【TurboLinux
1.0J】
98年春にTurboLinux日本語版1.0を、自分で組み立てたDOS/Vミニタワ−にインスト−ルしてみました。
マシンスペックは
CPU MMXPentium 233MHz
チップセット VIA Apollo VPX
BIOS Award
RAM 64MB
HDD IDE 3.2GB
ビデオ Trio64V2/DX VRAM1MB
CD-ROM ミツミ
IDE 24倍速
サウンド SB16
ネットワ−ク 3COM 3C509B
モニタ TOTOKU CV711R
もともと内蔵HDにパ−ティションを切ってWin95とWinNT4.0を入れてある環境に、さらに後からTurboLinuxを入れたもので、ちょっとインスト−ルでいろいろトラブりました。
TurboLinuxのインスト−ルそのものは、ビデオやCD-ROM、ネットワ−クカ−ドなども問題なく自動認識され、手順通り進んだのですが、問題は再起動後にLiloが表示されたところで「L」だけ表示されて止まってしまうというもの。
インスト−ルをやり直してみたり、またLiloのインスト−ルをFDにしてみたらうまく行くかなとかいろいろ試してみても、「L」で止まってしまう現象は変わらず。
とここで、そう言えばとちょっとぴんと来たものがありまして、HDD上のLinuxを入れる場所をちょっと変更してみることに。
具体的には、今までHDDの頭の方から1GBちょっとがWin95、続いて1GBがNTと来て、その後にLinuxを入れていたのを、Partition
Itを使ってWin95のパ−ティションを1GB弱に縮小し、続いてLinuxのパ−ティションをいったん削除してからNTのパ−ティションを後ろの方にずらし、LinuxとNTの順番を逆にしてみたのです。
そうしたところ、今度はちゃんとLiloが立ち上がり、Linuxがブ−ト出来るようになりました。Xも全く問題なし(^^)
続いてTurboLinux日本語版1.4アップグレ−ドキットでアップデ−トをする事に。
これでカ−ネルは2.0.33に、XFree86
3.3.2になり、またNetscape Communicator
4.04(英語版)も入りました。
TurboLinux日本語版、確かにインスト−ラは日本語化されてまたビデオやランカ−ドなど自動認識の機能も強化されていますので、トラブらなければ比較的容易になったと言ってもいいかもしれませんが、やはり何か問題が出たときはまだまだ難しいですね。
また付属のマニュアルも安いスタンダ−ド版に付いているのはあまりに参考にならず、結局技術評論社から出ました「TurboLinuxではじめるPC-UNIX」を買ってしまいました。
こっちの方にもTurboLinux Lite日本語版1.0が付いていましたので、ちょっと使ってみたい人にはパッケ−ジの方買うよりはこの本を買ったほうがいいかも。(ただし何がLiteなのかはちょっと分かりません)
私も5つ星満点とした場合、TurboLinux日本語版スタンダ−ド版は同じく「☆☆☆」。
もう少しマニュアルが詳しければ、あと星半分付けてもいいかな。
ちなみにTurboLinux、ベ−スはRedHat
Linuxみたいで、インスト−ルの雰囲気からパッケ−ジインスト−ラのRPMなど、かなりRedHatを感じさせる部分が多いです。
【TurboLinux
3.0J】
さて時は流れて99年の2月。
新しく出たTurboLinux3.0日本語版を自作DOS/Vミニタワ−にインストールしてみました。
さてTurboLinux3.0のインスト−ルですが、今までインスト−ル経験のあるRed
Hat Linux 4.2やTurboLinux1.0と比べても格段にインスト−ラが進化したなあと感じました。
付属のFDから起動してCD-ROMからのインスト−ルの過程で、そのほとんどが日本語化されています。
ただ変な文字化けっぽい現象やいきなり英語の画面が出てきたりなど、きっと次の4.0日本語版ではもう少しスマ−トになっているかも(^^;
まあ私のマシン環境が一世代(いや数世代かも)古いものばかりということもあるのですが、ビデオカ−ドやイ−サカ−ド、サウンドカ−ドはインスト−ル中にほぼ自動認識され、インスト−ルそのものはスム−ズに完了しました。X
Windowも問題なし。
Netscape Communicator4.07やMule、GIMPなど標準でインスト−ルされるソフトはほとんど日本語化されており、この点もグッドです。
ただ1GBのパ−ティションを作ってインスト−ルしたのですが、インスト−ルオプションですべてを選択したところ、最終的に50MBほどしか空きが無い状態となってしまい、これから余分なファイルを捨てなくてはというところです。
サウンドカ−ドだけは別途付属の設定ソフトでIRQとかDMAとかを設定する必要がありましたが、そんなに悩むことなくSoundBlaster16カ−ドは使えるようになりました。
以前さんざん悩まされた日本語環境についても、今回は標準のインスト−ルの状態で問題なく使えています。
ただたくさんのサ−ビスがインスト−ルされてしまい、Linux起動時にネットワ−ク上のISDNル−タがインタ−ネットに接続してしまうなど、それからのチューンナップに時間がかかりました。
その割にNetscapeでISDNル−タ経由でインタ−ネットアクセスをしようとしてもつながらないなど、その辺のサ−ビスの整理にずいぶんと時間がかかってしまいました。SendMailを始めとするイン−タネットサ−バ絡みのサ−ビスをいくつか停止し、ネットワ−クの設定をあれこれいじっていたら、なんとかLinuxの起動もスム−ズになり、NetscapeでISDNル−タ経由でホ−ムペ−ジ閲覧も出来るようになりました。
ちなみに標準インスト−ルの状態のままで、ネットワ−ク上のMacからセレクタ経由でちゃんとLinuxのサ−バディレクトリにアクセス出来るし、同じくネットワ−ク上のWindows95マシンからもHOSTSファイルにIPアドレスとマシン名を記載する事でちゃんとネットワ−クコンピュ−タ上で認識されました。この辺は別途セットアップしなくてはいけないと思っていたので、ちょっとびっくり。
