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日商簿記検定試験

資格概要

日本商工会議所が主催している試験で、4級から1級まで実施されている。

ホームページ

http://www.kentei.ne.jp/

対象ユーザ層

経理や経営に携わっている人。
ただし簿記の知識は社会人として必ず役に立つ知識でもありますので、それ以外の方もぜひ3級クラスにチャレンジされる事をお勧めします。

試験について

いずれの試験も記述式のペーパー試験。

【3級】

試験時間:120分
合格ライン:70%以上

【2級】

試験時間:120分
合格ライン:70%以上

【1級】

試験時間:商業簿記と会計学の2科目で90分、工業簿記と原価計算の2科目で90分
合格ライン:合計で70点以上(1科目25点で合計100点)、ただし各科目とも10点以上

受験記

3級 2000年6月 合格

2級 2001年2月 不合格

2級 2001年6月 不合格

2級 2001年11月 合格

1級 2003年6月 不合格

1級 2003年11月 不合格

2級 2007年2月 合格

【3級 2000年6月 合格】

2000年6月11日受験

簿記3級の試験は今回が2回目の受験になります。
もっと言えば試験を申し込んだのは3回目なのですが、最初に申し込んであった昨年秋の試験は勉強時間がとれずにあえなくリタイヤ。
2回目に申し込んだ際も勉強があまり出来ずに、気力だけで受けに行ったものの惨敗。(点数は発表されませんが、自己評価ではぼろぼろでした)
そして今回の受験となります。

ちなみに私、この簿記の試験を受ける前は簿記の知識は限りなくゼロに近かったです(^^;

今回はさすがに前回のようではいけないと言うことで勉強する時間を確保してあったつもりだったのですが、簿記の前に受けていたMCPの試験の合格に手間取り、そのあおりで簿記の勉強の為の時間があまり無くなってしまったのが痛かったですが、とりあえず前回の勉強を思い出しつつ、1週間ほど勉強してみました。
前回受けてみて感じたのは、とにかく問題集をこなすこと、これにつきると言うことです。 毎回、出題される問題のパターンがある程度決まっている事もあって、問題集さえきっちりこなせばなんとかなると感じました。
今回の勉強はまず、前回使った「やさしく学べる日商簿記3級マスター」をざっと読み直し、引き続き「日商3級簿記精選問題集」を出来る限りやってみました。(結局時間が無く、出題頻度★★★★以上の問題をピックアップしてやったという感じでしたが)

さて試験当日ですが、会場には3級受験者が30名ほどいたでしょうか。

試験は2時間で、問題は5問。
3問目の合計試算表の問題と、5問目の精算表の問題に時間をかけるために、それ以外の問題をまず先にやり、いよいよ3問目に取りかかりました。3問目の点数は30点。
自宅で問題をやっているときも計算に思いのほか時間がかかってしまっていたのですが、実際の試験でも同様で(^^; あれよあれよと言う間に時間が過ぎていき、なんとか金額をチェックし終えたのが終了15分前のことでした。
5問目は点数が32点となっており、これを落とせば不合格間違いなしと言うことで、ここから死にものぐるいで頑張りました(^^;
とりあえず5問目ですが、半分位は記入出来たような。
この時点で自己評価としてはぎりぎりあたり。あとは合格発表を待つのみです。

私の地元では合格発表は1週間後。
なんとか無事合格者リストに受験番号が載っていました(^^)

使用した参考書

日商簿記用の参考書はたくさん出ていますが、とにかくやさしい本をと言うことで選んだのが「やさしく学べる日商簿記3級マスター」でした。

受験される方へのアドバイス

基礎を勉強した後は、とにかく問題集をこなすことだと思います。
あと実際の試験においては時間配分も考慮して。私は3問目に時間をかけすぎて5問目がかなり危なかったです。
合計残高試算表、精算表は出題される確率が高いですし、なおかつ出題されるとなると1問あたりの点数が高いですので、きっちりと押さえておく必要があります。

