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FP技能士

資格概要

ファイナンシャル・プランニングに関する資格はいくつかあるが、FP技能士は唯一の国家試験として3級から1級まで実施されている。

ホームページ

http://www.kinzai.or.jp/ginou/indexfp.html

対象ユーザ層

3級はファイナンシャル・プランニング業務に従事している人、または従事しようとしている人とあり、これからFPについて本格的に勉強したいという人も対象となる。

試験について

3級は学科試験と実技試験の両方に合格する必要があり、共にマークシート方式の試験となっている。2級も学科時化の実技試験の両方に合格する必要があるが、実技試験は日本FP境界が実施する資産設計提案業務、金財が実施する個人資産相談業務、中小企業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務のいずれかを受験する。

【3級】

学科試験

試験時間:120分
合格ライン:60点満点で36点以上

実技試験

試験時間:60分
合格ライン:50点満点で30点以上

【2級】

学科試験

試験時間:120分
合格ライン:60点満点で36点以上

実技試験

試験時間:90分(金財の試験の場合)
合格ライン:50点満点で30点以上(金財の試験の場合)

受験記

3級 2008年1月 合格

2級 2009年1月 学科合格・実技不合格

2級 2009年1月 実技不合格

2級 2010年1月 実技合格

【3級 2008年1月 合格】

2008年1月27日受験

中小企業診断士の財務会計の勉強をしていた中でこのFP技能士という資格にも興味が出てきて、とりあえず3級を受けてみることにしてみました。
この試験に向けての勉強は1月の正月明けから始めました。勉強用に用意したのはかんき出版の「FP技能士3級試験最短集中ゼミ'07〜'08」、「FP技能士3級試験厳選問題集'07〜'08」の2冊です。最初に集中ゼミの方をひととおり読んでみますが、中小企業診断士や日商簿記で勉強したところは3分の1ほどあって、そこはスムーズに読めましたが、ほとんど知識がない分野も半分ほどあって、そう言うところは覚えなくてはいけないことが多すぎてなかなか頭に入りませんでした。
再度集中ゼミをマーキングしながら丁寧に読んでいきますが、覚えなくてはいけないことが多すぎてだんだんと弱気になっていきます(^^;。おまけに試験前日もあまりの好天に誘われて半日バックカントリーに出かけてしまいましたし。ただ試験は受験してみない限り可能性すら出てこないということで、覚悟を決めて残された時間、集中して勉強してみることにします。
ただ試験当日の朝までに集中ゼミの2巡目を終わらせるのがやっとで、問題集の方には全く手が出ませんでした。試験日当日の朝は、早めに試験会場に行き、問題集の最後に載っていた「ラスト10分で得点力をアップする! 合格虎の巻」を必死で覚えるようにしました。

試験ですが、会場にはいるとずいぶんと人が多いなと感じましたが(半分ほどは若い女性だったかも)、この会場ではFP技能士だけではなく同時に銀行関連の試験も同じ部屋で行われていました。
まず最初に学科試験です。120分で全60問、最初の30問は○×式の2択問題、後半の30問は3択問題です。60%が合格ラインで、単に確率だけ計算しても42%は取れるはずなので、あと18%を自信を持って解答できればなんとかぎりぎり合格できるはずと期待して取りかかります。
考えて分かる問題はほとんど無いのですが、最後まで粘って見直ししましたが、結果的には答えを修整した3問中2問を正解を不正解に変更してしまい、ちょっと危なかったです(^^;。まあ手応えとしては70%ほどは取れたかなと言う感じでした。
続いて実技試験です。こちらは60分で全15問(事例形式で5題出題され、それぞれで3問出題される形)、全部3択問題です。問題を事前に全く解いていないため、学科に比べてこちらの方が手強いかなと思っていたのですが、実際に解き始めてみると意外にすらすらと解け、40分ほどで会場を出てきてしまいました。手応えとしては70%ほどでした。

帰ってきてからきんざいのサイトで公開された模範解答をチェックしてみたところ、学科はミスが目立ち37/60の62%とぎりぎり、実技は12/15の80%でした。学科がボーダー上だけれどなんとかぎりぎり合格の可能性も出てきたということで、合格発表を楽しみに待っていたところ、3月に入って届いた通知は合格証書でした(^^)。
配点も学科が37点、実技が39点とほぼ予想通りでした。
さて次に2級を受けるかですが、もう少し考えてみたいと思います。