【TurboLinux
workstation 6.0J】
さて時は流れて2002年の2月。
最近新しいDOS/V機を組み立てましたので(ベアボーンのPandoraをベースに作ったもの)、気分も新たにTurboLinux workstation
6.0Jをこれにインストールしてみました。TurboLinux 6.0J自身は昨年秋にTurbo-CEの受験をした際に購入してあったのですが、結局その時は時間が無くてインストール出来なかったものです。
TurboLinuxは最新では7.0までバージョンアップしていますが、面倒なのでパッケージで購入してあった6.0Jを使いました(^^;
なおインストールした自作機の概略スペックは以下となっています。
マザーボード:Freetech P6F209
CPU:Intel Celeron 950MHz
チップセット:VIA PL133(VT8604/VT82C686B)
ビデオチップ:チップセットに統合(S3 Savage4)
ネットワーク:Realtek 8139C
まず事前準備としてSystem Commanderを使ってHDDにTurboLinuxインストール用のパーティションを2つ作ります。2.5GBとスワップ用は128MBにしてみました。
さてTurboLinux 6.0JのインストールCDをCD-ROMドライブに入れてPCを起動すると、TurboLinuxのインストーラの画面が表示されます。(この時「boot:」の表示の際に勘違いして「einstall」と入力してしまった為、今回のインストールは全て英語モードで行うことになってしまいました(^^;)
TurboProbeでのハードウェア検出ではネットワークのRealtek 8139がちゃんと自動認識されています。
パーティション設定にはFDISKとCFDISKが用意されていたので、操作の楽なCFDISKであらかじめ用意してあったパーティションを指定。
TCP/IP設定は「DHCPで設定する」を選んだところなぜかエラーに。ま、ネットワーク絡みは後で設定することにして、次にインストールするパッケージを管理するTurboPkgの設定に入ります。
TurboPkgではインストールタイプとして「開発ワークステーション」を指定。1147MBと表示されます。
ここで「インストール」のボタンを押すとインストール開始。最初8分と表示され、ほぼそんな時間で終了しました。
続くセットアップで、カーネルの選択はDefault Kernelを、LILO設定はSystemCommanderがあるので「ブートパーティションの最初のセクタ」を指定。
その他設定を完了しセットアップは完了。
再起動後、SystemCommanderがらみで若干トラブったものの、なんとかクリア。無事「LILO boot:」のプロンプトが表示されました。
最初の起動時に自動的にturboxcfgが立ち上がり、X Windowの設定に入ります。
ビデオカードはカードタイプ:SVGA、接続タイプ:PCI、チップセット:S3(chipset unknown)と自動認識?され、これでなんとかなるかなと思いきやXはエラーで立ち上がらず。turboxcfgでビデオカードやディスプレイ、画面サイズ等いろいろいじって見るも全然ダメ。
それからいろいろとトライしてみて最終的にはXが立ち上がる様になったのですが、毎日深夜眠い目をこすりながらいろいろとしたのでかなり記憶が曖昧なのですが(^^;、おそらく以下の事が効果があったのではないかと思われます。
(1)標準でインストールされるXFree86は3.3.6だが、TurboLinux 6.0Jのパッケージに含まれていたコンパニオンCDにXFree86
4.0が含まれていたので、turbopkgを使ってXFree86がらみのパッケージをアップデートしてみた。
(2)Pandoraのマザーボードに付属していたCD-ROMに、Linux用のXF86_SVGAが入っていたので入れ替えてみた。
(3)XのセットアップをturboxcfgでなくXF86Setupを使ってやってみた。設定をいじっているうちに突然Xが立ち上がる様になり、どんな設定内容かと確認してみたらCardの画面でCard
selectedはnone、Detailed setupのServerはSVGA、RAMDAC Max SpeedとVideo RAMはProbed、MonitorはHorizontal
31.5-37.5、Vertical 55-90となっていた。
ネットワークの設定の方はX上でturbonetcfgで再設定したところ問題なく使える様になりました。
それから、これも以前に買ってあって使ってなかったAPPLIXWARE OFFICE for linux 日本語版5.0を組み込んでみました。組込みはインストーラが付属していてWindowsと同じ感覚でワンタッチでした。
APPLIXWARE OFFICEはMS Office互換のオフィスソフトで、Applix Words、Applix Spreadsheets、Applix
Presents、Applix Graphics、Applix Builder(アプリ開発環境)というメインのコンポーネントを中心に、その他メールソフト、HTMLエディタ、データベースアクセスツールなどがセットになったものです。まだあまり使い込んでいませんが、画面のレイアウトはMS
WordやExcelと似た感じで使えるのが良いです。あと日本語変換はTurboLinux 6Jに付属していたAtok12SEで快適変換が実現出来ています。
PC UNIXはWindowsとくらべるとサーバ用途以外では正直まだまだだなあとは感じますが、でも以前に比べるとずいぶんと改善されてきたなあと感じたのも確か。これからの進歩が楽しみです。