【2級 2001年2月 不合格】

2001年2月25日受験

3級は内容的に個人商店の会計ですが、2級は株式会社としての会計がその内容となります。2級はあと、商業簿記だけでなく工業簿記の問題も出てきます。
おりしも私の業務も昨年秋から有限会社化して、会社としての会計を本格的に勉強しなくてはいけないなあというせっぱ詰まった思いもあって、この簿記2級にチャレンジすることにしてみました。

ちなみに昨年11月にも試験を申し込んであったのですが、ちょうどCAD利用技術者試験がその1週間まえにあって勉強が全然はかどらずに、ぎりぎりまで勉強してみたものの工業簿記の理解が進まずに受験はリタイヤ(^^;
今回も試験の1週間前にMCPの試験を受けていて、それからの勉強スタートとなってしまいましたので、勉強期間は実質1週間。前回同様非常に厳しい状態で、諦めかける心を叱咤激励しての試験勉強の毎日でした(^^;
かんき出版の「日商2級商簿最短集中ゼミ」と「日商2級工簿最短集中ゼミ」 を一通り読み終えたのが試験日前日のこと。それからぎりぎりまで大栄総研「日商簿記2級過去問題解体全集」で過去問をかいつまんでやってみましたが、今回もやはり工簿の理解があまり進まず(あと1週間あれば...)、正直とりあえず頭に詰め込んだだけの状態でした。
でも2級は100点満点中60点が商簿、40点が工簿の問題で合格ラインが70点と言うことで、そんなに苦手でない商簿の方で50点位取れれば工簿は20点取れれば良いんだと言うことで、かすかな希望を胸に試験会場に向かいました。

地元の会場では、同時に2級をうけるのは10名ほどだったでしょうか。
1問から3問目の商簿の問題に思いの外手間取って(計算が合わなくて見直しに時間がかかってしまった)、残り30分という所で苦手の工簿問題にとりかかります。4問目、問題集でやったことのある問題風でしたのでとっかかりは悪くなかったのですが、計算していて結果が割り切れないものがあって、あれ、多分そんなはずはないなあと計算を見直している内に時間が無くなってきて、そして焦れば焦るほど頭の中が真っ白になってしまって、結局工簿はほとんどが白紙のままで終わってしまいました(^^;

と言うことで、 正式な合格発表はもうちょっと先ですが、今回は確実に合格ラインには達していないということで、不合格報告をさせていただきました(^^;
さて次は6月に再チャレンジです。

使用した参考書

  • かんき出版「日商2級商簿最短ゼミ」
  • かんき出版「日商2級工簿最短ゼミ」
  • 大栄総研「日商簿記2級過去問解体全集」

あまり厚くなくてかつ分かりやすいものをと言うことでかんき出版の最短ゼミを使ってみました。
問題集としても同じくかんき出版の「日商2級商簿精選問題集」、「日商2級工簿精選問題集」を買ってあったのですが、時間的に全く手が出ませんでした。

受験される方へのアドバイス

落ちた自分が言うのもなんですが(^^;、問題集を1冊しっかりとこなせばなんとかなると思います。

【2級 2001年6月 不合格】

2001年6月10日受験

前回受験したときは工簿問題が白紙状態の全滅でしたので、今回は特に工簿をなんとかしたいという思いを胸に試験10日ほど前から勉強を開始しました。
商簿の方は、会社の会計処理や決算処理を自分でしている事もあって(ただ本格的にやっていると言うよりはかじっている程度です(^^;)、ある程度は理解しやすいのですが、工簿だけは普段全くやることもないですので、どうも駄目なんですよね...

