こんな天気を待っていたんです(^^)。
  次の写真は荒川小屋。その向こうに見えているのは荒川岳中岳・前岳です。

 朝食後、6時45分にいよいよ赤石岳に向けて出発です。今日は天気が1日良さそうなので、あまり日焼けし過ぎないように日焼け止めを首とか腕に塗らないと。
 さて次の写真は小赤石岳に登る途中で、昨日登った荒川岳方面を振り向いて撮ったもの。真ん中右寄りが東岳、左側のピークが中岳、そしてその左が前岳です。右端のピークがたぶん千枚岳。そして前岳の下の方の青い建物が荒川小屋です。

 大聖寺平から小赤石岳の手前まではかなりな急登が続きますが、登りきるとそこから小赤石岳、そしてその向こうに赤石岳が見えてきます。ここからは気持ちの良い縦走路です。

 小赤石岳山頂までくると、目の前に赤石岳がどっしりとした姿をあらわします。

 ここまで来ると赤石岳山頂まであともう少し。いったん少し下ってまた登り返し、山頂には10時頃に到着しました。
  今日はそんなにガスも出ていなくて360度の大パノラマが満喫できました(^^)。

次の写真は明日行く予定の聖岳。

 次は今登ってきた小赤石岳方面を撮ったもの。その後ろに荒川岳もちょっと見えています。

 そして次は今日これから向かう百間平方面。その向こうに明日縦走する予定の中盛丸山、兎岳などが見えています。

 1時間程山頂でのんびりした後、今日のキャンプ地である百間洞山ノ家に向けて出発します。山頂から30分程下ったところで昼食にし、それから馬の背、百間平と歩いていきましたが、この辺は上の写真でも分かる通り比較的平たんな地形となっていて、歩きやすかったです。百間平から40分ほど下ると今日のキャンプ地の百間洞山ノ家です。到着時刻は午後2時。
  ここは小屋からテント場がちょっと離れていてしかも斜面の上の方にある為、小屋へ買い物に行ったりトイレでちょっと疲れました(^^;。

 さて3日目の朝、テントから顔を出してみると、今日も真っ青な青空が広がっています(^^)
 次は朝撮った小屋の写真。

 今日はここから聖岳に登って聖平小屋に下りるまでの約7時間半という、今回の縦走の中で最も歩く時間の長いコースです。体が持つかちょっと心配になります(^^;
  天気が良いので同行のTはここから大沢岳経由で縦走したいといい、大沢岳をパスするエスケープルートを行く私と別れて先に出発します。私はTが出発してから30分ほど遅れて6時15分に大沢岳と中盛丸山の鞍部へ向かうエスケープルートへ取り付き、約50分の急登の後やっと稜線に出ることが出来、やれやれと休憩していると後ろからTの声が。どうやらここで落ち合えた様です。
 さてここからの縦走路は中盛丸山、小兎岳、兎岳と小ピークのアップダウンが続き、最後は聖岳へ長い登りが待っています。次の写真は小兎岳から兎岳方向を撮ったもの。

 左手にはどっしりとした聖岳が見えています。

 兎岳は登り30分の急登が続く結構厳しい山でした。やっとの思いで山頂まで登り、ほっと一息つきます。

 次は今来た縦走路を振り返ったもの。真ん中左手の二つのピークは手前が中盛丸山、そしてその向こうが大沢岳です。

 昨日登った赤石岳も良く見えています(^^)

 前を見れば聖岳が私達を呼んでいます。でもまだ大分遠い...

 ちなみに聖岳の右側にはさらに南方の上河内岳、茶臼岳、そして光岳までもが見えています。

 兎岳山頂で休憩した後、いよいよ聖岳に向けて出発です。
  ここから聖岳にかけていったん一気に落ち込み、それから長い登りとなります。
  ところが聖岳に登り始めてすぐガスが出てきて展望がほとんどなくなってしまいがっかり。まあ日ざしも無い分涼しいというのはあるのですが、でも結局それから一度もガスが晴れることはありませんでした。悲しい...
 何度かにせ頂上に騙されつつ、やっとの思いで聖岳山頂に到着。12時半でした。とりあえずガスの中で記念撮影(^^;

 山頂で食事をしつつ1時間ほど待ちましたが結局景色が見れないため、諦めて下山を開始。山頂からキャンプ地の聖平小屋までは約1時間50分です。
 さて小聖岳あたりまで来た辺りでしょうか。遠くで雷鳴が響くようになり、良く見ると一つ向こうの沢には大粒の雨が降っているではないですか。あの雨がこっちにこないで欲しいとの願いも空しく、すぐに大粒の雨が降ってきました。あわててかっぱを来て急いで下りますが、本当に土砂降りという表現がぴったりくる振り方で、あっという間に登山道は濁流と化します。途中、長く続く下りでは流れの勢いが凄くてちょっと恐かったです。
 とりあえずその土砂降りの中を歩き続けてなんとか午後3時過ぎに 聖平小屋に到着。小屋は雨のために宿泊者で大混雑でした。ビールを飲んで休憩していると徐々に雨が小降りになってきたので、外に出てテントを張ります。
 さてその夜のこと、夕食の後寝ようとしたらずいぶんと胸焼けがして苦しく、慌てて持ってきた薬袋の中から胃薬を出して飲みました。それにしてもここ数日、ちょっとビールの飲み過ぎだったかもしれません(^^;

 5日目の朝起きてみると、今日も見事な青空が広がっています。ただ今日はここから椹島まで下るだけです。ああなんてもってない(^^;
 次は聖平小屋の写真。

 テントを撤収し小屋を出発したのは6時45分でした。 ここから登山道入り口までは延々4時間の下りです。おまけに帰りのバスに乗るためにはそこから椹島までさらにバスの通る林道を50分程歩かなくてはなりません。下りとは言えかなり辛いコースです。 長い下りで足ががたがたになった頃やっと登山道入り口に到着。11時15分でした。
  そこから椹島に向けて暑い日ざしの中とぼとぼと歩いていると、後ろから来たリムジンバスがすぐ横で停まって乗れと合図するではないですか。どうやら帰るバスで乗客がいなかったために特別にサービスで乗せてくれた様です。ありがたやありがたや。(ただしこれは今回だけの特別サービスみたいですので通常は期待しない方が良いでしょう)

 椹島にはそんな訳で予定より早く11時50分頃到着。さっそく売店で生ビールを買ってTと乾杯します。そのビールのうまかったことといったら(^^)

 椹島発の次のバスは午後1時半ということでしたので、食事をした後、有料でしたがシャワーを浴びることが出来、さっぱりして帰途に着くことが出来ました。

 さて帰りの事、再び井川雨畑林道を通ったのですが、どうも来た時と様子が違うのにすぐ気がつきました。とにかく道路に落ちている土砂や石がずいぶんと多いんです。そして極め付けはここ。

 沢から落ちてきた土砂が道路を半分埋め尽くしています。くる時はこれほどのところは無かったはず。とすると、昨日のものすごい雷雨がこっちでも降って、その影響でこんなに土砂が流れてきた可能性が大きそうです。この規模の土砂崩れは静岡県側であと数カ所程ありましたね。
  私の車はサファリでしたのでそんなに苦もなく走れたのですが、乗用車ではかなり辛そうです。それでも上の方から何台も乗用車が下りてきましたが(^^;
 山梨県側の林道はそう目立った土砂崩れはありませんでした。
 そんなわけで無事日が暮れる前に自宅に帰りつきましたが、でもこの林道を今後通る時は天気に十分注意した方が良さそうです。事実、5年前に南アルプスに来た時はこの林道は通行止めでした。