使用した参考書

今回使った集中ゼミは、3級に合格するためのベターな参考書だと思いました。分量も説明の丁寧さもちょうど良い感じです。ただし3級の合格に必要以上の知識はあまり書かれていないと感じました。
問題集は最後の虎の巻以外は使っていませんので評価出来ませんが、虎の巻は直前10分で試験範囲の知識をざっと確認するのにちょうど良かったです。

受験される方へのアドバイス

FP分野をこれから勉強しようという人にとっては、覚えなくてはいけないことがたくさんあって大変ですが、ただ合格ラインが低いので、合格だけを考えれば4割の問題で自信を持って解答できれば合格の可能性が高いと思います。最後まで諦めずに頑張ってください。

【2級 2009年1月 学科合格・実技不合格】

2009年1月25日受験

FP技能士ですが、せっかく3級に合格できたので、出来たらその上の2級までは取っておきたいと思い、2級にも挑戦してみることにしてみました。実技の試験は個人資産相談業務で申し込みました。
勉強用に用意したのは日本経済新聞出版社「うかる!FP技能士2級・AFP完全テキスト〈08‐09年版〉」と「うかる!FP技能士2級・AFP 完全問題集〈08‐09年版〉」の2冊でした。1ヶ月ほど前から勉強する予定を立てていたものの、今回も本格的な勉強を開始したのは試験が2週間後に迫り、もう後がないと焦り始めたときからでした。それでも毎晩、勉強を始めるとすぐに睡魔に襲われてしまい、結局完全テキストを1回丁寧に読んで、もう一度重要ポイントを見直している途中で時間切れとなってしまいました。問題集は全く手つかずのままで終わってしまいました。

これでは受けるだけ無駄だろうという思いが強かったのですが、でも受験しない限りわずかな可能性も出てこないのだからと自分を励まして(^^;、なんとか受験だけはすることにしたのでした。
試験会場ですが、他の試験を受ける人も含め、今回も若い女性の比率は結構高かったです。
試験ですが、なんとかかすかな記憶をたどって解答し、終了した段階での感触としては、いずれも5割弱程度かなという感触でした。その後、当日の夕方17時30分に公開された模範解答でチェックしてみたところ、学科試験は39/60の65%と思った以上に出来ていてびっくりしました。それではと実技試験をチェックしてみましたが、さすがにこちらの方は×が多く、正解出来たのは半分ほどということでどうやら駄目そうでした。

そしてその後届いた合否通知でも、自己採点通り学科試験は39/60で合格、実技試験は25/50で不合格という結果でした。
次回受験時はもう一度しっかりと勉強してぜひ実技での合格を狙いたいと思います。

使用した参考書

今回使った「うかる!完全テキスト」ですが、試験範囲がコンパクトに整理されており、色つきで重要なポイントも分かりやすく、勉強しやすかったです。他のテキストは使っていないので比較は出来ませんが、勉強時間のあまり無い方にお勧めの1冊だと思います。

受験される方へのアドバイス

さすがに3級に比べると細かいところまで覚えなくてはならず勉強が大変ですが、やはり最後まで諦めずに頑張ることが大事だと思います。
なお実技ですが、あまり理解できていない部分が出題されると、その問題を丸々落としてしまう可能性もありますので注意が必要です。

【2級 2009年5月 実技不合格】

2009年5月24日受験

1月の試験で2級学科試験は合格できましたので、今回は2級実技試験だけ受けてみました。受けたのは前回同様に金財の個人資産相談業務です。学科試験がないので試験当日はその分は楽ですが、ただ知識的には学科の勉強も必要であり、実技だけと言っても勉強がかなり楽になると言うことではありません。