さてまず最初に商簿の方の復習として「日商2級商簿最短ゼミ」を通してやり、続いて「日商2級商簿精選問題集」で出来るだけ問題を解いてみました。時間がないので同じような問題は飛ばしつつ8割ほどはやったでしょうか。
ただ予定通りに進まず、この段階で試験まであと2日。諦めた方が良いかもと言う気持ちと戦いながら、 急いで工簿の勉強に入ります。
工簿は前回も使った「日商2級工簿最短ゼミ」をもう一度読み直します。ただやっぱり今回も理解が全然進みません。これじゃあ前回と同じになってしまうとかなり焦りだし、とにかく分かりやすい本を別に買ってこようということで書店に向かい、 数冊ほど参考書を買ってきました。今回はそのうちの1冊である「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」に絞って、残り時間で徹底的にやってみることにしました。
結果、どうやら私にはこちらの本があっていたようで、読んでいてもずいぶんと理解度が違うのが分かりました。載っている問題も比較的スムーズに解け、自分の中でも工簿に対する苦手意識がずいぶんと無くなりましたね。ただこの1冊をやった段階で時間切れ。
自信が有るような無いような状態で試験会場に向かいます。

地元の試験会場には2級の受験者は多分10名ほどいたのではないでしょうか。
試験開始後、全問題をチェックし、とりあえずは今回は工簿から始めてみようということで工簿問題に取りかかります。ところが...、4問目の工簿問題で初めてみる内部材料副費なるものが出てきて、この仕分けに悩んで、一応回答欄は埋めたものの、どうやら結果的にその仕分けが間違いで全滅してしまったようです。ちなみに私が読んだ参考書には「内部材料副費」の事は多分載っていなかったと思います。
工簿問題の5問目。この原価差異計算はもらった!と思ったものの、結果的にはどうやら勘違いがあって点数がダウン。
続いて取りかかった商簿の方は 1問目、2問目と快調にきて、3問目の本支店会計でつまずきました(^^;
ちょっと苦手にしていたのと、あと残り時間が無くなって途中でタイムアップ。今回はこの3問目が8割ほど解答出来ませんでした。

さて当初の予定では試験後、約1週間で結果が発表になるのですが、今回はそれが3週間後。問題漏洩疑惑があったためです。
ただ結果はやはり不合格でした。
今回は出題された問題との相性がちょっと悪かったなあという思いもありますが、ただ今回は苦手だった工簿問題も克服できてきたという手応えもあり、ぜひ次回11月に向けてまたがんばりたいと思います。

使用した参考書

  • かんき出版「日商2級商簿最短ゼミ」
  • かんき出版「日商2級商簿精選問題集」
  • かんき出版「日商2級工簿最短ゼミ」
  • 中経出版「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」

今回工簿の勉強用に「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」を使ってみましたが、私にはあっていたようでずいぶんと理解が進みました。
たださすがに問題が少ないので、これ1冊だけで 試験に向かうのはちょっと厳しかったです(^^;

【2級 2001年11月 合格】

2001年11月18日受験

前々回の受験時は工簿が全滅、前回受験時にやっと工簿で薄明かりが見えてきたものの点数が悪く不合格と、2級の最大のポイントは私にとっては明らかに工簿対策ということで、3回目(申し込んだものの受けなかった初回を入れれば4回目)の受験となる今回はなんとしてでも工簿をマスターしたいと、早くから新しい教材を入手して試験に備えました。
今回新たに購入した参考書・問題集はTACの「日商簿記2級攻略ゼミ 工業簿記 出題パターンへのアプローチ」と「日商簿記2級攻略ゼミ 商業簿記 出題パターンへのアプローチ」の2冊。これはインターネット等で受験した情報を集めてみるとTACの参考書が比較的評判が良かったからです。
試験勉強期間ですが、今までは短くて自滅していた感もありましたので、今回は3週間とってみました。
試験勉強ですが、まず最初に商簿の方の再確認から入りました。「日商2級商簿最短ゼミ」を一通り読み、引き続き「日商簿記2級攻略ゼミ 商業簿記 出題パターンへのアプローチ」を全部こなしてみました。
続いて課題の工業簿記の勉強に入ります。まず前回分かりやすかった「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」をもう一度ていねいに読み返し、最後「日商簿記2級攻略ゼミ 工業簿記 出題パターンへのアプローチ」の問題に取りかかります。そして攻略ゼミの最後の問題を解き終えたのが試験開始1時間前の事(^^;
本当は過去問もやってもう一度商簿の方も見直す予定だったのですが、そこまではとても手が回りませんでした。

