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FileMaker資格認定

資格概要

ファイルメーカ社が実施する資格認定試験で、データベースソフト「FileMaker Pro 」に関する専門知識やスキルを証明するものとなっている。
現在国内で実施されているのは「FileMaker 8 Developer Essentials」のみで、これに合格することで「FileMaker 8 認定デベロッパ」として認定される。

ホームページ

http://www.filemaker.co.jp/developers/certification/

対象ユーザ層

データベースソフト、「FileMaker Pro 」を使ってデータベースシステムの開発業務に携わっている方。ただし試験には通常の「FileMaker Pro」だけでなくAdvanced/Server/Server Advancedなどからも多く出題されるので、「FileMaker Pro」しか使ったことがないユーザ向けの試験では無い。

試験について

試験はプロメトリックの試験センターにて実施されている。試験方法はパソコンを使った試験となっていて、終了時に直ちに結果が表示される。

【FM0-302J FileMaker 8 Developer Essentials】

試験時間:90分
合格ライン:不明(全60問)

受験記

FM0-302J FileMaker 8 Developer Essentials 2006年3月 不合格

【FM0-302J FileMaker 8 Developer Essentials 2006年3月 不合格】

2006年3月6日

私がMacを使い始めた頃から手軽なデータベースソフトとして重宝しているFileMaker Proの資格が今年になって国内で開始されたことから、早速受けてみることにしてみました。
ちなみにFileMaker Proですが、通常版以外にも開発用のAdvanced(以前のDeveloper版)、サーバ版のServer/Server Advancedなどがラインナップとしてあります。私が使ってきたのは主に通常版で、サーバ版を客先で何度かセットアップしたことがあるくらいでした。

この試験ですが、国内ではスタートしたばかりと言うこともあってほとんど情報や資料が無く、公式サイトにも漠然とした試験範囲しか載っていなくて、果たしてどんな問題が出るのか、また問題の難易度はどれくらいなのかが全然分からない状況でした。正直かなり不安でしたが(^^;、ただ今の時期を逃せば3月中旬以降は別な試験勉強が続くため、今年の冬頃まで受験することが出来ないだろうと言うことがはっきりしていましたので、覚悟を決めて人柱覚悟で受けてみることにしてみました。
試験勉強期間は約2週間ほどでした。その前にまず普段使っていたFileMaker Pro 7を開発用のFileMaker Pro 8 Adancedにアップグレードし、それを実際に操作しながら勉強してみました。勉強用に揃えた参考書はビー・エヌ・エヌ新社の「FileMaker Pro 8一目瞭然」とソーテック社の「FileMaker Pro関数・スクリプト サンプル活用辞典 Ver8対応」の2冊です。製品付属の薄いマニュアルだけではちょっと不安だったからです。
まず「FileMaker Pro 8一目瞭然」で一通り勉強してみましたが、私自身、FileMaker Proを一番使っていたのがVersion 4の頃で、現在もほとんどその頃の知識にとどまっているに近い状態でしたので(^^;、最近のバージョンのいろいろな新しい機能を知ることが出来たのは、とてもよい勉強になりました。
でも仕事が忙しいこともあってなかなか勉強がはかどらず、結局「FileMaker Pro 8一目瞭然」を1回通してやり、もう一度チェックしたところを見直した時点でもう試験の前日になってしまいました。本当はAdvancedやServer等の機能も勉強したかったのですが、残念ながらそちらには全く手が出ませんでした。
出来たら試験の延期をしたかったのですが、これ以上伸ばすと4月に受験予定の情報処理試験の方にも影響が出てしまうため、勉強出来た範囲の知識で駄目元で受験してみることにしてみました。
なお試験当日の朝、製品付属の「FileMaker Pro 8ユーザーズガイド 」をさっと飛ばし読みし、いよいよ試験会場に向かいます。

試験ですが、90分で60問、特に合格ラインの表示はありませんでしたが、最後にもらったScore Reportにも合格ラインの表示はありませんでした。
問題は4択問題が半分くらいで、それ以外は複数選択問題でした。(選択数の指定はあり)
基本的な仕様や機能の知識を問う比較的難易度の低い問題も若干ありましたが、大部分は応用的な知識を問う良問が多いと感じました。でも今回私が勉強していた範囲外(AdvancedやServer/Server Advancedの機能)の問題もかなりあって、それらは勘で答えるしかありませんでした。
見直しのチェックのついた問題は半分以上ありましたが、最後の問題までたどり着いたのが終了2分前で、もう見直しする気力もなくそのまま終了のボタンを押します。

結果ですが、予想通り不合格でした。
正解率は40%でした。半分は出来ていると思ったのですが、久々の惨敗です(^^;。
さて再挑戦をいつするかですが、早くても今年の秋以降になると思います。それまでには対策本が出ていることを願いつつ。

使用した参考書

  • ビー・エヌ・エヌ新社の「FileMaker Pro 8一目瞭然
  • 製品付属マニュアル「FileMaker Pro 8ユーザーズガイド」

現時点では試験対策本や問題集は発売されていません。(少なくとも国内では)
私は今回「FileMaker Pro 8一目瞭然」を使って勉強しましたが、FileMaker Pro 8通常版の範囲の勉強としては分かりやすいと思います。ただしその範囲だけではこの試験対策としては全く不足です。
FileMaker Pro 8通常版の範囲の知識としては、製品付属のユーザーズガイドの範囲でも十分かもしれません。

受験される方へのアドバイス

Score PeportのSection Analysisには公式サイトに載っている以下の試験の対象範囲の項目がそのまま載っていました。

製品の技術仕様に関する知識
データベーススキーマの定義
レイアウトの作成
計算ダイアログボックスを使っての作業
スクリプトの作成
FileMaker システムのセキュリティ
サーバーを介したデータベースソリューションの導入
データの統合と移動
FileMaker データのWeb公開
旧来の FileMaker システムから FileMaker Pro 8への変換
FileMaker Pro 8 特有の機能や特徴の活用

これを見ても分かるとおり、この試験はFileMaker Pro通常版の機能のみを問う試験ではなく、AdvancedやServerを含むFileMaker Proファミリー製品のそれぞれの知識が要求されます。それほど突っ込んだ知識までは不要ですが、基本的な機能や関数等は一通り押さえておいた方が良いです。
結局、対策本や良い参考書がない現状では、実際にそれらの製品を使って開発業務をしてみるのが一番と言えるのかもしれません。