試験に向けての勉強ですが、前回も使った日本経済新聞出版社「うかる!FP技能士2級・AFP完全テキスト〈08‐09年版〉」を基本テキストにして、実技対策として今回新たに近代セールス社「FP技能検定2級実技試験対策マル秘ノート〈2008年度版〉」を買ってみました。
勉強開始は試験の約3週間前からでした。まず完全テキストを読むことから勉強を始めます。いつもながらなかなかペースが上がらず、やっと一巡が出来たのが試験数日前のことでした...。もう1回読んでいたらそれだけで終わってしまいそうでしたので、次に「2級実技試験対策マル秘ノート」で実技のポイントを押さえながら、問題を解く練習を進めます。ただ時間的制約もあり、出来たのは重要度が★★以上の問題のみでした。

あっという間に試験当日です。今回も受けない限り可能性も出てこないからという思いだけでの受験となりました(^^;。そして勉強不足の割には試験終了時の手応えとしてはボーダーライン前後(6割)かという感触で、もしかしたらという期待も出てきたのですが、自宅に戻って夕方から公開された解答例をチェックしてみると、自分の正解率は55%という辺りでした。うーん、ボーダーラインにあと一歩届かずというところです。そしてその後届いた合格通知でも28点(50点満点)の不合格とほぼ自己採点通りの結果となりました。

あと2点と思うとくやしいですが、でももう一度ちゃんと勉強する機会を与えてもらったと思い、次の受験時にはぜひ自信を持って受験出来るようにしたいと思います。

使用した参考書

「実技試験対策マル秘ノート」ですが、日本FP協会の「資産設計提案業務」と金財の「個人資産相談業務」の両方の実技試験に対応した問題集となっていて、問題を解くための基本のポイントも整理されていて、実技に絞って最低限のポイントを押さえるには手頃な内容だと思いました。

受験される方へのアドバイス

今回は特になし。

【2級 2010年1月 実技合格】

2010年1月24日受験

今回でFP技能士2級擬次試験「個人資産相談業務」は3回目の受験となります。そろそろ何とか合格したいと早めに参考書を揃えてはみたものの、結局本格的に試験勉強を始めたのは試験の1週間ほど前になってからでした(^^;。

試験に向けての勉強ですが、今回は実技試験対策に絞って経営法令社「FP技能士2級実技試験精選問題&模擬問題〈'09〜'10年版〉」と近代セールス社「FP技能検定2級実技試験対策マル秘ノート〈2009-2010年版〉」の2冊の参考書(問題集)を用意しました。勉強期間は1週間しか残っていませんでしたので、まず「FP技能士2級実技試験精選問題&模擬問題」を一通り解き、残った時間で「FP技能検定2級実技試験対策マル秘ノート」の重要度が★以上の問題だけやってみました。

さて実際の試験ですが、前回よりは事前に問題をこなしたこともあってか、受験後の感触としては65%ほどと言う感じでした。そして実際に当日の夕方から公開された模範解答をチェックしてみても約68%ほどと合格ラインの60%を上回り、記入ミスさえ無ければなんとか合格ラインに手が届いたかなと言う感じでした。
そして結果は無事合格(^^)。点数ですが50点満点の35点と、大体自己採点通りでした。

これで学科と実技の両方に合格でき、晴れてFP技能士2級を取得出来ました。とりあえずFP技能士はこれで一段落ですが、将来気が向いたら2級実技の他の試験(中小事業主資産相談業務)を受験してみるかもしれません。

使用した参考書

経営法令社「FP技能士2級実技試験精選問題&模擬問題」ですが、「個人資産相談業務」試験の合格ラインに到達するために最低限必要な知識と過去問が載っています。学科試験に合格された方なら、これ1冊を丁寧にこなせば十分合格ラインが見えてくると思います。もちろん高得点を目指すなら他の参考書も併用された方が良いとは思いますが、合格ラインだけを考えると必要にして十分な内容だと感じました。
近代セールス社の「FP技能検定2級実技試験対策マル秘ノート」ですが、日本FP協会の「資産設計提案業務」と金財の「個人資産相談業務」の両方の実技試験に対応した問題集となっていて、「FP技能士2級実技試験精選問題&模擬問題」よりもう少し広い範囲をカバーしたものとなっています。

受験される方へのアドバイス

実技試験は学科試験に合格してから出来るだけ時間をおかずに(その知識を忘れないうちに)、受けることをお勧めします。
また実技試験対策は、出来るだけ問題をたくさん解くようにして、アウトプット中心の勉強にすることが大事です。