今回は最後、工簿の方を集中して行えましたので、工簿については若干の手応えを感じつつ、でも商簿の方がその分ちょっと頭の中から薄れつつあるのを不安に感じつつ、試験会場に向かいます。
試験会場には2級受験者は10名ほどいたでしょうか。
試験開始。まず工簿の方から取りかかります。4問目は仕分けの問題です。が、ひねくれた所はなくクリア。5問目、原価計算の問題ですが、これも問題文を読んでみると非常にシンプルな問題で、逆に「あれ?、こんなに簡単なはずがない。きっとこれは引っかけで問題の意図は違うところにあるに違いない。」と思い、文章を深読みして別な解答方法を模索するも、どうも最初の答え以外の答が見つからず。
工簿はそれ以上考えるのを諦めて商簿の問題に入ります。1問目の仕訳、2問目の仕訳日計表と順調に来て、3問目の損益勘定で今回も時間切れで終わってしまいました。3問目は記入率5割と言ったところです。
試験後の手応えですが、工簿は5問目の勘違いさえなければなんとかクリア出来た模様、商簿の方は3問目がどれくらい評価されるかが心配なものの、合計点でいけばなんとか70点を超えているのではという感触でした。

さて1週間後、合格発表者のリストに 私の受験番号が載っていました(^^)
おまけに今回同じ試験会場での2級合格者は5名と言う事で、どうやら今回の試験の難易度は前回に比べると低かった様な気もしないでもありません。特に工簿。(ちなみに前回は同じく10名ほど受験して合格者は0名でした)
さて次ですが、来年は6月にもいよいよ1級に挑戦してみようかなと思っています。

使用した参考書

  • かんき出版「日商2級商簿最短ゼミ」
  • 中経出版「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」
  • TAC出版「日商簿記2級攻略ゼミ 商業簿記 出題パターンへのアプローチ」
  • TAC出版「日商簿記2級攻略ゼミ 工業簿記 出題パターンへのアプローチ」

工簿は「簿記検定に面白いほど受かる本[日商2級 工簿編]」が、私にはとても分かりやすいです。また問題集としてはTAC出版の「日商簿記2級攻略ゼミ」はグッドだと思いました。ポイントを押さえながら問題を解いていくのに向いています。

受験される方へのアドバイス

勉強としては商簿、工簿とも参考書を1冊読んだ上であとは問題集を徹底的にこなす事だと思います。今回の受験で、日商簿記は出題される問題にかなり左右される、そんな印象をちょっと持ちましたが、ただそれでもきちんと問題集をこなしていけば、合格ラインは見えてきます。

【1級 2003年6月 不合格】

2003年6月8日受験

簿記2級に合格して以来、いつかは1級を受けてみたいと思ってはいたのですが、なかなか勉強する予定が立たず、2002年の11月の試験では一応1級の申し込みだけはしてあったのですが、その時はほとんど勉強が出来ずに受験を断念(^^;したもので、今回が初めて受験する1級の試験となりました。
ただ正直言いますと今回も勉強があまり進まず、受験しようかどうかかなり悩んだのですが、でも受験を諦めた瞬間に勉強への意欲がすーっと無くなることはよく分かっていましたので、とにかく自分にこれを機会に勉強させるんだという思いで最後まで諦めずに頑張ってみることにしてみました。(8月に中小企業診断士の一次試験があり、自分の中では今回はそれに向けての会計の勉強という位置づけもしていました)

