【医療情報技師検定試験 2008年8月 合格】
2008年8月3日受験
仕事で電子カルテシステムにも携わっていたことから、この試験はスタートした時より興味があって受けたいと思っていました。ただ試験日が中小企業診断士一次試験と同じ時期であることが多く、中小企業診断士の方を優先したために今まで受験できずにいたのですが、中小企業診断士の方は2006年に合格できたことから今年はいよいよこの試験にチャレンジしてみることにしてみました。
この試験は情報処理、医療システム、医学・医療の3科目に合格する必要があります。情報処理は情報処理技術者試験の初級シスアド程度の知識ということで、私はそれが専門分野ということで全く問題ないのですが、それ以外の2科目が心配でした。医療システムは主に電子カルテについての試験となっていて、基本的な知識はあるとは思っていたのですが、ITシステム側でない医療側の知識がかなり不足していて勉強に苦労しました。医学・医療はその名の通り、医学、医療に関する知識を問うもので、ここの知識がほぼ0の私にとっては最も苦戦する科目となりました。
試験に向けての勉強は約1ヶ月前から開始しました。用意した参考書は、公式テキストである「医療情報 医療情報システム編」、「医療情報 医学・医療編」に加え、「医療情報サブノート」と「解説医療情報技師能力検定試験問題」の合計4冊でした。公式テキストの「医療情報 情報処理」は買うまでもないだろうと買いませんでした。
最初は公式テキストの2冊を読み始めたのですが、ページ数も多く医学書という雰囲気でもあり、読んでいて面白くないし眠くなるしで全然勉強がはかどりませんでした。これではたまらないと公式テキストを読むのは諦め、念のために買っておいたサブノートの方をメインの教材にして勉強をすることに切り替えました。こちらは重要項目のみが整理されていて、私には勉強しやすかったです。
まず全体像をつかむためにサブノートに一通り目を通し、続いてどんな問題が出るのかを知るために「解説医療情報技師能力検定試験問題」も一通り読んで見ました。それから再びサブノートに戻ってじっくりと読み直し、問題集をこなし、試験前日に再度サブノートのチェックした部分を見直しておきました。
この試験は勉強する事が多く、苦手な科目は1ヶ月かけるくらいの予定を立てないと苦しいなと感じました。
さて試験ですが、長野では実施していないため、東京会場で受験しましたが、意外に受験する人が多くてびっくりしました。
最初の試験は得意の情報処理の試験です。おかげで最初からいきなり落ち込んで気力を無くすことはありませんでしたが(^^;、やはり続く医療情報システム、医学・医療の2科目はなかなかやっかいでした。いずれも覚えることがあまりに多すぎ、頭の中で整理が付いていない状態だったのに加えて、サブノートには載っていない部分の問題も2割ほどは出ていた様な気がします。
試験終了時の感触としては、情報処理は9割以上、医療情報システムと医学・医療はいずれも5〜6割ほどかなあというところでした。
まあ少なくも情報処理の科目合格は確実だろうと10月の合格発表を楽しみに待った結果、なんと情報処理だけでなく試験にも合格していたのでした。ちょっと意外というかびっくりしましたが、でも合格はうれしかったです。
ちなみに今回の試験ですが、受験者数2,781名、認定者953名で合格率は34.26%となっていました。例年30%前後の合格率の様です。
使用した参考書
基本的には公式テキストである3冊で勉強するのが王道だと思います。ただどこが重要かのめりはりもなく、正直勉強しやすいテキストではありません。
サブノートは重要個所がコンパクトにまとまっていて、ポイントをつかむのには最適です。ただ試験範囲のカバー率がちょっと低い点と、解説が少ないためにゼロベースから勉強をする人向けではないと感じました。
問題集ですが、例えば前回の試験の問題が全部載っているわけではなく、過去の問題の中からピックアップした問題について解説しているものでした。出題される問題のレベルや方法に慣れるのには適しています。
受験される方へのアドバイス
おそらくこの試験を受ける方は医療機関の方か、あるいは医療機関向けの情報システムを構築する業者側の人かいずれかだと思いますが、医療機関の人は情報システムが、メーカ側にとっては医学・医療がネックになると思います。覚えることが多いので、とにかくじっくりと勉強する計画を立てることが必要だと思います。
最後まで諦めずに頑張って下さい。