今回用意した参考書は全て、前回11月の時に勉強しようと思って買ったものでした。TAC出版の「とおるテキスト(全4冊)」と「とおるゼミ(全4冊)」の計8冊で、前回インターネット上でいろいろ調べてみて、日商簿記1級にはこれらが評判が良さそうだということで買いそろえたものです。今年になって新しいバージョンも出ているのですが、全部で8冊もあるし(^^;、とりあえずあるものを使って勉強してみることにしてみました。
勉強期間ですが、当初4月下旬から1.5ヶ月ほど確保してあったのですが、ゴールデンウイークで気が抜けてしまったのと、5月後半は会社の決算作業(当社の決算は簿記2級以下の知識で十分なため、1級の勉強には全くなりませんでした)で忙しかったためにやはり今回も勉強が予定通り進まず、試験の1週間前になってやっと商業簿記の1冊目が何とか読み終えるという状態でした。
とおるテキストの全4冊だけでも試験までに目を通さなくてはとペースを上げるものの、結局試験前日までに読めたのは工業簿記の1冊目までで、工業簿記の2冊目は全く手つかずで終わってしまいました。
試験日前日の夜から、最後のあがきにはなりますが(^^;、日商簿記の予想問題でインターネットを検索したらヒットしたNet-Schoolの「日商簿記1級第104回対策 予想問題集 第1予想」(ダウンロード販売1500円)を印刷して、とにかく出題される可能性の高い問題の計算の流れだけでも覚えておくようにしてみました。

そしていよいよ試験当日。試験は朝9時から始まるので、起き出して早々に慌てて家を飛び出します。
私が受けた会場では3級と1級が同じ会場での受験となっていて、1級の受験者は私を含め5名だけでした。(雰囲気的に申し込みをした方全員が出席みたいです)
最初の試験は日商簿記・会計学の90分です。商業簿記は連結会計、会計学は為替と割賦販売の問題でした。いずれも理解度が浅くて仕分けや計算で悩むところも多く、結局記入できたのは半分もなく自信もほとんどありませんでした。
この時点で帰ろうかなとも思ったのですが、せっかく来たのだからと15分休憩をはさんで次の工業簿記の試験も受けてみることにしてみました。
すぐに工業簿記・原価計算の試験(90分)が始まります。工業簿記は工程別総合原価計算、原価計算は投資の意思決定問題(税計算と正味現在価値換算を含む)でした。工簿の方は商簿に比べるとほとんど勉強していなかったに等しかったのですが、問題を解き始めてみるとけっこう計算の流れを頭の中に描くことが出来、それなりの計算を行うことが出来ました。

試験が終わった時点での感触としては商業簿記、会計学がいずれも良くて5点位、工業簿記と原価計算はいずれも15点は取れているかもと言う感じでした。その後、速報サイトで採点してみると、やはり勉強不足のせいで細かい仕分けでミスが目立ち、中でも原価計算はほぼ全滅という状態でした。ただ工業簿記は半分くらいはあっていそうで、これだけが今回唯一の救いでした。
合格発表は約50日後の7月下旬といわれたのですが、内容的に合格しているわけが無いということで、早々に不合格報告とさせていただきました(^^;。

やはり1級は難しい、それが実感です。 2級と比べるとずいぶんと細かいところまで問われるようになり、またその方法も沢山あるので、うろ覚えの知識では歯が立たないと感じました。でも今回初めて1級の範囲のかなりの部分を真剣に勉強することが出来、それを通して1級の全体像がなんとなくつかめたような気がします。
ぜひこれを第一歩に、また近いうちに再チャレンジしてみたいと思います。

使用した参考書

  • TAC出版「日商簿記1級 とおるテキスト 商業簿記・会計学(I) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるテキスト 商業簿記・会計学(II) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるテキスト 工業簿記・原価計算(I) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるテキスト 工業簿記・原価計算(II) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるゼミ 商業簿記・会計学(I) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるゼミ 商業簿記・会計学(II) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるゼミ 工業簿記・原価計算(I) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 とおるゼミ 工業簿記・原価計算(II) Ver.2.0」
  • TAC出版「日商簿記1級 主題パターンと解き方 2002年秋対策用」

この中で今回読めたのは「とおるテキスト」の上から3冊だけでした。
「とおるテキスト」シリーズはいわゆるテキストで、イラストも多く分量もそんなに多くないので読みやすく、最初のテキストとしてはお勧めできます。ただこれだけでは試験に出てくる総合的な問題への対応はちょっと厳しいと感じました。
「とおるゼミ」シリーズは問題集です。使ってないので評価は出来ませんが、「とおるテキスト」とセットでこなすことで「とおるテキスト」の理解度が上がると思われます。
「主題パターンと解き方」は過去問題集ですが、 やはり過去問題を沢山こなして問題慣れしておくことは必要です。私が使ったNet-Schoolの予想問題集も、ヒット率はともかくとして問題に慣れるという意味では効果的でした。

受験される方へのアドバイス

確かに1級は2級の延長線上にはあるのかもしれませんが、でも2級と1級は別物と言ってもいい位の違いがあると感じました。
そしていずれの問題も総合的な知識を要求されますので、うろ覚えの知識では太刀打ちできません。例えば 「とおるテキスト」の知識は基礎知識として自分の中で完全に消化しておく必要があります。
もっとも私の場合は、それ以前に勉強時の睡魔との戦いが一番厳しい戦いかもしれませんが(^^;。

【1級 2003年11月 不合格】

2003年11月16日受験

6月に続いて11月の試験も1級を受験してみました。
簿記の勉強を継続して行いたいこと(でないとどんどん忘れてしまう(^^;)、繰り返し勉強することでだんだんと知識がついていくことへの期待、また中小企業診断士の勉強との相乗効果も狙ったのですが、やはり当初から心配していたとおり、勉強する時間があまり確保できずに非常に厳しかったです。
試験勉強ですが、10月の情報処理技術者試験が終わってから始める予定でした。ただ10月最後の日曜日に諏訪湖マラソンがあり、夜もそれに向けて走ったりもしましたので、実質的に勉強に取りかかったのは10月も最後の週に入ってからでした。
まず前回受験時にも使ったTACのとおるテキストを商簿の方から読み始めます。ただテキストを読み始めて1時間もしないうちに睡魔に襲われるのは相変わらずで(^^; なかなか勉強が進まず、その後商簿のとおるテキスト2冊をなんとか読み終えたのは試験の3日前のことでした。途中、このペースではどう考えても合格は不可能だし、もうこんなつらい勉強止めちゃえばという誘惑に何度も負けそうになりましたが、とにかく受けるからには一歩でも前にとの思いでぎりぎりまで諦めずに頑張ってみることにしてみました。
試験前日までに工簿のテキスト1冊をなんとか読み、その後時間のある限り工簿のテキストの2冊目の重要な部分だけさっと目を通してみました。
結局今回も問題集には全く手が出せませんでした。

そして試験日。1級の受験者は私の受けた会場では(多分)5名いました。
最初の商簿の試験ですが、商業簿記は残高試算表、会計学は債権評価と連結の問題でした。残高試算表ですが、苦手な本支店に為替が絡んでいて頭の中が真っ白になりました(^^;。試験の終了時点では商業簿記は0、会計学は4割ほどは出来ているのではという感触でした。
次の工簿の試験ですが、工業簿記が全部標準原価計算(修正パーシャルプラン)、原価計算がCVP分析でした。最初に原価計算の問題に取りかかりますが、工簿のテキストを直前まで読んでいた効果もあってか、比較的スムーズに計算が出来ました。ただし計算する項目が多くて手間取り、工業簿記の問題に取りかかれたのは終了30分前になってからでした。工業簿記ですが、数問ほど計算したら時間切れとなってしまいました(^^;。工簿の方はこの時点で、工業簿記が2割、原価計算が8割くらい出来たかなという感触でした。
試験から戻ってきてから速報サイトで答えをチェックします。TACで採点してみたら、商業簿記が0、会計学が11点、工業簿記が6点、原価計算が10点でした。(各科目25点で合計100点、合格ラインは合計70点&各科目とも10点以上)
原価計算で若干計算ミスがありました(^^;。ちょっと悔しい。

それにしてもやはり日商簿記1級は難しいです。きちんと勉強し、知識を頭の中で整理した上で問題を多くこなさないと合格はとても無理でしょう。最低でもとおるテキストととおるゼミの合計8冊プラス問題集1〜2冊はこなすことが必要だと感じます。
出来たら来年の6月にも受けたいところですが、時間的にちょっと厳しいかも。

使用した参考書

今回新たに「出題パターンと解き方 2003年秋対策用」と「予想問題集」を購入しましたが、時間が無くて全く見ることが出来ませんでした。他の参考書は前回受験時と変わっていません。
この中で今回使ったのは「とおるテキスト」の4冊だけでした。

参考書に関するコメント、受験される方へのアドバイスは前回と変わりませんので、今回は省略させていただきます。

【2級 2007年2月 合格】

2007年2月25日受験

2級を2001年11月に合格し、それ以降は1級を目指して2回受験したのですが、全く歯が立たずに挫折した状態になっていました(^^;。ただ2006年に念願だった中小企業診断士の2次試験に合格できたことから、2007年は再び簿記1級にチャレンジしようという気になり、その準備として2月に2級を受け直すことにしてみました。

既に一度合格している試験とはいえ、もう5年も前のことで2級自体の記憶はかなり薄れてきていましたが、ただこの5年間の中小企業診断士の1次、2次試験の受験を通して財務会計の勉強をしてきていたことから、まあなんとかなるだろうという甘い思いがあり(^^;、結局本格的に勉強を始めたのは試験の2週間前のことでした。いつもながら勉強の開始が遅いです。
なお今回勉強用に用意したのはTAC出版の「サクッとうかる」シリーズの4冊でした。(「サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト」、「サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト」、「サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング」、「サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング」)
ネットで参考書を調べてみたら、この「サクッとうかる」シリーズの評判が良かったのと、まあ過去の蓄積から一から簿記の勉強をするまでもなく、あくまで要点のみ勉強したいと思っていたので、まさにこの参考書は私にうってつけの内容でもありました。
ただやはり2週間でこの4冊をこなすのはいくら何でも無理があり(^^;、テキストの2冊をまずじっくりと2回読んでから問題集のトレーニングの方に取りかかりましたが、商業簿記の方を半分ほどやった時点で時間切れとなってしまいました。

試験ですが、同じ試験会場には20人ほど受験者がいたでしょうか。皆若い人ばかりで、私の年代は他にいなかったように思います。試験は2時間で5問(商簿3問、工簿2問)を解答し、各問20点で合格ラインは70点です。
第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順で解いていきましたが、工簿の第4問、第5問をまず答えてから時間のかかる商簿の第2問、第3問に取りかかるようにしました。自分にとって得点源になる工簿の問題をまずじっくりと解いてから、残り時間で時間のかかる商簿の第2問、第3問を最悪部分点狙いで仕上げるという作戦です。
そして結果的にはやはり第3問に取りかかったのが残り15分を切ってからで、慌てて計算できる部分だけ計算して記入しましたが、半分ほどは空欄で残ってしまいました。工簿で大きなミスがなければぎりぎり70%あたりかなあという感触でした。

帰宅後、TACの解答速報を確認してみたところ、第1問が18点、第2問が20点、第3問が4点、第4問が16点、第5問が20点でした。合計で78点。
実際の採点の基準が分からないので、それでも若干不安がありましたが、合格発表の日、合格者リストになんとか私の受験番号を見つけることが出来ました。

さて次は6月、いよいよ1級に再チャレンジします。

使用した参考書

TAC出版の「サクッとうかる」シリーズのテキストは、試験対策の重要ポイントに絞った内容となっていて効果的に勉強することが出来ました。
また問題集のトレーニングも、基本問題をこなした後で本試験レベル問題に入るようになっています。今回トレーニングは商簿が基本問題の部分しか出来ませんでしたが、基本問題が一通り理解出来ていれば、その応用で本試験もなんとか対応できると思います。

受験される方へのアドバイス

工簿は一度基本を理解出来れば得点源に出来まず。問題自体の難易度は商簿の3級レベルと言えるからです。ぜひ工簿を得点源にするようにしてみてください。
5問中商簿が3問、工簿が2問で各20点ですが、商簿の2問(第2問、第3問)が比較的時間を取られてしまう問題となっていて、その意味でも工簿できちんと得点出来る方が効率が良いのです。